【無責任国家体制を集約した「ひとつの典型的に意図的な現象」が「国家基本統計のゴマカシ」】

 【せめて,日産自動車は自国の企業としてとり戻したい安倍晋三政権の,ひどく強引にもはかない希望】


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 【※「本稿(1)」】のリンクはこちら,⇒ http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1073804057.html

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 【※「本稿(1)」】の主な目次

  ①「〈経済気象台〉タイは頭から腐る」(『朝日新聞』2019年1月24日朝刊11面「国際」)

  ②「そろそろ日産自動車を取り返そうではないか」(『闇株新聞』2014年09月05日,http://yamikabu.blog136.fc2.com/blog-entry-1215.html)

  ③「仏政府,日産とルノーの統合提案=影響力強化狙いか」(『時事通信』JIJI.COM,2019年01月20日22時12分,https://www.jiji.com/jc/article?k=2019012000522&g=eco

  ④「〈ゴーン事件の底流〉(2)自動車戦争 日仏ぶつかる国益」(『東京新聞』2018年12月12日朝刊,http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018121202000132.html
 

  ⑤「国家基本統計」までゴマカしてきた「日本国の経営」陣が「日産問題」に口出しをしたいと「思わせる背景」

 -------〔以下「本稿(2)」〕-------


 ⑥「ものいわぬまま〈断末魔〉的な日本経済の動向」

 『日本経済新聞』2019年1月26日朝刊1面の記事「『国民経済計算』90項目修正 貯蓄など,統計問題受け内閣府」が伝える内容が,かなり振るっていた。最初の段落のみ引用する。
 内閣府は〔1月〕25日,厚生労働省が公表している毎月勤労統計のデータ修正を受けて,国の経済状況を体系的に記録した「国民経済計算」のうち可処分所得や貯蓄など90を超す項目を修正した。毎勤統計の修正で雇用者報酬の見直しが必要になり,これに連動して再計算が必要になった。
 この記事は,最近大きな問題になっていた「毎月勤労統計」のデタラメな集計・整理・報告に関する不正な処理がなされていた問題を受けて,過去15年間もの長期間,日本政府は国家運営のために必要な統計数値がまったくいい加減に,それも「アベノミクスのウソノミクス」に都合のいい体裁をもってまで,とりまとめられてきた事実を伝えていた。

 こうなると,安倍晋三政権のふだんからフンダンにみせつけてきた「森友学園問題・加計学園問題」「公文書改ざん問題」などとも併せて判断するとなれば,基本からして,土台まったく信用すらならない「安倍晋三 × 麻生太郎(首相と副首相兼財務相)の “悪たれ花菱アチャコ画像コンビ” の《きわめて放埒な内政》が,いまさらのように露呈している。

 こうなると,大昔の漫才師花菱アチャコという漫才師の得意文句「滅茶苦茶でごじゃりまするがな」そのものである。以下の a) と b) に『日本経済新聞』が作成した関連の表があるので,つぎにこれを参考にしておきたい。
 出所)画像は花菱アチャコ,https://ameblo.jp/dousou-ns-m5/entry-12110643875.html

 a)「景気動向指数の修正へ 内閣府 勤労統計の不適切調査で」(『日本経済新聞』2019年1月23日朝刊5面「経済」)にかかげられた図表の紹介。
『日本経済新聞』2019年1月23日朝刊5面景気動向指数の修正

 b)「政府の統計軽視 露呈 単純ミスみのがす 揺らぐ信頼,収束みえず-日銀の推計 見直しも,需給ギャップなど 勤労統計の影響精査」(『日本経済新聞』2019年1月25日朝刊5面「経済」)にかかげられた図表の紹介。
『日本経済新聞』2019年1月25日朝刊政府統計軽視露呈

 政府が公表する基本統計のゴマカシは,これをいったいなにに例えて表現したらよいのか?いうなれば,人間ドックで諸検査をした人が,適正範囲値内ではない検査数値の異常値を,あれこれ適当にゴマカしておこうとする行為と同じであって,場合によっては命とりにつながるかもしれない《意図的な操作・書きかえ》がなされてきた。

 以前,GDPに関する統計を,安倍晋三と麻生太郎たちが作為的なゴマカシをくわえて引き上げてきたが(2016年以来),そのような目くらまし的な操作したところで,実態そのものの経済状況に変わりが生じるわけもなかった。そもそも「庶民感覚で捕捉できる程度の経済実感」についてさえ,平気で脱線させた,だから「不適切」という表現では収まりきれない「ウソ・偽り」が,国家の基本統計を偽計する方途で実行(犯行)されてきた。

