【明治天皇の〈娘・婿の子孫だ〉といって特別あつかいされる「明治謹製の旧皇族」が,わが物顔に立ち振るまえる日本オリンピック商業界】

 【日本国の私物化は安倍晋三が,JOCの私物化は竹田恒和がおこなったが,いまの NISSAN は誰のものか? フランスとルノー側が怒るのは当然の経緯】



 ①「竹田氏事情聴取は昨〔2018〕年8月に決定 JOC会長,五輪招致疑惑で」(『共同通信』2019/1/13 18:57,https://www.47news.jp/news/3167757.html

『共同通信』2019年1月13日竹田恒和画像 2020年東京五輪招致疑惑をめぐり,フランス捜査当局が日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長に対して,昨〔2018〕年12月に実施した事情聴取の日程が,同年8月の時点で決まっていたことが〔2019年1月〕13日,関係者への取材で分かった。フランス当局は贈賄容疑で正式捜査を開始した。

 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告による一連の捜査に対する「報復か」と指摘する見方も一部でとりざたされたが,ゴーン被告が逮捕される約3カ月前から「捜査における協力」として事情聴取が決定。竹田会長が国際オリンピック委員会(IOC)の会議などで渡欧するタイミングで日程が調整されていたという。(引用終わり)

 この報道がなされる前にすでに,竹田恒和の「▼▼息子」である竹田恒泰が早々と,関連する妄言を吐いていた。「竹田恒泰氏,父親への捜査はフランス側の報復と主張。それを妄信する氏子たちの祝詞」(『論壇 net 』2019年1月12日,https://rondan.net/12058)と題した記述が,さっさと,そのデタラメぶりを先制的に批判していた。
       竹田恒泰画像3
 出所)慶應義塾大学講師の肩書きは以前のもの,https://snjpn.net/archives/25097
 竹田恒泰は一時期,慶應義塾大学法学部の講師(非常勤)を委嘱されていたが,その招聘者であった小林 節は事後,この恒泰のデタラメぶり(単なるネトウヨ的なエセ知識人ぶり)にたいそう呆れてしまい,数年で講師職を解いていた。前段の『論壇 net 』の記事は,恒泰の暴論とも受けとれる “幼稚なネトウヨ的な戯れ言” (まともな発想など皆無でそのの場かぎりの思いつき)を,以下のように批判していた。

 --保守論壇のプリンス〔?〕竹田恒泰の父である「JOC竹田恆和氏の贈賄容疑の取り調べが本格した」というニュースが流れた瞬間に,その息子・竹田恒泰が,条件反射的にカルロス・ゴーンの逮捕に対する報復を主張しだした。しかし,JOC会長竹田氏への捜査はだいぶ前から始まっていたのだから,いきなりそう関係づけて断定するのは笑止千万というか,単なるデマにしかなりえない無知・無恥であった。結局は〈与太の発言〉であった。

 おまけに恒泰は「フランスの民度」などというヘイト表現を使っていたが,フランス大統領のマクロンが現在,追いつめられている政治的な状況があるとはいえ,なんの因果があって竹田パパを操作する必要があるのか。これがまさに典型的な陰謀論。

 しかし,竹田恒泰の「▼▼氏子たちの信心」はまったく揺らない。あげくになにをいうと思ったら,恒和が2020東京五輪招致のために「たとえ贈賄してても感謝するよ説」まで飛びでてくるとなれば,これは常識以前・以外の発想というよりは,完全に子どもの知的水準にすら達しえない「大人のヘリクツ(?)」であり,弁護のためであってもまったく使えないしろもの的な放言であった。

 竹田のパパがもしも贈賄を認めたらこういう主張,つまり「〔単細胞的な極右・反動〕保守の根底に隠されている「愛国無罪」がもち出されるかもしれない。なんといっても「フランスは=中国・韓国に相当する説」が強力に信心されており,それゆえ「気に喰わない者はすべて特亜三国と重なって〈みえる病〉」の患者であった。
 補注)「特亜三国」とは「反日教育を推進している」とみなされている「中国・韓国・北朝鮮の3ヵ国」を指している。この三国は,国家的に日本を敵視し,反日教育を推進しているとされる。もっとも,この逆の関係性(?)も事実である点(!)も,このさい併せて認識しておいたほうが,より賢明でありうるかもしれない。

