<鈴木繁次法律事務所 鈴木繁次先生><倉法律事務所 倉哲矢先生>

2012年07月12日

<まごころ法律事務所 間所了先生>

photo_madokoro間所了先生にインタビューをさせて頂きました。

Q1.なぜ、弁護士になろうと思われたのですか? 
A1.小学校の時にリンカーンの伝記を読んだことがきっかけです。リンカーンは、苦学して弁護士になり、やがて政治を目指し、大統領となり、奴隷解放を行った姿に感動した。子ども心に、単純にいいなあと思いました。そして、大学に入って将来の事を考えた際に「私も社会正義の実現のために何かできることはないか」と思い、弁護士を志しました。


Q2. 実際に弁護士になってみて感じたGAPはありますか。
A2.全て奇麗事では成り立たず、少年の時代にあこがれていた世界と違う面はたくさんあります。しかし、困った人を助けたいという理想を貫く姿勢は昔も今も変わりません。世間が弁護士というものはどのように見ているかを意識し、子供たちの夢を壊さないように弁護士業を頑張りたいと思います。

Q3. 弁護士のお仕事の中で嬉しかったことは何ですか。
A3.負けそうな事件に勝てた時です。敗訴になりそうであれば、和解に持ち込むとか等、なんとか証拠を組み立てて少しでもいい方向に向かうよう努力するのが弁護士の仕事です。せっかく頼って来てくれたのに何もできなかったら依頼者の方に申し訳ないし、自分としても悔しいです。絶対に何らかの形で依頼者の願いを実現したいですね。だから、思い切って判決をもらい、勝てたときは本当に嬉しいです。
Q4. 弁護士になって一番大変だと感じることは何ですか。
A4.若い頃は先ず生活を安定させることが大変でした。昔は弁護士の広告・宣伝はNGだし、法テラスの制度もありませんでした。依頼者を通しての評判で知名度を上げるしかないので、いつ依頼が来るかわからず、不安でした。また、ある程度の年齢になれば、逆に健康管理が大変です。あまりのハードワークに体を壊す弁護士もたくさんいます。

Q5. 弁護士としてお仕事をする上で意識していることは、何ですか。
A5.信頼される弁護士です。あの先生なら間違いないと云われる弁護士です。命の次に大切な物(例えば実印)でも預けてもらえる弁護士です。いつでも、事件の大・小を問わず、全力を尽くします。

Q6. 弁護士として特に関心のある分野は何ですか。
A6.青少年の健全育成です。日本の将来を担うのは今の子供たちであり、彼らが健全に育つかどうかに日本の将来がかかっています。しかし、今は虐待が多く、子育てができない親が多い。これは大変な社会問題です。子供たちが健全に育つ環境を作りたいと思います。

Q7. 今後の弁護士業界の動向はどうなるとお考えでしょうか。
A7.弁護士が多くなれば、非難を受ける弁護士も多くなります。近年、金儲けに走る弁護士が多くなり、弁護士が悪いことをするニュースを多々目にします。これは大変ゆゆしき事態です。昔と違って年に2000人近くの弁護士が増えるので弁護士のモラルが落ちているのでしょうか。この状況を抜け出すために弁護士会が責任もって規律保持に務めていかなければならないと思います。又、弁護士会は社会の動きに合った法整備に関与することが求められます。グローバル化、国際化に対応することも必要で、法律が今の世の中にあっているか、あってないか、常に点検し、整備しなければなりませんが、会として適切な意見具申をすべきです。

Q8.今後のビジョンについて教えてください。
A8.私は弁護士と同時に議員でもあり、議会活動も同じようにやっています。議会活動の時は法廷に出ることができないので大変ですが、社会正義のことを考えると議員も弁護士も同じ土俵なので全く違った世界で働いている気はしません。政治家も弁護士も依頼者から要望を受け、その実現のために全力を尽くすという人間関係が中心の仕事です。法務省にものを言える立場にもなるので弁護士が議員になることは必要だと思います。

Q9.中央大学出身ですが、そのまま東京に残ろうと思ったことはありますか?
A9.ふるさとは自分を育ててくれた場所です。ふるさとに恩返しがしたいし、山の中で育っているので東京の雑踏の中では安らぎがなく、田舎に帰って自分のペースで働くのが性に合うと思ったので東京に残ろうとは思いませんでした。

Q10.四十年表彰を受けてのお気持ちを教えてください。
A10. やっぱり健康が一番です。同期で病気で亡くなった者もいますが、弁護士の仕事は他の者に代われないので、休業して十分に治療ができないこともあるのです。健康があって初めて弁護士も責任を全うできるのだと思います。健康に気をつけて日々仕事に励んだ結果が、40年表彰につながりました。

Q11.開業当時、広島の最年少弁護士になった感想をお聞かせください。
A11.今は若い方がたくさんいますが、当時、地方では20代の弁護士がとても珍しかったです。重宝されましたが、若いと依頼者の方に経験不足だと思われそうなので、服装などに気を使って老けてみえるようにしたものです。

Q12.保護司会連合会会長とはどのような仕事ですか?
A12.広島県の保護司の総まとめです。保護司の役目は罪を償う手助けをしたり、改善更生を促したりするボランティアです。この役目は弁護士の仕事の延長線上だと思いますが、弁護資格をもった保護司は多くありません。私は、後輩の若い弁護士にもっともっと保護司になってもらいたいと思います。
Q13. ページを見ている法曹界を目指している方に向けてのメッセージをお願いします。
A13.森の中にいて、山のどの辺にいるか、山の形をつかむことは難しいし、道がないところを考えると迷います。それと同じで、今学んでいる法律が法体系のどこに位置しているか、どうしてこの法律が、この社会で必要か、を常に考えて学ぶことが大切です。言わば、法律の役割を考えて学ぶことです。そうすることで理解が早まります。

<取材学生からのコメント> 
間所先生は議員や保護司連合会会長など様々な仕事をこなしています。お話を聞き、どんな土俵に立っていても「社会正義」についてしっかりと考えている先生だと思いました。また、四十年表彰のお話から健康の大切さを改めて感じさせられました。私も体に気をつけながら日々の学業を頑張りたいです。間所先生、貴重なお時間ありがとうございました。


首都大学東京3年 野崎友里
 


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