<インフォテック法律事務所 永田玲子先生><シティユーワ法律事務所 寺田昌弘先生>

2011年05月25日

<西垣内法律事務所 西垣内堅佑先生>

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西垣内堅佑先生にインタビューをさせて頂きました。


Q1.弁護士になろうと思ったきっかけを教えてください。
A1.私の郷里は北海道の北見市で、私の幼い頃は弁護士がいない地域でした。無医村のところで医者を目指す人がいるように、私も弁護士になって地域に戻って貢献したいと思ったのがきっかけです。しかし、実際は弁護士になってから1970年代に起こった学生運動の事件に多く関わったため、地元に帰ることが出来なくなり、今も東京で弁護士の仕事を続けています。



Q2.弁護士になって特に印象に残っている案件(事件)を教えてください。
A2. 私は世の中にたてつくような人達を捕まえるような公安事件や冤罪事件を多く扱ってきました。
その中でも警視総監公舎爆破未遂事件が一番印象に残っています。13年かかりましたが、被告人5人全員が無罪を勝ち取りました。冤罪事件というのは嘘でつくられているので、真相がだんだん分かってきます。この事件の場合は本当の犯人は中東の方に行って、事件後日本赤軍に合流していたということが分かりました。その裏付けをとるために私も現地に調べに何度か行き、確かめることができました。
この事件をきっかけに冤罪事件を扱うようになったのです。


Q3.弁護士のお仕事の中で嬉しかったことは何ですか。
A3.無罪を取れた時ですね。97%以上が有罪判決になる中で、無罪を勝ち取れた時は本当にうれしいです。
 
Q4.弁護士になって一番大変だと感じることは何ですか。
A4. 依頼者は法律家ではないので、多くの場合は理路整然と話をするのではなく、生身の事実を話すため筋道が通っていないことがあります。その話をよく聞いて法律構成することが大変だと感じます。


Q5.休日はどのようにお過ごしですか。
A5. 読書や遺跡巡り、博物館巡りをするのが趣味です。仕事の中でアイヌ人の殺人事件を扱い、アイヌのことを調べていくうちに縄文時代の暮らしとの接点を多く見つけました。そこから縄文文化に興味を持ち、今は縄文の文化についての活動も活発に行っています。


Q6.弁護士としてお仕事をする上での信条・ポリシーを教えてください。
A6.私は幼い頃から、仲間外れにされているような人を助けるような性格でした。この仕事でも社会から外された人や発言力の弱い人、困った人を見返りを求めずに助けるということを一番に考えています。それが弁護士の仕事の本当の姿であると思います。
また、私は権力を持たずに世界を変えたいと思っています。そのためには縄文のポリシーが基本になってくるのだと考えています。


Q7.御依頼者様に対して、特に気をつけていることは何ですか。
A7.依頼者の立場になって、話をよく聞くということです。聞き上手になることが大切で、これが法的に構成していく土台になります。
 
Q8.弁護士として特に関心のある分野は何ですか。
A8.環境問題と冤罪事件です。


Q9.今後の弁護士業界の動向はどうなるとお考えでしょうか。
A9. 10年単位の話ですが、資本主義社会は崩壊すると思います。それによって、今までの仕事の形態とは変わるのではないでしょうか。
新しい価値観に基づいた弁護士の仕事が生まれてくると思いますね。対立した場合に勝つためだけではなく、話し合いで解決するときにお手伝いが出来る弁護士が必要だと思います。


Q10 .先生の今後のビジョンを教えて下さい。
A10.これからまた縄文についてより詳しくなっていきたいと思います。
縄文の精神、魂が人々に受け入れられる社会にしたいのです。全ての人はつながっていて、みんなで助け合って生きていくという共生の精神が浸透してほしいです。
自由主義はある程度社会、科学を発展させましたが、そのひずみも出てきています。そこで、生きにくいと感じる部分は縄文の考え方で解決できると思います。


Q11.ページを見ている方々に対してメッセージをお願い致します。
A11. 今時代が大転換する中で、大津波や大恐慌などが起こっています。食料危機やエネルギー危機なども最近は問題になっていますね。このような問題をどのように解決していくのか、常に考えていく必要があると思います。その解決策として本来の人間の生き方である縄文の精神を考えてみてほしいです。


Q12.ページを見ている法曹界を目指している方に向けてのメッセージをお願いします。
A12. 若い時はどんなことでも出来ます!そして、その若い時にやったことが自分の中に蓄積されて力となります。法曹を目指すというのは大変なことだけれども、今一生懸命やることが大切です。今やったことがこれからの自分の一生を決めていくのだと考えて頑張って下さい!



<取材法学部生からのコメント>
法律家の活動以外に縄文学についても熱心に取り組まれている西垣内堅佑先生にお話をうかがいました。
西垣内先生は質問の合間にもその時代の社会の流れや起こった事件、また縄文のお話を詳しく教えて下さり、とても勉強になりました。
縄文時代は一万年以上も争いがなく続き、その生き方が今の時代にも求められているということや、裁判だけではなく、話し合いを解決できる弁護士がこれから求められるという言葉が印象に残りました。弁護士の仕事は法廷で勝つことのような印象が持たれがちですが、その前に譲歩し、和解し合うことも大切だと思いました。そのように出来る限りは人々の平和的な解決に貢献できるような人に私もなりたいと思います。
西垣内先生、震災後で、本当に大変お忙しい中ありがとうございました。


慶應義塾大学法学部3年 荒木優里




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