2008年05月07日

和風らぁめん 葉月@雪が谷大塚

東急池上線「雪が谷大塚」駅の近くにある、極めて個性的なラーメンを食べさせてくれるお店です。

「らぁめん」
葉月(らぁめん)











“強烈に香る魚系の香り”というのも、すっかり最近では珍しくなくなりましたが、それでもこのお店は更に際立っています。また特徴的なのが、スープがトンコツではなく丸鶏をメインにしたところであり、これが近年の流行のラーメンとは一線を画す結果となり、斬新な感じさえ与えてくれます。

麺の方も、以前のそば粉を使用したものから、デュラム小麦と国産の最上級小麦をブレンドした極太の多加水ストレート麺(ほとんど“うどん”です)に変わっており、時間が経ってもまったく衰えることのない強烈なコシを、その300グラムというボリュームとともに、存分に楽しむことができます。

大きな柱のようなメンマも、そのブリブリとした歯応えが楽しいのは無論のこと、甘さを抑えた味付けもちょうど良く、上州豚の肩ロース肉を吊るし焼きにして旨みを閉じ込め、提供する前に再度炙り焼きされる焼豚も、ひとつの肉料理として完成されたもので実に美味いです。(海苔も最近ラーメンの具として食べたものの中では、最も美味かったです。)

食べ始めは、その300グラムという麺の量にいささか不安になるものの、なんのことはなくサラっと完食してしまいましたので、やはり美味かったのでしょう。創意工夫に溢れ、ひとつひとつの仕事を丁寧にされるお店という印象です。
どこかへ出掛けたついでに寄れるような場所ではないのですが、ぜひまた来たいと思います。


◎おまけ
葉月で“らぁめん”を食べたついでに、ゴールデンウィークに催されていた「自由が丘スイーツフェスタ」を覘いてみました。

「お菓子の家」
お菓子の家自由が丘駅前広場に飾られていました。もちろん本物のお菓子で出来ています。











「オリジンーヌ・カカオのショコラ・バニー」
オリジンーヌ・カカオのショコラ・バニーせっかくなので、自由が丘にあるスイーツのテーマパーク“スイーツフォレスト”の中にある『オリジンーヌ・カカオ』というお店で食べてみました。
キューブ状の物体がショコラとバニラのアイスクリームです。

beerks880311 at 23:59|PermalinkComments(15)TrackBack(0)clip!ラーメン 

2008年05月06日

MIST@表参道

“ラーメン界のイチロー”こと「ちゃぶ屋」の森住康二氏が、2006年に表参道ヒルズに出店した全く新しいコンセプトの“らぁ麺”店です。

夜のディナーメニューでは、らぁ麺のみならず、らぁ麺が持つ可能性をテーマとしたアラカルトやコースメニューも楽しめます。たぶん今、日本で一番おしゃれなラーメン店でしょう。

「柳麺−らぁ麺−(正油味)」
柳麺−らぁ麺−正油味











らぁ麺のメニューはこの「正油味」と「塩味」、および梅干し・トロロコンブ・大葉のトッピングが別盛りで提供される「梅塩柳麺」の3種ですが、今回は「正油味」を注文してみました。

深い円錐形の真っ白な丼もおしゃれなら、箸やレンゲ、ナプキンをテーブルの下の引き出しから客が自分で取り出すという仕掛けもいちいちおしゃれ。店員さんもギャルソンのようです。
肝心の味の方は、コンソメ風と和風出汁の見事なコラボレートで、普通のラーメンではないけれども、でもちゃんとラーメンになっています。麺もちゃぶ屋らしい、なめらかながらもしっかりとしたコシのあるストレートの細麺で美味いです。

ややしょっぱいことを除けば(いや、意図的にしょっぱくしたものと思われます)、まったく文句のつけようの無い美味しさですが、それほど多いとは言えない量で、1杯1,200円の価格設定となっていることが、開店当初からずいぶんと話題になっていました。

“ラーメン”という庶民の味を代表する食べ物が、1杯1,000円を超えるということについては賛否両論あるようですが、個人的には“安くて美味い”にこしたことはないものの、原材料やサービスの質において上質のものを目指したいとの意図のもと、適正なコストが転嫁されるのであれば、それも大歓迎だと思っています。
また、そういったチャレンジは森住氏のようなこの業界で成功を手にした人にしか許されないことであり、質を落としてチェーン化を図るぐらいなら、このような実験的取り組みに挑戦し続けていってほしいものです。

beerks880311 at 01:45|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!ラーメン 

2008年05月05日

ナチュラーレ・ボーノ@藤が丘

地物の野菜にこだわっているお店で、地元の農家と提携し、四季を通じて延べ100種類以上にも及ぶ無・低農薬の季節の野菜を料理に取り入れているそうです。
そんなわけで、野菜を使った料理が名物となっているようですので、注文してみました。

「とれたて横浜野菜たっぷりのバーニャカウダ」
バーニャカウダ











“バーニャカウダ”というのは、イタリアはピエモンテ州の家庭料理で、アンチョビペーストとオリーブオイル等を熱した鍋に、チーズフォンデュのように“野菜”を浸して食べる料理です。野菜の種類も豊富で楽しいですし、何より、アンチョビの塩辛さが野菜の甘さを引きたてて、ずっと食べていられそうです。

「シラスとモッツァレラのピッツァ」
シラスとモッツァレラのピッツァ











この店の石窯を使って焼く人気メニューのようです。ちょうどシラスも旬ですし注文してみました。モッツァレラチーズを使っていることもあり、塩分を抑えたあっさりした味です。シラスの香りを活かそうとの意図かもしれません。個人的にはゴルゴンゾーラでも面白いかなと思います。

「ブッタネスカ・リングイネ(オリーブ・にんにく・トマトの娼婦風パスタ)」
ブッタネスカ・リングイネ











“娼婦風”という表現に反して、非常に穏やかなあっさりした味です。稲庭うどんのような平打ちの麺の食感が面白いです。

「舌平目とポテトのオーブン焼ジェノベーゼ風味」
舌平目とポテトのオリーブ焼ジェノベーゼ風味











これまた、塩味控え目であっさりした味です。舌平目よりじゃがいもの美味しさの方が印象に残りました。

「ジェラート(手前が“北海道かぼちゃ”、奥が“ロイヤルミルクティー”)」
ジェラート2種












以上、バーニャカウダを除けば、全体的に非常にあっさりとした印象です。たまに沸き起こる“イタメシ食べたい欲求”を充足させるには、やや物足りない感じもしますが、反対に頻繁に食べても飽きが来ないのかもしれません。何より体に優しそうです。

beerks880311 at 23:59|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!その他の料理 

