日本国内では、見られなくなった土製の「かまど」が海外で取り入れられ、注目されているという。(以下、1/25産経新聞記事からの抜粋)

岩手県出身でアフリカ・ケニア在住の食物学者、岸田袈裟(けさ)さん(女性)がもたらした「日本のかまど」がアフリカ東部のケニアの台所に登場して12年になる。このかまどは、「エンザロ・ジコ」(注)と呼ばれ、主婦の家事労働を軽減するのに一役買っており、これまでに10万所帯以上に普及したそうだ。
((注)「エンザロ・ジコ」:ジコはスワヒリ語で「かまど」の意。エンザロは、平成6年に初めて日本風のかまどが取り入れられたのが、ケニアのエンザロ村であったところから「エンザロ・ジコ」と呼ばれるようになった。)
ケニアをはじめ、アフリカ各国の村落部では、三つの石で鍋を支え薪をくべて調理する方法が一般的だが、一度に一品しか調理できないうえ、石の隙間から炎が逃げて熱効率も悪い。薪が惜しいとのことで、川の水も煮沸せずにそのまま飲むため、乳児が下痢をし、衰弱・死亡することは珍しくなかったという。
そこで考えたのが、中央1カ所に薪をくべ、鍋や水がめなど三つ同時に加熱できるかまどを考案した。郷里の実家の土間にあったかまどをヒントにしたそうだ。
作り方は簡単だ。石を重ねて土台を作り、泥を塗りこんで数時間、かまどである「エンザロ・ジコ」は完成する。かまどの回りには主婦の人だかりができ、使い勝手の評判は、口コミで広がり、各家庭で競って作られた。
その結果、毎日往復10Kmを歩き、拾い集めていた薪の必要量が4分の1になった。清潔な水がいつでも飲めるため、病気が減り、乳幼児の死亡率が改善したそうだ。
国際協力機構(JICA)によると、岸田さんの例以外にもJICAの技術協力プロジェクトの一環で、かまど作りをしており、これまでアフリカのマリ、ニジェール、ブルキナファソ、ルワンダやメキシコなどで日本のかまどが広がっているそうだ。

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日本で見かけなくなった「日本のかまど」に目を付けたことは素晴らしいことだと思う。
以前、日本に「五右衛門風呂」などという風呂がまがあった。鉄製のかまは無理だとしても、風呂など取り入れるのはどうだろう。石と泥だけでは無理かな。