 ともかく「愛国無罪」(これは一昔も前に中華人民共和国内ではやったことばであって,よりくわしく説明すると,中国における反政府運動のさいに用いられてきた文句であった。2005年4月に中国で起きた反日デモで大々的にかかげられ,日本でも注目された)が,日本のほうに輸入されて使われるとなぜか神道的な意味に応用され,“「無罪!」って断言してれよ言霊説” に成長した。しかし「断言したら無罪になるか」といわれて,いまどき同意する人などいない。

 「フランスが植民地を失った恨み説」が唱えられている。今回の報道によって明らかになった「東京五輪招致疑惑でフランス捜査当局がJOC竹田恒和会長に事情聴取」(2018年12月)という事実を,よく考えもしないで:考え過ぎたあげく,以上のごとき「珍・迷・怪の3拍子」揃った速攻コメントの連発となっていた。

 そうであるからには,ネット界における馬鹿さ加減は並みたいていではない。いまや竹田恒泰の「お▼▼さ加減」は急成長しており,百田尚樹の次元にまでむかいつつあるとまで,評価される始末であった。
 註記)以上,「竹田恒泰氏,父親への捜査はフランス側の報復と主張。それを妄信する氏子たちの祝詞」『論壇net』2019年1月12日,https://rondan.net/12058 を参照したが,論旨を尊重したかたちで大幅に補正。

 いずれにせよ,この竹田恒和の「▼▼息子:恒泰」が自分の父親を擁護した妄言は,この▼▼さ加減を馬鹿正直に丸出ししただけのことであった。

 ②「竹田JOC会長を贈賄容疑でフランス当局が訴追。息子は「仮に百歩譲って意図的にお金を賄賂のつもりで渡していたとしても合法」とTVで発言・・・・この親にしてこの子あり!!」(『くろねこの短語』2019年1月12日,http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/post-559d.html)の毒舌風批評を,以下に引用する

 いかれた息子がTVで御用コメンテーターとして活動中の竹田JOC会長が,東京五輪招致をめぐる贈賄容疑でフランス当局から訴追されそうだってね。これって,2016年にさんざん話題になったスキャンダルなんだけど,てっきりうやむやみになっちまったかと思ってた。でも,実際はコツコツと捜査してたってことなんだろうね。

 ゴーン逮捕への仕返しなんて声もあるようだけど,事件そのものは3年も前から噂されていたわけで,その可能性は低いかも。もっとも,仕返しだとしたら,それはそれで面白い展開にはなるんだろうけど・・・。それはともかく,メディアによっては「事情聴取に協力した」なんて表現してるようだけど,それは違うだろう。明らかに被疑者として取調べを受けたってことだ。ゴーンのように逮捕されなかっただけでもラッキーだったんじゃないの。

 コンサルタント料を支払ったとされるシンガポールのコンサルタント会社は,いまやペーパーカンパニーの疑いがあるようで,かなり胡散臭い錬途中〔連中?〕に金が渡っているのは事実なんだよね。それだけ重大な局面だってのに,当の本人は木で鼻をくくったようなコメント出しただけで雲隠れ。なに寝言をぬかしてるんだろうね。記者会見して説明責任を果たすのが,JOC会長という重い役職に就く者の務めだろう。元皇室の肩書きが泣くというものだ。

 でもって,笑っちまうのが,いかれた息子が関西のTV番組で「仮に百歩譲って意図的にお金を賄賂のつもりで渡していたとしても合法。違法ではない」って発言したそうだ。この親にしてこの子ありとはよくいったものだ。初老の小学生・ペテン総理の「アンダー・コントロール」という大嘘で恥かいたあげくに,「金で買ったオリンピック」として後世に語りつがれることになるかもしれない東京オリンピクなんか,いっそのこと返上しちゃった方がいいんじゃないか……。(引用終わり)

 ここで触れておくが,本ブログがほぼ1年と1カ月ほど前の2017年12月11日書いていた,つぎの文章に対する閲覧がここ数日増えていたのは,自然ななりゆきであった。
主題「日本オリンピック委員会会長職は竹田恒和のための指定席か,明治謹製の王侯・貴族(元皇族)の末裔が,いまも大いに顔を利かすスポーツ界がある,

 副題1「日本の皇族・華族の制度は,明治時代に新しくも特別に創られていたが,21世紀のいまにおいても,どこまでも使っていくつもりか」
 副題2「貴なる者,必ずしも尊ならずの実例」

