2007年12月03日

Mother's Milk / RED HOT CHILI PEPPERS

先日、CDの「大人買い」をしてしまった。ご承知の通り“大人買い”とは財力にモノを言わせた大量(または高額)購入のことだが、その呼び名に反してこんなに子供っぽい行為もないのではと思う。自分でやっておきながら実に無責任な言い方ではあるが・・・・。

どのくらい買ったのかというと、具体的な枚数にしてしまえばちょっとイヤラシイ感じなので、「半年分の枚数」とだけ書いておくことにしたい。
では、なぜ“大人買い”をしたのかというと、それはそれなりの理由があって、簡単に言えば「お買い得」だったのだ。具体的にはわたしがいつも利用しているタワーレコードで以下の通り複数のキャンペーン・セールが同時期に重なったことによる。

.織錙璽譽魁璽百間限定「ポイント2倍」セール
▲織錙璽譽魁璽匹指定した約2,000タイトルの中から3枚購入すると、その場でハズレ無しのスクラッチクーポン(最低でも200円)がもらえる。
EMIミュージック・ジャパンの洋楽国内盤「名盤109枚」について、期間限定値下げ(1,500円〜)、且つ3枚購入すると名盤109枚の中からお好きな1枚をプレゼント。
きの109枚が△離ャンペーンも対象である。

つまり、これだけのキャンペーン・セールが同時期に重なったというのはちょっと記憶に無いので、「ここぞ!」と意を決して“気になっていた”作品を一挙購入することになったわけである。
では、この絶好のお買い得タイミングでどんな作品を買ったのかと言えば、大別して以下の通りとなる。

・他のブログさんで紹介されていて、気になっていたもの。
・アナログレコードやカセットテープでしか持っていなかった音源。
・ロックマニアのマストアイテムのうち、なぜかこれまで買いそびれていたもの(=「こんなに有名な作品も持っていなかったくせに、今までよくこんなエラそうな文章を書いていたものだ」と叱られそうな作品)。
・聴かず嫌いの克服

具体的な作品については、全てではないにしても今後記事にしていくつもりなので、「この作品がそうかな?」と想像して楽しんでいただきたい。

さて、ようやく本題。
今回記事にする作品は上記の「聴かず嫌いの克服」を目的としたものだが、実をいうとわたしは所謂「ミクスチャーロック」というものをずっと遠巻きに見てきたのだ。無論、作品を購入することは無くても、様々なメディアを通してなんとなく聴いてはいたのだが、「ミクスチャーロック=ロック(HR・HM・ハードコア)+ヒップホップ」という短絡的な思い込みから自らを遠ざけてきたのだ。

Mother's Milk本作は、1989年に発表された彼らの4枚目の作品であり、実質的にレッチリの“出世作”といってもよいものである。実はこの作品以前に友人の強い薦めから『By The Way』だけは聴いていたのだが、いまいちピンと来なかったこともあって、更にレッチリから遠ざかってしまっていたのだ。無論その友人は、わたしがミクスチャーロックを聴かないことを知っていて、「これは聴き易いですよ」という意味で『By The Way』を薦めてくれたことは分かっていたのだが、その作品がミクスチャーロックと言ってよいものであるかどうか以前に、「なぜこんなに売れているのか」がさっぱり理解できなかったのである。

まぁ、それでもこれほどまでにレッチリがリスペクトされるには、やはりそれなりの理由があって、その理由は本作『Mother's Milk』を聴けば少しは分かるのではないかと思ったのだ。

結論から言えば、「よ〜く、分かった!」
頭では理解していても、音楽を前にしてはいかなる偏見も無用であることをあらためて痛感したのだ。一言で言って「極めて痛快」。わたしが特に苦手としている「ラップ調」の曲でもアドレナリンを放出することができるし、なんと言っても本作から初参加のJohn Fruscianteのギターが派手でカッコイイことこのうえない。

わたしの未熟なミクスチャーロック体験からすれば、特にファンクからの影響をヒップホップ経由で受けたのか、それともロックからか、はたまたダイレクトにJames BrownやSly & the Family Stoneといったファンクの巨人達から受けたのかによって少しづつ異なっているように思える。
爆発的なセールスを記録しているミクスチャーロックバンドのほとんどにヒップホップからの影響を強く感じる一方で、レッチリにはロック経由もしくはファンク直接の影響を感じるのだ。
無論本作(国内盤)のボーナストラックでもジミヘンのカバーを演っているぐらいなので、その辺に対するリスペクトは当然持っているのであろうが、それだけではない「ファンクネス」への敬意というものを彼らの音から感じ取ることができる。おそらくそれは、主にFleaの繰り出す強烈なフレーズによるものであろうと思われるが、本作でJohn Fruscianteを迎えたことにより一層強烈なものとなっている。

ここまでくれば、Hillel Slovak在籍時の作品もきちんと聴いてみなければなるまい。本作に封入されたリーフレットのHillel Slovakの絵もなんだかセツナイし、やはりただの能天気な裸のアンチャン達ではない。


YouTubeからは本作収録曲でStevie Wonderのカバーである「Higher Ground」のTVライブを貼り付けておきます。また、本作の曲は聴けないし、フル試聴もできないので本作のようなダイナミズムを感じることはできませんが、マイスペはこちらです。

「Higher Ground」


RED HOT CHILI PEPPERS - livedoor Blog 共通テーマ

beerks880311 at 23:59│Comments(12)TrackBack(1)clip!ロック 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. Mother's Milk/Red Hot Chili Peppers  [ Music×Freak ]   2008年06月11日 23:08
Mother\'s Milk(2008/05/27)Red Hot Chili Peppers商品詳細を見る アーティスト:Red Hot Chili Peppers アルバム名:Mother's Milk レッドホットチリペッパーズ(以??.

