2012年05月10日

<鈴木法律特許事務所 鈴木興治先生>

photo_suzuki (1)鈴木興治先生にインタビューをさせて頂きました。


Q1. なぜ、弁護士になろうと思われたのですか?
A1. 一生の仕事とするのであれば、人に良い影響を与えられる仕事をしたいと思い、弁護士を目指しました。元々大学卒業後も続けて司法試験を受けていたのですが、なかなか合格することが出来ず、大学卒業後3年が経っていたので、そろそろ方向転換をしなければと考え、新聞社の入社試験を受け、新聞記者になりました。
新聞記者になり、仕事をしていく中で24時間関係なく事件事故を追わなければならない緊張感や悲しみを背負っている当事者と同じ立場に立って解決したいというジャーナリストには許されない思いなど、仕事上の悩みを一人で抱え込むようになってしまいました。その他にも様々な要因から新聞記者を辞め、司法試験に再度挑戦し、弁護士になりました。



Q2. 弁護士になって特に印象に残っている案件(事件)を教えてください。
A2. うまくいった事件よりうまくいかなかった事件の方が印象に残っています。例えば離婚の裁判で、私も一生懸命取り組み、それなりの結果は出したのですが、裁判官が証拠がないのに事実認定をしてしまったという事件がありました。私は控訴が出来ることを依頼者に言ったのですが、依頼者は事件に疲れきってしまい、控訴をする気力がありませんでした。その事件は控訴をせずそのまま判決が確定してしまいました。この経験から依頼者にどれだけ負担をかけないように事件を進めるか、ということの重要性を感じました。


Q3. 弁護士のお仕事の中で嬉しかったことは何ですか。
A3. 依頼者の方に「鈴木に頼んでよかった」と言っていただけることが一番嬉しいです。事件は最終的に必ずしも依頼者の望んだ結果になるとは限らないのですが、依頼者にとって最良の結果でなかった場合でも依頼者に感謝していただけることがありがたいです。


Q4. 弁護士になって一番大変だと感じることは何ですか。
A4. 私は頑張って事件に取り組み、それなりの結果も出していたのに、依頼者の方に満足していただけない時が一番辛いと感じますね。この場合の満足とは事件の過程と結果の両面です。私としては結果を出すための過程も全力で取り組んでいますし、結果も弁護士として出せる限りの最高の結果を出しています。しかし、弁護士の仕事というものになかなか理解をしていただけず、満足をしていただけない方もいらっしゃいます。そうした時に悲しく思いますね。


Q5. 弁護士としてお仕事をする上で意識していることは、何ですか。
A5. 依頼者に満足していただけるために依頼者の立場をよく考えることを意識しています。田舎の弁護士ですので、相談にいらっしゃる方は普段弁護士に接する機会がありません。それに加え、依頼者は緊張しています。さらに一般の人にとって法律問題で揉めているということは大変な重荷となってしまいます。そうした依頼者の抱えている心の重荷を如何に解いてさしあげるために依頼者を暖かく迎える姿勢を大切にしています。私の事務所は窓から日本庭園を望めるようになっています。落ち着いた気持ちで一服していただいて心の重荷を解き、相談を終えた時に解放された気持ちで帰っていただけるようにしたいと考えています。


Q6. 弁護士として特に関心のある分野は何ですか。
A6. 私は弁理士業務もしているので、産業財産権の分野に特に関心があり、専門分野としています。また、個人情報や企業秘密の保護・漏洩などの情報漏洩に対する対処の問題や中小企業の事業承継といった分野に関心があります。


Q7. 今後の弁護士業界の動向はどうなるとお考えでしょうか。
A7. 弁護士業界ははっきり言って斜陽産業であると思います。弁護士が仕事をしていく市場は急激に縮小していきます。弁護士に対するニーズは今後増えないでしょう。都市部も地方も仕事がない状況になってきています。Q8とも関連した話になりますが、出来るなら別の仕事を選ぶことをお勧めします。これから弁護士を目指す人は食っていけないリスクが非常に大きいです。新規参入しても食べていくことは大変厳しい業界になりますので、基本的にはお勧め出来ません。
 そうした状況の中で弁護士として仕事をしていくためには、必要とされる人材になるために自分を磨くことしかないと思います。自分を磨き、信頼される仕事を一つ一つ積み重ねていくことしかないと思います。


Q8. ページを見ている法曹界を目指している方に向けてのメッセージをお願いします。
A8. 一言で言うならやめておけと言いたいですね。弁護士は食える仕事ではありません。特に社会人経験がなく、泥水を舐めた経験がない人は辞めた方がいいと思います。少しは社会に出て泥水舐めるような経験をしていないと弁護士として生き残っていくのは難しいと思います。
法律の専門家として生きていきたいのであれば一般企業に就職したほうがいいと思います。一般企業に就職し、自分のキャリアを磨き、市場を開拓していった方が良いでしょうね。



<取材学生からのコメント>
山形県の鈴木興治先生にお話をお伺いしました。インタビューでは鈴木先生が依頼者の方へ暖かなお気遣いをされていらっしゃることをお話の端々から感じました。一生に一度あるかないかの問題を抱えている依頼者の方にとってそうした鈴木先生のお気遣いは大変心強いものであると思います。また、今後の弁護士業界についての鈴木先生のご意見は大変興味深く、私自身大変勉強になりました。鈴木先生、お忙しい中貴重なお話をありがとうございました。

武蔵大学社会学部3年 尾澤佑紀




bengoshiretsuden at 10:02│Comments(0)TrackBack(0)

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