 リンク ⇒ http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1069147362.html
 ③「フランス司法当局による竹田JOC会長贈賄容疑捜査の衝撃」(『天木直人のブログ』2019-01-12,http://kenpo9.com/archives/4802

 元外交官であった天木直人によるこの分析・観測は,だいぶ視角の異なる地平から批評をくわえている。通常のネット界における観察とは質的に局面を変えた指摘もある。これなりに聴いておく価値がありそうである。

 --ゴーン事件が新たな展開をみせた。仏紙『ルモンド』などが,竹田JOC会長を東京五輪招致の際の贈賄容疑で捜査していると報道したからだ。政府関係者は,ゴーン事件とは無関係だ・単なる偶然だなどと冷静を装っているが,明らかにゴーン事件に対する日本の司法当局への圧力だ。司法当局の背後にある安倍政権に対するメッセージだ。

 いよいよ日本はゴーン事件で窮地に立たされることになる。竹田会長の贈賄容疑捜査報道の衝撃はふたつある。ひとつは,贈賄そのものの有無だ。竹田会長が贈賄していたなら,それは日本政府が贈賄していたことになる。その場合はもちろん東京五輪は吹っ飛び,安倍政権は総辞職せざるをえない。

 しかし,この問題は,すでに2年前にコンサルタント契約にもとづいた正当な対価として政治決着している。そもそも,オリンピックの招致が買収されることは周知の事実だ。そんなことを認めてしまえば,オリンピックじたいがなりたたなくなる。だから,竹田会長に関する贈賄容疑は政治的になりたたない〔ものだと処理されていた〕。

 それをしっていながら,いまになってフランス司法当局が捜査を続けていると突然報道されたということは,明らかにゴーン事件に対する仏側の報復的脅しなのである。ただでさえ,日本の捜査の人権軽視について外国の批判が高まりはじめたときだ。いよいよ検察は追いこまれることになる。

 そこで問題になるのが,安倍政権とゴーン事件のかかわりである。安倍政権がゴーン逮捕を指揮し,積極的に動いたということは,さすがにありえないだろう。もしそんなことをしていたら,それがばれた時点で安倍政権は即,終わりだ。問題は,安倍政権が今回の検察の一連の捜査について,事前通報を受け,それを明示的あるいは黙示的に承認していたかどうかだ。
 補注)「ゴーン前会長が再逮捕されたさい,この特捜部による無理筋逮捕の裏に,安倍政権幹部や政府の影がちらついていることを指摘し」ている一例は,ネット新聞『リテラ』の記事にみられる。「ゴーン前会長出廷で改めて露呈した特捜部の無理スジ捜査! 国策捜査の背後に安倍政権幹部と経産省の影」(『リテラ』2019年1月8日,https://lite-ra.com/2019/01/post-4478.html〔~〕)が,くわしくとりあげ論評している。

 ゴーンに関しては,事件発生の当初から日本側にちらついていた薄暗さに向こう側には,安倍晋三や菅 義偉,今井尚哉政務秘書官たちの姿が透けてみえるといっても過言ではない。この「事実」が背景として控えている点が露呈したら,安倍晋三政権は空中分解する。あるいは,その裏舞台にはさらにアメリカ政府や軍部の意向もみえかくれしないわけでもなく,世界経済・国際経営の問題次元にまで通貫する「現実的な政治問題」である点まで示唆されている

 〔記事に戻る→〕 そして,これまでの日本の政権と検察の関係から考えれれば,検察が政府にいっさい連絡せずに独断でおこなったとは考えられない。ましてや,いまの安倍・菅政権のもとでは,検察・警察・司法は完全に安倍政権の顔色をうかがって動いている。もしこんどのゴーン事件に安倍政権が,たとえ暗黙的にせよ関与していることが判れば,そのときこそ安倍政権は国際批判の矢面に立たされることになる。                                                                         

 そして,その背後に米国の影がちらつけば,国際問題にまで発展する。いよいよ検察は追いこまれて来たということだ。その深刻さを,今日〔1月12日〕の朝日新聞が見事に認めている。

 つまり,検察から情報をもらってスクープ報道し,以来,一貫してゴーンを悪者にして検察寄りの記事ばかり書いてきた朝日が,今日1月12日の一面トップで,検察捜査の独善性を批判しはじめたのだ。この朝日の手のひら返しの裏切りこそ,ゴーン事件が世界から批判の目でみられはじめたことへの危機感の表われなのだ。

