<あれも聴きたい、これも聴きたい>

政府幹部の不快感?

◆政府分科会の尾身会長が、「こういった状況で五輪を開くのは普通ではない。もしどうしてもやるというなら、それ相応の覚悟が必要だし、その意義もきちんと国民に説明する必要がある」と述べたことに対して」自民党幹部は、「ちょっと言葉が過ぎる。(尾身氏は)それ(開催)を決める立場にない」とし、「(首相は五輪を)やると言っている。それ以上でも以下でもない」と不快感をにじませた、とある。
自民党の面々は、あくまでも国民の代わりに国政を担っていることを忘れていないか。

◆全国民の8割が延期または中止を望んでいるのに、「総理がやると言っているのだから、それに対して文句を言うな」と不快感を表明するとはなんということであろう。

◆総理は「私は国民から選挙で選ばれているのだ」ということをよく言うが、国民は、票を入れたからと言って「何をやってもいい」とは言っていない。自民党、政府、総理はそこのところを完全に忘れているし、はき違えてもいる。

◆「俺たちのやることに文句を言うな」と平気で言うような連中が国民を代表しているとは、この国は今、とんでもなくおかしくないか?!

帰ってくる「ドラゴン」

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◆30年以上の昔に愛用していたカセット・デッキが完全な形で修理され戻ってくる。製品は今は亡き「(株)ナカミチ研究所」の商品名は「ドラゴン」。購入したのは今から36・7年前のこと。

◆ドラゴンは、当時カセットデッキとしてはオーディオマニアにとって垂涎の的で、たしか私の1か月分の給料ではとても賄えないような高級機であった。

◆ナカミチにはドラゴン登場の前にはもっとすごい高級機が何機種もあり、いずれも私の何か月分かの給料をはたかないと買えないような超高級機だったが、このゴラゴンという機種は、それら過去の高級機で培われた技術をそれほど大きくない本体の中に全て詰め込んだ様な、ナカミチ最後の高級機だったと記憶している。

◆ドラゴンの特徴的な性能

  ●周波数特性:20Hz~22000Hz ±3dB
  ●400Hzと15000Hzの基準信号をもち、録音時、スタン
   ダード、クローム、メタルテープそれぞれの特性に合わせて調整
   可能(L・Rch 単独調整)
  ●ドルビー・ノイズリダクション B&C 2種
  ●自動アジマス調整機能(テープ走行に対してヘッドの角度を自動
   でコントロール
  ●オートリバース機能  等々

◆そのドラゴンを当時私は2台所有していたが、普段はそのうちの1台を使い、あとの1台は予備機のような状態でほとんど使用していなかった。しかしその何年か後にDAT(デジタル・オーディオ・テープ)が登場したので、次第にカセットデッキは使わなくなった。

◆これからの録音機は全てDATになっていくのかな、と思っていたのもつかの間、DATの寿命は意外に短く(というよりも、そのころから次第にテープというものが衰退していった)、一般のオーディオファンにはカセットテープやDATに代わるものが見当たらないという時代がしばらく続くことになる。
そのころからCD-Rに直接録音するような機材も登場してきたが、当時それらは業務用といった意味合いが強く、音楽ホールの録音用として、よく舞台袖のラックに収められていた。

◆しかし私も、PCとオーディオ・インターフェイスを接続して録音をやるようになってから、私が現役でギターを弾いていたころの演奏が何本かのカセットテープに残っていることを思い出し、今のうちにデジタル化しておこうと、久しぶりに予備機だった「ドラゴン」を引っ張り出してPCに接続、何枚かのCDを作成したのだが、やはり長い間使用していなかったからだろう、1か月ほどすると突然内部から異常音がして、それ以後まったく動かなくなってしまった。

*昔使用していたもう1台のドラゴンは、数年前、やはりテープ走行ができなくなり、古いスピーカーなどを買い取り業者に引き取ってもらうときに一緒に引き取ってもらっていた。

