仕事、人生、酒、そして・・・伊藤良紀ブログ (Yoshinori Itoh's Blog)

仕事、人生、酒、社会、政治・経済、男の料理、趣味、交遊録、旅日記などなど、自分の身の回りの出来事を題材に、読む人も自分も、ともに楽しめるブログを書いていきたいと思っています。ここ数年は世界各地の「世界遺産」を巡ることを趣味としています。世界遺産の旅日記も多数掲載しています。どうぞお気軽にご訪問ください。写真専用サイト「伊藤良紀写真集」もあわせてご訪問ください。 ブログに掲載した写真を順次アップしていきます。写真集のURLはこちら→ http://pics.livedoor.com/u/belleblog/photos

青峯山(あおのみねさん)ハイキング

 2月5日(日)は、でんでんの常連客5人で三重県鳥羽にある青峯山(あおのみねさん)にハイキングに出かけた。以前山好きのスギさんと話をしていて、ハイキングのついでに鳥羽でおいしい焼き貝を食べようという話からこの日のハイキング計画が具体化した。ハイキングコースはスギさんが見つけてきたものだ。

 青峯山には、日本中の漁業、海運など船舶関係者の信仰を集めている正福寺(しょうふくじ)という古刹がある。かなり歴史は古いらしく、行基が開祖だと言われている。

 朝8時半、近鉄名古屋駅で集合、近鉄特急鳥羽まで行きそこから各駅停車に乗り換えて5つ目の松尾駅で降りる。全くの無人駅だ。




 ほぼ11時ごろ松尾を出発。

ちなみに、松尾から山頂を抜けて松尾より2つ先の駅、沓掛に出るルートもある(あるいはその逆のコースもある)のだが、今回は松尾駅往復のコースだ。




 登山口から登り始める。標高300mぐらいの低山で、ゆるやかな山道なので結構楽に上れる。雰囲気の良い山道で、とても気持ちよく歩くことができる。













 途中いろいろな岩があったりする。そしてこの道には1丁ごとに石がおかれている。一丁は109mなんだそうだ。頂上まで23丁。往復約5kmだから距離としても短い。

 天気も良く暖かかったので、若干きつい登りもあったが気持ちよく歩くことができた。







 正福寺には12時ごろ到着した。ところがこの正福寺から頂上までは結構急な坂道で、しかもアスファルトの道になっている。聞けば頂上には電波塔があり、その資材を車で運ぶために舗装されているのだそうだ。実は正福寺までは車用の道があり、車で行くこともできる。

 このアスファルトの登り道が一番きつかった。ところが頂上に登ってみるとあるのはNHKの電波塔だけで、下界の景色が見えるわけでもなく、頂上に到着しても感激は全くない。

 正福寺まで戻って昼食をとる。その後正福寺の境内を散策したのだが、かなり立派なお寺だった。







 下りは30分程度だった。松尾駅発2時過ぎの電車で鳥羽まで出る。

 鳥羽駅から歩いて3分の旅館戸田家で露天風呂につかって山登りの汗を流す。優待券を鳥羽駅でもらっていたので1人1,000円。実に気持ちいい。そういえば温泉に入るのは本当に久しぶりだ。体の芯まで温まる。

 温泉の後は食事だ。

 JR鳥羽駅のそばに飲食店街があるのを、以前の答志島ウォーキングの時に見つけていた。いずれもとれたての貝類を焼いて食べさせる店だ。そのうちの1軒に入り、カキ、大アサリ、サザエなどを食べる。どれも新鮮でうまい。

 帰りはまた近鉄特急に乗って名古屋に帰った。名古屋に着くまで爆睡した。

 帰宅してから見たら、本日の歩数計は20,000歩を越えていた。

(写真掲載はまた後日)

2月5日ハイキング弁当




 2月5日日曜日、三重県鳥羽青峯山(あおのみねさん)というところへ行った。今回はJR東海さわやかウォーキングではない。このハイキングについてはまた別に書く。

 写真はこのハイキングに持っていった弁当。

 まず弁当箱だが、これはこの前にも書いたスウェーデン製のトランギアというメーカーのアルミ製の調理器具だ。本来はアウトドアでこれを使って煮炊きする。調理器具としては四角い形がユニークだが、これはそのまま弁当箱としても使える。

 いつものプラスチック製の弁当箱はこれよりも相当大きいので、料理もたくさんの種類を入れるのだが、この弁当箱はおにぎりが容積のほとんどを占める。

 俵型のおにぎり2個、伊藤さんちの定番、牛肉とピーマンのしぐれ煮、セロリとかちりのしょうゆ炒め(ごま油で炒めるのと、セロリは葉も使う)、長芋の塩焼き、大根・キュウリ漬けである。

 低山だったが、歩いた後で食べる弁当は相変わらず実にうまかった。

今まで掲載できなかった料理

 1月はニュージーランドの記事を書くのに忙しかったので、料理の写真を載せることができなかった。写真を撮ったものだけだが、記録の意味でいくつかここに載せておこう。




 まずは牛スジカレー。牛スジがものすごく柔らかくなって、コラーゲン一杯のカレーになった。




 次は牛肉だけのハンバーグで作ったハンバーグサンドイッチ。トマトとレタスも加えて非常にボリュームのあるサンドイッチになった。これはハンバーグがうまかったので、非常にうまかった。




 そしてこれはミックスサンドイッチ。玉子、ハム、キュウリ、レタス、トマト。粒マスタードがうまい。量が多かったのでおなか一杯になった。




 これはキムチ鍋だ。鶏のスープに白菜、ネギ、しいたけ、おでんダネ、それにキムチを入れて。うまみが一杯出て、これもうまかった。




 土曜日昼は焼きそばやパスタ、うどんが多い。この日はきしめん




 健康的に野菜中心の煮物。ちくわ、しいたけ、飛竜頭(ひりょうず=がんもどき)、それに小松菜と油揚げの煮物。

 最近は土日のどちらかにウォーキングに出かけたりするので、あまりまじめに料理をしていない。またまた料理もがんばろう。

検査結果

 金曜日午前中に病院に行った。先日の内視鏡検査の結果を聞くためだ。

 前回内視鏡検査を行ってくれた医師がいて、診察室に入るなり「いやあ、この前はお疲れ様でした、大変でしたね。」と言ってくれた。私のひねくれた大腸は内視鏡の進入に大いに抵抗したのだ。医師こそ大変だっただろう。

