社会・政治

国民の信頼を取り戻す・・・・

テレビを観ていると、政治家の「国民の信頼を取り戻すために・・・・」と言う発言をよく耳にするが、
恐らく、何の不利益もないまま、何とか信頼だけ回復できないか、と考えているのだろう。

いつも正義を行えば良いだけだと思うのだが。

忖度判決

◆「国家公務員の業務上の行為によって国民が不利益を被った場合、その結果責任は国が負う」とした判例(最高裁)に基づき、今回の理財局長の責任も不問にされた。真実を本人に問いただす道は閉ざされてしまったわけだ(まだ控訴の道は残されているが)。

◆「公文書改ざん」という違法行為を部下に命令しても、それは業務の範囲内であるため、当人はその責任を負うことはないのだという。

◆つまり、国家公務員が行った業務上の行為は、それが例え違法な行為だったとしても、その責任は全て国家が負い賠償に応じるというのだ。しかし、いくら業務上とはいえ、意識的に違法行為を行った者が責任を負わなくて良いというのはいかにも行き過ぎだろう。しかも国が賠償するお金は全て国民からの税金だ。政治家の懐はまったく痛まないわけだから、結局誰も責任を取ったことにならないではないか。

◆これではまったく今後の抑止にならない。今回の大阪地裁の政治家への忖度判決は明らかに間違いだ。このままで良いはずは絶対にない!

大負けした野党連合の議員さん達にひと言

◆衆院選挙が終わり、結果は自民と維新が勝ってその他の野党は殆ど全滅、党首は責任を取って辞任を申し出ている始末だ。
私もまさか自民がここまで持ちこたえるとは思ってもみなかった。もう少し当選者数を減らして、公明と合わせても過半数に届かない、というレベルに落ち着くのではないかとほのかに期待していた。

◆コロナ対策といえば「ワクチン接種」一点張りで、医療体制の充実も、PCR検査体制の拡充も、保健所の体制整備も、中小企業や商店・店舗に対する十分な休業補償も、また仕事を失った人たちの生活保障もせず、「全て『ワクチン接種』が進めば何とでもなる」という楽観主義をつらぬき通した前政権を目の当たりにし、しかも伝染病患者を自宅待機させ、人知れず死亡していく人が続出しているのを知らぬがごとく無視し、1万数千人の死亡者を出して誰も責任を取らない自民党を、ここまで国民が支持するとは思ってもみなかった。

◆何故野党連合がここまで負けたのか。維新が何故ここまで躍進したのか。おそらくは、維新のNo.1とNo.2が松井さんと吉村さんという現職の大阪市長、大阪府知事で、コロナ禍においても絶えず市民のため、府民のために努力をしているところを見せていたからではないだろうか。

◆私も大阪府民としてお2人の活躍、努力はまったく頭の下がる思いがしているし、それは自ずと全国レベルでもマスコミに取り上げられていた。おそらく他府県の方々の中には、「うちの知事も大阪の知事くらいやってくれれば・・・」という思いを抱いておられた方は少なからずおられるだろう。ある意味そういった知事、市長をNo.1、2にもっている維新の立候補者の方々は運が良かった。
*注意しなければいけないのは、当選者の中に、そんな評判のいい維新の名で立候補すれば当選し易いだろうとよこしまな企みを隠し持った輩がいなかったか、ということだ。

◆ではそういった同じコロナ禍において、野党議員の皆さんは何をやっていたのであろう。
少なくとも、立民の〇〇さんが休業補償が届かない個人商店の経営者のために〇〇していた。国民民主の△△さんが困窮した市民のために△△していた。といったようなうわさは一度も聴いたことがない。
野党の皆さんは、国会議員として自民と同じく法外に高い給料をもらい、景気と関係なく満額のボーナスをもらって自民党の誹謗中傷しかしていなかったのではないか。

◆維新の中にも、これまで不祥事を起こした議員は何人もいた。しかし、維新ではそういった議員に対して、割としっかりけじめをつけた対応をしてきたように思う。いつも「辞める辞めないはご本人がお決めになることだから・・・」と、なし崩しにしてしまうどこかの党とは大きな違いがある。

◆私は決して維新のかたを持っているわけではないので誤解してほしくないが、野党は、それこそ党の交付金も含め、身銭を切るような覚悟で、普段から国民のために何かしていないと、いつまでたっても政権交代など夢のまた夢に終わるだろう。与党もそんな身銭を切らなければならないような立場にはなりたくないので、もう少し国民のために働くようになるのではなかろうか。

オリンピックと日本

◆とうとうオリンピックが開催された。開催されてしまった。

◆しかしこれまでに起こっているさまざまな不祥事やトラブルはどうだ。

◆コロナという問題が大きく足かせになっていることは確かだが、それとて、首相の腹では開幕までにほぼワクチン接種が進み、コロナが下火になっていなければならなかったはずだ。ワクチンが国民に広まりさえすればなんとでもなると思っていたのだろう。だからこそ打つべき政策を何も打ってこなかったのだ。

◆しかしワクチンは間に合わなかった。五輪開催直前になっても、また緊急事態宣言を発出しなければならないような状態が続いている。しかし緊急事態宣言という他人任せの政策を、最早国民は受け入れる気持ちをなくしてしまっている。

◆感染患者は増える一方なのに、医療体制の充実も拡充も何もやってこなかったつけを払わなくてはならない。早晩医療体制は逼迫し、崩壊に進むだろう。何としても自分の身は自分で守らなければならない。

◆世界の一流国に比べて政治家の質があまりにも低すぎた。無責任体質の政府、閣僚、政治家。責任を取ろうとしない体質が政治家だけでなく官僚、組織委員会、そして民間の企業にも蔓延している。

◆現在の日本には、オリンピックなどという大それたことを主催できるような資格などなかった、と反省すべきだ、と私は思う。

◆五輪終了後、世界は日本のことをどのように評価するだろうか。「もう少しましな国だと思っていたのに・・・・」と言われるようになってしまうのではなかろうか。

安全、安心の嘘

◆今や東京五輪が、政府やJOCが念仏のように唱えている「安全、安心の大会」ではないことが露呈した。結局彼らは、元寇の時の鎌倉幕府のように「安全、安心」と唱えて「神風」を信仰しているだけで、あとは全て各自治体に丸投げしているように見える。(鎌倉幕府の方がまだ事前に防備を固めていた)

◆ウガンダの選手団からすでに感染陽性者が二人も出ており、しかも内一人は事前合宿地(大阪府内)に着いてから判明している。つまり、入国時の検査で選手団の中に陽性者がいても、同行者は濃厚接触者であるかどうかの判断がされない状態のまま事前合宿地等に移動できることになっている。
結局ウガンダの他の選手が「濃厚接触者」と認定されたのは合宿地に着いてからだ。そんな状態だとウガンダの他の選手も順次陽性になり、結果、全員が陽性者となってしまうかも知れない。

◆こんな無検疫にも等しい状態で何を根拠に「安全、安心」と言っているのか。なんと恐ろしい無責任体質であろう。


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