◆今回ある必要性から、もう一度ドラゴンを使いたいと思い立ちいろいろ調べてみると、関東に「ナカミチ・カスタマーセンター」と言うところがあり、ナカミチ製品の修理をやっているとの情報を得た。早速電話してみると、今年の3月までは修理を受け付けていたが、技術者が高齢で引退することになったため、こちらでは修理できなくなってしまった。しかし引き続きナカミチ製品の修理をやってくれる技術者が九州にいるので、カスタマーセンターでは部品の供給のみとし、修理は全てそちらにお願いしているとのことであった。

◆といったわけで、まずはそちらの技術者の方とコンタクトをとり、状況を説明した上で製品を送ったわけだが、2日ほど前に見積りが届き修理可能という報告を受けた。

◆あと2・3週間で修理完了した「ドラゴン」が到着することになっている。届いたら聴いてみたい録音がいくつかあるのでとても楽しみだ。上の写真はそのドラゴンの取り扱い説明書。

責任を放棄している総理

「国民の命や健康を守り、安全安心の大会を実現することは可能」という答弁一辺倒の総理。

このひとの話には、いつも「どのようにして・・・」という肝心な説明が一切ない。

また国会答弁では「〇月までに接種を終わらせたい」、「1日100万人接種を目標としたい」などと何だか希望ばかりで、「〇〇までに終わらせます」とか「1日100万人接種体制を実現します」とは決して言わない。

元々何かをやるという気がないため、「やる!」と言ってオウム返しに「ではどのようにして?」と問われるのを恐れているようだ。とにかく「したい、やりたい」と述べておけば、方策を問われても「それは関係各所において現在検討中」と言って逃れるつもりなんだろう。

そんな答弁でお茶を濁すことばかりに終始しているが、結局、できなかったときに「私はあのとき❝やる❞とは言っていない」と、責任回避をする魂胆が丸見えだ。

従って、具体的な方策など、自分の首を絞めるようなことは一切言わないのも当然だ。

こういう人は、元々「何としてでもやりぬかなければ」という気はなく、できなかったときの責任を取るつもりなど毛頭持ち合わせていないものだ。

現に前総理も、「その責任は総理である私にある」と何度も述べていたが、その責任を取ったためしが一度としてなかったではないか。

出鱈目運営の政府

◆現内閣のやぶれかぶれで出鱈目な運営には、もはや目に余るものがある。

なんの根拠、協議もなく、コロナワクチン接種を自衛隊に丸投げし、挙句の果ては、驚いた自衛隊が、その事業を人材派遣会社や日本旅行、東武トップツアーズなどといった、主に旅行業者へそっくり丸投げした。

しかもそんな状況での事業の発注なので、受注した業者は相場よりもかなり高額で受注したという。

発注は自衛隊だが、発注先が旅行業者というのがいかにもうさんくさい。

実のところ、話は水面下で決まっていて、総理と幹事長がGO TOトラベルを思うように推進できなくなったお詫びとして、支持母体である旅行・観光業界に対し、ワクチン接種の事業を発注するからそれでしばらくは勘弁してくれ、ということのようだ。

どうやらこの総理もアベノマスクと同じ小手先でお茶を濁すことばかりやって、真面目に政治をやろうという決意や意思はまったく見られない。

総理一人がガミガミ騒ぎ立てても、官僚含めた周辺の誰もが責任感をもって動いていないのだろう。つまり今や総理の周辺で、総理のいうことを真面目に聴こうという人間がいないということだ。こんなことは民間の企業ではいくらでもある。総理の人間性に対する造反といったらよいのか、それまでの一種の恐怖政治のしっぺ返しなんだろう。

ワクチン接種が遅れに遅れ、国民がワクチンを接種し終わった時には、ワクチンの効かない変異ウィルスが蔓延していて、世界でコロナが収まっていないのは日本だけ、ということになりはしないか。

イクリプス・スピーカー、TD307がモデルチェンジ

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◆イクリプス・スピーカーのエントリーモデルであるTD307がやっとモデルチェンジされ、デンソー・テン(元富士通テン)の営業の方が、わざわざデモ品をもってきてくれた。
イクリプス・スピーカーについては、私も販売代理店をしているので、リビングには試聴用も兼ねて全5機種を置いているが、一番小さいTD307については、これまでもリビングで聴くことはめったになく、もう1セット私の部屋において、録音した音楽の編集、読書やその他の仕事をやりながら、ある程度の至近距離でいつも聴いている。

