アンティークショップ 青山  ベルカプリ オフィシャルブログ

アンティーク雑貨やヴィンテージのコスチュームジュエリー、スタッフが気づいたことなどをご紹介します。

2006年02月

早起き?

先週の暖かい夜、中目黒公園でガマガエルが何匹もお散歩をしていました。冬眠から醒めたんですね。鈍った体を活性化させるかのように池の中でゲロゲロ鳴いたり遊歩道や芝生の上を活動的に動き回って早春を謳歌していました。)Doulton翌日急に気温が下がったため、前日の活動的な動きがウソのようにカエル達はジッと丸まって「あ〜早く起きすぎた。寒い。失敗した。」という風情でした。私の犬は草むらでそのジッとしていたカエルを踏んで「ギァ!!」とすごい声で非難されてビビっていました。
多少の早起きやお寝坊さんもいますが目覚めの季節がすぐそこまで来ていますね。と同時に恐怖の花粉も飛散しますが、今年は去年よりずっと少ないらしいので楽しい気持ちで春を迎えられそうです。

カエル
写真は当店のイギリスドルトン社19世紀末の水差しです。このカエルは冬眠もせず100年もこの水差しを支え続けてきたわけで健気な感じさえします。






Yuko(花粉症歴23年)

とんび

空
先週の良く晴れた日のお昼前、小鳥の騒がしさに庭に出て空を見上げると・・・とんび?くる〜りと輪を描いているからまさしくとんび!
そこからなら渋谷だって見下ろせるような東京の空に・・・
久しぶりに空の遠くに焦点を合わせて一瞬すべてのものから開放されたような清々しい気分になりました。

昔から「とんびが鷹を産む」って親より賢く育った子どもをそういうけど、親がそれを期待し親ばかでそう思い込んだり、他人のことは陰口を言ったり。
でも、とんびと鷹とランク違うの?鳥の世界から差別用語ってしかられますよね。
蛙の子は蛙 かもめはかもめ〜♪なんて歌もありましたよね。
個性尊重の今の時代、こういう詩は歌われなくなるのでしょうか。




Belle

お雛様

お雛様は子供の頃からあまり好きではありませんでした。顔が白くてリアルだし、上からお雛さまやその家来に見下ろされるし、お雛様を飾っている部屋には怖くて一人で行けませんでした。私は断然鯉のぼり派でした。毎日近所の家の空を優雅に泳ぐ鯉のぼりを「かっこいい〜」と眺めていて、ついに叔父が和紙で鯉のぼりを作ってくれたほどです。
もう少し大人になった頃も好きにはなれず、母は毎年弟に手伝わせてお雛様を出していました。黙って手伝っていた弟もどうかと思いますが。
そして充分過ぎるほど大人になった数年前、赤坂のとらやの上でとらや十四代当主が娘のために揃えた京雛の展覧会を見ました。京雛と雛道具の細工が細かく優美で溜息ものでした。やっとお雛様の美しさを解するようになったようです。そのとらやの京雛を今年は根津美術館で2月18日から4月9日まで見る事ができます。あまりお雛様好きじゃない方も一見の価値ありです!
源氏絵香合

写真は当店の源氏絵が蛤に描かれた香合です。
私の家だったらやっぱりお雛様そのものをよりこういうお雛様テイストなものを飾りたいです。
マンション住まいの今、お雛様が怖くて部屋に入れなくなっても困りますしね。





Yuko

暖かくなってきました。

ジャスミン今日東京は雨ですが、最近は暖かい日が続いていました。お店のフロアのガラスの小さな花瓶にいけられたジャスミンの緑色だったつぼみも、だんだんと大きくなりもうすぐ花が咲きそうです。それにしても、ただ水につかり、光を浴びているいるだけなのに根が出て新しい葉が出て成長していくのを見ているとすごいなぁと感心します。私はといえば、今日はフライが食べたい、魚が食べたい、パフェが食べたいと欲望満載で無駄にエネルギーを吸収してしまっているのに…。あの健気な姿を見習いたいものです。
春アクセサリー話は変わりますが、コスチュームジュエリーのコーナーにも春らしい色や形のものが増えてきました。写真はお花のブレスレットとイヤリング、そして蝶のブローチです。胸には蝶、腕と耳にはお花で春らしさをアピール!!というのはやりすぎでしょうか??

JUNKO

シンメトリー・左右対称

双子の猫出勤途中に微笑ましい光景に出会いました。縞模様まで同じ位置のそっくりな二匹の猫が同じ形をして日向ぼっこしているのです。携帯で写真を撮ろうと近づいても全く動じず「二人で瞑想中ですの。」って感じです。様々な角度から何枚か写真を撮らせていただいたのですが、微動だにしません。最後に「ありがとうございました。」と声をかけたら同時に同じ角度で顔をゆっくりとこちらに向けて「ふん」とおっしゃったような気がしました。
なんだか良い事ありそうな日です。
デコランプ

こちらは当店の双子のデコランプ。
やはりシンメトリーに置きたいですね。





Yuko

金沢

旅話の続きです。泊まった山代の旅館のサービスとお料理(カニ!)と温泉を堪能し、翌日は金沢市内観光。兼六園
金沢市民の台所-近江市場や雪の兼六園を巡りました。

山代温泉でも金沢市内でも人々の優しさに触れる事ができました。なんか修学旅行の感想文みたいですが、本当にサービスではなくちょっとした優しさだったのです。バスの運転手さんも雪の中を歩くのは大変だからと便利な場所でお客さんを降ろしたり、友人が電車の切符をなくしたら目的地に「切符を落とした人がいる」と連絡が入っていた等々、東京では経験しない優しさでした。「人口が違うから忙しさも違う」では片付けられない本質的なもののように感じました。