2008年04月27日

ひょうたん/給水塔

eastern youthのベーシストである二宮友和を中心に1992年に結成されたスリーピースバンド、それが“ひょうたん”であり、本作はなんと結成16年目にして発表された彼らの初のフルアルバムである。

給水塔当初、二宮(g, vo)の出身地である愛媛県宇和島市で中学時代からバンドを一緒にやっていた奥平厚志(b)との二人で、プログレ等の難解な音楽(This Heat、Primus、King Crimson等)のカヴァーを演奏していたが、その後、二宮宅に居候するようになったやはり同郷の林康雄(ds)が加入し、オリジナル曲も加えてライブ活動を行うようになっていった。

結成当初は、eastern youthの曲名に由来して“夏の日の午后”というバンド名で活動していたが、1995年に“ひょうたん”に改名している。
しかしながら、その活動は極めて地味なものであり、95年に5曲入りのデモ音源を録音した以外は、時折ライブを演ったりする程度に留まっており、実際に4年間(98〜02年)も活動を休止していた時期もあるぐらいだ。
それがようやく、二宮の「eastern youthという母体はありつつも、もっと音楽の中に身を置きたい」という気持ちの盛り上がりとともに、メンバーの個人的な事情との折り合いもついたことにより、2003年にシングル「宇宙の傍らで」をライブ会場での無料配布という形で発表、翌2004年にミニアルバム『ひょうたん』を発表し、徐々にその活動を活発化させ、今回ようやく初のフルアルバムの発表に至ったわけだ。

本作は、シャンソンシゲル(Gellers)のイラストによる鳥獣戯画のようなユーモラスなジャケットが印象的だが、中身の方もこのジャケットのように、なんとも可愛くて不思議な音世界が繰り広げられている。
具体的には、eastern youthの吉野からの影響が顕著な歌詞が、朴訥な二宮の声で歌われることにより、楽曲に丸くて暖かい印象を与えている一方で、プログレッシブ且つスリリングなバンドアンサンブルが、不思議且つ浮遊感漂う独特な世界観を作品全体にもたらしている。

そして何と言っても“ひょうたん”の最大の売りは、二宮のギタープレーだと言ってよいだろう。eastern youthでの超絶的なベースを聴けば、「この人は一体どんなギターを弾くのだろう?」という興味を禁じ得ないのも人情というものだが、実際、二宮がeastern youthに加入するまではギタリストだったというのは、古くからのeastern youthファンなら周知の事実だ。(工事現場のアルバイトで二宮と一緒になった吉野が、「ギターを弾けるならベースも弾けるよね?」と二宮をバンドに誘ったらしい。)

本作における二宮のギターはそれこそ“千変万化”だ。本人も「手癖だけで弾くのはやりたくなくて、先にフレーズをイメージしたものを弾く」と語っているように、ロックギターにありがちなギタリストエゴを微塵も感じさせずに、その曲のバンドアンサンブルの中で要求されるギターサウンドの実現に懸命に心を砕いた結果が、“千変万化”との印象に繋がっているのではないだろうか。実際に、easternっぽいものもあれば、オルタナ風あり、プログレ風あり、中にはJeff Beck?みたいなのもあって、聴いていて楽しいことこのうえない。無論、極めて技巧的なプレーも其処彼処に散りばめられているものの、必然性を伴った厭味の無いものとなっているのは言うまでもない。

本作が発売されて2ヶ月以上経つが、いったいどのくらいの枚数が売れたのだろう。もちろんメジャーレーベルからの発売ではないのだが、少なくとも、ひょうたんの活動を継続するためのモチべーションを失わない程度には売れて欲しいと切に願う。


※“ひょうたん”に興味を持たれた方は、彼らの公式HPをご覧ください。本作に収録された「陰りなき日常」という曲のライブ映像や最初のシングルである「宇宙の傍らで」を聴くことができます。

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2008年04月21日

James Taylor / Sweet Baby James

普段、パンクやらオルタナやらエモやらガレージやら言っていても、やっぱりこういう音をしみじみと聴くのも好きだ。

Sweet Baby James本作は70年代初頭に活況を呈した“シンガーソングライター”ブームを象徴する作品であり、現在でも多くのリスナーに愛され続けている“名作”である。また、不慮の死を遂げた女友達に捧げた曲で彼を一躍表舞台に押し上げたヒット曲「Fire and Rain」を収録する作品としても知られている。

「オルタモントの悲劇」が60年代の終焉を告げ、Beatlesが解散し、Jimi Hendrix、Janis Joplin、Jim Morrison、Duane Allman等が次々と他界し、ヒッピー文化の共同幻想が崩れつつあったこの時代にあっては、よりパーソナル且つ内省的な表現をロックに求める流れが発生したのも当然のことと言えるのではないだろうか。

特に、そのような時代のひとつの潮流を象徴し代表していたのが本作『Sweet Baby James』であり「Fire and Rain」でもあるのだが、他にもCarole King『Tapestry』、Neil Young『After The Gold Rush』、Simon and Garfunkel『Bridge over Troubled Water』等々優れた作品が数多く生み出されている中で、何と言っても、John Lennonの『John Lennon/Plastic Ono Band(ジョンの魂)』がこの時期の空気を分かり易く伝えているのではないかと思う。

では、上記の同時代の名作群に劣らず、本作が現在に至るまで愛され続けている理由とは一体何であろうか?
包容力のあるJamesの声や、情緒過多に陥らないながらもしっかりとした説得力を持ったメロディーラインは無論のこと、元Peter&GordonのPeter Asher(プロデュース&コーラス)、Flying Machine時代以前からの盟友であるDanny Kortchmar(ギター)、本作発表の翌年(71年)に全米1位を獲得することになる「You've got a friend」の作者であるCarole King(ピアノ)等による献身的なサポートが本作に慈愛に満ちた輝きを与えていると言ってもよいのではないかと思うのだが、やはり何といっても、James自らによるアコースティックギターサウンドも大きな役割を果たしているのではないだろうか。
実際、カントリー、フォーク、ブルースを素材にしていながらも、土臭さをあまり感じさせずに、それどころか都会的でモダンな佇まいすら漂わせているのは、その独創的ともいえるギターフレーズによるところが大きい。特にフォスターでお馴染みの6曲目「Oh, Susannah(おお スザンナ)」における個性的なテンポの解釈は特徴的だ。