◆昨日から早速リビングに設置してあったTD307をどかせて、代わりにニュータイプ(白)をセットして音出しをしてみた(隣にある黒いスピーカーはアンプ内蔵のTDーM1)。
下の写真ではCDプレーヤーの上に旧TD307(黒)を置いてみたが、NEWタイプは、卵型のボディの容積が200ccほど大きくなっているので、大きさの違いもはっきり分ると思う。

◆旧タイプのTD307に対し新タイプの改良点、大きくは

①容積が大幅(200cc)に増えた。・・・・・この手のひらに乗る程度の小ささに対し牛乳ビン1本分の容積が増えるということは大きな変化といって良い。

②振動板がパルプから上級機と同じグラスファイバーに変更された。・・・これにより、音の立ち上がりや立下り、内部損失などが改善された。

◆設計者が代わった、今回のバージョンアップの効果は絶大で、従来のTD307の欠点を大きく補って余りあるものになっている。
従来品の欠点であったところの低音の不足、フォルテの部分などでの高音の少しヒステリックぎみなところなどが見事に改善され、小口径ながらもやっとピュアオーディオな製品になった。
これで小口径スピーカーの弱点であるフルオーケストラ作品なども、音に充分な奥行きと広がり感が得られ、やっと手元に置いて幅広いジャンルの音楽が楽しめるスピーカーになったと思う。

◆本体価格は、¥25,000-/1本 (税別)

◆ちなみに、イクリプス・スピーカーは、私がこれまで経験した世界の多くのスピーカーの内でも、クラシックギターのCDを聴くには最も適したスピーカーといってよい。

24歳の巨匠、ジョン・ウィリアムス

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◆懐かしいジャケット、裏にある記述を見るとこのレコードの録音は1965年とあるので、ジョン・ウィリアムスが24歳の時の録音ということになる。(ジョンの初来日は1963年、22歳)

◆正確無比なテクニックに加え、マシンガンのように飛び出す骨太な音。曖昧さの無い音楽性。私が記憶している以上に、当時からすでに大家の風格が備わっているのには改めて驚いた。

◆<収録曲>
 ①バッハ:シャコンヌ
 ②ダウランド:エリザベス女王のガリアルダ
 ③ダウランド:エセックス伯のガリアルダ
 ④バチェラー:ムッシューのアルメイン
 ⑤パガニーニ:カプリス 第24番
 ⑥ジュリアーニ:ヘンデルの主題による変奏曲
 ⑦ソル:モーツァルトの主題による変奏曲

◆ルネサンスからバロックを経て古典、ロマン派までと幅広い時代に及んでいるが、全てが変奏曲と、このころのレコードとしては異例なほどの統一感をもったもので、それがまたジョン・ウィリアムスらしい。

◆①バッハのシャコンヌは、それまで聴いていたセゴヴィアやイエペス、さらにブリームとも全く異なる。ギターなるが故の妥協は一切なくすっきりとした演奏で、オリジナルに勝るとも劣らない、今日でも、シャコンヌとしては名演中の名演だろう。

②~④のように、ルネサンスのリュート作品は、近年ごく少数の作品を除いて、ギターではほとんど演奏されなくなっているが、ジョンは63年の初来日の際にもプログラムに入れていたし、それ以外でもよく演奏していた。当然リュートで演奏するのとはまったく異なるが、ジョンにとってダウランドなどはまさにお国もの。鮮やかな指さばきは見事というほかなく、今聴いても飽きることがない。

⑤のパガニーニは、まさかこの曲がギターで弾けるとは当時思っていなかったので、初めて聴いたときはびっくり仰天だったが、今改めて聴いてみても、比類ない力強さとスピード感には圧倒される。

