August 01, 2015

終わりのクロニクル(5巻〜最終巻)

感想ではなく、気に入った言葉を残しておこうかと

1巻〜2巻
3巻〜4巻








「何だこの冤罪ばかりの理解し合えない世界は!新手の概念か!?」

P159 by ダン・原川


7th-Gとの戦闘に勝利した後、ヒオのパンツを頭に被っていた所をヒオと母親に見られ責任云々になった際の発言


御免なさい。私ね……
少しいい女になったみたいなの

P248 by 風見・千里

7th-Gとの戦闘終盤に
ホント風見さんはいい女だと思います



──キツいこと言う大人が正しいの?
性能の高いGが正しいの?
本物が正しいの?
弱いのに勝った方が悪いの?
誤魔化そうとした方が悪いの?
そうなの? もしそうだとしたら、……生き残ったことが悪いの?
だとしたらボクが今まで有り難うって言ったことは、全部悪になるの!?」

「悪の側についた娘が開き直っているように聞こえるがね。
……何しろこのGの罪は、それこそ人々が生まれる以前からあった原罪だ。
存在自体が罪と言えるものを、十年前に一気に拡大化させたに過ぎず──」

「じゃあ悪でいいよ。
他人から見たら悪でいい。
それでいてボク達は、自分達をどうにかして正しくしようと頑張るから。
嘘ついて、誤魔化して、そんなこと繰り返しながら、少しずつ赦して貰って、少しずつ悪いことコクって、……少しずつよくしていくから。」
そのために、
「悪役がこの世界にいるのはそのためなんだよ!!」
「佐山君、聞こえる?
ボクは今ね、この世界の正義を望むよ。
今はまだない正義を。
だから君は悪役になって。
今ある悪を演じ、──ボクが望む未来に繋げる悪役を任じて!!」

〜〜〜
「だからボクは呼ぶよ!
ボクの大事な悪役の名を!!」
「佐山君……!!」

「──呼んでくれたね?」
「私のことを、はっきりと呼んでくれたのだね、新庄君。──感謝するよ」
「そして私の名を呼んでくれたのならば、……私は君のそばに駆けつけよう、新庄君」

P445
by 新庄・運切
ハジ
佐山・御言

新庄が悪役の名を呼ぶのは1巻に続いて2度めかな?
佐山の姓は必要とされたら隣にいようという
ホントお熱いことで


「──諸君!!」
「今こそ言おう。
……佐山の姓は悪役を任ずると!!」
「六十年と十年の時間を経て、本当の交渉をここで行おう」
「いいか諸君!
攻勢に転じよ!
弾倉と刃に抗いの声を、防具に憤りの声を詰めろ。
それらを意思表示として交渉を行うのが今宵一番のやり方だ。
──そしてよく聞け諸君!」
「──進撃せよ、進撃せよ。 進撃せよ、だ!
過去をもって死ねという連中の襟首を掴み、今生きていることを知らせる打撃を入れてやれ!」
「全竜交渉部隊代表、佐山・御言はその権利をもって宣言する。
ここに全竜交渉のことごとくを改めて開始すると。
我々はいかなる力にも屈しないと。
我々は間違い、しかし正しくなっていくと。
そして我々は──、生き恥をさらそうとも最後まで全てを果たすと!」
「──では命令だ。
総員、私が交渉を終えるまで生き延びろ。
少なくとも私より生き延びろ。
何故なら私は死なないからだ。
その上で私は命令する。
──かつて神はこう言った。
相手に施されたならばそれを相手にもしなさいと。
だから────」
「だから、死ねと望んでいる奴らにはそれを返してやれ!!
その代わり殺すな。
死なすつもりで生かしてやれ。
何故ならばその慈悲も保存法則に従い敵が返してくれるからだ!!
いいな?
──徹底的に生かし尽くせ!!」
「……返事はどうした?」
「Tes.!」

