【加計孝太郎とは昔からのとても・非常に親しい間柄ゆえ,なにかを話すとなれば,ただちにボロが出てくる危険性だけは,よく心えている安倍晋三の不安な立場】
             参考画像
   加計孝太郎と安倍晋三画像若いとき
 出所)http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/261.html
 補注)「〈新聞社説を読み比べる〉安倍首相と加計理事長の記憶力は大丈夫か  困ったときは『記憶にない』を連呼」(『PRESIDENT Online』2018年06月25日 09:15,http://president.jp/articles/-/25486)。
 
 ①「『コメントの立場にない』 首相,加計理事長の会見に 参院委」(『朝日新聞』2018年6月26日朝刊1面左上記事)

 1) 前提の議
 a) この記事を引用する前にあえて予断をもって,こう断わっておく。安倍晋三は,親友である加計孝太郎との「昔からの長い付きあい」などのしがらみに照らしてみるに,加計学園問題(岡山理科大学獣医学部の新設)に絡む「自分への疑惑問題」に対して,いっさい答えることができないで,最初から拒否している。というのも,なにか一言をいっただけで,あれこれボロが飛び出てくる可能性が大だからである。

 上にかかげておいた写真は,本ブログが昨日〔6月25日〕に出して紹介したものであるが,このとき加計孝太郎と安倍晋三の年齢は正確には判明しないけれども,大学生でなければ高校生時代の写真にもみえる。このころの時代からほぼ半世紀,この2人は長い付きあいがある。

 加計学園の獣医学部新設問題に関しては安倍晋三「首相」の全面的なてこ入れがあって,岩盤規制の破砕だとか獣医学部の地域的な必要性(これは根拠としては希薄であり説得力なしだが)が格別に強調されるかっこうで,岡山理科大学に獣医学部が創設されていた。

 しかし,岡山理科大学などを学校法人として経営する理事長加計孝太郎は,非一流大学の運営担当者として,3・4流大学しか擁していないこの地方の理大のなかに,それも獣医学部を私大のなかでは “一番定員の多い140名” として設置できた。これまで50年以上獣医学部は新設されておらず,その総定員は1980年代から930人に固定されたところに,加計学園の分140名がくわわった。このあたりの事情・経緯に疑問や不審を抱く関係者がいて当然である。

 昨年(2017年)中にこういう報道がなされていたが,けだし当然であった。『東京新聞』が同年8月7日朝刊に掲載していた記事である。
★ 加計学園,獣医学部定員減らす
文科省審議会『多すぎる』」★

 愛媛県今治市で獣医学部の新設を計画している学校法人「加計学園」が,文部科学省の審議会から「定員が多すぎる」と指摘を受け,学生の入学定員を160人から140人に修正したことが市の関係者などへの取材で分かった。審議会は8月中に学部設置の可否を判断し,文科相に答申する見通しだ。

 加計学園は3月末,学部の設置認可を求める申請書を文科相に提出。市関係者によると,審議会から学園の計画に指摘があった。

 獣医系大学の定員はこれまで全国の16校で計930人に抑えられ,最多の大学でも120人だった。加計学園の計画は既存大学の規模を大きく上回り,日本獣医師会などから獣医師の質の低下を心配する声が上がっている。

 加計学園の開設準備責任者の吉川泰弘・新学部設置準備室長は取材に,「変更届を出したが,変更内容は明かせない」と答えた。
 註記)http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017080702000125.html
 加計学園が運営する各大学のなかには千葉科学大学のように,2018年度以前からすでに,総定員に対する充足率が徐々に低下する大学になっていた。本〔2018〕年度,その充足率は大学院までふくめると0.73であった。

 千葉科学大学(薬学部・危機管理学部・看護学部)全体における1年次あたりの総定員数は566名である。その「 × 4学年分 ×  0.72 = ▲▲名」が「全学年の総実員」となる。公表されている2018年5月1日現在の数字は「在学者数:1767名」。入学してきた学生数は,2016年度の431名(1学年分充足率 0.76)から2017年度の390名(0.69),2018年度の295名(0.52)へと,徐々にジリ貧状態におちこんできた。

 そうした加計学園が経営する3大学のなかで,今治市や愛媛県から敷地の提供や補助金支給によって,人気にある獣医学部を岡山理科大学に新設できたとなれば,これほど有利な要因はほかになかった。

 b) そこで,安倍晋三との絡みで疑惑だらけであるこの獣医学部の設置問題については,つぎのような批判的な指摘もなされていた。

 「加計学園の獣医学部新設はどれほど馬鹿げているのか,系列大学の偏差値や四国の実態から考えてみた」(『BUZZAP!』2017年6月3日 10:00)という記述が,まっとうな議論をおこなっていた。