 その間,もっとも長い期間,「首相の座に就いてきた安倍晋三」や首相体験者である「財務省兼副首相・麻生太郎」らの立場,政治家としての負の実績・反国民生活的な行為は,まさしく平野貞夫が糾弾しているごとく「国家に対する『内乱予備罪』」に相当する

 c)「賃金伸び 最大0.7ポイント下げ 2018年1~11月 勤労統計を修正」(『日本経済新聞』2019年1月23日夕刊)から図表のみ紹介。
『日本経済新聞』2019年1月23日夕刊1面賃金統計図表

 d)  神林 龍・一橋大学教授稿「〈経済教室〉毎勤統計 不適切調査の背景  政策立案と遂行の分化映す,現業官庁から分離も一案」(『日本経済新聞』2019年1月28日朝刊15面)から図表のみ紹介。つぎの図表をじっくりみておきたい。
『日本経済新聞』2019年1月28日朝刊経済教室統計図表
 
 神林 龍のこの寄稿における〈論点:ポイント〉は,つぎの3点に整理されている。いずれも,現在の「安倍晋三 × 麻生太郎」という「世襲政治家的な高慢さ満載のコンビ」に向けるものとしては,とうてい期待薄の要望であった。なお「⇒( )内の補足」は引用者である。
▼-1 質の高い行政運営に質の高い統計不可欠
     ⇒(「もとよりとても質の悪い日本の政治」)

▼-2 トップダウンの政策立案も統計軽視招く
     ⇒(「安倍「1強〔凶・狂〕」の独裁的政治の必然的な顛末)

▼-3 不具合発見や事後的修正の可能性高めよ
     ⇒(「この可能性には基本から疑問あり」だったからこそ,
        国家基本統計に関する不適切な歪曲・捏造が安倍忖
        度的に発生せざるをえなかった)
 ⑦「底なし『統計不正』の深刻 消費増税はご破算が当たりまえ」(『日刊ゲンダイ』2019/01/26,https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246317〔~〕,引用は,http://www.asyura2.com/19/senkyo256/msg/727.html から

 怒りを通りこしてあきれるしかない。毎月勤労統計(毎勤)の不正問題をめぐり,安倍政権はきのう(1月25日),厚労省の特別監察委員会による調査をやりなおす方針を決めた。

 24日の閉会中審査で,厚労省職員への聴取は一部,身内の同省職員がおこなっていたことが発覚。監察委の報告書は職員や元職員らの聴取について「外部有識者の参画のもとでおこなわれた」と記したが,またもフェイクだ。監察委が聞き取り対象とした31人のうち,3分の1に当たる11人の聴取は身内が担っていた。

 そのうえ,報告書の原案は同省の事務方が作成していたことも判明。ヒアリングもたたき台も内輪の「お手盛り調査」で,あっという間に「統計不正に組織的関与はなかった」と結論づけ,28日の通常国会召集の前に逃げ切りを図りたい,イカサマ内閣のヨコシマな意図はミエミエだ。

 さすがに,お手盛り調査には,統一地方選と参院選が重なる選挙イヤーを意識して,「かばっているように映るのはゴメン」とばかりに与党議員からも厚労省批判が噴出。いったん出した報告書を再調査する異例の対応に追われたが,耳を疑うデタラメはまだまだある。

 毎勤の不正を受け,各省庁が56の基幹統計を点検すると,なんと4割に当たる22統計に不適切処理がみつかったのだ。うち統計法違反の疑いがある “グレー統計” が21もあるから,もうメチャクチャだ。統計法を所管する総務省の石田真敏大臣は「実際の調査方法などに問題がある事案はなかった」と火消しに努めているが,フェイクにまみれた内閣のいうことなど信じられない。

 1)  隠す,ゴマカす,平気で嘘をつくが常態化
 延べ2000万人超,約567億5千万円にも及ぶ雇用保険などの「消えた給付金」のように,国民に実害を与える重大事案は本当にないのか。はたして組織的関与や隠蔽はないと断言できるのか。その裏づけを示さなければ,もう誰も信じない。それだけ信頼が地に落ちているのに,この政権は馬耳東風だ。