コロバンド

そして今回の旅行のMVPはこのコロバンドです。雪の中を歩くのに便利なのではないかと購入したものの、周囲には「そんなの効果あるのぉ?」と疑われていましたが、すっごい威力です!現地でも私と友人以外にこれを装着している人はいませんでしたが、あえてアイスバーンの上を歩いてみても全然OK。一回も滑りませんでした。
普通の革靴に簡単に付けられる超優れものです。
雪国旅行のお供に何はなくともコロバンドです。





Yuko

吉田屋展

石川県の山代温泉に行ってきました。小松空港へ着いてまずは一番の目的の九谷焼美術館へ。静かな町のこじんまりとした見やすい美術館でした。
銀座松屋で行われていた吉田屋展がこの美術館へ巡回してきていました。東京会場はものすごい混雑だったと聞いていましたが、こちらはゆっくりと見る事ができました。吉田屋展

深い色と大胆な図柄が素晴らしくカッコ良かったです。カッコイイという言葉は九谷を表すには適当ではないかもしれませんが美しいというより本当にカッコ良かったのです。獅子や大海老が皿一杯に濃い色で大胆に描かれているものから、中国の故事や逸話を絵画化した繊細なものまで同じ色調でも飽きる事なく楽しめました。



以下九谷と吉田屋の歴史を抜粋しました。

大胆な図柄と華麗な色遣いで世界的に高い評価を得ている”古九谷”は、17世紀中ごろから製作がはじまり後世に残る名品を生み出しながらも、多くの謎を残してわずか数十年で途絶えました。
それから百数十年後、72歳にして私財を投じ古九谷の再興に浪漫を馳せた男がいました。大聖寺城下の豪商、4代豊田伝右衛門です。商家の屋号を吉田屋といったことから、この再興九谷焼は親しみをこめて「吉田屋」と呼ばれています。
吉田屋は、緑・黄・紫・紺青の4色を用いた、青手古九谷を彷彿とさせる鮮やかな色絵磁器です。大皿中心の古九谷に対し吉田屋は食器から茶道具・文房具にいたるまで、さまざまな器形の作品を送り出しました。古九谷の模倣にとどまらない、高い独自性を持った磁器―それが吉田屋です。わずか7年の活動期間ながらも、現代の加賀の九谷焼にも多大なる影響を与えました。



Yuko

ビミョー

時間があったので渋谷の109を覘いてみました。昔々私が中学高校の頃も109は音楽が大きくて、混雑していて、少し大人っぽい気分になれる大好きな場所でしたが相変わらずの熱気でとても楽しそうな女子高生でいっぱいでした。
私が歩いていてもあまりの「浮き」ぶりに誰も気付かない様子で透明人間になったような気持ちで周囲を観察できました。店員さんはみんな若くて同じお化粧をしていて口調も同じ。中学生のお客さんに向かって「カレシいるのぉ〜?」と質問し、「え〜いませんよぉ〜」と普通に答える。斬新な接客!?
オオハシ2あるお店では女の子同士で「これビミョー」「うん、ビミョー」と商品を指差しながら「ビミョー」を連発していました。
広辞苑によると微妙=美しさや味わいがなんとも言えずすぐれているさま。細かい所に複雑な意味や味がふくまれていてなんとも言い表しようのないさま。だそうですが、最近の「微妙」は「ビミョー。」であってわずかに変なサマ。を指す言葉と解釈していました。店員さんの前でそのお店の服を「ちょっと変、ちょっと変」と言ってるのかと思ってハラハラしていたら、最後に「ビミョーに可愛い!」と言うではありませんか!つまり彼女達は広辞苑通りの解釈をして褒めていたのです。だったら「ビミョー。」と切らないで「微妙な色合いね。」とかって言って下さい。紛らわしい。ま、私に話しかけているわけではありませんし、場所は109でした。ハイ。

写真は当店のビミョーに可愛いOccupied Japanのソルト&ペッパー入れです。





Yuko

私の楽しみ。

アラジンと魔法のランプ私は、夜中に自分の絵本コレクションを取り出してきてはぼーっとその挿絵を眺めるのが大好きです。正直、内容を読むのではなく、挿絵を見て「かわいいな〜」とか「色がきれいだ〜」と一人で感心しながらただひたすらじーーっと眺めています。傍から見ると変わった人だと思われるかもしれませんがこれが私の癒しだと思っています。特にお気に入りの挿絵作家はエロール・ル・カインです。沢山の絵本の挿絵を描いていますが、東洋と西洋の絵画様式を巧みに織り交ぜた、ユーモラスでドラマチックな絵本が魅力的です。

狛犬ベルカプリで働き始めて約10ヶ月が経ちますが、最近はお店でもこの癖が出てきているような…。朝の掃除をしながらもついつい立ち止まって鏡の周りの細工をじっと眺めてしまったり、沢山置いてある中国の小物を拭きながら北京ガラスの狛犬兄弟に「君、可愛いねぇ」と心の中で話しかけ色々な角度から眺めたり。私にとっては本当に誘惑満載のお店です。売らなくてはならない立場なのに、自分のお気に入りの商品が売れてしまうと「あぁ、君行っちゃうんだねぇ、涙が出そうだ。」と思ってしまう情けない所は直さなければならないなぁと思っています。

JUNKO

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