◆ 連日ニュースを賑わせている加計学園の獣医学部問題 ◆

 認可プロセスなど,さまざまな観点から問題が論じられているが,そもそも加計学園に獣医学部を設置しようとすること事態,馬鹿げているのではないか。

 ) 加計学園が運営している大学の偏差値は?
 まず観ててもらいたいのが,学校法人加計学園が運営している大学の実態。公式ページによると「岡山理科大学」「倉敷芸術科学大学」「千葉科学大学」の3校があり,獣医学部の設置が予定されているのは岡山理科大学。

 しかし,大学受験情報サイトによると,岡山理科大学で獣医学部と関係のありそうな学部学科の偏差値はわずか35~45。大学全体を見渡しても偏差値50に満たない学部が多く,学科によってはボーダーフリー(偏差値が付けられない水準)となっている。

  『理学部』 生物化学:37.5  臨床生命科学:35.0  動物:45.0
  『工学部』 バイオ・応用化学:40.0

 ちなみに,加計学園系列の〔前項で触れた〕千葉科学大学の偏差値はもっと低く,大学を構成する薬学部・危機管理学部・看護学部すべてが偏差値35~40しかない。偏差値がすべてだとはいわないが,獣医学部を設置するに足るレベルかどうかを考えると疑問符が点る。

 ロ) 獣医学部,獣医学科がある既存の大学,その有名どころ
 ちなみに既存である「各大学の獣医学部・学科の偏差値」は,岡山理科大とは比べものにならないほど高く,最低でも60前後である。

 北海道大学(獣医学部),帯広畜産大学(畜産学部共同獣医学課程),酪農学園大学(獣医学群),東京大学(農学部獣医学課程),東京農工大学(農学部共同獣医学科),北里大学(獣医学部),日本大学(生物資源科学部獣医学科),大阪府立大学(生命環境科学部獣医学科)など国立大学10校,公立大学1校,私立大学5校の計16大学(合計定員930名)。

 そして,ここで見逃してはいけないのが,「多くの獣医学部・獣医学科は農学部を基点としていること」である。大学ないしその前身となった学校が地域の農業,畜産に携わってきた流れのなかで生まれたケースがほとんどである。

 ハ) 獣医師不足を理由に獣医学部を新設するとしても,加計学園である必要はいっさいない
 今回,加計学園に獣医学部を新設する大義名分として「四国に獣医学部・学科がないこと」「獣医師の不足」「鳥インフルエンザなどの人獣共通感染症が拡大するなか,需要が高まっていること」などが挙げられていたが,これもおかしな話であった。

 なぜならば四国には,かねてから地域の農業,畜産業に根ざした研究活動をおこなっている愛媛大学や香川大学の農学部があり,これらの大学に獣医学科の設置を認めた方が合理的である。さらに両大学には医学部もあるため,学部間で連携して人獣共通感染症に対策できるというメリットもみいだせる。

 つまり,農学や医学分野で実績があるわけでもない加計学園に全国の獣医学部,学科の定員の2割近い160~170名規模〔140名に〈削減された〉が〕の獣医学部を作らせる合理的な理由はどこにもなく,馬鹿げていたといわざるをえない。

 ニ) 高偏差値の学部を作らせる,ただの利益誘導ではないのか
 以上の理由から,けっして合理的ではなかったのが,加計学園の獣医学部新設であった。もはやボーダーフリー(BF)の学部学科を抱えた大学に,高偏差値が期待できる「獣医学部」という箔付けをしようとしただけの,「特区」を都合よく使った単なる利益誘導ではないか……とすら考えられる。

 それでもなお「獣医学部を新設するのが加計学園でないといけない」というのであれば,それはいったいどのような理屈からなのか。非常に気になるところであった。
 註記)https://buzzap.jp/news/20170603-kake-juui/ 文体は若干,変更・補正した。

 ここまで議論をしてみれば,十分に納得がいく筋道が明るみに浮かんでくる。

 安倍晋三君個人が加計孝太郎という少年・青年時代からの自分の親友に対して,首相という公人の立場を悪用して便宜を謀ってきた。つまり,「忖度政治」を花盛りにしてきた,それも民主主義にはふさわしくない「強権・専制政治」を背景・基盤にしつつ,しかも自分の得意技であるゴリ押し為政の政治手法を駆使したなかで,

 加計学園岡山理科大学(正真正銘の3流大学)に獣医学部(この獣医学部のある大学に3流大学など従来はなかった)を新設させてあげ,学校法人としては非常に経営状態の苦しい千葉科学大学もかかえるこの学園の運営救済に向けて,いわば “レスキュー学部” を創らせたという理解になる。

