2010年06月20日

星状神経節ブロック(1)

星状神経節ブロックは、帯状疱疹やメニエール病、難知性頭痛などに効果があります。
しかし一般のお医者様でも、治療効果については、よくご存知ない方もおられます。

若杉先生の著書では他にも、眩暈や頭痛、自律神経失調症、気管支喘息、アトピー、糖尿病、バセドウ病、癌、不眠症、多汗症、肩こり、過敏性腸症候群、インポテンス、耳鳴り、慢性副鼻腔炎など、240もの疾患に効果があるそうです。
花粉症にも効果があります。

方法は正面から頸椎の横突起にむけて、5cc程の局所麻酔薬を注射するのです。

ネット状で調べると、あまり副作用は無いように書かれていますが、実際は命にかかわる事故も私が知っている範囲でも起こっています。

その一つが、局所麻酔薬の、血管内、クモ膜下腔への流入です。
治療法として、意識的に、クモ膜下に局所麻酔薬を入れる方法があるので、
患者を十分に観察して
?呼吸管理、
?循環血液量の確保、
?沈静
を行えば、大事に至ることは無いのですが、突発的に、それが起こると焦るでしょう。

私は、ブロックを行う時はいつも、クモ膜下に入ったらと意識しています。

ところが、昨日、ブロック終了とともに、突然意味不明なことを話しだし、身体を丸め、起き上がろうとして、意識が無くなったではないか!


すぐに、酸素吸入と静脈確保、バイタルチェック、救急車要請。
意識は2分ぐらいで戻り、バイタルも安定したので落ち着きました。
手術室で行っていたので、処置がスムーズにできたことは幸いでした。

クモ膜下ブロックになっていたら、もう少し長く意識消失や血圧低下、除脈
が来ると思うのですが。

極少量だけ、血管に入ったか、偶然てんかん発作が起きたかの可能性があります。

それでも、星状神経節ブロックは有効な治療法ですので、
十分な体制を整えて行いましょう。

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