このように、本作に代表されるこの時期のトレンドが、ロックに哲学的な側面をもたらすとともに洗練されたアプローチを提示したことは言うまでもないが、『What's going on』制作直前のMarvin Gayeが本作を愛聴していたという事実も、同時代の“ニュー・ソウル”の流れを考えれば実に興味深い話だ。

「Fire and Rain」


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2008年04月14日

THE HIVES / BARELY LEGAL

THE HIVESを初めて聴いたのは、2002年のサマソニの事前番組である。その時「面白い奴らが出てきたな」と思ったものの、正直ここまで売れるとは予想できなかった。

BARELY LEGAL本作は、そのサマソニ初出演から遡ること5年前(1997年)に発表された彼らのデヴューアルバムだ。そこには、彼らの原点としての“パンク”“ガレージ”が存在しているのは言うまでもないが、何と言ってもその勢いが凄まじい。
いや、むしろ「勢いあまって、つんのめっている」と言った方が正しいだろう。

性急というか若気の至りというか、ヤル気満々でいきり立っている彼らがそこにいるのだ。正直疲れている時にはとても聴く気にはなれないほどだが、これはこれでその過剰さが本作の最大の“売り”となっている。

一方で、現在のTHE HIVESは、良い意味での能天気さや遊び心が持ち味だが、このデヴュー作においては、とてもそんな余裕は無かったと見えて、ただひたすら“猪突猛進”といった感じだ。THE HIVESというキャラクターの確立には、いま少しの時間が必要だったということだろうか。

そういった意味では、本作を「偉大なるマンネリズムへの序章」と位置づけたい。
音の悪さを除けば“快作”と言ってよい作品だ。

「a.k.a I-D-I-O-T」


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2008年04月13日

愛群@横浜中華街

「牛バラ肉の煮込み」が評判のお店です。テレビや雑誌で取りあげられることも珍しくありませんが、こじんまりしたアットホームなお店です。

今回は「牛バラ肉御飯」を含めたお店のお薦めメニューを食べてみました。

「白切鶏(蒸し鶏)」
白切鶏











まずは前菜代わりにこの品。鶏を丸ごと煮込んでから作るとのことで、柔らかい肉と厭味のないタレがマッチしています。

「炒青菜(青菜(江戸菜)の炒め)」
炒青菜











「季節の野菜で炒めものを」とリクエストしたところ、「一年中、空心菜を出す店もあるけれど、うちの店では旬のものしか使わない」とのことで“江戸菜”が出てきました。江戸菜は小松菜を改良した小松菜よりもやや大ぶりの野菜で、食べ応えがあります。味付けも塩加減が絶妙で、素材の良さが十分に引き出されています。

「什錦炒飯(五目チャーハン)」
什錦炒飯











大きなエビが2匹とチャーシューがゴロゴロ入っています。ベタつくことなくアッサリとした味です。

「牛月南火會飯(牛バラ肉御飯)」
牛月+南火+會飯











この店の代名詞ともいえる料理で、ほぼ全員のお客さんが注文していました。肉の柔らかさは無論のこと、味付けが見事です。この手の料理はエグイ感じになってしまうか、反対にあっさりしすぎてしまうことも多いのですが、八角等の香辛料の使い方や甘さの程度がちょうど良くて、箸がすすむほどに食欲が増します。正直、タレだけでもご飯のおかずになりそうです。

「杏仁豆腐」
杏仁豆腐











普段、デザートはテイクアウト専門で、お店で食べることは少ないのですが、牛バラ肉御飯と並ぶ“名物”とあれば食べないわけにはいかないでしょう。写真でも判る通り、やや色が付いています。これは牛乳や生クリームを使わないために、材料の“杏仁霜”の色がそのまま出たもののようです。そのためキメの細かさには欠けますが、素朴な味と香りが楽しめます。

家族経営の小さなお店で、メニューも多くはありませんが、“絶対に手は抜かない”という意志があちこちに表れていて実に好感が持てます。大型店でも注文した料理が一遍に全部出てきてしまうようなことも珍しくない中で、料理を出す順番やタイミング等にもよく気を配っており感心します。こうゆうお店なら他のメニューも期待が持てます。

別途よく通っていた「大珍樓別館」の閉店といったように、最近移り変わりの激しい横浜中華街ですが、愛群のようなお店には残ってほしいものです。

おまけ 峺喫焼」
元宝焼昨年横浜中華街に登場した、関帝廟通りの安田屋酒店横の屋台で売っているお菓子です。古代中国の貨幣の形をしているとのことで、“財運向上”の縁起を担いだものです。餡子の入ったものと入っていないものがあり、12個で500円です。買うと1個おまけをしてくれ、帰り際に「良いことがありますように!」と声を掛けてくれます。味は見た通りの“カステラ焼き”です。

おまけ◆峅I邑園のチューリップ」
横浜公園のチューリップ












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beerks880311 at 23:28|PermalinkComments(6)TrackBack(0)clip!中華料理 

2008年04月06日

村八分/村八分ライブ

“村八分”を初めて知ったのは、本作が発売(1973年)されてから10年も経ってからだ。当時はあまりお金も無かったので、音源はもっぱらレンタルか中古で入手していたのだが、その中古レコード屋で本作を見かけることが多かったので自然と記憶に残ったのだ。

村八分ライブしかし、それまでは日本のロック黎明期を支えたバンドとして、“ジャックス”“はっぴいえんど”といった名前を聞くことはあっても、“村八分”については少なくともわたしの周囲の年長者の口やメディアから語られることは皆無であった。それにも関わらず、中古レコード店で手にしたこのジャケットが醸し出す妖しさは、それまで70年代前半以前の日本には存在しないと思い込まされてきた「公序良俗とは相容れない危険な雰囲気」と「ロックの原初的なパワー」を併せ持つバンドが確かに存在したことを示すに十分なものであった。

実際に、バンド名自体もそうだが今となっては社会通念上不適切と判断されるであろう表現や、彼ら自信がライブ以外での露出を拒んだことが、結果としてその名が積極的に語り継がれることから遠ざけられてきたと言ってもよいだろう。