 医師の説明を聞く。

 やはり大腸ポリープは良性とは言うものの、悪性になる危険性があるため手術が必要とのこと。そしてかなり大きく深いので普通に切るということはできないのだそうだ。ポリープを外周からはがしながら切除するのだそうだ。そしてその手術は保険のきかない先進医療に属し、この病院で執刀できる医師はいないのだという。

 で、医師の提案。外部から専門家を招いて、その指導の下に病院の医師が執刀するのだそうだ。開腹手術ではなく内視鏡による手術。説明を聞いて、「その専門家の先生が執刀するならともかく・・・。それって実験じゃないですか。」と思わず言ってしまったのだが、医師は「おっしゃるとおりです。で、その医師とは私です。」と言うので笑ってしまった。

 この先生、先日の内視鏡検査で思ったのだが、まだ若いがすごくいい感じで信頼できる先生なのだ。だれでもどんな分野でも、最初からベテランや熟練などという人はいない。一つ一つ経験を積んで腕を磨き知識を獲得していくのだ。

 この先生が新しい技術を学び、一人でもそういう難しい手術のできる医師が増えるのは喜ばしいことだ。専門家の指導があるなら大丈夫だろう。

 いろいろとリスクの説明などもあったが、自分としては早く決着をつけてしまいたい。もうこれ以上引き延ばすのもいやだったので、「先生にならお任せします。」とお願いすることにした。こんな調子だから、私自身は全く心配していない。覚悟さえ決めてしまえばどうってことはない。

 普通の内視鏡手術なら1泊2日で終わるのだが、この手術は10日ほどの入院が必要らしい。スケジュールを決め、2月末の手術ということになった。金曜日に入院、月曜日に手術、そして翌週の月曜日に退院という日程だ。

 とりあえず日程が決まってほっとした。

 

1月29日、尾張一宮ウォーキング弁当




 久しぶりにJR東海さわやかウォーキングに参加した。ニュージーランドミルフォードトラックのトレッキングから早くももう1ヶ月が経過した。この間全く長距離を歩いていなかったので、久しぶりに歩きたくなったのだ。

 本当は昨日の伊勢神宮ウォーキングに参加する予定だったのだが、寝坊してしまったので今日の尾張一宮ウォーキングになった。約9.6kmのコース。JR尾張一宮駅が起点であり終点だった。




 コース上にいくつかの神社があるのだが、一番大きなのが上の写真、終点近くの真清田神社(ますみだじんじゃ)。

 名古屋から近いせいもあるのだろう、相当な人数が参加していた。何しろ交通費は片道290円、往復580円なのだ。今日は風もなく穏やかな晴れの天気だった。コースそのものは残念ながら全然面白くなかった。街歩きなのだ。ほとんどが国道や県道沿いに歩く。起伏は全くない。見えるものはロードサイド店舗ばかり。

 朝9時20分から歩き始めて駅に戻ってきたのは12時過ぎ。途中で自作弁当を食べた。11時20分ごろ遊歩道のベンチで食べた。ここで食べてよかった。これ以降は弁当を食べる場所など全くなかったのだ。弁当を食べているときはさすがに手が冷たくなった。

 今日のハイキング弁当は(今日はハイキングとはとても言えない)、ふりかけおにぎり2個、ブリの照り焼き、しいたけとししとう焼き、ピーマン炒め、ウィンナー、ゆで玉子、大根・にんじん・ちくわの煮物、それにキュウリの漬物。ウォーキングそのものはいまひとつだったが、いやあ、弁当はうまかった。

 久しぶりに歩いたが、やっぱり歩くのはいい。今日の歩数計の数値は17,000歩だった。

内視鏡検査終了

 今日は名古屋市立大学病院内視鏡検査を行った。

 朝から絶食して薬を飲んで、おなかの中を空っぽにした状態にして午後から検査。

 今回も内視鏡はなかなか奥まで入っていかなかった。私の場合はどうしても大腸の第2コーナーがボトルネックとなり、そこを通過するのに相当医師も苦労していた。私も圧迫感と異物感、それに痛みもあって大変苦しかった。

 問題の箇所は第2コーナーを曲がったところにあり、再度生体検査を行うとのことで、患部の組織を内視鏡のマジックハンドで切り取って採取した。

 そして内視鏡を抜き出す途中に小さなポリープがなんと4つも見つかったのである。そのいずれもマジックハンドで切除してもらった。そういう意味では今回の検査はやって良かったといえる。

 生体検査の結果は10日後ぐらいに教えてもらうことになっている。それにしても時間がかかりすぎ。

 担当の医師は、問題の患部をモニターでじっと見ながら「これはそれほど問題があるとは思えませんね。」と言ってくれたので、ちょっとだけほっとした。

明日はまたまた内視鏡検査

 定期健康診断で大腸ポリープの疑いが出て、昨年の11月18日に内視鏡検査を受けた。生体検査の結果良性ではあるが腫瘍であることが判明したため、手術をすることになった。手術は名古屋市立大学病院を紹介された。

 ところがこういう大病院はとにかく進行が遅い。健康診断を受けた病院ですでに内視鏡検査を1回行い、そのうえで名市大病院で12月に1回、1月に1回診察を受けたのだが、結局「もう1回内視鏡検査をしましょう。」となったのだ。まったく、前回の検査は何だったのだろう。医師によれば、もう1回正確な場所を特定することと、手術方法(腹腔鏡手術開腹手術か)を確定するために必要なのだという。場所が難しいらしく、開腹手術の可能性が高いという。

 内視鏡検査は明日。

 今日から食事制限だ。食べてよいものは白いご飯、素うどん、パン、実なしの味噌汁やスープ、刺身、玉子、ゼリー、プリンなど。朝、昼、晩、これの組み合わせ。

 こういうものは全部自分で準備し、調理しなければならないので、今日はほとんど家にいた。

 これだけの範囲ではなかなか満足いく食事はできない。そして今夜は薬を飲み明日は絶食してまた薬を飲み、午後からの検査に備える。

 さて、夜はご飯を炊いた。アウトドア気分で、キャンプ用ガスストーブで炊いた。あ、良い子は真似して屋内で使用しないように(笑)。




 これはスウェーデン製でトランギアというブランドのアルミクッカー。四角い弁当箱形をしているのがユニークだ。もう20年ぐらい前に買ったものだ。丸いチタンクッカーも持っているのだが、今日は本当に久しぶりでこの四角いクッカー。




