<矢島総合法律事務所 矢島忠純先生><東京21法律事務所 岡田宰先生>

2010年01月05日

<さわやか法律事務所 堀田力先生>

堀田先生お写真堀田力先生にインタビューをさせて頂きました。

Q1.司法試験を受けようと思ったきっかけを教えて下さい。
A1.私は社会のことを勉強しようと思い京都大学法学部に進学し、大学2、3年の時に法律家になろうと決心しました。その時は、法律家とは色々な人の弱みや悩みに触れ、様々な生き方を学べる職業であって、そういう事を学んで将来的には小説家になりたいと思っていました。



Q2.堀田先生が検事から弁護士になったきっかけを教えて下さい。
A2.私は大学5年の時に司法試験を受け、落ちてしまいました。その時には法律家になりたいというだけで、弁護士になるか検事になるか裁判官になるかなどは決めていませんでした。しかし、当時の大阪地検が大阪府議会議員の汚職を摘発したのを見て、私は汚職を摘発するような検事になろうと決意し、小説家の夢を捨てて検事を目指すことにしました。そして大学院1年の時に司法試験に合格し、検事になったのです。特捜部長になることを夢見て幸せに仕事をしていましたが、東京地検特捜部の副部長にはなったものの、法務大臣官房人事課長を務めている間に東京地検特捜部部長になれる年齢を越えてしまい、特捜部へは戻れなくなってしまいました。それならば自分の好きなことをして生きようと思い、弁護士登録をしてボランティアを広める活動に乗り出したのです。

Q3.堀田先生は現在、福祉の道に進まれていますが何がきっかけで福祉の道に進まれたのですか?
A3.検事をしていた期間の途中に、私はアメリカの日本大使館の外交官として3年半勤めました。1972年、まだ小学校に上がっていない2人の息子を連れて家族で渡米しました。その時、息子2人は英語を覚えないうちから近所の子どもたちの仲間に入れてもらえたんです。さらに、ボランティアの人々のお陰で、私たちはアメリカで非常に快適に過ごすことができました。しかし日本に帰ってきてみると、息子たちは日本語がしゃべれないということでいじめられてしまったのです。日本が冷たい国になってしまったと感じました。その体験から、誰もが暮らしやすい日本を作りたいと思ったのがきっかけです。
 
Q4.先生は今まで様々な分野でご活躍なさっていますが、一番印象に残っているお仕事は何ですか。
A4.検事をやめた後で言うと、私は18年間に渡ってお年寄りを支える団体を作る活動をしているのですが、毎年確実にボランティアをする人の数が増えていることです。
 
Q5.また、お仕事を通じて一番嬉しかったこと、やりがいを教えて下さい。
A5.ボランティアを広める活動を始めて10年目に、介護保険制度ができたんです。これが嬉しかったですね。それ以前もずっと、ボランティアでお年寄りを支える活動をしてきましたが、やはりボランティアだけでは限界があるんです。お年寄りを支える社会のしくみを作ることが必要でした。そこで私たちは厚生労働省にそういうしくみを作るよう働きかけを続けました。それが実を結び、介護保険制度ができたことで、ボランティアはお年寄りを精神面で支えることに専念できるようになったのです。
 
Q6.法曹界でのご経験は、現在力を入れていらっしゃる福祉の活動に具体的にはどのような形で生かされていますか?
A6.様々な形で活かされていますが、第一は、法務省で法律を作る仕事をしていた経験が、福祉の世界において介護保険制度などのしくみ作りをする上で活かされています。第二は、特捜部で何人もの検事と協力して汚職事件を摘発していたことで、人と連携して作業をする仕方を学び、それが今に活かされています。

Q7.先生の今後のビジョンを教えてください。
A7.うるさくない、わずらわしくない、新しいふれあい社会を作ることです。「うるさくない、わずらわしくない」とは、人の生き方に文句を言わず、個人の個性を尊重するということです。みんなが好きなことをしつつ、繋がっている社会を作りたいと思います。

Q8.先生の信念・ポリシーを教えてください。
A8.「夢」です。夢を持ち、夢に向かって努力することが大切です。

Q9.このページを見ている方々に向けてのメッセージをお願いします。
A9.弁護士にも色々な人がいます。その中から、自分に合う先生を選んで依頼するようにしてください。
 
Q10.その他に特記したい事項やページを見ている方にお伝えしたいことがございましたら、お願い致します。
A10.弁護士の数が増えた分、弁護士が依頼者の方を向いて仕事をするようになってきましたが、まだ、自分の都合で仕事をする弁護士がいますので、注意して下さい。弁護士がもっと増えてほしいと思います。

<取材法学部生から一言>
堀田先生の、「うるさくない、わずらわしくない、新しいふれあい社会」像にはいたく共感いたしました。私達のような若い世代は特に、干渉されることを嫌い社会とのふれあいを拒絶する傾向が多少なりともあると思いますが、堀田先生のおっしゃるように、個人を尊重しつつ繋がっていられる社会のあり方は非常に重要だと思いました。貴重なお話を、本当にありがとうございました。

慶應義塾大学法学部1年 熊沢みどり



bengoshiretsuden at 12:31│Comments(0)TrackBack(0)

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