 この期に及び,不適切処理が発覚した22統計の所管大臣は「前例に疑問を抱かず整合性のチェックを怠っていた」(石井啓一国交相),「事務的な確認不足」(柴山昌彦文科相)とすべてを役人の怠慢のせいにして問題の矮小化に躍起だが,冗談ではない。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこういった。
 「昨〔2018〕年の森友文書の改ざんに続き,これだけ多くの基幹統計の不正が明るみに出たのです。公文書も政府統計も信用できない国は,もはや先進国ではない。国際社会の信頼を失い,海外投資家だって信用のおけない国として投資をためらうでしょう。安倍首相がアベノミクスの成果と称する株高が,それこそ吹っ飛びかねない非常事態です」。

 「それなのに,この政権は官僚に全責任を押しつけ,トカゲのしっぽ切りで幕引きを図ろうとする。毎度おなじみのパターンで,政治家は誰ひとり責任をとらない。不正統計のお手盛り報告も,組織的隠蔽のさらなる隠蔽で,この政権では隠す,ゴマカす,平気で嘘をつくのが常態化し,もはやなにを信じていいのか分からない。国の土台が揺らぎ,地面が割れるような感覚で,震源地は安倍官邸の政治的大震災です」。
 菅官房長官は昨日〔1月25日〕の会見で「信頼回復」を口にしたが,もうなんど聞かされたことか。サルにもできる反省をできないのが,安倍政権だ。信頼回復に向け,ケジメをつけるには最高責任者の安倍が詰め腹を切るしかない。

 2) 給与上昇率に2倍もゲタを履かせて増税決断
 不適切処理が判明した22の基幹統計のうち,国交省の「建設工事統計」では2017年度の施工高を15.2兆円と公表した数字を13.6兆円に訂正。前年度比伸び率も14.9%から2.5%に下方修正された。国交省は「業者の入力ミス」と説明するが,伸び率は実に12.4ポイントもカサ上げされていたのだ。誰がみても分かるミスが,なぜ放置されたのか不思議だ。

 底なし不正の発端となった毎勤でも昨〔2018〕年1月にこっそりと修正を始めた結果,2018年6月の「現金給与総額」は前年同月比で3.3%増という高い数字をはじき出した。「実に21年5カ月ぶりの伸び率」と安倍は胸を張り,メディアももてはやしたが,不正問題発覚後に統計データを補正した結果,2.8%増に下方修正された。

 こうした虚偽統計にもとづき,安倍は「賃金が上がっている」「景気は良くなっている」とアベノミクスの成果を喧伝。こうしてアベノミクスを飾り立てるため,役人も統計を捏造した疑惑さえある。厚労省がこっそり修正を始めたのは,安倍が3%増と異例の数値目標までかかげ,大企業に賃上げを押しつける「官製春闘」に血道を上げていた時期と重なる。

 アベノミクスの成果が上がらない現実に業を煮やした役人が安倍に忖度し,えんぴつナメナメ。結果ありきの数字になるよう偽装工作を働いたのではないのか。要するにアベノミクス偽装である。驚くのは2.8%増という昨〔2018〕年6月の現金給与総額の下方修正すら偽装の疑いがあることだ。

 昨年の給与水準の高い伸びは,データ修正だけが理由ではない。算出方法も変更し,従業員30~499人の事業所の調査対象を半数も入れ替えた結果,大幅に伸びたのだ。〔1月〕24日の閉会中審査で,国民民主党の山井和則衆院議員は,前年まで調査対象だった事業所に絞って比較すると 1.4%増になることに着目。「どちらが実態に近いか」とただすと,総務省審議官から「伸び率は 1.4%でみるべきだ」との見解を引き出した。

 3) 粉飾の理由は役人の忖度だけなのか
 実態から2倍以上もの数字のカサ上げ。ここまでして基幹統計を粉飾し,アベノミクスを偽装して役人は安倍に忖度するものなのか。経済アナリストの菊池英博氏がいう。
 「なんでも首相の思い通りになってしまう恐ろしい国は,強引な人事権行使で役人のクビを牛耳った長期政権の弊害でもありますが,厚労省の統計粉飾は首相の寵愛を受ける加藤勝信大臣の時期に始まった」。

 「底なしのアベノミクス偽装は役人の忖度だけでなく,政権側の指示も疑うべきです。いずれにせよ,なにからなにまでデタラメだった基幹統計と,それを基準にした景気判断によって,安倍首相は昨年10月に消費税率10%へのアップを『2019年10月におこなう』と表明したのです」。