 無洗米なので水は多め(米1合に水250cc)にして1時間ほど放置する。強火で炊き、沸騰してから超弱火で8分じっくり炊く。その後10分間蒸らして出来上がり。においをかいでほんの少しだけこげのにおいがしたところで火を止めるのがポイントだ。焦げつかずきれいなご飯が炊けた。デミタスカップ用のソーサーが刺身の醤油皿になっているのが笑える。




 やかんは最近買ったもの。これもアルミ製で、エスビットというブランド。容量は600cc。小さくて軽くて安定感があり、しかもかわいい。

 トランギアは薄くて軽いアルミクッカーだが、これで炊いた白いご飯はとてもうまかった。

ニュージーランドの為替レート

 ニュージーランドに到着したとき、オークランド空港でとりあえず5,000円だけニュージーランドドルに両替した。日本を出発するときの為替レートは61円程度だったのに、ここでは75円と信じられないレートだった。小額なので、1回あたりの固定手数料が大きく響いたということはあろうが、それにしてもひどい。レートが不利な上に固定手数料が異常に高いということだ。

 次にホテルでまたまた小額を両替したのだが、このときのレートは72円。多少ましだがこれもひどい。

 次に日本の銀行口座のカードを使ってATMでニュージーランドドルを引き出したのだが、このときのレートは63円だった。一気に10円以上下がった。1回あたりの固定手数料も取られるが、それほど高くはない。

 しかし結局一番有利だったのはクレジットカード決済だった。ニュージーランド滞在中支払いはほとんどクレジットカード決済だったのだが、利用明細を見ると60.0円から60.9円の間だ。ほとんど通常の為替レートが適用されている。

 教訓。

 海外旅行のとき、現金の両替は最小限にとどめるべし(空港からホテルや市街地まで公共交通機関を使う場合にはどうしても現金が必要だが、先進国の場合ならタクシーはクレジットカードが使用可能だ)。

 ATMで引き出すのも悪くはない。しかし結論としてはクレジットカードを使用するのが一番有利な為替レートが適用される。ただしこれは、短期滞在で滞在中円高基調で安定している場合には、という前提条件のもとで当てはまることである。

 ようやくニュージーランド旅行記を書き終えることができた。

 またいつものブログに戻って、日常のあれこれや書評(というほど高尚なものではないが)や男の料理の記事を載せて行きたい。

 ミルフォードトラックトレッキングのトレーニングのために行ってきたJR東海さわやかウォーキングも、せっかくだからこれからも続けたい。

12月30日、ニュージーランド旅行最終日

 いよいよ今日はニュージーランド旅行最終日となった。今夜の夜中12時の便で関西空港に向けて出発する。クイーンズタウンを出発するのは午後3時半ごろだ。ウェリントンへ飛びそこからさらにオークランドに飛んで関空へ飛ぶ。ちょっとした手違いでこんなややこしいルートを選んでしまったのだ。




 私が泊まったハートランドホテルはこんな感じだ。日本人も多数ここに泊まっている。

 朝早く起きて、7時ごろから朝食の店を探す。24日に泊まったときに、ハートランドホテルの朝食があまり大したことがなかったのでどこか街の店で朝食をと思ったのだ。7時ごろにはどこも開いていなくて、まずはワカティプ湖クルーズの予約をした。1時間半ほどのワカティプ湖周遊の旅である。こんな朝早く、たまたまチケット売り場におじさんがいたのだ。




 そのあと昨日のブードゥーカフェの支店だろうか、それがあったのでその店に入る。

 クイーンズタウンの街をぶらぶらして時間をつぶす。船の旅は午前11時出発だ。




 11時になって船に乗り込む。私たちの船はこれ。




 湖に出るとモーターボートも走っている。結構スリリングな動きをしていた。

 最初のうちは曇っていたのだが、だんだん晴れてきた。曇りと晴れでは水の色が全く違う。前日のミルフォードサウンドも雨模様だったのはちょっと残念だった。晴れていたら全く違う景色だったのだろう。










 湖岸にはホテルや別荘が建ち並ぶ。このあたりの別荘はものすごく高いらしい。美しい景色を眺めながらずっとデッキにいて写真を撮る。それにしてもとにかく寒い。どこが夏かというぐらい寒い。朝食に出たときから寒かったからしっかり着込んでいるのだが、それでも寒い。12月のクイーンズタウンは夏だという常識は捨てたほうが良い。




 12時半に船を下りて昼食は日本料理屋に入った。河童という名前の店で、久々の日本食だ。弁当を注文したのだが、昼食はどれも安かった。

 その後クイーンズタウンの街で買い物をしたりウィンドーショッピングをしたりしてホテルに戻る。ぼつぼつ出発の時間だ。名残りを惜しんでタクシーでクイーンズタウン空港に向かう。




 プロペラ機。これってボンバルディアだよなあ。ボンバルディアに乗るのは3回目。







 飛行機の窓から、雲海から頭を出している山が見えた。美しい。この山は何かわからないが、もしかしたらマウントクックかもしれない。




 雨のウェリントン空港で、ニュージーランドのラグビーチーム、オールブラックスカラーに塗られた機材を発見。これはかなり稀少で、お目にかかれることは滅多にないそうだ。

 


 ウェリントン空港で夕食。これにはケンタッキー・フライドチキンならぬアラバマ・フライドチキンという名前がついていて、笑ってしまった。間違いなくケンタッキーのほうがうまい(笑)。

 そのあとオークランドに飛んで、夜中12時の飛行機は1時間遅れて離陸。12月31日8時半ごろ関西国際空港に到着して、9日間のニュージーランド旅行が終了したのだった。

 

2011年12月29日夜、クイーンズタウン




 クイーンズタウンに到着してからまずはハートランドホテルに再チェックインした。ホテルに戻るには結構急な坂道を登らなければならず、24日は相当苦労して登ったのだが、この日はトレッキングをした後なので何の苦もなく登ることができた。

 荷物をおろして夕食に出る。夕食にはトレッキングで一緒だった日本人のご夫婦と、これも日本人で母子で参加した2人と、5人で街に出かけた。その子は11歳の男の子で、今回の参加者の中で最年少だった。










 ちょっと時間が早かったので、Vudu Cafeという店に入ってコーヒーを飲んだ。レモンタルトとエスプレッソコーヒーである。







 夕食に選んだのはSolaraというフランス料理の店だったのだが、それほど重いものは食べたくなかったのでシーフード・パスタを注文した。しかしパスタをアルデンテにゆでるというのはイタリアを除いたら(イタリアは行ったことがないのでよくわからないのだが)世界中で日本だけなのではないだろうか。世界のどこの国で食べてもパスタはゆですぎでふにゃふにゃである。この店のパスタもゆですぎだった。しかも私はムール貝があまり好きではないときている(海老、イカ、魚はうまかった)。ちょっと選択ミスだったかも。