 結局,安倍晋三流私物化政治の典型的な実例が,加計学園獣医学部の新設問題に現象していたことになる。政治次元の問題として理解するならば,政治的な犯罪の領域にまで身も心も漬かっているとしかいいようがない。

 2) ① の記事の引用
 学校法人「加計(かけ)学園」の加計孝太郎理事長が獣医学部新設をめぐる記者会見をおこなったことについて,安倍晋三首相は〔6月〕25日の参院予算委員会で「会見は加計学園と愛媛県や今治市とのやりとりに関しておこなったもので,政府としてコメントする立場にはない」との考えを示した。国民民主党の浜口 誠氏の質問に答えた。(▼2面=後ろ向き,4面=焦点採録,14面=社説)

 この日は参院予算委で首相出席の集中審議が開かれた。集中審議は延長国会で審議を再開する野党の条件のひとつで,森友・加計学園問題などが焦点となった。
 補注)安倍晋三はこの〈集中審議〉に対して,「安倍首相『もう集中審議は勘弁』会食で声漏らす」(『日刊スポーツ』2018年6月20日 23時1分,https://www.nikkansports.com/general/news/201806200000828.html)と報道されてもいるとおり,すなわち安倍晋三は,モリカケ問題が国会でとりあげられ,自分がその議論の矢面に立たされる事態を非常に嫌がって〔怖がって?〕いる。

 ともかく,安倍晋三は加計孝太郎との関係をつつかれるのは,安倍自身にとっては甚だしく苦痛なのである。というのも,彼らの付きあいは,あまりにも長く・古く,そしてまた〈彼らの間柄〉は,その分,とても近しく・親しいゆえ,この「2人の過去:歴史」についてかかわらざるをえない「国会での質問」がなされるとなれば,きっとこうなるはずだからである。

 すなわち,安倍晋三は “現在における自分の立場”として,加計学園獣医学部問題をめぐっては,いったい「なにを・どのように」整理して答えればいいのか,いいかえれば「なにについてならば話に出してもよく」,「なにについてならば完全に無視して沈黙(黙秘)したほうがよいか」などに関する〈適切な自己判断〉にもとづいて,上手に使い分ける答弁ができない。

 要するに,その整理じたいがつかないほどに,この2人における親近さは濃密過ぎるのである。だからこそ「『もう集中審議は勘弁』会食で声漏らす」ことになっていた。

 さらにいえば,加計学園問題と並ぶ「もうひとつの森友学園問題」のほうでは,安倍晋三の配偶者昭恵が自分自身の脳天気ぶりに気づかないままに,その言動・行為のひとつひとつが「首相である夫の立場」に対して “恥の上塗り”をしている顛末すらまったく理解できていないがために,相当に苦渋の思いをさせられている。要は,シンゾウは昭恵を,いわば全然 “under control” にできていない。


 〔記事に戻る→〕 愛媛県の文書には,2015年2月に加計氏と首相が面会したことが記されている。だが,加計氏は〔2018年6月〕19日の記者会見で,この面会について「ありません」と言及。首相は25日の参院予算委で「お会いしたことはない」とあらためて否定した。

 森友学園問題では,共産党が独自に入手した文書に財務省の佐川宣寿(のぶひさ)前理財局長らの刑事処分について「官邸も早くということで,法務省になんど度も巻きを入れている」と記されていることがとりあげられた。

 首相は文書について「どのようなものか私はまったく承知をしていない」と述べ,文書に対するみずからの見解を示すことも拒んだ。(引用終わり)

 ②「〈時時刻刻〉疑惑調査,延長国会でも後ろ向き 森友・加計問題」(『朝日新聞』2018年6月26日朝刊2面)

 この〈時時刻々〉の紙面は,つぎの画像資料にして表示しておく。『日本経済新聞』本日朝刊の該当する記事は4面「政治」に掲載されているが,見出しは「首相,加計氏の喚問否定 野党は佐川氏の告発訴え」となっている。また『毎日新聞』本日朝刊の該当する「政治」面での記事は,見出しを「首相,疑惑一掃至らず 加計氏会見と矛盾」とつけている。(画面 クリックで 拡大・可 ↓  )
『朝日新聞』2018年6月26日朝刊2面モリカケ問題

 さらに『朝日新聞』本日の朝刊をめくると5面には,その紙面の全部を解説に充てた記事が「〈憲法を考える〉再び創設論『憲法裁判所』とは 具体的な事件と関係なく,法律の違憲合憲を判断」という見出しをかかげていた。このなかでもつぎのように言及されていた。
 「(政党の議論から)森友・加計問題の影響で停滞」。安倍晋三首相が唱える9条への自衛隊明記を柱とする憲法改正を実現しようと,自民党が改憲原案の提出を目標にかかげた今通常国会も最終盤だ。政権不祥事の続発で与野党対立が深まるなか,自民の年初の勢いはすっかり衰え,衆参憲法審査会の議論はこれまで,ほとんど進んでいない。
 ③「〈社説〉延長国会 政権の都合むきだしだ」(『朝日新聞』2018年6月26日朝刊)