 しかし,検察はいまさらゴーン追及の手を緩めるわけにはいかない。そんなことをすれば安倍政権からやめろと指示があったことを認めることになる。検察は進むも地獄,退くも地獄だ。そして,それはとりもなおさずゴーン事件で安倍政権が置かれている苦境でもある。折からあらゆる外交のゆきづまりが表面化してきた。それにくわえてゴーン事件だ。待ったなしに外交の安倍の真価が問われている。(引用終わり)

 『天木直人のブログ』の披露する見解は,竹田恒和の「▼▼息子」が単純素朴に唱えた説,「父親への捜査はフランス側の報復と主張」とは,基本から質的に次元を別にした中身である。また『リテラ』は2019年1月11日に,別の記事「仏司法当局が東京五輪誘致汚職で竹田恒和JOC会長を捜査開始!  ゴーンの報復じゃない,マスコミが報じなかった黒い疑惑」( ⇒ https://lite-ra.com/2019/01/post-4484.html)も報じていた。

 ④「竹田会長『訴追』で東京五輪の危機を招いた政府・JOCの『無策』」(『郷原信郎が斬る』2019年1月11日https://nobuogohara.com/2019/01/11/竹田会長「訴追」で東京五輪の危機を招いた政/

 この郷原信郎の文章は長いので,最後のほうからのみ引用する。

 --以上のような経過〔については郷原の原文をぜひ一読されたい〕からすると,今回,フランス当局の竹田会長の刑事訴追に向けての動きが本格化したのは当然のことといえる。東京五輪招致をめぐる疑惑についてフランス当局の捜査開始の声明が出されても,まったく同じ構図のリオ五輪招致をめぐる事件でBOC会長が逮捕されても,およそ調査とはいえない「第三者調査」の結果だけで,「臭いものに蓋」で済ましてきた日本政府とJOCの「無策」が,東京五輪まで1年半余と迫ったいまになって,JOC会長訴追の動きの本格化するという,抜き差しならない深刻な事態を招いたといえよう。
 補注)BOCとは Brazilian Olympic Committee,JOCとは Japanese Olympic Committee の略称。後段に出てくるIOCとはInternational Olympic Committee の略称。

 今日,竹田会長は,訴追に関する報道を受けて,「去〔2018〕年12月に聴取を受けたのは事実だが,聴取に対して内容は否定した」とするコメントを発表したとのことだが,問題は,フランス司法当局の竹田会長の贈賄事件についての予審手続が,どのように展開するかだ。

 フランスでの予審手続は,警察官・検察官による予備捜査の結果を踏まえて,予審判事みずからが,被疑者の取調べなどの捜査をおこない,訴追するかどうかを判断する手続であり,被疑者の身柄拘束をおこなうこともできる。昨年12月におこなわれた竹田会長の聴取も,予審判事によるものと竹田会長が認めているようなので,予審手続は最終段階に入り,起訴の可能性が高まったことで,フランス当局が事実を公にしたとみるべきであろう。

 ということは,今後,フランスの予審判事が竹田会長の身柄拘束が必要と判断し,日本に身柄の引き渡しを求めてくることもありうる。この場合,フランス当局が捜査の対象としている事実が日本で犯罪に該当するのかどうかが問題になる。犯罪捜査を要請する国と,要請される国の双方で犯罪とされる行為についてのみ捜査協力をするという「双方可罰性の原則」があり,日本で犯罪に該当しない行為については犯罪人引渡しの対象とはならない。

 今回,フランス当局が捜査の対象としている「IOCの委員の買収」は,公務員に対する贈賄ではなく,日本の刑法の贈賄罪には該当しないが,「外国の公務員等」に対する贈賄として外国公務員贈賄罪に該当する可能性はあるし,招致委員会の理事長が資金を不正の目的で支出したということであれば,背任等の犯罪が成立する可能性もあり,なんらかのかたちで双罰性が充たされるものと考えられる。

 いずれにせよ,フランスの裁判所で訴追されることになれば,旧皇族の竹田宮の家系に生まれた明治天皇の血を受けつぐ竹田氏が「犯罪者」とされ,JOC会長職を継続できなくなるだけでなく,開催前の東京五輪招致の正当性が問われるという危機的な事態になることは避けられない。(引用終わり)
◆ 私が「検察の正義」を疑う理由 ◆
=『郷原信郎が斬る』2019年1月13日 =

