2011年08月22日

<法律事務所アルシエン 武内優宏先生>

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武内優宏先生にインタビューをさせて頂きました。

Q1.弁護士になろうと思ったきっかけを教えてください。
A1. もともと父が会社を経営しており、比較的裕福な生活をしていました。ところが、私が大学3年生の時に父の会社の経営が傾き、債権者から自宅の差押さえ予告が来たりと、一転して大変な生活になってしまいました。みんなで過ごしてきた自宅だけは残したいという思いで法律の勉強を始め、父や弁護士の方と話し合い、無事家は残せることになりました。このときに法律は重要だと身を持って体感し、弁護士を目指そうと思いました。



Q2.弁護士になって特に印象に残っている案件(事件)を教えてください。
A2. 弁護士になってすぐの時期に担当した遺産分割事件です。家族が激しい対立をしていたのですが、依頼者の奥様が親族間の対立に巻き込まれ、精神的に追い詰められ、その結果自殺をしてしまいました。その後遺産分割協議は成立したのですが、相続争いがどれだけ遺族にとって不幸なことかということを実感しました。

Q3.弁護士のお仕事のなかで嬉しかったことは何ですか。
A3.やはりお客様に感謝されることです。私たちに依頼して来られる方は皆切羽詰まった状態でいらっしゃるので、その不安を取り除くことができた時が一番嬉しいです。
 
Q4.弁護士になって一番大変だと感じることは何ですか。
A4.依頼者の方とのコミュニケーションです。依頼者は苦しみ悩んでいる方たちなので、自分が本当に何を期待しているのか考えがまとまっていない方も多くいらっしゃいます。その方たちの悩みを丁寧に聞いてその人が本当に望んでいることを聞き出すことが、大変だと思いますが、逆にやりがいを感じる部分でもあります。


Q5.休日はどのようにお過ごしですか。
A5.独立したてなのですが、皆様のお陰で依頼も多く頂いており、最近は休日ももっぱら仕事をしています。たまに、時間があるときには妻と食事に出かけたりしています。


Q6.弁護士としてお仕事をする上での信条・ポリシーを教えてください。
A6. 依頼者の方と共に泣き、笑える弁護士でありたいと思います。弁護士はあくまで第三者として冷静・中立に対応することが重要とも言われますが、私は徹底的に依頼者に感情移入して、共に事件に立ち向かいたいと思います。

Q7.ご依頼者様に対して特に気を付けていることは何ですか。
A7. 依頼者の要望を頭ごなしに否定しないことです。法的に難しい依頼もありますが、「それは無理です。」と言ってしまったら、そこで終わりですし、それではせっかく弁護士に相談して貰った意味が無いのではないかと思います。法的には難しくても、「こういう交渉をしたりすると相手が折れてくれる可能性もありますよ。」などと、法的な部分以外での解決方法を提案するようにしています。


Q8.弁護士として特に関心のある分野は何ですか。
A8.遺産相続です。Q2にも関連していますが、しっかりとした遺言さえ書いておけば、遺産分割で揉めるということはありません。しかし、故人が遺言を書かなかったばっかりに残された遺族が自殺するまでの状況に追い込まれるという現実があるのです。遺言を書くことの必要性をもっと伝えていけたらと思います。


Q9.今後の弁護士業界の動向はどうなるとお考えでしょうか。
A9. 弁護士の人数が増えて競争は増えると思います。努力をしなければ依頼は来なくなるでしょうし、専門性を高めたりして自分の弁護士業務に付加価値をつけていけば自然と依頼されると思います。普通の業界に近づくだけだと思います。


Q10.先生の今後のビジョンを教えてください。
A10. 困っている人を助けたいと思ったら、助けてあげられるだけの力が必要だと思います。
解決方法を提案する力もそうですし、お金のない人を助けようと思ったら、事務所の規模だってそれなりにないといけません。手当たり次第に拡大をしたいとは思いませんが、目の前に困っている人がいたら、いつでも助けてあげられるだけの力を蓄えていきたいなと考えています。


Q11.ページを見ている方々に対してメッセージをお願いします。
A11. 弁護士としては変わった経歴を持っていると思いますので、困ったときにはぜひご相談にいらしてください。


Q12.ページを見ている法曹界を目指している方に向けてメッセージをお願いします。
A12.私自身も勉強は大変でしたが、絶対に弁護士になるんだという高いモチベーションを保つように努力しました。
勉強中にはハンセン病の療養施設見学などにも行きました。とても理不尽な扱いを受けていた方たちがいて、その人たちが弁護士によって救われたと思うと、絶対に自分も弁護士になろうとモチベーションも上がります。弁護士という仕事はとてもやりがいがあって面白い仕事ですので、是非、頑張って弁護士になってください。


<取材学生からのコメント>
武内先生に最初のインタビューの質問Q1をし、回答を頂いたときにはびっくりしました。自分の家庭で、法的な問題が起こり、そこから法律の重要性を知り、弁護士を目指したという先生にお会いするのは、私自身初めてでした。Q2の遺産相続の家族の話も、遺言が書かれていれば、起こらなかった話しで、家族内の問題で人が死んでしまうというのは、とても痛ましい事件だと感じました。先生が遺言を書いている人はあまりいないけど、遺言の重要性をもっと伝えていきたい、知ってほしいと言っていて、その通りだと感じました。法律事務所アルシエンの先生方木村先生、清水先生、武内先生と3名すべての先生にインタビューをさせて頂くことが出来ました。とても気さくな事務所で楽しかったです。
武内先生、お忙しいところインタビューに答えてくださってありがとうございました。


専修大学法学部4年 田村菜里美





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