 食後は街を散策してホテルに戻った。













 ホテルの部屋からワカティプ湖の美しい夕暮れを望むことができた。時々刻々と変化していく姿をカメラに収めた。

 ニュージーランド滞在もいよいよあと1日、明日の夜には日本に向けて出発だ。

12月29日、クイーンズタウンへ

 バスは11時前にミルフォードサウンドを出発してティ・アナウには1時ごろ、クイーンズタウンには3時半ごろの到着予定だ。復路は往路よりも長い距離を走る。

 バスの中で朝作ったサンドイッチ2つとりんごを食べる。

 ティ・アナウに到着。今日出発のミルフォードトラックツアーのバスが停まっている。みんな心なしか不安そうにしている。5日前の私たちもこんな感じだったのだろう。

 ここでガイド2人はわれわれのバスを降りて今日出発のバスに乗り込む。そう、2回連続9日間ガイドをするというシフトなのだ。残りの2人は2回連続のガイドを終わった人たちだ。

 さらにザ・クラシックといって、ミルフォードトラックルートバーントラックを組み合わせた人たちはここで降りてティ・アナウに1泊し、翌日からまた2泊3日のトレッキングを行う。これは実にうらやましかった。

 ティ・アナウで降りるガイドや旅仲間たちと、握手や抱擁をして別れを惜しむ。

 そして3時半、クイーンズタウンアルティメット・ハイクス社前に戻り、ついに5日間のミルフォードトラックツアーは終了した。本当に夢のように、あっという間に過ぎた5日間だった。

2011年12月29日、ツアー最終日、ミルフォードサウンド観光


 

 いよいよツアー最終日、今日はもう歩かない。船に乗ってミルフォードサウンドの観光だ。サウンドとは入り江のこと。このツアー最後の昼食用サンドイッチを作り、朝食をとる。朝8時半にロッジを出て船着場まで歩く。バスも迎えに来ているのだが、歩いても15分ぐらいのところだ。上はマイターピーク・ロッジの写真。




 あいにく今日は雨模様。天気によってミルフォードサウンドは見え方がまるきり違ってくる。しかしまた雨のミルフォードサウンドも、晴れの日とは違う美しさを見せてくれることだろう。




 船は9時に出航する。この船が私たちの乗る船だ。1時間半かけてミルフォードサウンドを遊覧航行する。ここはフィヨルド地形で、氷河によって削り取られたため、水深は相当深いそうだ。







 さあ、いよいよ出航だ。







 船長が英語でマイクを通して案内をしてくれるのだが、よくわからない。山や岩にはいろいろな名前がついているのだろうが、どれがどれかよくわからない。







 船はさらに進んで、外洋との境のあたりまで行く。ここからUターンして入り江の反対側を進む。







 オットセイが気持ちよさそうに岩の上で休んでいたり、海で泳いでいたりする。ごく間近に見ることができる。




 写真ではよくわからないが、何10頭ものイルカの群れが泳いでいる。船の周りに集まってきて、私たちを歓迎してくれているかのようだ。




 これはスターリング滝。船はギリギリまで進んで停まる。デッキ前方にいると滝の水しぶきを一杯浴びることができる。しかしここの所雨が降っていなかったので水量は少ないのだと思う。

 そして1時間半の航行を終え、バスに乗り込む。クイーンズタウンに戻るのだ。

2011年12月28日、ミルフォードトラック4日目、その2

 ミルフォードトラックの終点、サンドフライ・ポイントには3時前に到着した。10時半まで最後尾だったのだが、その後はぐんぐんペースを上げてかなりの速度で歩いた。

 歩きながら哲学していた。

 自身が自然と溶け合って一体化しているかのようだ。聞こえるのは自分の足音と呼吸音だけ。たまに水音が聞こえたり鳥の鳴き声が聞こえる程度だ。全行程55km、それを自分の56年間の人生に重ね合わせていた。生まれたばかりの赤ん坊のころ、子供時代、10代のころ、20代のころと、次々と様々な記憶がよみがえってくる。楽しかったこと、うれしかったこと、苦しかったこと、辛かったこと、現在の自分、そしてこれからの自分の人生。

 様々な思いが浮かんでは消える。トラックの終着点、サンドフライ・ポイントに到着したときには、ああ、もう終わってしまったんだと思った。もっともっとこの自然の中で歩いていたいと思った。しかし、今回のトレッキングはこれで終わってしまった。




 サンドフライ・ポイントには3時前に到着、シェルターでジュースをもらい一息に飲み干す。ちょうど3時の船が出るところだ。小さくて可愛いポンポン船に乗り込む。すでに今回の仲間たちと、個人トレッキングの人たちが大勢船に乗っていた。船は3時と4時、そしてそのあとにももう1回出る。










 サンドフライポイントはもうミルフォードサウンドの入り口である。ここからミルフォードサウンドの船着場まではわずか10分である。そして船着場でバスに乗って5分で今夜の宿、マイターピークロッジに到着。ここは山小屋ではなくホテルである。他の部屋にはバスタブがあるらしいが、私はシングルルームなのでシャワーだけだった。

 クイーンズタウンでバスに乗せた、衣服などを入れた赤いバッグも届いていた。ここには洗濯機と乾燥機が備えてある。まだ3日旅行を続けなければならないのでここでも洗濯した。

 ラウンジでみんなと談笑しながら4時組の到着を待つ。全員が4時の船で帰ってきた。今回の参加者全員が完歩したのだ。







 そしてツアー最後の夕食。トマトスープ、メインはまた肉を選んだ。今日はラム肉のグリル。添えてあるのは温野菜と、ヨークシャープディングかな。日本人でラムが嫌いという人は多いが、これは本当にうまかった。




 ところがデザートを待たずに私は部屋に帰った。自分では元気なつもりだったが、緊張が解き放たれたこともあったのだろう、相当疲れていた。本当は完歩証の授与式があるのだが、猛烈な眠気が襲ってきて部屋で寝た。完歩証は翌日もらった。初日グレードハウスで撮った全員の記念写真と、名前入りの証明書である。




 夜9時ごろ起きてしばらくひとり散歩した。ミルフォードサウンドの夕暮れである。

 ホテルのラウンジに戻ると大勢の参加者がまだ話し込んでいたので私もその輪に加わった。今夜は自家発電ではないので消灯時間はない。

 この日の歩数計は、なんと41,079歩を記録した。
 

 