さて、村八分のサウンドについてはよく“日本のストーンズ”と譬えられることが多いが、実際に『Get Yer Ya-Ya's Out』あたりの荒削りな雰囲気に近いものを感じる。山口富士夫の奏でる骨太なリフとブルージーなソロは、その当時の世界的なロックの潮流を意識したものであると思われ、オリジナリティー溢れるとは言い難いまでも、1973年(=昭和48年)の日本というシチュエーションを考えれば、ロックのダイナミズムをここまでギターで表現できる人間が存在したことだけでも驚きに値する。

考えてもみていただきたいのだが、昭和48年といえば、アグネス・チャンや天地真理、フィンガー5が国民的な人気を誇り、普通の若者はガロの「学生街の喫茶店」やチューリップの「心の旅」を聴いていたような時代なのだ。(なんとかモップスの「たどりついたらいつも雨ふり」にロックの香りがするぐらいだ。)そのような時代において、村八分がアングラ・カレッジカルチャーの枠でのみ語られる存在であったとしても何ら不思議ではないし、ロック自体がそういう存在でもあったのだ。

一方で、Vo.の柴田和志(愛称“チャー坊”)の激情的とも言える歌唱と、ゆらゆら帝国にも通ずるような日本語歌詞における言葉遊びの妙こそが、このバンドに強烈な個性を与えていると言ってよいと思うが、もし村八分にこのような側面が無ければ、当時の日本においていくら先鋭的な存在であったとはいえ、欧米のブルースロックを精巧に模しただけのバンドに留まっていたかもしれない。また、このような側面によりもたらされた個性は、すでに“パンク”的なアティテュードをも獲得しており、村八分の特異性を後押ししている。

確かに、聴衆の野次への応酬など時代を感じさせる部分がないではないし、決して耳障りが良いとは言えないが、個人的には当ブログで以前ご紹介したMC5の『KICK OUT THE JAMS』なんかよりは、軸がブレておらずはるかにカッコいいと思う。

この文章を読んで本作を聴いてみたいと思った方にご忠告申しあげるが、『村八分ライブ』は何種類か音源がリリースされており、復刻版としてVAPから発売されている紙ジャケのものがおそらく最も多く流通していると思われるが、この音源は音は良いものの、歌詞に問題があるとして1曲目の「あ!!」という曲が削除されており、オリジナルの雰囲気を存分に伝えるものとは言い難い。amazonの評価を参考にすれば、GOODLOVIN'PRODUCTION他から発売されている『村八分ライブ+1』をお薦めしたいところだ。

では、YouTubeより1972年の貴重なライブ映像をどうぞ。

「1972年の慶応義塾大学ライブよりダイジェスト」 (映像が流れるまで18秒ほど掛かります。)


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2008年03月30日

東北名物を食べつくせ!

休暇を利用して東北(山形・秋田・岩手)へ旅行してきました。
題して『東北名物を食べつくせ!』

※写真をクリックすると拡大します。

まずは山形県米沢で“米沢牛”
「米沢牛の刺身」           「特選サーロインステーキ(200g)」
牛刺しサーロインステーキ






「米沢牛特選ロース網焼き」
ロース焼肉ロース焼肉






次に秋田へ移動
「ギバサ」
ギバサアカモクという海藻を細かく叩き、粘りが出たものを酢醤油で食べます。





「だだみ(鱈の白子)の天ぷら」    「はたはた寿し」
だだみ天ぷらはたはた寿し






「きりたんぽ鍋」
きりたんぽ鍋(秋田 きりたんぽ鍋(秋田◆






「だだみ(鱈の白子)の刺身」     「はたはたの塩焼き」
だだみ刺身はたはた塩焼き






「いぶりがっこ」
いぶりがっこ“がっこ”とは秋田弁で漬物のことですが、“いぶりがっこ”は燻した漬物という意味で、つまりタクアンの燻製です。秋田の代表的な郷土料理。



続いて角館へ
「比内地鶏の親子丼」         「稲庭うどん(ざる)」
親子丼(角館)稲庭うどん(ざる)






「無限堂の稲庭うどん(温)」     「無限堂の稲庭うどん(冷)」
稲庭うどん(温)稲庭うどん(冷)






再び秋田へ戻りました
「カワハギの刺身」           「はたはたの昆布〆」
カワハギ刺身ハタハタ昆布〆






「塩魚汁(しょっつる)鍋」
塩魚汁鍋(調理前)塩魚汁鍋(完成)






そして、やはり秋田でもラーメン
でもなぜか京都の新福菜館で修行した『末廣ラーメン本舗』というお店
「中華そば」               「あさり醤油ラーメン」
中華そばあさり醤油ラーメン






比内地鶏の本場、大館へ
「比内地鶏の焼鳥(ねぎまと砂肝)」  「レバー」
ねぎま&砂肝レバー






「皮(胸肉付き)」         「つくね(半熟玉子と絡めて食べます)」
皮(胸肉)つくね






「手羽先」                 「親子丼」
手羽先親子丼(大館)






更に十和田湖近くの大湯温泉へ
「たんぽの味噌焼き」          「春の山菜天ぷら」
たんぽ味噌焼き春の山菜天ぷら






「温泉せいろ蒸し」
温泉蒸篭むし秋田鹿角産の和牛と八幡平ポークを温泉の蒸気で蒸したものです。





ふたたび「きりたんぽ鍋」
きりたんぽ鍋(大湯温泉)






最後は盛岡へ
「ぴょんぴょん舎の盛岡冷麺」
盛岡冷麺






お土産のお菓子です
「秋田銘菓“金萬”」
金萬カステラの生地の中に白餡が詰まっています。





「岩手(大船渡)銘菓“黄金かもめの玉子”」
かもめの玉子かもめの玉子











帰ったら体重が3kg増えてましたw


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2008年03月29日

春爛漫!