 「消費増税は白紙撤回,ご破算が当たりまえです。給与の伸び率を2倍以上もゲタを履かせた “上げ底景気” が増税の根拠では,庶民はたまらない。消費税率が8%になって以降,景気は冷えこみ,実質賃金も伸びていない。くわえて頼みの輸出に陰りがみえるいま,増税を強行すればマイナス成長に陥り,日本経済を破滅に向かわせるだけです」。
 麻生財務相は昨日〔1月25日〕,基幹統計の不適切処理について「国の信頼が,そういった小さなところから崩れることは避けないといけない」と他人事のようにいい放ったが,どの口がいうのか。公文書改ざんという行政の根本を揺るがす不祥事が起きても,政治責任をとらず,デカイ顔を続ける麻生の方がよっぽど国の信頼を崩している。
 「昨年以来,安倍政権は改ざん,隠蔽,不正,捏造のオンパレード。今回のアベノミクス偽装がトドメで,政治の信頼回復には内閣総辞職以外に道はありません」(五十嵐仁氏=前出)。

 「フェイク政権がのさばるのも,野党がだらしないから。アベノミクス偽装は千載一遇のチャンス。なめられっ放しの政権を徹底追及すべきです」(菊池英博氏=前出)。
 国民をペテンにかける内閣は総懺悔が筋だが,そこまで追いこめるのか。野党はもちろん,有権者も真価を問われている。(引用終わり)
 【参考画像】
    麻生太郎画像38
     出所)https://www.syncle.me/talk/3301998
 要するに,安倍晋三とこの政権は正真正銘,「ウソとうそと嘘」を何重にもおのれの身体に巻きつきてきた,非常にりっぱなフェイク的である,つまり「不都合な真実」にまみれた腐敗・堕落の陣容でしかありえなかった。

 いまは亡き渥美 清が演じてきたテキ屋の寅さんは,映画『男はつらいよ』のなかで,つぎのような口上を吐いていた。安倍晋三政権の為政とは,この程度にも達していない体たらくであった。アベ・ブラック政権は「再誕生」以来,日本国に不幸と不運をばらまきつづけてきた。
 結構毛だらけ猫灰だらけ,尻の周りはクソだらけってねぇ。タコはイボイボ,ニワトリゃハタチ,イモ虫ゃ十九で嫁に行くときた〔いまじゃ,デキ婚でなけりゃ,19で結婚などしない,ともかく若者たちも平均的にはみな貧乏だから……〕。

 黒い黒いは何見て分かる〔シンゾウ,みていりゃ,分かる分かる〕。色が黒くて貰い手なけりゃ,山のカラスは後家ばかり。ねぇ。色が黒くて食いつきたいが,あたしゃ入れ歯で歯が立たないよときやがった。

 見上げたもんだよ屋根屋のふんどし,見下げて掘らせる井戸屋の後家さん。上がっちゃいけないお米の相場〔消費税〕,下がっちゃ怖いよ柳のお化け〔実質賃金。ともかくも所得税(富裕層)と法人税(大企業)を上げろ!〕。
 註記)〔 〕内補足は引用者。
 蛇足になる。大坂なおみが2019年1月26日,テニスの4大大会「全豪オープン」女子シングルス決勝で勝利していた。

 大坂なおみ(世界ランク4位,日清食品)が同6位ペトラ・クビトバ(チェコ)を7-6,5-7,6-4で破り,日本人初優勝した。大坂は,全米オープンに続く優勝を達成し,男女通じてアジア人初の世界ランク1位になることが確定した。米全国紙はチャーミングな素顔に注目。「もっとも謙虚なグランドスラム(GS)勝者」と評している。
 註記)「大坂なおみの人格面を米全国紙が称賛『最も謙虚なGS勝者』と特集」『livedoor' NEWS』2019年1月27日 16時33分。
 補記)大坂なおみは,日本国籍以外にもほかの国籍をもつが,現在は日本の選手として出場している。満22歳になったときどの国籍を選択するか(あるいは二重国籍のままでいるか)は,まだ分からない。ふつうの感覚でいえば「純粋の日本人」とはいいにくい。渥美 清の「前段の口上」のなかでは,どの段落のどの文句が問題になるかは,あえて贅言するまでもない。

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