2011年12月28日、ミルフォードトラック4日目

 いよいよミルフォードトラックのトレッキングも最終日を迎えた。ツアーそのものは5日間だが、最終日はミルフォードサウンド観光なのでトレッキングそのものは4日で終わる。

 前日の夜からかなり強い雨が降っていたのだが、朝になっても雨はやんでいなかった。このツアーでは初めての雨だ。レインウェアを着て、ゲーターを脚に巻き、ザックにも防水カバーをかけてクインティン・ロッジを朝7時45分に出発する。

 今日は最長の21kmを歩く。私にとってこの距離は全く未知の領域だ。ただ、今日は大きな起伏はなく、比較的平坦な道であることが救いだ。最初のうちはだらだらと下り道が続く。トレッキングポールもすっかり体の一部になった。4足歩行をしているような感じで、リズムに乗って自然と手と足が動く。










 晴れの日には見られない景色も現れる。




 雨にぬれた緑が美しい。

 10時半ごろにはボート・シェッドという休憩場所に到着、ここで朝作ったサンドイッチを一つとバナナ1本を食べる。何しろ長丁場なので4日目は空腹対策が不可欠だ(笑)。歩いている最中も行動食を食べる。このボート・シェッドではガイドが温かい飲み物を出してくれる。温かい飲み物は、今日のトレッキングではこの1回のみだ。

 このボート・シェッドまで私はのんびりと雨の景色を楽しみ、写真もいっぱいとりながら最後尾を歩いていた。ミルフォードトラックのトレッキングは自分のペースで歩けばよい。最後尾には必ずガイドの1人がつく。

 しかし、ボート・シェッドを出てからは思い切りペースを上げた。







 マッカイ滝に到着。サザランド滝が男性的とすればこのマッカイ滝は女性的な優美さを持っている。







 そのマッカイ滝のそばにはベル・ロックと呼ばれる岩がある。下からもぐりこむと、中は釣鐘のように大きな空洞になっている。そして中に入って撮ってもらったのが上の写真で、大きな岩に2本足が生えたようにみえる(笑)。




 そのあとはポセイドン・クリークという川に出るのだが、川なのにポセイドン(海神)とはこれいかに、と一人で突っ込みを入れていた。名前の真相は不明。つり橋を渡り、どんどん歩を進める。




 開けた場所に出る。これはアダ湖近辺だと思うが、昔は船で荷物を運び込んでいたらしい。




 上の写真はなんだったか忘れたが、「May 1898」と岩に刻まれている。




 そして昼食場所のジャイアント・ゲート滝に到着したのは1時を回っていた。小さいがこれも美しい滝である。滝の手前に屋根つきの休憩場所とトイレがあり、ここで昼食にしても良いのだが、滝のそばのほうが気分が良い。このころには雨もほとんど降っていなかった。

 サンドイッチを2つ食べてまた気合を入れて出発。残りはもうそれほど長くない。このまま行けば終点のサンドフライ・ポイントには3時までに到着できそうだ。




 そしてついに33マイル地点を通過した。最後の2マイル(3.2km)は1890年から45人の囚人たちが18ヶ月間かけて整備したのだそうで、広くて平らな道だ。さあ、あと半マイル。

 そしてついにサンドフライ・ポイントに到着。55kmを歩ききったのだ。

 終点には木の杖やはきつぶしたトレッキングシューズが置いてある。

 到着してみればこの4日間はあっという間に過ぎてしまったような気がする。なぜか大きな感動はなかったのだが、名残惜しくて仕方がなかった。もっともっとこの道を歩いていたい、もっともっとこの大自然に抱かれていたい、そんな感情のほうが大きかった。





2011年12月27日、ミルフォードトラック3日目、サザランド滝

 クインティン・ロッジに到着したのは4時前ぐらいだっただろうか。そこからまた気合を入れてミルフォードトラック最大の観光名所、サザランド滝へ行った。サザランド滝ハイキングは自由参加である。

 しかし前にも書いたが、ミルフォードトラックサザランド滝を見るためにある、と言われれば行かないわけにはいかない。

 結構近くにあると思っていたのだが、片道45分ぐらいの、しかもかなり険しい登りの山道だ。

 マッキノン・パスの登りと下りで体力を消耗していたのだろう、猛烈に空腹感を覚え、行動食のナッツ、ドライフルーツをむさぼるように食べ、塩をなめ、水を飲んだ。ようやく落ち着いた。今日はお昼におにぎり2個を食べた上に3時ごろサンドイッチも食べたのだが(笑)。




 ようやくサザランド滝の看板が出てきた。




 なかなか雄大な眺めだ。

 この滝は、裏側も見ることができる。私も行ってみることにした。ガイドには「ここから先は自己責任でいってください」と言われた。それほど危険とも思えないのだが、旅行会社としてはそういう立場をとらざるを得ないのだろう。

 レインウェアを着てフードもかぶり、足にはゲーターも巻いて防水対策バッチリなのだ。サザランド滝にいくからには裏側まで回らなければ面白くない。

 カメラをガイドに預け、岩場を歩き滝に近づく。体全体に水しぶきを浴びる。同時にマイナスイオンも一杯浴びている。実に心地よい。




 そしてガイドが撮ってくれた写真がこれ。滝の左下、岩の向こうに青い点が見えるだろうか。これが私である。轟音がとどろく滝の真裏からサザランド滝を見た。




 これは滝から離れようとしている私である。ほうほうの態で逃げ出しているように見えるが(笑)、足場が悪いから注意して歩いているだけで、内心はしてやったりとほくそ笑んでいたのだ。




 これが足場の悪い場所を脱出して、してやったりポーズの私。びしょぬれになったが防水対策をしていたのでどうってことはない。

 帰りは下り坂だったので、ロッジまで疲れを忘れスピードに乗ってぐいぐい歩いた。










 ガイドによる説明会のあと夕食が始まった。この日も私は肉を選択した。体力を消耗するので、ガッツリと肉を食べたい。

 今夜のメニューは前菜がマッシュルームのスープ、メインは牛肉のリブアイステーキ、そしてデザートはバニラアイスクリーム・カラメルソースかけ。

 書き忘れたが、夕食には毎回ごはん(タイ米)とサラダが用意されており、自分でとりに行く。

 昨日一部私と一緒に歩いていた体の非常に大きなニュージーランド人女性のことが心配だった。彼女は一人で参加していて、このトレッキングツアーに参加するにあたって毎日相当な距離を歩いて訓練していたと歩きながら話してくれた。昨日彼女はプレイリー湖で実に気持ちよさそうに泳いでいた。