暖かくなって参りました。春爛漫です。

暖かさに釣られて、近所で桜や花を撮ってきました。

桜1











桜2











桜3











花1











花2












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beerks880311 at 23:29|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!ひとりごと 

2008年03月23日

JIMMY EAT WORLD / LIVE @SHIBUYA-AX

JIMMY EAT WORLDの姿を目の当たりにするのは2005年の来日以来だが、個人的にはかなりメジャー寄りの印象を抱いた最新作『CHASE THIS LIGHT』の曲が、どのように表現されるのか楽しみに会場へ向かった。

今回のツアーは、MARITIMEというバンドがサポートアクトを務めていたが、このバンドがなかなか面白かったので、JIMMY EAT WORLDの登場まで退屈せずに済んだのだが、何の事前情報も無しに楽しませてくれるというのは、それだけでなかなかの実力の持ち主だということが言えるのではないだろうか。音の方はJIMMY EAT WORLDよりはもっと明るくてカラっとしたサウンドなのだが、何となく可愛い感じのバンドで結構気に入った。(ご興味のある方はこちらのマイスペのページをご覧ください。)

Jimmy Eat Worldさて肝心のJIMMY EAT WORLDの方だが、05年の来日以降、PUNKSPRING07に出演したり、某ビールメーカーのCMソングに採用されたり、はたまたELLEGARDENのメンバーのフェイヴァリットとして名前が挙がったりした影響なのか、思ったより血気盛んな若い聴衆が多い気がしたのだが、それ以上に驚いたのが外人さんの多いこと。渋谷という場所柄もあるのだろうけれども、05年の時はそれほどは居なかったので、それだけJIMMY EAT WORLDが本国でメジャーになったと理解してよいのではないだろうか。

ライブの内容としては、新旧の人気曲をバランスよく配し、MCも必要最小限に留め、曲間もほとんど休憩することなく、全19曲(以下セットリスト参照)を怒涛のごとく浴びせられた感じで、音がやたら大きかったこともあって正直圧倒された。
そして何よりも演奏力やPA技術の向上が顕著であり、安心して聴いていられる一方で、JIMMY EAT WORLDが少し遠い存在になってしまったような気さえしたのだ。

別に演奏が下手な方が良いと言っているわけではない。ただロックのライブには、質の高い演奏がただ拡大再生産されるのを聴きに行くのではなく、ある意味刹那的なまでの“生身”を感じるために行くのであって、特にパンク・オルタナ系のライブであればその現場感覚無しには成立し得ないとさえ思っている。

そういった意味では、特に最新作『CHASE THIS LIGHT』から演奏された曲については、アルバム音源の印象がほとんど壊されることなく、その曲が元々持っているとっつきの良さも相まって、彼らがサブカルチャー的な存在から、メジャーで健全な“アメリカンバンド”への変身を遂げつつあることを象徴していたと言ってよいだろう。

個人的にはやはり『Futures』以前の曲の方がしっくりきたのだが、それでもこれから彼らが進む道を考えれば、聴く側の我々が彼らを一定の枠に押し留めようとしてしまうこと自体に意味が無く、彼らの“進化”に従い我々も変っていかなければならないのだろう。

もしかすると、こんなに小さな会場で見られるのも今回が最後かもしれない。彼らの成長の過程に立ち会えたことを素直に喜ぶこととしたい。


◆3月17日SHIBUYA-AX セットリスト

BIG CASINO
SWEETNESS
A PRAISE CHORUS
WORK
ALWAYS BE
YOUR NEW AESTHETIC
DISINTEGRATION
GET IT FASTER
FUTURES
BLISTER
HERE IT GOES
LET IT HAPPEN
BLEED AMERICAN
23
PAIN

-enc-
YOUR HOUSE
HEAR YOU ME
DIZZY
THE MIDDLE


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2008年03月16日

silversun pickups / carnavas

たまには新しいアーティストの作品も聴いているんだよ!ってところを見せておこう・・・・。  というわけで、silversun pickupsの登場だ。

今年のサマソニへの出演も発表されたばかりで、実際にはその前後から日本のメディアでも彼らの名前を次第に耳にするようにはなってきていたのだが、出会いのきっかけは2ヶ月ほど前に、パソコンをやりながらUHF地方局の深夜の洋楽番組に耳だけを傾けていた時に、なんとも粗削りでカッコいいギターリフが流れてきたので、気になってそのままPVを見ていたらどんどん引き込まれてしまい、すかさず番組のHPを調べたところsilversun pickupsというUSの新人バンドの「lazy eye」という曲のPVであることが判明したところから始まったのだが、迷わず本作の購入を決意したことは言うまでもない。

Carnavas彼らは2004年にLAで結成された男女4人組(Brian Aubert(g/vo)、Nikki Monninger(b)、Christopher Guanlao(ds)、Joe Lester(key))で、地元クラブでのライブ活動を通して地力を蓄えながら次第にファンを獲得していき、2005年に初のEP「Pikul」をdangerbird recordsというインディーレーベルより発表し、その頭角を現し始めた。

更に、2006年7月に初のフルアルバム『Carnavas』を発表。バンドは精力的にツアーを行ない、アルバムは1年をかけて全米で25万枚以上を売り上げ、ついにはWarnerが原盤を所有するdangerbird recordsと契約を結び、彼等は実質的なメジャーデヴューを果たすこととなり、本年1月には日本でも国内盤(本作)が発売されるに至った。

肝心の音の方はと言うと、各メディアでも言及されている通り、Smashing Pumpkins、Pixies、My Bloody Valentineといった90年代初頭のグランジ、オルタナ、シューゲイザー系のアーティストからの影響が顕著だが、個人的には、スマパンよりはエモの色合いが濃く、Pixiesほどシニカルではなく、マイブラよりとっつき易いといった印象だ。

以下にライブ映像を貼り付けた「lazy eye」という曲でも顕著だが、淡々とシンプルなメロディーラインを繰り返しながら、スマパンばりのノイジーなギターに乗せて、突如爆発するという展開には、分かっていても思わず引き込まれてしまう。バンド結成以来ライブ活動を通して着実に力を着けてきた彼らならではの、実にツボを心得た曲作りがなされており、デヴューアルバムでありながら既に成熟感さえ漂っている。

ただ、個人的にはもう少し“すきま”のある音が好きなのだけれども、そのような音を出すバンドについては、Nirvana、Sonic Youthといったグランジ・オルタナ勢やStrokes等のガレージロック・リバイバルの影響を受けた若いアーティストがいくつも出てきているので、そのような流れの一方で、特にスマパンの『Mellon Collie and the Infinite Sadness』のようなドラマチックな世界を再構築するまさしくsilversun pickupsのような若い才能が登場してくるのは必然と言ってもよいだろう。