 延長国会最初の本格論戦だというのに,加計・森友問題の真相解明はまったく進まず,重要法案や当面の政策課題をめぐる議論も深まらなかった。残る1カ月の会期を,政権が疑惑にフタをしたまま,問題の多い法案を強引に成立させる舞台にしてはいけない。

 昨日〔6月25日〕,参院予算委員会の集中審議があった。獣医学部新設をめぐり,加計学園の加計孝太郎理事長が記者会見して以降,初めて安倍首相が答弁に臨んだ。加計氏は愛媛県文書に記された2015年2月の首相との面会を否定,学園事務局長がウソを伝えたと説明したが,説得力のある根拠は示されなかった。

 首相はあらためて,加計氏との面会を否定。加計氏の会見内容については「政府としてコメントする立場にない」と繰り返した。一国のトップの言動が「捏造(ねつぞう)」されたというのに,このひとごとぶりには驚く。野党が求める加計氏の証人喚問にも,「国会でお決めになること」と,とりあわなかった。

 森友問題でも,政権のうしろ向きな姿勢がきわだった。

 先週の参院決算委員会で,共産党議員が独自に入手した内部文書を明らかにした。財務省と国土交通省のすりあわせを記したもので,学園との国有地取引をめぐるやりとりを「最高裁まで争う覚悟で非公表とする」,大阪地検の刑事処分について「官邸も早くということで,法務省になんども巻きを入れている」などの記載があった。事実なら,見過ごせない大問題だ。

 集中審議で石井国土交通相は,指摘からすでに1週間がたっているというのに「出所不明で,体裁も行政文書とは思えない」などと答えるだけで,文書が本物かどうかの調査を確約することすらも避けた。首相がしばしば口にする「ウミを出す覚悟」はどこにいったのか。
          参考画像
  安倍は膿画像
      出所)https://twitter.com/search?q=%23安倍事案
      膿はお前が画像
 出所)https://ameblo.jp/sogawa06/entry-12368505443.html
 一方で,今日にも参院厚生労働委員会で与党が採決を強行しようとしている働き方改革法案について,首相は「多様で柔軟な労働制度へと抜本的に改革する70年ぶりの大改革」と自賛した。長時間労働を招かないか,高度プロフェッショナル制度の妥当性が問われていることなど,まったく眼中にないようだ。

 政権・与党は,数々の問題点が指摘される「カジノ法案」や,与党の党利党略もあらわな参院選挙制度改革法案も,会期内に成立させる構えをみせる。熟議を通じ国民の懸念に応える。法案に問題があれば立ち止まり,必要なら修正を施す。それが会期を延長した政権・与党の責任だ。(引用終わり)

 「熟議」? 安倍晋三君の心境(本心・本性?)にあっては,もっとも縁遠い場所に放っておきたかったのが,この漢字(とその現実にもつ意味)であった。

 だが,実際において安倍晋三は,加計孝太郎のためであれば,けっして “ハンパではなかった熟慮” を重ねてきた。だが,その事実が国会で追及される事態を回避するための「基本的なその熟慮」が,それも加計学園問題においては焦点となっていた「孝太郎君との長年にわたる〈親密な仲〉」に関して,事前に入念になされていた。

 安倍晋三と加計孝太郎がさきに物陰に隠れて,国会対策を相談してきたことは間違いあるまい。密議に相当する熟議がなされたと,第3者の側から推認(忖度?)されて当然である。

 いうなれば,彼の立場からしてはなおさらのこと徹底して意識してきた点がなにかといえば,それは,いわば「最大限の努力」をもって工夫する方向をめざしてきた点,すなわち,孝太郎君との親密な友情関係を「ごくさりげない次元における付きあい」にまで押し下げておくための〈熟議〉であった。

 安倍晋三と加計孝太郎がこれまで構築してきた親友関係に照らして考えれば,常時,そうした「緊張感をもって」「社会から投じられる目線に対峙していない」ことには,その熟議からいつしか水漏れが生じたり,あるいは急にパンクすら起こさないともかぎらない。

 日本における民主制政治は,安倍晋三という世襲3代目の政治家によって,いったいどこまで腐敗・堕落されつづけていくのか? 多分,彼が辞めないかぎり,このまま退廃の一途であるのみである。

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 【 参考記事 】

 「安倍首相が加計理事長ゲス会見をトンデモ擁護!  それでも誤魔化せない嘘と矛盾が次々明らかに」(『リテラ』2018.06.25,http://lite-ra.com/2018/06/post-4089.html


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