2012年02月15日
潅水設備の主配管材料について
先日の寒波で、我が家の畑の井戸ポンプからの配管が割れてしまいました。配管は、塩ビパイプ(VP-25)。
寒さで配管内の水が凍りついて、その膨張に耐えきれずに塩ビ管が縦方向に割れてしまいました。
塩ビ管の先はポリエチレンパイプでの配管で、長さ40メートル程、露出配管していましたが、ポリエチレンパイプの方は問題ありませんでした。
塩ビ管が凍って割れるというのは、今回が初めての経験ですが、同じ温度で比較した場合は、ポリエチレンパイプの方が凍結には強いということのようです。
この今回の経験から、潅水設備の主配管について、ポリエチレンパイプが一番のお薦めかと思います。
潅水設備の主配管の材料としては、ポリエチレンパイプ、塩ビ管、一般散水ホース、などがあるかと思いますが、それぞれ、次のような利点・欠点があるように感じています。
- ポリエチレンパイプ
凍結に強い (今回のことから)
高圧も問題なし
管の内側に藻が生えることがない
耐候性が強い
- 塩ビ管
凍結にやや弱い(今回のことから)
高圧は問題なし
安価に配管可能
継ぎ手パーツも格安
管の内側に藻が生えることがない
耐候性については、直射日光が当たる場所では、ポリエチレンパイプに劣る
- 一般散水ホース (耐圧のもの)
凍結については強い。(ポリエチレンパイプと同等)
継ぎ手類の信頼性がポリエチレンパイプのものと比較して低い
光を透すものは、管の内側に藻が生える可能性があり、ノズル類の詰まりの原因になる。
耐候性は、ポリエチレンパイプ、塩ビ管に劣る
- 一般散水ホース (光を通して、耐圧設計でないもの)
凍結については強い。(ポリエチレンパイプと同等)
継ぎ手類の信頼性がポリエチレンパイプのものと比較して低い
管の内側に藻が生える可能性があり、ノズル類の詰まりの原因になる。
高圧になる自動潅水の主配管には不向き
耐候性は低い
潅水設備を設置する場合、これらの特性を考えて主配管の材料選択をするとよいかと思います。
P.S.
あくまで Seven が試してみての経験内のことですので、Sevenが知らない範囲でのさらなるお薦めがあるかもしれませんが、とりあえずご参考まで・・・・。