しかしながら、スマパンのBilly Corganに絶賛されているとは言え、いつまでも過去のバンドを引き合いに出されるのは彼らとしても本意ではないだろう。そういった意味では、2作目以降彼らがどのように変化していくのか実に興味深いところだが、まずはサマソニでの彼らのステージが本当に楽しみだし、単独での来日もぜひ実現してもらいたいところだ。

最後にいつものマイスペはこちら。本作から5曲も聴けるし、映像もタップリの親切極まりないページです。
また、「lazy eye」のPVを貼り付けようと思いましたが、あまりに映像がやっつけ仕事なので、同じくマイスペより「lazy eye」のライブ映像をどうぞ。こっちの方がずっとカッコいいです。

あっ! 話は全く別ですが、明日はJIMMY EAT WORLDのライブです。あの超メジャー寄りの新作をどのようにステージで表現するのか楽しみです。では。

SILVERSUN PICKUPS - Lazy Eye (SPIN)


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beerks880311 at 22:20|PermalinkComments(4)TrackBack(1)clip!ロック 

2008年03月09日

Sonic Youth / Daydream Nation

1988年にリリースされたSonic Youthのインディー時代最後の作品であり、間違いなく彼らの代表作と言ってよい作品だ。

Daydream Nationただはじめは、Sonic Youthについてインディー時代とメジャーデヴュー以降との比較という論点でこの文章を書こうと思っていたのだが、そのためには未聴の作品が多すぎるし、ファンの方ならよくご存じのように、その飽くなき実験性のもたらす混沌ゆえに、アルバム毎、いや曲毎に異なった表情を見せるのが彼らの最大の特徴であり魅力であるので、単純な比較は意味をなさないと判断し控えることにした。

あえて個人的な印象の範囲で比較をすれば、メジャーデヴュー以降の方が全体的にモノトーンというか圧縮された音の塊がアルバム全体に亘って鳴り響き、やや陰鬱な印象を与えている感じなのだが、インディー時代の方がやや軽やかで、カラっとした曲が浮き上がって聴こえるような印象だ。

どちらが好きかというのはこれはもう個人の嗜好に委ねるしかないのだが、要はどちらの印象をよりSonic Youthらしいとするのかにかかっているのではないだろうか。
わたしはと言えば、どちらかというとインディー時代の方が好きなのだけれど、上述のように、この文章をお読みいただく方に向けて確固たる論拠を提示できうるものでは決してない。

そういった意味では、本作にも曲毎に異なった表情を見せるという彼らの特徴がよく表れているが、何と言っても「Teen Age Riot」という曲の存在はあまりに圧倒的だ。ある意味Sonic Youthらしからぬ明るさを持ったこの曲が、本作全体に対しどのように機能しているのかが本作への評価を左右するのではないかと思えるぐらいだ。
多くのファンの心を捉えて離さないこの曲だが、その三味線のようなカッティングギターによりもたらされる疾走感といい、重くなり過ぎず適度にダルなヴォーカルといい、わたしにとってもまさしく“ど真ん中ストライク”の曲であり、こんな言い方をするとミもフタもなくなってしまうが、この曲が10回繰り返されるアルバムでも構わない。

つまり、オルタナのベンチマークとして君臨する1曲、それが「Teen Age Riot」であり、その名曲を擁しているという事実が本作『Daydream Nation』に対する高評価へのアドバンテージとなっていることは否定できないだろう。
いまさらこんなことを言ってもしらじらしいばかりだが、もちろん他の曲も素晴らしい。ただ「Teen Age Riot」の放つ閃光が眩し過ぎる・・・・。

では、YouTubeより「Teen Age Riot」をご堪能ください。マイスペはこちらです。

「Teen Age Riot」


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beerks880311 at 17:35|PermalinkComments(8)TrackBack(1)clip!ロック 

2008年03月02日

Peter Gabriel / So

言うまでも無く、MTV全盛時代を象徴する作品(1986年発表)だ。

So当時、大ヒット曲「Sledgehammer」のPVには否が応でも釘付けとなったものだが、映像ばかりでなく、緻密な音の構成によるその壮大なポップワールドにも舌を巻くばかりであった。

ただ個人的には、当時の彼の所謂“ロック的”ではない佇まいや、ワールドミュージックの取り込み方におけるセンスの良さが、かえって鼻持ちならない印象を与えていたのであるが、今こうして聴き返してみると、決してMTV華やかし頃を懐かしむだけに留まるような矮小な作品ではないことがよく分かる。

つまり、「いかにも80年代の音だねぇ」といった感傷を伴うものの多くには、単純にテクノロジーで時代をなぞらえたばかりのものが多い印象だが、そのような時代の渦中において、Peter Gabrielが最先端のテクノロジーと人の声・楽器の響き・根源的なリズムといった“人本来の持つ熱”との調和に意を注ぎ、それに成功したからこそ本作が未だに色褪せることなく光を放ち続けている理由となっているのではないだろうか。無論本作とて、この時代特有のシンセサウンドには多少陳腐な印象は免れないが、それを補って余りある彼の“表現欲求への熱”に溢れているのだ。

そのことは、眩いばかりのゲストミュージシャンを迎えながらも、彼らの仕事がひとつのイベントとして終始することなく、本作の音世界を構築するために欠くべからざる上質な素材として機能させていることにも顕著だ。例えば、1曲目「Red Rain」のハイハットのためだけに参加したStewart Copelandの仕事も見事だが、何と言っても3曲目「Don't Give Up」のKate Bushのあまりにも切ない“肉声”とPeter Gabrielの熱のこもった歌声とのカラミは本作のハイライトと言ってよい。
他にも「Big Time」「In Your Eyes」といったソウルへの強い憧憬を感じさせる秀作も含め、“なすべき事をやり切った”彼の満足感すらうかがえる作品となっている。

2002年の『Up』以降沈黙した感のあるPeter Gabrielだが、もともと寡作な方ではあるので、そろそろまた何か驚くようなことをやってくれるのではないだろうか。
それにしても、Peter Gabrielはもちろんこの時代に大活躍したUKのベテランさん達(Phil Collins、Steve Winwood、Robert Palmer、等々)は本当に歌が上手い。やはりルーツミュージックへの熱き想いは最近の若いミュージシャン達の比ではないのだ。

さて、毎度のマイスペはこちら。本作からワールドミュージックの影響が最も色濃く出ている「This Is The Picture(Excellent Birds)」が聴けます。YouTubeからは本作より「Sledgehammer」と「Don't Give Up」をどうぞ。

「Sledgehammer」 (超有名なPVです!)