 1月11日,フランスの司法当局が,日本オリンピック委員会(JOC)竹田恒和会長を,東京2020オリンピック・パラリンピック(以下,「東京五輪」)招致に絡む贈賄容疑での訴追に向けての予審手続を開始したと報じられた。

 そのタイミングが,日本検察当局が日産・三菱自動車の前会長で,現在もフランスのルノーの会長のカルロス・ゴーン氏を特別背任等で追起訴し,保釈請求に対する裁判所の判断を示される段階になったのと一致したことで,ゴーン氏が逮捕され,長期間にわたって身柄拘束されていることに対するフランスの「報復」「意趣返し」ではないかという見方が出ている。

 フランス当局の捜査は3年前から続けられていたもので,捜査開始はゴーン事件とはまったく関係ない。しかし,このタイミングで,続けられていた捜査が予審手続の開始という「訴追」に向けての正式の手続であると公表されたことは,ゴーン氏の事件とは無関係ではないように思える。

 しかし,それを「報復」とか「意趣返し」のような感情的なものとみるべきではない。日本の検察当局が日産・ルノー・三菱自動車の経営トップのゴーン氏におこなったことに対して,日本のオリンピック委員会のトップである竹田会長に,フランス司法当局としてどのような対応をとるかを示し,問題提起をする趣旨と受けとめるべきであろう。
 註記)https://nobuogohara.com/2019/01/13/検察の正義を疑う/
 雛壇にじっとお飾り的に座っていればいいJOC会長職であればよかったのだが,以前は無給であったこの職位を,自分が会長の地位に就いてからは有給にするなどした竹田恒和は,自分が皇族の血統である地位を最大限に活用する『オリンピック貴族の立場』を享受してきた。

 また,フランス司法当局による竹田JOC会長贈賄容疑捜査に関連しては,日本側がこれまで,この会長の出自を「無闇に忖度したがごとき処理」に済ますことにしてきたために,当事者であるJOCが「その場しのぎ」的に第三者委員会を設置しただけで,その報告書による根拠もない「お墨付き」を与えるに終わっていた(郷原信郎の指摘)。

 すなわち,この「竹田問題」は日本側において体よく先送りしされてきた。だが,今回,日産のゴーン問題と符牒を通じさせたと受けとられるほかない「フランス側からの事件喚起」(問題提起)は,もともと時限爆弾である性格をかかえていた。

 ⑤「東京五輪招致の裏金問題で “厚顔” 答弁 … JOC竹田恆和会長に自動車事故で女性を轢き殺した過去が!」(『リテラ』2016.05.18,https://lite-ra.com/2016/05/post-2254.html〔~〕

 「竹田氏は40年ちょっと前」の〔いまからだと45年前の〕1974年10月22日,「若い女性を轢き殺す交通事故を起こした」。「竹田選手の事故責任をとり,東京都チームは23日朝,この日以降の全馬術競技の出場を辞退することを決定,大会本部に連絡した」。「40年以上前の話とはいえ,こんな重大事故を引き起こした人物が,いま,日本の五輪組織のトップに君臨している」。とくに「問題だと思うのはこの事故の後の竹田氏の身の処し方だった」。

 「明らかに竹田氏側の過失だと思われるが,竹田氏は重い刑事責任を問われることもなく,ほどなく馬術競技に復帰。事故から2年も経っていない1976年に開かれたモントリオールオリンピックに出場している」。「通常の会社勤務なら,死亡事故を起こすと解雇になるケースも多いし,スポーツ選手では最近,バトミントン五輪代表選手が違法カジノに出入りしていただけで,無期限の競技会出場停止になり,リオ五輪の出場権を剥奪された。それらと較べれば,雲泥の差だろう」。

 「被害者と示談が成立したというのもある」「が,竹田氏の場合はやはり宮家の威光というのが大きかったようで」「周辺の政界人脈が動いて,事故の影響を小さくし,すぐに復帰できるようにお膳立てした」。「復帰したとき時もほとんどマスコミには叩かれなかった」(スポーツ関係者)。
 註記)https://lite-ra.com/2016/05/post-2254_2.html