 彼女は6時半ごろロッジに到着し、夕食に間に合った。彼女が到着したときには大きな拍手が沸き起こった。夕食では彼女と隣の席になったので、小さなスパークリングワインを1本彼女にふるまった。

 ガイドによると、上記女性の6時半到着は上出来だそうで、今までの最高記録はなんと夜中の2時到着というのがあるらしい。

 トレッキングもいよいよあと1日を残すのみとなった。この日も10時消灯と同時に翌朝5時半の点灯までぐっすりと眠った。

 この日歩数計は32,822歩を記録した。

2011年12月27日ミルフォードトラックツアー3日目




 今日でミルフォードトラックツアーは3日目、いよいよ峠越えの1日だ。5時半起床、昼食のサンドイッチを作り朝食をとり、7時半過ぎにポンポローナ・ロッジを出発。今日の行程約15kmで、昨日とそう変わらないのだが、昨日が比較的平坦な道だったのに対し、今日は一気に600m登り、昼食後900m下るのだそうだ。

 昨日は手ぶらで歩いたのだが、今日は最初からトレッキングポールを使う。徐々にのぼりの坂道になっていくのがわかる。




 本格的な上り坂になる前に休憩所が現れる。ミンタロ・ハット(小屋)だ。ここは個人ハイカーのための宿泊施設だ。




 ここを出るとミンタロ湖がある。




 そして歩いているうちに九十九(つづら)折れではないが、11のジグザグの坂が現れる。ひたすら登る。相当きつい。




 しかし風景もすばらしい。山が近い。




 昨日の夜の説明会で(毎晩スライドを使って翌日の説明会が行われる)、ガイドからこの谷はBombs Valley(爆弾の谷)と呼ばれていると聞いた。冬季にはしょっちゅう雪崩が起きるので、爆弾を落としたように谷には高い木が生えないのだそうだ。




 歩くのは苦しいが景色は実に美しい。ガレ場の坂道をひたすら登る。ジグザグに折り返しながらただただひたすら登る。石や岩には石英が多く含まれていて、道がきらきら光っている。




 途中で何回か立ち止まって休む。ただ落石注意の表示もあり、休みたくても「ここから200mは立ち止まるな」などと書いてあったりする。




 朝ポンポローナ・ロッジを出発してひたすら登ることほぼ4時間、ようやくマッキノン・パス(マッキノン峠)の頂上にたどり着いた。マッキノン・パスのシンボルである十字架が待っていた。十字架だけではなくガイドも待っていてくれて、温かい野菜スープで労をねぎらってくれる。ああ、うまい。五体に染み渡る。ほおーっと大きく息をつく。




 ここから真下に小さく小さく見えるのが今夜宿泊するクィンティン・ロッジだ。昼食後はここまで一気に下っていくのだ。







 十字架からしばらく歩いたところにマッキノン・パス(峠)の表示がある。




 昼食場所のパス・ハット(峠の小屋)まではあと20分ほど歩く。小さくパス・ハットが見えてきた。

 小屋にたどり着き、ここで昼食。今朝はサンドイッチだけではなくゆかりおにぎりも作ってきた。昨日の夕食にタイ米のご飯が出たのだが、その残りがおにぎり用として朝置いてあったのだ。だから今日はおにぎり2個とサンドイッチ1つを作ってきた。涙が出そうになるほどおにぎりがうまい。やっぱり日本人はおにぎりですな。

 世界で一番美しいトイレというのがここにある。言っておくが水洗ではない。トイレが美しいのではなく、トイレからみえる景色が美しいのだ。トイレに窓があり、便座に座ると真下の谷が一望のもと見渡せるのだ。ただし男は逆方向を向いているのでその景色をトイレで味わうことはない。




 そこから見える景色というのは、昨日私たちが歩いていた道、まさにこの小屋を見上げていた場所なのだ。




 昼食をとって、疲れた身体が元気になる。さて出発だ。今度は下りの道をひたすら歩き続ける。トレッキングポールの長さを調節して下り道に合うようにする。下り道に体が順応するのにちょっと時間がかかる。







 道で出会った飛べない鳥ウェカ。10羽ぐらいが群れになっていた。




 途中で遠くにサザランド滝の頭の部分が見える場所に出る。サザランド滝には後で行くことになるだろう。ミルフォードトラックはそもそもサザランド滝を見に行くために開発された道なのだとガイドが説明してくれた。

 このトラックには看板の横に立っているようなオレンジ色のキャップをかぶせたポールがあちこちに立っているが、これは洪水のときに道が冠水してもルートがわかるようになっているのだ。




 画面の真ん中にサザランド滝の頭が小さく見える。

 下り道には木の階段も多く設置されている。そして下り道には美しい清流や小さな滝が多く見られる。緑と水に大いに癒される。







 さらにひたすら道を下り続けてついに、あの頂上から見えていたクィンティン・ロッジにたどり着いた。

 うおーっ、やったぜ!!という達成感があった。

ミルフォードトラックツアーの朝食と昼食について

 ミルフォードトラックツアーの夕食についてはすでに書いているが、朝食と昼食についても書いておこう。

 朝起きるとまずは食堂で昼食用のサンドイッチを自分で作る。

 3−4種類の食パンがあり、これにバターやマヨネーズ、マスタードを塗る。そして準備されている具材を載せてサンドイッチにする。

 具材は、レタス、キュウリ、トマトスライス、キュウリのピクルス、ハム、ローストビーフ、ツナ、刻んだゆで玉子などなど。あとはケチャップやマンゴーチャツネなどの調味料もある。

 これをラップに包み、紙袋に入れてザックに入れる。私は大食いなのでサンドイッチは3セット作って食べた(アメリカ人からは Mr.Big Appetite=ミスター大食いと呼ばれた)。

 しばらくすると朝食が始まる。シリアルやトーストが出る。バター、ジャムに加えて、オセアニアでは一般的らしいイースト・スプレッドという真っ黒いものがある。試してみたが、やや甘く、まずくはないがうまくもないという感じだった。蜂蜜はニュージーランドの特産品なので、大変うまかった。

 その後に玉子料理、ベーコン、ハッシュポテト、ベークトビーンズ、ベークトトマトなどがでるので自分で皿に盛る。

 さて、昼食のサンドイッチとともに行動食や果物も準備されている。行動食は、クッキー、チョコレート菓子、キャンディ、それにナッツ類。果物はバナナ、りんご、オレンジなど。これも必要に応じてザックに詰める。