この記事へのコメント

1. Posted by ガチャピン   2007年12月02日 01:38
まさにケニーさんの仰る通りレッチリはロック経由のファンク / ヒップホップといった感じで、音楽的黒さが良い具合に薄まっているから一般にも受けやすいのだと解釈しています^ ^

なんて偉そうにコメントしている僕もレッチリは1999年作品の『CALIFORNICATION』からしか持ってません(笑)。
それ『母乳』を含めたそれ以前のは友達に借りたりして聴いただけ…という体たらくぶりであります(笑)。
2. Posted by いもすけ山   2007年12月02日 07:43
レッチリは2枚組のやつをなんとかして聞いて「長えーな」と思った不逞の輩ですが、もっと前はもっとミクスチャー然としてた感じなんですね。最近はメロウ路線が入ってきて、それはそれでいい感じに枯れてて好きですが。
ところで、知り合いが学校の宿題で「ヒップホップとストリートの関係について述べよ」とかいう難題を出されたらしいのですが、わかります?
3. Posted by コハゲ   2007年12月02日 12:27
タワレコのポイント2倍のときって、買う予定がなくただブラっと立ち寄っただけなのに、「今買わな損や!」みたいな気持ちになって、結局何か買ってしまいます。(まんまと店の思うツボ…)

個人的にレッチリのアルバムでは
衝撃度・傑作度なら『Mother's Milk』』
繰り返し聴く度なら『CALIFORNICATION』です!
4. Posted by ケニー   2007年12月02日 20:15
>ガチャピンさん

コメントありがとうございます。

『CALIFORNICATION』の評判があまりに良いために、そこから聴くと誤解してしまいそうになりますよね。初期の音を踏まえていれば、『By The Way』ももう少し好きになれるかもしれないと思いました。
5. Posted by ケニー   2007年12月02日 20:26
>いもすけ山さん

コメントありがとうございます。

ヒップホップの成り立ちについて書き出すと大変長くなるので、以下の文献をお薦めします。

最強のブラック・カルチャー評論家“ネルソン・ジョージ”の著書で「ヒップ・ホップ・アメリカ」という本があります。ロッキング・オンから出版されていますので、以下に書籍情報を貼っておきます。わたしも読みましたが、これ以上詳しい本は無いと思われます。

● 定価1,995円(本体1,900円)
● A4変・466頁
● ISBN4-86052-006-8
ISBN978-4-86052-006-9
● 2002年7月22日初版発行
6. Posted by ケニー   2007年12月02日 20:42
>コハゲさん

コメントありがとうございます。

あとタワレコの企画で「6,000円以上買うとポイントアップ」というのがあるのですが、これもまた“悪魔の誘い”といえますね。

実はわたしも『CALIFORNICATION』を買おうと思っていたのですが、キャンペーンの対象になっていなかったので、『Mother's Milk』を買いました。結果として『Mother's Milk』を先に聴くことでよかったと思っています。
7. Posted by いもすけ山   2007年12月03日 06:05
参考文献ありがとうございます。本人に伝えたら「助かったー」とそれ相応に喜んでました。
ところで、誰も触れていないのですが、大人買いの話を。一体何枚買ったのでしょう。すっごい気になります。まさか3桁…? 自分はセコセコタワレコに足を運ぶので、なかなか大人買いするチャンスがありません。いつかはドーンと野菜でも買うかのようにCDを買ってみたいと思っているのですが。
8. Posted by ケニー   2007年12月03日 23:29
>いもすけ山さん

コメントありがとうございます。
お役に立てて何よりです。この本は読み物としても面白いですよ。

いえいえ、3桁なんてとんでもないです。電車で持って帰れる程度(2桁前半)ですよ。でも腕がつりそうになりましたw
9. Posted by 女王様   2007年12月04日 00:53
レッチリと聞いて飛んできましたレッチリのことなら私にお任せを!!初期はファンク色強いですがJohnが作曲に非常に影響力を出してきている昨今の楽曲は、Johnが好きな1960~1970年代の(特にUKの)プログレ感が少し出ているように思います。Anthony以外は全員Classicの基礎を幼少期から勉強しています。中でもFleaは義父がJazzミュージシャンでJazzの基礎も学んでいます。ケニーさんには2ndをオススメしてみましょうかしら。
10. Posted by ケニー   2007年12月04日 21:50
>女王様

コメントありがとうございます。
また、ガチャピンさんのところではクイズにお付き合いいただきありがとうございます。

2ndというのは、『Freaky Styley』でよろしいでしょうか。今度聴いてみますね。Hillel Slovakのプレイが楽しみです。
11. Posted by kou   2008年06月08日 14:16
Mother's Milkかっこいいですよね。
CALIFORNICATIONもいいですけど。

トラックバックさせていただきました!
12. Posted by ケニー   2008年06月11日 21:11
>kouさん

コメントありがとうございます。

ちょっと忙しくて、ブログの更新が止まっていますが、近々再開しますので、よろしくお願いします。

あと、トラックバックの受信が確認できないのですが、お手数ですが、再送していただいてもよろしいですか?

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
プロフィール