「Don't Give Up」 (Kate Bush好きのわたしは嫉妬すら覚えましたw)



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beerks880311 at 20:50|PermalinkComments(6)TrackBack(0)clip!ロック 

2008年02月23日

麺酒場 夕凪@渋谷

渋谷エリアでわたしが最もよく利用しているお店です。昼間は『ラーメン凪』として「とんこつらぁめん」をメインに営業しており、夜は居酒屋形態の『麺酒場夕凪』に変身します。
もちろん看板メニューである「とんこつらぁめん」も大変美味しいのですが、夜の営業で提供される「日替わり麺」というのが実に面白く、アイデア満載で様々な工夫が凝らされ且つラーメンとしてもレベルの高いメニューが毎日(日曜除く)登場します。

「凪福菜館」
凪福菜館











昨晩の日替わり麺はこの「凪福菜館」です。その名の通り京都の有名店『新福菜館』のラーメンを凪風にアレンジしたものです。
本家の『新福菜館』と比較した印象では、醤油のインパクトやこってり感では本家の方が強いですが、凪の方がよりあっさりとしながらも複雑で味わい深い感じです。毎日食べるなら“凪”でしょうか。

こちらのお店は若い従業員の方が皆元気があって礼儀正しく気持ちが良いです。日替わり麺のおかげで何度行っても全く飽きることがありません。最近テレビに登場することも増えてきて店も混んでいることが珍しくなくなってきましたが、これまで通り創作意欲のあふれたラーメンを出し続けて欲しいものです。


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beerks880311 at 23:59|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!ラーメン 

2008年02月22日

茉莉花@横浜中華街

横浜中華街のちょっとはずれの方にある一見して喫茶店・スナック風の小さなお店です。店内が暗いので、外からは中の様子をうかがい知ることができず、事前情報が無ければまず入ってみようなんて思うことはないでしょう。
しかし、こちらの「やきそば」がかなり美味しいとの他のブログさんの情報もあって以前から行ってみたいと思っていたのです。

「五目やきそば」+「小チャーハン」セット
五目やきそば











小炒飯











写真の通り普通のあんかけやきそばですが、これが本当に美味しい! 特に何かスペシャルな工夫があるわけではないのですが、美味しいやきそばを作るために余計なことは一切せずに必要なことのみを丁寧に施した感じで、実にホッとする味です。毎日食べられるやきそばといっても良いでしょう。「横浜中華街で一番美味しいやきそば」というのもあながち大げさではないと思います。

セットメニューのチャーハンも美味しいです。お米の弾力をしっかりとキープしながらもベタつくことのない高級店にも劣らないチャーハンです。醤油の風味が強いですが、これがアクセントとなっていて食欲をそそられます。ボリュームたっぷりのやきそばにこんなに美味しい小チャーハンがついて1,000円は安い!

現在事情があってお昼のみの営業となっており、マスターが一人で一生懸命対応しています。基本的に地元のお客さんのための昼めし処ですので、少人数で単品をサっと食べるのが良いでしょう。混んでいれば料理が出てくるのに時間が掛かる時もあるようですので、その辺への理解も必要です。

☆おまけ 
食後に元町(汐汲坂)にある『Kaoris』に行ってきました。落ち着いた雰囲気で寛げます。(写真はクリックすると大きくなります)
「ティーラテ」              「トライフルパフェ」
ティーラテトライフルパフェ






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beerks880311 at 23:59|PermalinkComments(8)TrackBack(0)clip!中華料理 

2008年02月19日

ALONE: The Home Recordings of Rivers Cuomo / Rivers Cuomo

はじめは買うつもりなんてなかったのだけれども、タワレコの陳列コーナーを見ていたら、思わず本作を手に取りレジまで持っていってしまった。いい加減この習癖はなんとかならんものか・・・・。

Alone: The Home Recordings of Rivers Cuomoたぶんレコード会社とは2007年中にWeezerの新譜を出す契約になっていて、間に合わなくなったので、代わりにRivers Cuomoのソロ名義でデモトラック集を出したのではないかと勝手に想像しているのだが、これがなかなかどうして良いんでないの。

収録された曲群も、1曲(「Buddy Holly」のデモ)を除いては、未発表曲やカバー曲となっており、中でも1stと2ndの間に制作されていたという幻のアルバム『Songs from the Black Home』に収録予定だった曲も5曲含まれている。更にはRivers本人による丁寧な全曲解説付きで、こちらの内容も実に興味深い。
無論デモトラックなので音は良くないが、その音の粗さゆえの剥き出し感がかえって“オルタナっぽさ”を演出しており、Riversのヘナへナボーカルともうまくマッチしている。いっそWeezerの新作もこのくらい粗い感じの方が良いのではないかと思うくらいだ。

気になったところでは、2曲目「The World We Love So Much」は単純なメロディーラインながらも情念たっぷりに歌われるアコースティック“エモ”ソングであり、心に響く歌だ。8曲目「Blast Off!」はRiversならではのメロディーラインに前のめりなギターリフが象徴的。13曲目「Lover in the Snow」はヴォーカル・ギターリフ・タンバリン・手拍子だけの構成にも関わらず、実に軽快な良質のパワーポップになっている。最後を飾る「I Was Made for You」は「Island In The Sun」に匹敵する美しさだ。

このデモトラック集を聞いて今更ながら感じるのは、やはりRiversの書く曲の素晴らしさだ。これだけの良い曲がお蔵入りになっているのだから、陽の目を見た作品が悪かろうはずが無い。
「Buddy Holly」のデモに顕著だが、デモの時点での曲の完成度の高さには驚かされる。もちろん音が悪かったり、演奏がいい加減だったりはするのだが、曲のイメージがRiversひとりで作ったデモの時点でほぼ完成しているのだ。
ちょっと意地の悪い言い方をすれば、Riversのミュージシャンエゴがもっと強かったら、Weezerというバンド形態に必ずしも拘る必要はないのではと思えるほどだ。

この文章を読んでいただいている方の中で、本作を買おうかどうか迷っているWeezerファンがいるかどうか分からないけど、とりあえずわたしからは購入をお薦めしておきます。
ではYouTubeより本作から「OOH〜Blast Off!」のメドレーをどうぞ。
また、たぶんファンが作ったマイスペのページだと思いますが、「Lover in the Snow」が聴けます。こちらです。

「OOH〜Blast Off!」 (面白いビデオですよ!)