⑥⑦は、私にとっては未だにこれ以上の演奏にはお目にかかったことがない。テーマから各変奏に至るまで、それぞれに最適なテンポ感、スピード感が保たれて本当にすばらしい。
ジョンはこれらギター界における2大巨頭であるソルとジュリアーニについては、僅かな作品を除き、これまでほとんど演奏を残していないが、それもまたジョン・ウィリアムスらしいと言えるのかもしれない。

◆このLPレコードについては、中央が発売当初購入した日本盤で、右はその後手に入れた輸入盤。そして左は酒井康雄君が私に託して逝ったLPの中の1枚(国内盤)。さらにCDもあるので、合計4枚あることになる。私にとっては、数多いジョンのレコードの中でも、最も大切にしたいもののうちの1枚。

センドージャ/ピアノ/ポンセ

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◆ポンセのピアノ曲を収めたCD(右)がまた1枚手に入った。演奏者は、1960年、スペインのサン・セバスチャンにおいて、バスク出身の父とイラン人の母との間に生まれたという、アルヴァロ・センドージャというピアニスト。左は2年ほど前に手に入れた同じ演奏者によるポンセの第1集で、今回のものは第2集。
それにしても演奏者が「CENDOYA(船頭じゃ?)」というのがなんとなくおかしい。

◆ギター作品は書いているが、ギター以外の分野が本来のホームグラウンド、という作曲家達の作品を聴くのが私の昔からの楽しみだった。たとえばヴィラ=ロボスやテデスコ、ロドリーゴ、トゥリーナ、トローバ、ピポ、カステルヌォーヴォ=テデスコ、タンスマンなどといった、ギターではお馴染みの作曲家のギター以外の作品のLPやCDを見つけると、なんとしても聴いてみたいという性分は未だに治らない。

◆アナログLPの時代には、そういった作曲家のギター作品以外の作品を収めたLPを手に入れるのは殆ど不可能に近かったが、現在、特に海外ではそういった作曲家たちにも陽が当たるようになり、CDも結構制作されているので、その気になれば手に入れることはそれほど難しくない。特に私はポンセが大好きなので、管弦楽曲、ヴァイオリンやピアノ作品、コンチェルト、室内楽、そして声楽曲まで、いろいろ合わせれば20枚ほどは手に入れただろうか。

◆しかし、私のそんな趣味に対しては、ギターに関係する方だけでなく、ギタリストの方からさえも「珍しいですねえ」と言われることが多い。私も長くギターに関わり合ってきたからこそ、そういった作品を聴いてみたいという気になるわけだが、そうならない人の方がずっと多いということについては、いつも不思議な気持ちになる。

◆ヴィラ=ロボスなどは自らもギターを弾くことができたので、ギターの作品をそれなりに残していることは頷けるが、ポンセをはじめ、ロドリーゴやトゥリーナ、ピポ、カステルヌォーヴォ=テデスコ、タンスマン等、そういった作曲家のほとんどはギターを全く弾けないにも関わらずギターのための名曲を沢山残している。

◆そういった作曲家の作品をあれこれ聴いていくと、意外とギター作品の方が芸術的価値が高いのではないかと思う作曲家もいれば、やはり本来の分野の作品の方が優れていると感じる作曲家もあり、いろいろ面白い発見があって楽しいものだ。

◆そういった作曲家たちは、殆どがセゴヴィアに声を掛けられ、また焚きつけられてギター作品に手を染めたといったケースが多いのだろうが、彼らとしても、自らギター作品を書きたかったというよりも、自分の作品を取り上げてくれる演奏家が少ない中で、唯一セゴヴィアに気に入ってもらえれば、どんどんコンサートやレコーディングで演奏してくれて名も売れる、という期待があったのではなかろうか。そう思うと、やはりそういった作曲家たちが本来名を成したかった分野での作品を聴いてみたくなるというものだ。

◆そういった作品を探しあるいていると、そういった作曲家たちと同時代を生きた、あるいは関わっていた、また別の作曲家たちを知る機会にも恵まれ、その中から思わぬ名曲に巡り合うことがある。これがまた私にとってはたまらない音楽の楽しみ方になっている。ともかく今日は1日、ポンセのピアノ曲を堪能することにしよう。
ギャラリー
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