March 04, 2007

蘇施黄

香港は映画産業に比べて、テレビはとことん活気がないのか、ヤル気がないのか、予算がないのか(多分その全部)、とにかく番組の質が非常に悪いです。なので、香港のテレビ局の番組を見る場合、ニュースか輸入番組しか見ないのですが、例外的に今回私がハマッた番組をご紹介。

「一粒鐘真人蘇」という番組で、(主に)香港のレストランを紹介する番組です。司会は蘇施黄(女性)。この蘇施黄が非常に食べ物にこだわる人間らしく、レストランの紹介が一応メインなのですが、それだけじゃ時間がもたないのかなんなのか、どうでもいいような雑貨の店の紹介なんかも混じってなんとか1時間、という番組です。

この蘇施黄(おそらく40代後半か50代前半)は、髪型は床屋で切ったようなショートカット、常にヨレっとしたTシャツかポロシャツにパンツ(そこいらのおじさんといった風貌)。化粧っけもまったくなく、むしろ顔中シミだらけで、この司会者が化粧品の店なんかも紹介したりするわけで、もう食べ物だけに専念したほうが、絶対良いと私なんかは思うわけです。

この「香港にある店を紹介する」という以外、全く焦点の定まらないこの番組をなんで私が見続けたか、と言えば、それはひとえに蘇施黄の口の悪さにあります。彼女がおいしいと推薦した店にもいくつか足を運んだのですが、はっきり言ってあんまりおいしくありませんでした。が、それでも「彼女はきっとおいしいと思って紹介しているんだろうな」と視聴者(私)に思わせるのは、彼女はまずいと思った店では店主に向かって「あれもまずい、これもまずい、なんだこれ」ととことん文句を言い続ける姿勢にあります。

たまにレストランや自宅のキッチンで、知り合いから得意料理を披露してもらったりするわけですが、この人物が、細かく「醤油大匙2杯」とか説明し始めると、「後で視聴者から問い合わせの電話がかかってきて面倒だから分量は言うな」と彼女から横槍が入ります。そんな彼女にも関わらず、なぜか別に料理番組まで持っていて、一回につき3〜4品作るわけですが、もちろん分量の説明は一切ありません。

この料理番組もなんともまあシマリがない、というか、蘇施黄・アシスタント・カメラ3人・プロデューサー、でおそらく成り立っている番組なのですが、この6人がウダウダと会話をしながら番組が進みます。魚を蒸している間なんかも蘇施黄はどかっとソファに座り込んで、以前バンコクでいったオカマバーの話なんかを始めます、魚はどうした。そして番組のエンディングは蘇施黄・アシスタント・カメラマンみんなで
その日作った料理の試食(キッチンで立ち食い)。その間、蘇施黄はその日の料理のエピソードなんかを話し続けるわけですが、お箸を持ったスタッフが蘇施黄の前を横切ったりして、まあお行儀悪いんですね。

かなり局地的にしかはやっていない(というかそもそもはやっているのか?)蘇施黄なので、Jamie Oliverの番組のようにDVDを手にいれることはできないと思われるので、香港に行ったさいにはi-cable娯楽台チャンネルをチェックしてみてください。

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