2010年08月20日

<南北法律事務所 原田敬三先生>

photo_harada原田敬三先生にインタビューをさせて頂きました。

Q1.弁護士になろうと思ったきっかけを教えてください。
A1.私は数学があんまりできず、文科系の人間でした。そこで文科系の大学に進学を考え、法学部が一番人数を取っていたという理由だけで、法学部入学を決めました。
大学時代は友達に恵まれていました。最近「知的な虚栄心を持っていた。友達に「この本読んだぜ」と言われたら、次の日までに徹夜で読んだりしていた。」という記事を読みました、そのノリです。修習生になってからは、弁護士、裁判官、検事の中で一番自由度の高い(一番わがままが通る)弁護士になることにしました。



Q2.受験時代の苦労話や勉強をする中で工夫したことを教えてください。
A2.私の場合、勉強以外、他に運動も学生運動もしていなかったので、苦労はなかったです。むしろ大学受験のほうが難しいと思います。司法試験の際は二十歳を超え、酒などの新たな誘惑が増えることで、勉学の時間が減るので、集中するのが難しいのではないかと思います。

Q3.司法試験のために学んだ知識が実務の中で役立つと思うことを教えてください。
A3.基本的には試験に受かるための知識ですから、あんまり実務に役に立たないと思います。しかし、論理学や社会学とかの基礎知識は持っておく必要があるので、学んでおくべきですね。その基本の上に経験を積むことで実務に使える知恵になっていくと思います。

Q4.最初に入所した事務所を選んだ理由と、なりたての頃の思い出について教えてください。
A4.私は、東京で一番大きい所に入所しました。その事務所には多くの弁護士が在籍していたために、多様な弁護士のスタイルを学ぶことができました。ここで、多くのスタイルの先輩に接したことで、今の自分のスタイルが出来上がったと思います。このように多くの弁護士と接する機会を持てることが、大きい事務所に入るメリットだと思います。また、その事務所では法律を駆使して、社会的弱者を救済するという理念も学ぶことができました。権利を実現するために弁護士事務所があるということを深く認識することができました。

Q5.ご依頼者様と接する際に、特に気をつけていることは何ですか。
A5.1つ目は、目線を高くしないことです。依頼者に合わせた目線を心がけています。2つ目は、文章をいかにわかりやすく、書くかということです。3つ目は、依頼者をよく理解するために、電話などで話す際相手のイメージを作っておくよう心がけています。確かに間違ったイメージを作ってしまうこともありますが、そこでなぜ間違ったのかをしっかり考えることでこのイメージ作りに習達できる気がします。このイメージができていると、依頼者の理解も早まりますし、いい仕事をする上での条件だと思って、今も実行しています。

Q6.休日はどのような過ごし方をしていらっしゃいますか。
A6.趣味はもともとはドライブなんです。しかし、目的もなく車を走らせてもしょうがないので、ご当地の焼き物を見に行き、これを購入しようという目標を立てて、それから焼き物買いが始まりました。北は会津本郷焼きから南は熊本まで焼き物買いに行きましたね。関西大震災の時ちょうど岡山で裁判があったのですが、その日は新幹線が不通で帰れないと聞き、そのまま備前焼の伊部駅まで行って、ゆっくり作品を鑑賞しました(というか他にやることもないし…)。今ではコーヒー茶碗など自宅に溢れて置ききれず、事務所にも置いてあります。

Q7.弁護士として特に関心のある分野は何ですか。
A7.関心があるというか得意な分野は学校災害関係ですね。17年前に会津高校の部活の熱中症死亡事件を依頼されたことを契機に、自分なりにライフワークとして取り組もうと考えました。

Q8.弁護士に最も求められると思う力はなんですか。
A8.読書力です。さまざまな分野に興味も持たなくてはならないですし、論理的な思考力を鍛えるだけではなく読書は重要だと思いますね。最近では、読書力が落ちてきたのでもっぱら講演を聞くようにしています。2時間くらいの講演は本1冊分の内容があります。

Q9.ページをご覧になっている一般市民の方にメッセージをお願いします。
A9.最初に勤務したボスが言っていたことですが、紛争とは三層構造で、1層目は、自分たちで解決できる紛争、3層目は弁護士が介入しても解決できない紛争、この間にある2層目が私たち弁護士によって解決できる紛争ということです。
だからこそ、まずは自分で解決できるかを考えてもらう。それでも無理な場合は、相談してください。3層目であれば、そのことをお伝えする、2層目であれば、紛争の解決のお手伝いをさせていただく、そういう関係です。

Q10.これから法曹を目指す学生にメッセージをお願いいたします。
A10.私は、法曹界は今は厳しい世界なので目指さないほうがいいんじゃないかなと思います。ですが、目指すのであれば、志を持ってください。そして、志を持って、ぜひ読書に励んでもらいたい。そのことでしっかりと思考力を鍛えておいてほしいです。

<取材学生からのコメント>
原田先生にインタビューさせて頂いた中で、交友関係に恵まれている方なのだと思いました。少し緊張気味の私に対しても、さまざまな本や趣味の焼き物を見せていただき、リラックスした雰囲気を作っていただきました。貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。

東京理科大学大学院理工学研究科2年 河村康希

 

 



bengoshiretsuden at 11:02│Comments(0)TrackBack(0)

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