 ナッツ類は、袋に Ultimate Hikes Scroggin と書かれていて、ピーナツ、カボチャの種、レーズン、ドライバナナ、ドライパパイヤ、ドライパイナップル、ココナツチップスなどでできている。これにはずいぶん助けられた。ポケットに入れて歩きながら食べる。

 あと私はビニール袋に塩を入れてポケットに入れておいた。ガイドさんに足がつらない方法として、水分を少量ずつ取り、塩を少量ずつなめながら歩くと良いと教わったからだ。これのおかげで55kmの全行程で足がつることは全くなかった。

2011年12月26日、ミルフォードトラックツアー2日目




 ミルフォードトラックのトレッキング2日目、いよいよ今日から本格的なトレッキングが始まる。昨日は全長55kmの行程のうち1.6kmしか歩いていないので、実質的には3日間で55kmを歩くというのが正しい。

 今日は比較的平坦な道を約16kmを歩く。昼食のサンドイッチを自分で作り、朝食をとってバックパックに荷物を詰めたら出発だ。8時半。

 朝から抜群の天気だ。この地方には珍しく、もう3週間ばかり雨が降っていないのだそうだ。

 昨日泊まったロッジ、グレードハウスを出て振り返ったところで撮影したのが上の写真だ。今回のトレッキングで私が撮った一番美しい写真だと思う。




 ロッジを出てすぐ、クリントン川にかかるつり橋を渡る。この後はずっとクリントン川を右に見ながら歩き続ける。




 よく整備された道を歩き続ける。




 しばらくすると、最初の見所である赤ブナの巨木を見にわき道に入る。なおわき道に入るときには、ガイドにもわかるように必ずザックを分岐点においていくというルールがある。




 どこまでもクリントン川に沿って歩き続ける。




 ロビン(こまどり)が登場。とても人に興味があるらしく、距離を置きながらもしばらくわたしの歩く前を離れない。実に可愛い。




 さらに歩くとまたわき道に湿地帯が現れる。




 クリントン・ハットという小屋でしばし休憩。このハットは個人トレッカーのための小屋で、調理場もある。個人トレッカーは寝袋、4日分の食糧、調理器具、着替えなどを担いで歩かなければならない。ガイド付きツアーとは全く異なる苦労があるとは思うが、私などはそれにもあこがれてしまう。

 


 いろいろな名前の見所があるのだが、どれがどれなのかよくわからないし、わかる必要も感じない。ただその美しさを目に焼きつければそれでよいのだと思う。




 マッキノン・パスという峠の入り口だ。明日はこの峠を目指す。










 氷河で削り取られた山は荒々しく、鋭い。




 これがマッキノン・パス。見えるだろうか、平らになった稜線のところ、雲の真ん中ぐらいのところにごく小さく、明日昼食休憩を取るパス・ハットがある。明日は昼までにあそこまで登るのだ。




 このあとまたわき道にそれてプレイリー湖に行く。水はものすごく冷たいのだが、ニュージーランド人やオーストラリア人、ツアーガイドたちは滝水の流れ込むこの冷たい水に飛び込んで泳いでいる。信じられない。




 そしてしばらく歩くと、16kmを歩ききって今夜の宿、ポンポローナ・ロッジに到着。

 シャワーと洗濯をすませてくつろいでいるうちに今夜の夕食が始まる。写真を撮るのを失念していたが、前菜はスモークサーモンと野菜を刻んだものにオリーブやパプリカ、メインはペンネのミートソース(今夜も肉を選択)、そしてデザートはチョコレートケーキだった。

 もう時差ボケはない。10時の消灯と同時に心地よい疲労に誘われ、翌朝起床時間の5時半まで一度も目覚めることなくぐっすりと眠った。

 この日の歩数計は、30,429歩。

ミルフォードトラック装備品

 ミルフォードトラックのトレッキングの装備については、アルティメット・ハイクス社の日本語HPに詳しく書いてあるのでそちらを参照すればよい。

http://www.ultimatehikes.co.nz/media/89841/equipment%20checklist%20jpn.pdf

 しかしここでいくつか補足しておこう。キーワードは軽さだ。55kmも歩くのだから、荷物はできる限り、たとえ1gでも軽量化したい。

 出発の前日夕方5時から日本語による説明会が開かれる。この内容のほとんどが装備についてである。

 アルティメット・ハイクスは小売り店舗も持っているし、クイーンズタウンにはアウトドアショップも多いので、手ぶらで行っても必要なものは全部そろうと行っても過言ではない。

 とはいえトレッキングシューズだけは日本からはきならしたものを持って行く必要がある。靴下は厚手の良質のものを合計2足。

 私はほとんどすべての装備を日本で準備したものを持っていった。

●バックパック 防水カバーつきの40リッターのものを無料で貸しだしてくれる。自分のを使うなら防水カバーも準備。

●レインウェア これも無料で貸しだしてくれる。
レインウェアのズボンは自分で準備する必要があるが、速乾性のパンツをはくので、私は必要とは思わない。

●ベッドシーツ 無料で貸しだしてくれる。ただし、個室予約の場合は不要。私は以前からシルクの旅行用シーツを持っていたので、それを日本から持って行った。無料貸し出しの綿シーツは重いので、軽さ重視の作戦だ。シルクシーツは現地でも買える。なお、ベッドマット、掛け布団、枕はロッジに準備されている。

●トレッキングポール これは有料での貸し出し。1本25ニュージーランドドル、2本50ドル。私は2本借りた。これは登りでも下りでも威力を発揮する。
トレッキングポールを使うなら、マメを防止するために防水手袋もあると便利。手袋は防寒用としてもサンドフライ対策用としてもあったほうが良い。

●フットフリース これは店で売っている。靴擦れ防止のもので、羊毛を洗って梳いただけの綿のようなもの。これをちぎって足指に巻いたりかかとに当てたりしてその上から靴下をはく。フリースとは元々羊毛の繊維のことをいう。
ただし、1日使うと固まるしソックスの繊維と同化しようとするし毛だらけになるし、で扱いは多少面倒だ。そしてこれは基本使い捨てである。しかし靴擦れ防止には効果がある。

●防虫剤 すでに書いたが、サンドフライ対策の防虫剤は現地で購入する。頭からかぶるネットも売っている。日本人女性は何人かこれを使用していた。
ゆめゆめサンドフライを甘く見てはいけない。

