2012年04月12日

<翼・篠木法律事務所 篠木潔先生>

photo_篠木潔先生篠木潔先生にインタビューをさせて頂きました。
 
Q1. なぜ、弁護士になろうと思われたのですか? 
A1. 大学時代、はじめ私は理学部生物学科にいました。バイオテクノロジーを学んで研究者になるためです。ところが、高校時代に父が脳卒中で倒れたことをきっかけに、「貧しい家庭はどんどん貧しくなる」という社会の仕組みや悪循環を身に染みて強く感じるようになりました。そこで、どうしても法律や政治を学びたいと考え、一念発起し、研究者になろうと法学部へ移りました。その後、父が脳卒中の後遺症で認知症になっていたこともあり、在学中に、父が悪徳商法にだまされて自宅が抵当に入るという事件が起きました。非常に悔しかったです。そこで、このような困っている人々を救う仕事がしたいと考え、具体的に弁護士を目指すようになりました。大学は親からの仕送りはなく、奨学金とアルバイトなど自費で賄い、大学生活はもちろん司法試験受験生活もかなり大変でした。しかし、元来、明るい性格と新しいことを学ぶわくわく感からか、苦にはなりませんでした。今考えてみると、実務家にとっては、このような苦労も全て役に立つようです。
 


Q2. 今までどのようなお仕事をされてきましたか?
また、現在どのようなお仕事をされていますか?
A2. イソ弁時代は、企業取引関係の仕事が多く、多くの訴訟案件や企業法務を経験してきました。
現在では、企業関係業務の他に、交通事故事件や特に高齢者や障害者に関する福祉分野の案件を積極的に扱っています。例えば、高齢者・障害者総合支援センター「あいゆう」運営委員長、また、契約市町村からの要請を受け、弁護士と社会福祉士と協力して救済を行う「高齢者虐待対応チーム」運営管理委員長、介護保険審査会長のほか、十数件の成年後見業務なども行っています。さらに事務所として、社会福祉士を雇用したり、外部の専門職との連携を図ったりするなど、充実した専門性の高い福祉リーガルサービスを提供しています。

Q3. 弁護士としてお仕事をする上で意識していることは、何ですか。(信条・ポリシーなど)
A3. 人の心に配慮し、「黒衣」であることです。弁護士の仕事は依頼者の傍らに「寄り添う」ことです。事件が終わったら、その事件を思い出さないよう私のことも忘れてもらうことも必要です。(寂しいことでもありますが。)
また派手な仕事をするのではなく、いわゆる「職人技」を着々と磨くことです。

Q4. 弁護士として特に関心のある分野は何ですか。
A4. 「農業」です。これまでは主に農協が農業に強い影響力を発揮してきましたが、規制緩和に伴い、農業に会社も参入しやすくなり、また国内物流も変化してきており、日本の技術、健全な作物を海外荷輸出するなど、あらゆる面で可能性が出てきています。それゆえ、これからは、農家も農協に頼らない自主経営や取引が必要となりますし、多くの団体や会社が農業を利益の上がる「ビジネス」として行っていくでしょう。
そこで、弁護士の力が「農業」の分野で必要とされていくでしょう。そして、この分野は若い人たちにこそチャンスがあります。

Q5. ページを見ている方々へのメッセージ、法曹界を目指している方に向けてのアドバイス等をお願いします。
A5. これまでのような法律事件処理をする弁護士だけでなく、「成年後見人」など、周辺分野にも精通し、継続して依頼者に寄り添い支えるという新しいタイプの弁護士が出てきます。それゆえ、敷居が高いとおっしゃらずに、気軽に弁護士に相談しに行かれ、信頼できる弁護士を探してください。
法曹界を目指す方々に対しては、確かに弁護士の人数が増え、大変になってきました。しかし、クライアンや市民の目線に立って法律以外の分野も研鑽し、これまでの弁護士や他の弁護士とは異なる弁護士を目指す良いきっかけだと思います。くよくよしたり焦ったりしても仕方ありません。依頼者と向き合い、この仕事の喜びを感じてください。


<取材学生からのコメント>
今回のインタビューで、先生に今後需要の伸びる分野と思われる分野のお話を聞かせていただきました。そういったことは、やはり実際に社会で活動され、日々、今何が求められているかを考えられている実務の先生のご意見をお聞きすることが、非常に説得力、実際性があり、とても勉強になります。そして今回のお話で私の将来に対する具体的な選択肢がまた一つ増えました。このお話を忘れずに、さらに自分でもその分野の知識を深めたいと思います。
篠木先生、今回は大変お忙しい中インタビューにご協力いただき、本当にありがとうございました。

早稲田大学法学部2年 佐々木隼





bengoshiretsuden at 10:02│Comments(0)TrackBack(0)

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