 「もちろん,交通事故は過失であり,人を死なせた人間にも人生をやり直すチャンスは与えられるべきだ。しかし,これだけの大事故を引き起こしていたら,やはり五輪のような華々しい表舞台からは身を引くのが普通の神経だろう。ましてや,竹田氏の場合は,事故の影響で東京チームが連帯責任をとって,国体の出場をとりやめているのだ。それが,本人がすぐに五輪出場とは……」。

 「しかも,竹田氏はこの後,1984年のロサンゼルス五輪で日本選手団コーチ,1992年のバルセロナ五輪で日本選手団監督と,JOC内部でどんどん出世していくのだ。そして,2001年にはとうとう日本オリンピック委員会(JOC)会長に就任し,以来,16年〔19年目〕という長い期間にわたって,JOCトップに君臨しつづけている」。

 「JOCでの力は完全にコネですね。竹田さんの父である竹田宮恒徳王が戦後,JOC会長,IOC委員を務めており,JOCは以前から竹田家と縁が深かったんです。それで,父君の時代の側近たちがお膳立てして,息子の恆和さんのJOC会長への道筋をつけたんです」(前出・スポーツ関係者)。

 「つまり,竹田恆和という人物は,どんな不祥事を起こしても周りがカバーしてくれて,出世の段どりをしてくれるという環境のなかで生きてきたのだ。そして,本人も無自覚にそれに乗っかっていく」。

 「そういえば,2020年のオリンピックの開催地を決めるIOC総会前の会見で,外国人記者から福島原発の影響を聞かれて,竹田会長は『福島は東京から250キロ離れており,皆さんが想像する危険性は東京にない』と発言。まるで福島を切り捨てるような,あまりに他人事な発言に批判が殺到した(といっても,海外メディアとネットだけで,国内マスコミはほとんど批判しなかったが)」。

 「要するに,こういう人物だから,今回のような贈収賄に問われる重大事態が起きても,まったく当事者意識がなく,問題解決ができないのだろう。いや,今回のことだけでなく,これまで起きた国立競技場やエンブレム問題などもそうだ。竹田会長の当事者意識のない無責任な姿勢が森 喜朗氏や電通の暴走を許し,さまざまなトラブル,不祥事を誘発してきたともいえるだろう」。
 註記)https://lite-ra.com/2016/05/post-2254_3.html

 前段の『リテラ』の記事は,最後に「こんな人物がトップにいるかぎり,東京五輪の混乱がまだまだ続くであろうことは間違いない」と断言していた。このように批判されていた竹田恒和が,こんどは,

 「竹田会長『訴追』で東京五輪の危機を招いた政府・JOCの『無策』」(郷原信郎)とか,「フランス司法当局による竹田JOC会長贈賄容疑捜査の衝撃」(天木直人)とか批判・表現される事態を招来させているのだから,いまさらながらとはいえ “罪作りなこと” このうえない。
 
 安倍晋三は東電福島第1原発事故現場のことを,嘘つき同然に “under control” だと語っていたが,竹田恒和も同類・同質のまやかし発言を犯していた。福島県民,とくに被災地の国民たちの生活・健康・生命を無視し,愚弄する「決めつけ」を,無情にも放っていた。
   安倍晋三と竹田恒和アンダーコントロール発言
   出所)安倍晋三と竹田恒和,https://twitter.com/ogawabfp/status/376667360033124352

  【ブエノスアイレス=共同】 安倍晋三首相は,東京電力福島第1原発の汚染水問題について「汚染水の影響は完全にブロックされている。世界でもっとも厳しい安全基準がある。日本にやってくるアスリートに責任をもつ」と述べた。(引用終わり)
 註記)「安倍首相『汚染水は完全にブロック』IOC総会で」(nikkei.com 2013/9/7,https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK07016_X00C13A9000000/)

 もっとも,日本に原発問題に関して「世界でもっとも厳しい安全基準がある」かすら疑問があった。「汚染水の影響は完全にブロックされている」保障もいまだ確保されていない。それゆえ「日本にやってくるアスリートに責任をもつ」というのは,安倍晋三に特有である “いつものウソ” のひとつに過ぎない。竹田も安部のウソに口裏をそろえていた。
 日本でわざわざ絶対的に開催する必要などない五輪大会である。それも2020年の盛夏に東京で,もっぱらオリンピック貴族たちための栄華とミエのために,庶民たちが「感動詐欺」で騙されながら,酷暑のなか大汗をかきボランティアに励む姿が,いまから目に浮かぶ。1人でも熱死者が出なければいいが……。

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