P496
by 佐山・御言
一同


5巻決闘での最終戦闘開始合図


「皆よ」
「叫べ幸いの吠声を……!!」

P546
by 佐山・御言

とりあえずの軍との決着






驚いたことに名言が見つからない
内容は熱いし、熱中できるものなんだけどね

調べてみても見つからなかったので、名言といえるものがなくても熱いといえるということでしょうか




最終巻

「行くぞ、戦場に」
「簡単に済ませて、戻ってきたら、――新庄君に目覚めのキスをせねばいけないからね。」

P29
by 佐山・御言



「そんな大事な戦いに、ヒオに何が出来るって言うんですの!?」
「俺は指があるので引き金を引くことが出来る」
ヒオに即答した原川は、ベットから立ち上がった。
「俺は目が見えるので、敵が近づいてくるのを見ることが出来る」
言う。
「俺は声を出せるので、誰かに何かを知らせることが出来る」
言い続ける。
「俺は耳が聞こえるので、戦場の状況を理解することが出来る」
更には、
「俺には身体があるので、ここに支える者がいるぞと示すことも出来る」
そして、
「誰もがこの程度だ。ヒオ・サンダーソン。……かつての俺達のように力を持っていた者の方が少ないんだ」
よく考えて見れば、佐山はその代表だよな、と原川は思う。
正面、呆然という顔でこちらを見上げるヒオがいる。
彼女の、力ない目に向かって原川は言う。
「それでも、力を失った俺であっても、単車が運転出来るし、少しは目がいい。これは、誰もが持っている程度の差だが、しかし、――戦場では、そんな差でも大事なんだ」
君はどうだ。
「人と同じであることは無力じゃない、ヒオ・サンダーソン。そこで己が持つ微かな差を活かせば、更に力となる。それを永く鍛え、積み重ねれば――」
馬鹿といわれる人間になっていくだろうさ。
どうだ、と原川は思う。君はどうだ、と。
「戦いの場所はいつでも人手不足だ。誰だって、心細いときにそばにいてくれる人が欲しいし、守るべき対象が欲しい。戦場は戦える人間の行ける場所だが、それ以上に、――常に救いを求めている救いがたい場所だ」
どうだ、と原川は言った。立った位置から、ヒオをまっすぐ見て、
「救いを求める場所に、君は手を差し伸べる気はあるか?」

P56
by ダン・原川
by ヒオ・サンダーソン


闘いに負け、サンダーフェローを奪われ鬱状態に入ったヒオに対して

いいじゃない。一人の女の子を生き返らせるくらい。そのくらいは世界が狂ってもいいと思うのだけど。

P124 by 長田・竜美



「誰か」
風に消える声で、
「誰か祭りのやっている者はいないのかね?――私の気を紛らすことの出来る者は」
歩みを続け、無人の野を行き、
「辛いよ」
絞るように、佐山はこう言った。右の手で、左の胸を押さえて、
「君がどこにもいないのが辛いよ、新庄君」

P557 by 佐山・御言


UCATが壊滅し、そこにいた新庄の安否も絶望的になった夜


『諸君』
『──諸君』
『諸君』
至の声は、三度同じ言葉から始まり、
『これより全UCATは、全域非常態勢に入る』
『この命令は、全竜交渉部隊監督、大城・至が、その全権をもって告げるものである。全UCATの総員──』
言葉が放たれた。
『総員、世界に対して全域非常態勢に入れ』
佐山は新庄の手を握り返し、スピーカーによって掠れた声を聞く。
一字一句、聞き逃すまいとしながら、
『これが聞こえる頃、既に俺はいないことだろう』
苦笑が聞こえ、
『いいか、ちゃんと喜べよ』
そして、
『きっと、俺の代わりに、俺達の作ってきた流れの先端に諸君らが立つことになるだろう』
『ここに至るまで六十年』
息を吐く間をもって、
『ここに切り替わるまで十年だ』
『かりそめの正義も』
同じ言葉を出雲もつぶやき、
『慈悲深き悪役も──』
『そして』
声が聞こえる
『──全てこの最悪の現状には揃っているだろう。馬鹿げたことに』
新庄は佐山の手の力を感じた。
そこに熱があり、鼓動の響きがあることを。
だから新庄は頷き、彼と視線を等しくした。
至の言葉を告げるスピーカーへと。
そして応えるように、至の声は、
『──集え、力よ。叫べ、意思よ。それらこそが、今は必要だ』
息を吸い、
『何しろここまで六十年、概念戦争を含めても過去は有限だ。望むなら、もっと、もっと先がある筈だ。過去を叩き伏せて振り返ることで存在する、──先が!』
『ならば少なくとも──』
『少なくとも今は、明日は来るものではなく……』
『──得るものだと考えよ!』
風見は聞く。
ずっと自分達と距離を取ってきた男の声を。
『いいか?』
聞こえる。
『もし手を伸ばすならば、総員、意思を発しろ。そうすれば掴めるものはきっと約束してくれる。だから発しろ。返事は一つだ』
直後。
『──応えろ! 前に進み、全ての最先端となるかどうかを!』
『返事はどうした!?』