●防水ビニール袋 2枚無料でもらえる。このビニール袋に荷物を入れ、それごとバックパックに入れる。ミルフォードトラックは時に腰まで浸かる大水が出ることがあるので、防水対策は万全を期す必要がある。
私はバックパック用防水バッグを日本から持っていった。

●水筒 途中で水補給ができるので、500ccで充分。清流の水を飲みたい人は軽量のマグカップかシエラカップがあると便利。
あるオーストラリア人は、チューブつきの給水バッグを持っていた。チューブを口にくわえて歩きながら水を飲むことができる。私も日本に帰ってからPlatipus Hydration Systemという商品を即購入した(←単なるバカ)。

 原則毎晩洗濯をする(乾燥室で翌日までには乾く)のでトレッキングの時は、着ているものは別として着替えは1セットしか持たなくてよい。

 下着も含め衣類のキーワードは防水、速乾。雨にぬれても洗濯してもすぐ乾くことが重要だ。だから素材は化繊かウールで防水加工が施してあるものが良い。気温は大幅に変動するので、重ね着で温度調節をする。

 着替えは1セットだが、ロッジで過ごすパジャマ兼用の衣服が1セット必要だ。暖かいので、長袖のTシャツ、ジャージ程度で充分。同室のオーストラリア人はパンツ1丁で寝ていた(笑)。あとはロッジ内ではく軽量の靴またはスリッパ。ロッジの廊下などは滑り止めの樹脂製の網が張ってあるので、底の柔らかい履物は不適切だ。

 私が持って行って便利だったものとしては、超小型懐中電灯、トレッキングタイツ(筋肉の疲労軽減)、ゲーター(防水の下肢カバー)、バンテリン、日本手ぬぐい、サングラス、メモ帳とペンなど。日本手ぬぐいは私の場合汗対策のため、頭に巻いてから帽子をかぶった。あとはフリーズドライ食品、種抜き梅干(スーパーのお菓子売り場で売っている)など。

 ロッジに用意してあるものとしては、シャンプー、リンス、ボディシャンプー、バスタオル、フェイスタオル、洗濯用石鹸など。

 さて、説明会では4日目に泊まるミルフォードサウンドマイターピークロッジに送る荷物用のバッグも貸しだしてくれる。

 最終日はミルフォードサウンド観光なので、トレッキングとは違う服を着たい、4日目夜はもう洗濯したくないという場合にこの別送荷物が大いに役に立つ。

 さらにトレッキングの間、前泊したホテルに預けておく荷物がある(この意味でトレッキングの前と後に泊まるホテルは同一であることが望ましい)。だから荷物は、ホテルに残すもの、トレッキングに持って行くもの、マイターピークロッジに送るもの、これら3つに分けることができるということだ。

 いずれにしてもトレッキングに持っていく荷物はいかに軽量化できるかがかぎになる。ちなみにガイド付きツアーは7−8kgですむが、個人ツアーは寝袋、4日分の食料、調理器具なども必要なので、20kg以上になるという。


2011年12月25日、ミルフォードトラックツアー1日目

 いよいよ今日からミルフォードトラックツアーが始まる。

 今日もすばらしい天気だ。




 ハートランドホテルからザックを担いで歩いて集合場所のアルティメットハイクス社に向かう。あちこちから同じような格好をした人たちが続々と集まってくる。同じグループの人たちだ。集合場所で撮った写真。右はホテル・ソフィテル。




 9時半、アルティメット・ハイクス社のバスに荷物を積み込んで出発。

 
 ワカティプ湖の美しい景色や牛、羊、鹿、馬などの牧場を眺めながら、ティ・アナウまでバスで移動する。何百kmあるのか知らないが、信号は1箇所だけだった。

 途中トイレ休憩をはさんでティ・アナウに12時頃到着。

 ここのホテルで昼食をとる。

 バスの出発を待っていると、ミルフォードトラックツアーを終えたグループのバスが同じ駐車場に入ってくる。

 帰ってきたツアーのガイドが2人、そのまま私たちのグループに乗り込む。ミルフォードトラックツアーを2回連続して9日間ガイドする(110km!)というのが彼らのローテーションらしい。

 クイーンズタウンからの2人のガイドと合わせて4名。




 バスは船着き場に到着し、そこから船でミルフォードトラックの入り口にはいる。




 美しい景色が広がり、いやがうえにも期待は高まる。




 約1時間で到着。船を降りると桟橋には消毒薬の入った四角いバケツがおいてある。これで足の裏の泥を落とす。




 ミルフォードトラック入り口の看板がある。




 今日はわずかに1マイル(1.6km)歩くだけ。




 15分も歩けば今夜のロッジ、グレードハウスが見えてくる。

 早速部屋に案内される。

 その後ロッジの外で全員で記念撮影。

 この日私に割り当てられたのは2段ベッドが2台の4人部屋だが、オーストラリア人男性と2名で使用。

 ほかの部屋は、夫婦や友人同士などは男女関係なく同室になっているようだった。

 シャワーやトイレは共同だが、大変清潔だ。

 みんなで近くを散策しにいく。ガイドがついて、鳥や植物の説明をしてくれる。明日に向けての準備運動という感じだ。とは言うものの相当な距離を歩いた。

 帰ってからシャワーを浴び洗濯をする。

 洗濯は手洗い。石鹸をこすりつけて洗う。

 固く絞ったら乾燥室に入れる。相当強力な乾燥室で、この日は夜寝る前にもう乾いていた。










 夕食は肉か魚かを事前に選ぶことができる。私は鹿肉を選択。夕食は毎日前菜、メイン、デザートの3品コース。この日はクリスマスだったので、デザートが充実していた。ビール、ワイン、ソフトドリンクは名前を告げるだけで購入できる。最終日に現金かクレジットカードで精算するのだ。

 ガイドに聞いたのだが、食材やドリンク類、その他必需品は毎日ヘリコプターで各ロッジに輸送しているのだそうだ。

 夕食のあと国別に自己紹介を行う。以前は国別に歌を歌っていたらしいが、今回それはなかった。

 消灯は10時で、自家発電自体が切れるので真っ暗になる。日本から持ってきた超小型の懐中電灯を用意しておく。ベッドの横に小さな棚があるので、そこに懐中電灯やめがねなどを置いて寝る。

 前日私はほとんど眠れていなかったので、消灯を待たず9時には就寝。

 しかし夜中に目が覚めた。部屋を出てトイレに向かう。寒い。

 満天の星、星、星。

 寝ぼけまなこでしばし星を見つめる。

 宝石をまき散らしたような、久々に見る美しい夜空だった。
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