<グランディール法律事務所 田代宏樹先生><九段下法律事務所 今井隆雄先生>

2010年03月08日

<豊嶋法律事務所 豊嶋秀直先生>

豊嶋先生 写真豊嶋秀直先生にインタビューをさせて頂きました。

Q1. 弁護士になろうと思ったきっかけを教えてください。
A1.平成13年に検察官を退官し、その後は法曹資格を活かそうという自然な流れで、人生第二の仕事として弁護士を選びました。



Q2. 弁護士になって特に印象に残っている案件(事件)を教えてください。
A2.刑事裁判はそれぞれが印象に残っています。大きく報道されたものだと「日本歯科医師会と自民党橋本派の政治資金献金問題」(日歯連闇献金事件)の主任弁護人を務めたことです。この事件は、証拠が少なく複雑で非常に難しい事件でした。一審では無罪を勝ち取りましたが、最終的には有罪判決となってしまいました。証拠などの少なさと<疑わしきは被告人の利益に>という原則からみると、無罪になる可能性の方が大きかったと思っています。

Q3. 弁護士のお仕事の中で嬉しかったことは何ですか。
A3.本来弁護士の仕事において、言い分が100パーセント全て通るということはまずありません。そんな中で、事件が解決し7,80パーセントの言い分が通り、満足できる判決が得られたときなどは嬉しいです。また、お客様に満足して頂いたときや、家族などでは更正させられなかった人を私の手助けによって更正できたとの報告を受けたときは大変嬉しく感じます。

Q4. 弁護士としてお仕事をする上での信条・ポリシーを教えてください。
A4.仕事を誠実に行うということです。裁判を行うということは紛争解決を目的として行うものなので、事実は隠さずに社会的に通用する主張をするよう心がけています。技術的な工作をすることや、依頼者の無理な主張に同調することはせず、悪いことをしたのであれば、真に更正する方法を考えるということに重点を置いています。
 
Q5. ご依頼者様に対して、特に気をつけていることは何ですか。
A5. 良いことも悪いことも真実を話してもらうということです。相手の身分に関係なく、言いたくないことも正直に答えて頂きます。そうすることで、信頼を高めることが出来るのです。

Q6. 弁護士として特に関心のある分野は何ですか。
A6.弁護士が社会の中で果たす役割や使命を考えています。また、検事の経験を活かして企業の「コンプライアンス」を考え、企業の正しい経営に協力していきたいと思っています。

Q7. 今後の弁護士業界の動向はどうなるとお考えでしょうか。
A7.現在我が国は、弁護士の大増員を図り、欧米並みの水準に近づけようとしています。しかし、毎年何千人もの弁護士が増え続ければ、若手弁護士の仕事や生活に重大な影響が生じます。これをどのように解決するかという観点から、適切な弁護士の数、若手の育成といったことを考えていく必要があると思います。

Q8. 先生の今後のビジョンを教えてください。
A8無理をせず、自分のやれることを誠実にやっていきたいと思っています。もうそろそろ、引退を考えてもいい年齢ですが、元気なうちは経験を生かし若手の育成を中心に考えながら、法曹界の充実に協力していきたいと考えています。

Q9. ページを見ている方々に対してメッセージをお願い致します。
A9.弁護士一人で何でも出来る人はいません。また、法律も数が多く、社会も複雑化・国際化していくなか、全ての事件を平等に取り扱うことは出来ません。そこで、それぞれの先生の得意分野をみて、誰にお願いすべきか考えるべきです。費用などについても、不安なことは多くあると思いますが、費用とはそもそも依頼者の満足度との兼ね合いなので遠慮なく、話し合いで決めるべきです。聞きたいことは初期段階で聞いていただいたほうが、双方にとってスムーズな話し合いが出来ると思います。

Q10.ページを見ている法曹界を目指している方に向けてのメッセージをお願いします。
A10.勉強している段階では、法曹界の三つの業種のどれか一つにとらわれずに広く世の中を見ることが大切です。やりたいことや、向き、不向きは時間に伴い変わっていきます。新しい分野の問題に備えて社会経験を積むことも非常に大切ですが、それには時間がかかるので50代までは貪欲に、経験と知識を追い求めて弁護士としての資質と人間としての力を高めるべきです。

Q11.その他に特記したい事項やページを見ている方にお伝えしたいことはございましたら、お願い致します。
今後も「誠実に優る知恵なし」との信念により、仕事を続けたいと思っています。


<取材法学部生からのコメント>
豊嶋先生は電話口の声も威厳に溢れていらしたため、初めは緊張でいっぱいでした。しかし、直接会いインタビューをすることで、依頼者との話し合いも双方の信頼に基づき、誠実に行う豊嶋先生の姿勢に感銘を受けました。気づくと緊張も解け、有意義な話をたくさん聞くことができました。「50代までは知識に貪欲であるべき」との先生の言葉を胸に、私も知識を追い求めたいと思います。

法政大学法学部1年 阿部恵理佳




bengoshiretsuden at 12:30│Comments(0)TrackBack(0)

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