2007年02月27日

辺野古に行ってきました

向こうは米軍基地















この海を埋め立てて軍事基地を作ろうなんて、いったいどうしたらそんな愚かなことを考えつくのか。青く大きく広がる辺野古の海と空を眺めながら、海はアメリカ軍のものでも日本政府のものでもないし、ていうか人間だけのものじゃないんだぞ、なんて柄にもない怒りを感じてしまった。悲しすぎる。

平野雅章さんや、ソウル・フラワー・ユニオンのヒデ坊、DUTY FREE SHOPP.の知花竜海さんといった人たちが中心になって開催した“ピース・ミュージック・フェスタ辺野古”に無事参加してきました。会場は有刺鉄線で区切られた向こう側はもう米軍のキャンプ・シュワブという砂浜。鉄線がやけにカラフルだと思ったら、基地建設反対を訴えるメッセージを書いた色とりどりのリボンが無数に結びつけられていたのだった。数日前にはそのすぐそばまで戦車が現れたらしい。海のほうを向いてステージが作られ、周囲に屋台が並ぶ。ちょうどフジ・ロックのフィールド・オブ・ヘブンを小ぶりにして海に持って行ったような感じかな。

前日から喜瀬に泊まっていたので、土曜の初日は開演してまもない1時頃、シャトルバスに一人で乗って会場に到着。公民館に集うおじさんたちのバスに向ける視線が心なしかきついように感じる。

東京の感覚だと真夏に近い暑さのなか、場内をぶらぶらしていると、次々に顔見知りに出くわす。東京組の数もかなり多そうだ。その朝に東京を発った猫バスさんやmamikoさん、おーしまさんなど友人たちと3時頃に合流、ビニールシートを広げて落ち着く。

各ミュージシャンの持ち時間は20〜30分ずつ。「チョンチョンキジムナー」や「トゥルルンテン」の照屋政雄、バンド編成でのDUTY FREE SHOPP.らのあと、ドーナル・ラニー、梅津和時、親指ピアノの近藤ヒロミという初顔合わせの3人が登場。ほぼ即興であろう演奏はシンプルだけどじつに豊かな情感にあふれていた。モノノケ・サミットで湧いたあと、最後を締めたのは大城美佐子。淡々と刻まれる三線の音色とリズムが空気を震わせる。MCを弟子に任せて、唄と演奏に徹した大御所の凛とした風情にしばし陶然とした。

2日目は本部半島に寄り道して、会場に着いたのは4時過ぎ、新良幸人が歌っているところだった。昨晩苦情があったそうで、シャトルバスは会場のだいぶ手前までしか入れず、10分ほど歩いた。

本来の女性ヴォーカルが入ったKachimba 1551、20数人がやってきた渋さ知らズ(このあと久高島でライヴをやるとか)、そしてソウル・フラワー・ユニオンと、強烈なグルーヴが続く。めちゃ気合いの入りまくったユニオンの演奏にはちょっと胸にこみ上げてくるものもあって、ひたすら飛び跳ねて歌いまくった。あんなに嬉しそうな中川敬の顔はめったに見られるもんじゃない。

今回もはるばる辺野古まで出かけたのは、ヒデ坊と中川敬はじめソウル・フラワーの面々との縁があってこそ。神戸の長田神社につづいて特別な体験をさせてもらえたことを改めて感謝したい。

いまこの時期にこの場所でこういう趣旨のイヴェントを開催までこぎつけたスタッフの人たちの努力と、参加したすべてのミュージシャンたちにも心からの敬意と感謝を。それに、この貴重な体験を分かち合った多くの友人たちにもお礼を。また行きたいね。

2日目の終盤、レゲエのリズムが響くなか、会場を離れて沖に突き出た岩場にもうけられた祠まで歩いてみた。振り返ると青空の下、ゆたかな緑と白い砂浜の手間にステージが小さく見える。右側は建物が点在するキャンプ・シュワブ。ヤマトのメディアがほとんど報道しないこのイヴェントが、政治的にどんな力になったのか、僕には分からないけど、翌日には斎場御獄(せーふぁーうたき)で沖縄が持つ不思議な力の一端に触れたり、ぎゅっと中身のつまった充実の4日間だった。
beeswing at 15:47│Comments(5)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by オオクマリョウ(魂花時報)   2007年03月03日 16:40
辺野古お疲れさまでした。現地でいろいろお話できて嬉しかったです。
こちらの記事、魂花時報のBBSでご紹介させていただいて構いませんか?
2. Posted by Bee'Wing   2007年03月03日 23:15
オオクマさんこそお疲れさまでした。
拙いものですが、ご紹介よろしくお願いします。
3. Posted by catfish   2007年03月04日 15:57
僕は沖縄に5,6回行ってても、通算ビーチ滞在時間1時間弱(笑)という変な奴ですが、リポートを読ませてもらって、実際に“青い海と青い空”を目にすれば、それを犠牲にして基地を作るなんてのが如何に愚かなことかっていうのが、ポリティカルにだけではなくメンタルな意味でも実感できるのだろうなと思いました。
しかし、沖縄のあの空気の中で大城美佐子の唄を聴いてみたいですね。21日の晴れたら豆なんちゃらでのライヴは売り切れなんですって!
4. Posted by Bee'Wing   2007年03月04日 16:23
そうそう、大城さん、2日ともすでに売り切れ!(泣)知ったのが遅すぎましたです。

ぼくもなにしろ海より山、泳げないわけじゃないけど、水の中に入るのは好きじゃないし、高所恐怖症の裏返しで海に潜るなんてとんでもない! っていうほうだし、そもそもおよそ南国の海が似合うタイプじゃないと思うんですけど、あの目の前に広がる水平線と360度の空には参りました。

正確に言うともっと緑だったり、すこし黒っぽかったりする海の色もなんともいえないですよね、きれいで。

で、人間が大自然を美しいとかありがたいとか感じるのは生き物としてごく当然のことですよね。なので、「きれい」だから「海を守ろう」というのも妙な気がして、そんなの当たり前だろ、っていうか、う〜ん、うまく言えないけど、そんな気持ちになりました。

とにかくもう、人間の勝手で自然をいじくるのはやめにしないと、ということですね。もう十分でしょ、と。
5. Posted by オオクマリョウ(魂花時報)   2007年03月05日 19:43
快諾いただきありがとうございます。魂花時報のBBSでご紹介させていただきました。

代官山での大城さんのライヴ、私もうっかりチェック漏れしてました。チケット売り切れとは残念!

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