リーダーのストロークは現場に蔓延する

世の中には『ストローク(Stroke)』という心理学用語があります。
簡単に言えば、人が他者から得る認知や承認、関心のことで

これは、人が他人から得る承認や関心のことで、プラスのストロークはモチベーションを高めますし
逆にマイナスのストロークは社内全体のやる気を削いでしまいます。

そう、リーダーの心の状態は組織全体に大きな影響を与える事が出来ます。
まず、この現象が起こる事を抑えておいて下さい。

プラスのストロークをコントロール出来るリーダーは簡単に周囲を明るくする事が可能になり
チーム全体の士気を高めることができます。


逆にマイナスのストロークをコントロール出来ないリーダーは、
不意に職場をネガティブな雰囲気にさせてしまう。
これはマストです。

『休みの日は完全に仕事の事を忘れる』は悪手

あの有名な松下幸之助氏は、現場リーダーにいつも言い聞かせていた言葉があります
それは

『体は休息させたり、遊ばせたりしていてもいいが、
心まで休ませ遊んでいるということであってはならない』

リーダーの休暇は、単なる休息ではなく
組織をより良くするための充電期間と言う事なんです 今年の正月も10連休と会社の休みが多かったと思いますが
正月休みに入る前や休憩時間になると職場のリーダーから
『キッチリ休憩しようぜ』や『休みに入ったら仕事のことは一切忘れろ』と言う人が居ませんか?

そう言う人は
物わかりのいい上司を気取っているのかもしれませんが
心の底では仕事を嫌っていたり仕事は『悪』の存在だと思ったりしている傾向にあり
そのマインドから『休暇中は仕事を忘れなさい』という発言に繋がります。 実はこのように仕事を嫌っている人はリーダーには全く向いていません。
会社と言う存在は大手を含め多くの中小企業には会社を支えている重要な人物が存在します。

多くが社長であったり、部長・専務・総務関係の幹部です。
その重要な人物は、常に会社の為に身を粉にして会社の売り上げや生産性を担保しています。
そして年収も同年代・同業者の中では高いランクにいます。

リーダーというのは職務や部署によって色々な定義がありますが共通しているのは
2名以上のスタッフを預かる責務があると言う事です。

つまり自分の考えや・行動が周囲に影響を与えると言う責務です。

責務とは義務であり責任です、貴方の仕事へ対する向き合い方やマインド、そして発言も含め
全ての事柄が周囲に影響を及ぼす事を認識している事を利用できる人が【会社を支えている人】
から選ばれ、【責務】というチャンスを貰う事が出来ます。

感情をコントロール出来ない人はリーダーに向いていない


感情をコントロール出来ないひとは先ほど述べた【心理学的ストローク】をコントロール出来ません
感情をコントロール出来ないはリーダーはマイナスのストロークを現場や職場に
撒き散らす可能性があります。


無責任に撒き散らされた【マイナスストローク】は回収に時間やエネルギーが必要になり そしてマイナスのストロークを浴びた部下は嫌な気分になって前向きに仕事に取り組めなくなります。

といってもリーダーだって人間ですから機嫌が悪いときも嫌な気分の時もあるでしょう
そういう時は『休む』ことを意識して休暇を取ってリフレッシュし
マイナスをプラスに転換することも必要です。 そして大切な事は
『それは職場に限らない』と言う事です。
家庭にマイナスのストロークを持ち込むと家族ともギスギスして居心地が悪くなったり
自分の居場所を失ってしまう可能性もあります。

仕事とプライベートは相違一体している事もリーダーは理解すべきです。
未来のリーダーは自身のストロークバンクにも十二分に気をつけてください。

休暇中にできること

休暇中にできることはたくさんあります。

  • 読書や自己啓発: 新しい知識やスキルを身につける
  • 自然に触れる: リフレッシュし、創造性を刺激する
  • 瞑想: 心を落ち着かせ、集中力を高める
  • 趣味を楽しむ: ストレス解消と心の安定に繋がる

これらの活動を通して、新しいアイデアが生まれたり、問題解決のヒントが見つかることもあります。

リーダーが心掛けるべきこと

  • 部下への感謝: 言葉で感謝を伝える、小さな成功を褒めるなど
  • 共感: 部下の話を傾聴し、共感を示す
  • 目標設定: 共通の目標を設定し、チーム全体で達成感を得る
  • 成長機会の提供: 部下のスキルアップを支援する
  • 自己成長: コーチングを受ける、自己啓発本を読むなど

若手リーダーへのメッセージ

若手リーダーは、経験豊富なベテランリーダーと比べて、不安やプレッシャーを感じることが多いかもしれません。しかし、若さならではの柔軟性や新しいアイデアを活かして、組織に貢献することができます。

  • 先輩や上司に相談する: 経験豊富な人からアドバイスを受ける
  • 自分自身を信じる: 自分の強みを活かす
  • 失敗を恐れない: 失敗から学ぶ姿勢を持つ

まとめ

リーダーの休暇は、単なる休息ではなく、自分自身と向き合い、組織をより良くするための充電期間です。心身ともにリフレッシュし、新たな視点で仕事に取り組むことで、より良いリーダーシップを発揮できるでしょう。