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beerks880311 at 23:59|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!ロック 

2008年02月18日

MC 5 / KICK OUT THE JAMS

本作は大抵の洋楽名盤カタログには掲載されており、よく『パンクの原点』などと評されている彼らのデビュー“ライブ”アルバムだ。

Kick Out The Jamsしかしながら、1968年という時期(本作の発表年は69年だが、音源(ライブ)収録は68年だ)を考えれば、まだロックがカウンターカルチャーとしての効力を保っていた時代であり、個人的には表現の過激さやラウドなサウンドだけをもってして『パンク』と結び付けて考えるのはいささか抵抗があり、後年のパンク・ムーブメントとは切り離して捉えた方がよいのではないかと思っている。

また本作については、タイトル曲「Kick Out The Jams」のイントロ部分の“Mother Fucker!”という叫び声にまつわる逸話ばかりが話題となり、音楽的な貢献について語られることへの障壁となっているように思われるが、実際のところはどうなのだろう。

サウンド面では、パンクというよりはむしろ70年代に大きな成功を手にすることとなるKISS、Aerosmith、Grand Funk Railroadといったハードロック系バンドのサウンドフォーマットを60年代に既に完成しているという点において重要であるということが言えるとは思うが、なぜかそのような歴史的価値といったもの以外にこれといった感慨が湧き上がってこない。

本作の前半部分においてはそれなりの勢いというか密度を感じるが、後半になるに従い、サイケ、ブルース、ファンク、フリー・ジャズやプログレといった様々な部分が顔を出し、多様な表現というよりはむしろ欲張りな感じでかえって焦点がぼけてしまい、「一本筋が通っていない」といった印象が拭えない。演奏力も高いしパワーもあるのに実に惜しい。
そういった意味で、単純に普遍性という部分においては、やはり同時期のデトロイトシーンの出身であるThe Stoogesの方に軍配があがるだろう。

まあ名盤と呼ばれる作品の中にも、自分と相性が良くないものがあるのは当たり前だが、好きになれない理由について考えてみることも必要だと思う。
MC 5ファンの方ゴメンナサイ。
では、YouTubeよりタイトル曲「Kick Out The Jams」をどうぞ。

「Kick Out The Jams」 (この曲はカッコいいんですけど・・・・。)



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2008年02月17日

R−1ぐらんぷり

2008年度の「R−1ぐらんぷり」が終わりました。なだぎ武の圧勝に異論はありませんが、夕方の微妙な時間帯ということもあり、先日のM−1同様にバラエティー番組としての勢いが無くなってきたように思います。

とは言え、今ピン芸人に強力な追い風が吹いていることは間違いなく、特に女性のピン芸人については、青木さやか以降、友近、にしおかすみこ、柳原可奈子とその勢いは留まるところを知りません。
更に今年に入って、エド・はるみが猛烈なスピードでブレイク中ですが、ここへ来て「鳥居みゆき」も出てきましたねぇ。

やはり女性のピン芸人は、一旦ブレイクすればテレビに引っ張りだことなり、男性芸人よりも売れっ子の地位を獲得するチャンスに恵まれているのではないかと思いますが、如何せん鳥居みゆきはそのアブなすぎる芸風より、今後テレビへの露出がどのような形で展開されるのか興味深いところです。

個人的には、テレビにスポイルされることなく、キワモノを追求して欲しいと思います。

それにしても、エド・はるみはJAGATARAの江戸アケミと何か関係があるのでしょうか。彼女の年齢からすればJAGATARAを聴いていたとしてもおかしくはない・・・・、なんて考えるのわたしだけか・・・・。

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beerks880311 at 21:05|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!ひとりごと 

麺屋 菜かむら@橋本

いやぁ! びっくりしました。
昨年7月にブログを始めたのですが、初めて1日に100人以上(150人を超えそうです)の方にご来訪いただきました。
普段から書きたいことを書いているだけなのですが、一方で、ブログをやるからには、他人に読んでいただくことを前提にもしているわけで、やっぱり素直に嬉しいです。
本当にありがとうございます。今後ともよろしお願いいたします。

というわけで、久々のラーメン。
このお店は相模原市の橋本駅の近くにあるのですが、なかなか来ることのないエリアなのでずっと宿題になっていました。
想像していたよりもこじんまりとした店内で、「コ」の字状の10席ほどのカウンターになっています。また、現在主流の店舗形態である“オープンキッチン”タイプではなく、奥の厨房でラーメンが作られます。

「相模橋本らーめん今味(醤油味)」
相模橋本らーめん今味醤油味











上質の醤油が強く主張しながらも、それにまったく負けることのないしっかりと取られた魚ダシの香りが口から鼻へ抜け、なんとも言えない最高の気分です。最近は後から節粉を振ることで魚を主張するラーメンが増えていますが、やはり手間を惜しまずしっかりと取られたダシには敵いません。麺は平打ちの手もみ風の縮れ麺で、柔らかめながらもピロピロとした食感が楽しいです(細麺も選択できます)。チャーシューは小さいものが1枚だけですが、硬からず柔からずの食感でこれも文句のつけようがありません。おまけにほうれん草やメンマも質の良いもので感心します。
見た目は地味ですが、今時これで650円は安いと思います。かなり気に入りました。
別途、生姜を使った「昔味」というメニューもあり、既に気になって仕方ないので、近いうちにまた来たいと思います。

「菜かむらオヤジの味噌らーめん」
菜かむらオヤジの味噌らーめん











こちらは冬期限定の味噌らーめんです。全体的に穏やかな感じで、個人的には味噌らーめんはもう少しインパクトのあるものが好みではありますが、こちらも十分に美味しいものです。炒めたものではなく茹でて供される野菜類も野菜の自然な甘さが上手く引き出されており、麺(かなり柔らかめの細麺)よりもむしろ野菜を食べている方が楽しいくらいです。

上述のように、他にも「昔味」や今味にも汐(塩)味があったり、限定メニューにも意欲的なようで、実に楽しみなお店です。なかなかついでに来られるようなエリアではないのですが、この店だけを目的に来るだけの価値があるように思います。


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beerks880311 at 19:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!ラーメン 
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