P673 by 大城・至


Tes.!!
クラス、いや学校にいる全員が関係者だったなんて馬鹿げていると、荒唐無稽だと鼻で笑っちまう
なのに読んでて鳥肌が立ってしまうのは何故だろうか

重要な位置にいながら本編には余り関わってこなかった男の熱い言葉


「後れを取るな!」
佐山は叫ぶ。
「急ぐと思うな。――これこそ我らが歩み」
走り、跳躍し、
「死地を思うな。――こここそ我らが生地」
掛かる敵を振り払うように留めて走り、
「神には祈るな。――敵こそ我らが神なり!」

P803 by 佐山・御言




……素晴らしい。
「こんなことが、……あっていいものかね?」
問うなり佐山は手を打った。叫ぶ言葉は、
「諸君!聞こえているか、己が世界に抗う者が!」
そして、
「諸君!感じられるか、自らが世界を選ぶ力が!」
更に、
「諸君!!解っているか!?」
佐山は言った。
広げた両手を勢いよく振り上げ、
「──解りたまえよ!今宵が素晴らしい夜だということを!!」
声が響いた。それは、全ての前提となる言葉。
「聞け」
世界に対して彼は言葉を放つ。
「今こそ言おう!──佐山の姓は悪役を任ずると!」
「諸君!今、我々は世界の岐路に立っている!」
「諸君!君達の目の前に世界が存在している!」
「いいか諸君!今宵の敵は、この世界を滅ぼして新しい世界を創ろうとする贅沢者だ!」
「そしていいか?よく聞け諸君!我らは足りない者だ。揃っていない者だ。何か上手く行かない者だ。だが──」
「我らはそれを悪いと思う必要はない!我らは不良だ!世界の不良と言っていい!だが、そこに卑下や開き直りの逆ギレすれば、それは不良ではなく悪だ! いいか諸君──」
「我らがそうやって不良ライフを楽しみ、教室の窓から外でも眺めてどこに行こうか考えているというのに、不良が嫌いな敵は学校ごと私達を消そうとしている!馬鹿げた話だ!」
「いいか諸君、不良は人を殴らない。だが馬鹿は殴ってもいい!そしてよく聞け諸君!」
「立ち上がれよ不良諸君!我々は良いものである必要はない!ただ停まることなく、己を世界に遺していくことを望め!だから立ちあがり道を造れ不良諸君!そのためにも──」
「いいか諸君、命令は一つ!進撃せよ。進撃せよ。 進撃せよ、だ!!」
頷きとともに、
「私達は進み打撃し、作り上げた自らの世界を交差させる。そのために──、諸君らは右手に力を、左手に意志をもって自らを進撃させよ!!」
声が聞こえた。
「────返事はどうした!?」

P987 by 佐山・御言


いつもと同じく宣言

そして、

「言おう」
三人佐山は声を揃え、
「佐山の姓は悪役を任ずると!」
まず、父が右腕を振り上げて叫んだ。
「──我、この行いと後世に一切の後悔無し!」
続くように、祖父が左腕を振り上げて叫んだ。
「──我、この行いと先達に一切の懺悔無し!」
そして佐山が、左手を天に掲げてこう叫んだ。
「──我、この行いと、かつてといつかに対して一切の躊躇いなし!!」
全員は腕を回し、肘を音つけてたて、
「佐山の姓において世界に命ずる!!」
腕を、三人は勢いよく前に振った。服に音を強く張らせて、
「──世界よ」
叫んだ。
「我の望むままに動くといい!!」

P992 by 佐山・浅犠
佐山・薫
佐山・御言




そんなこんで素晴らしい作品でした。
まだまだ名言はありますがこの辺で。

次のホライゾンはいつ読めることやら


beluga0617 at 02:20│Comments(2)TrackBack(0)

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by 絵の具を飲み干した   February 20, 2016 18:21
頭痛い
2. Posted by 名無し   August 31, 2017 09:49
個人的にSfの最期を看取ったディアナの台詞も好きだった。

「『何だ此れは。誰かの代わりのつもりか』って。
……誰の代わりにもなりたくなかったから、
機械のままだったんですのよね」

此処に至とSfの確かな絆を感じた。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
Archives
Recent Comments