<群馬沼田総合法律事務所 中嶋歩積先生 ><川村・藤岡綜合法律事務所 岡田尚明先生>

2013年02月05日

<小島勇祐法律事務所 小島勇祐先生>

photo_ojima_20130212小島勇祐先生にインタビューをさせて頂きました。

Q1. なぜ、弁護士になろうと思われたのですか? 
A1.専門性が高く、人の役に立つ仕事がしたいと考えたからです。高校3年生までは理系でした。遅い時期に弁護士になりたいと考えたので、文系科目が間に合わず、法学部ではなく経済学部に入りました(数学が強いと有利でした)。法学部ではないので、受験仲間が周りにいなかったことが寂しかったです。しかし、高校では理系分野、大学では経済と法学以外のことを学んだことは弁護士業に活きています。簿記で得た知識を破産事件で使う等、弁護士にはたくさんの知識が必要です。




Q2.弁護士として気をつけていることは何ですか?
A2.一つは主観的にも客観的にもなり過ぎないことです。主観的になり過ぎ、お客様に寄り添いすぎると事件の全体像を掴めません。しかし、客観的になり過ぎて「法律上はこうなります」とお客様を突き放すこともできません。バランスを考える必要があります。また、人と人との関係なので、当たり前のことですが「約束を守る」ことに気を配っています。「約束を守る」は弁護士でなくても当然のこと。小さな約束でも、大事にしていきたいです。

 
Q3.弁護士として関心のある分野を教えてください。 
A3. 労働問題の使用者側の案件について関心が強いです。縁があり、会社の労働問題に多く関わらせていただいています。世間的に、「可哀想な労働者とひどい会社」というイメージが強いですが、ひどい社員について一人で悩んでいる社長もたくさんいます。会社側にたって労働事件を扱う弁護士は少ないので積極的に扱っていきたいです。決して「会社側=悪」ではないということを世間にも理解してもらえたらと思います。

Q4弁護士になって大変だと思うことは何ですか?
A4. お客様にきちんと理解してもらえるように伝えることが難しく大変です。見通しを伝えるにしても、弁護士と一般の方の感覚は違うので、「勝訴しても、どうして貸したお金が全部返ってこないの?」と言われることもあります。また、言ったことを聞いてないと言われてしまうこともあります。適宜見通しを伝えて、納得いくまで説明を行うことが求められていると思います。

Q5.今後のビジョンを教えてください。
A5.新しいことは考えていません。横浜で弁護士をする以上は幅広い案件に対応できるようにしたいです。その中で、使用者側の労働問題を柱として扱っていきたいと考えています。事務所としては、1人だと扱う事件の量に限界があるので誰かとやるのも有りかなと考えています(人を増やす予定はまだありませんが)。 

Q6.弁護士業界は今後どうなるとお考えでしょうか? 
A6. 今後どうなるか考えると怖いです。状況が厳しくなり、受け入れ先がなく自宅で弁護士登録をする弁護士もいると聞きます。仕事としての魅力がなくなり、優秀な方が弁護士を目指さなくなるのは弁護士業界にとっても不幸なことだと思います。

Q7.弁護士になって感じたGAPはありますか? 
A7.修習で多くの先輩弁護士の仕事ぶりを見せていただいていたので弁護士になった際に大きなGAPはありませんでした。以前は頭を使って仕事をするイメージが強かったのですが、実際には現場へ足を運ぶことも多く足を使うことが重要な仕事だなと感じました。

Q8 .おすすめの勉強法を教えてください
A8.手と口を使うことです。最近はPCを使う人が多いけれど、私は法律の仕組みをルーズリーフに書き、それを暗証し、理解することを繰り返していました。後は、択一の勉強は軽視するべきでないと思います。配点が低いために択一問題を軽視する方が多いのですが、(条文や判例などの)択一の知識があって初めて地に足の着いた論文が書けます。択一の対策を怠らないことをおすすめします。

Q9.印象に残っている仕事を教えてください。

A9.ある特殊な刑事事件の弁護が印象に残っています。本人としては全く悪意がなかったのですが、結果的に重大な刑事事件になってしまった件でした。見通しとしては執行猶予の可能性が高い件ではありました。しかし、依頼者はある資格の取得を目指していました。その資格は、禁錮以上の刑を受けると資格取得が一定期間不可能になってしまうのです。本人の資格の必要性を感じ、弁護活動を頑張った結果、罰金判決(求刑は懲役)をもらうことができました。今でも強く印象に残っている事件の1つです。

 

Q10.法曹を目指している学生にメッセージをお願いします。
A10.やりがいはあるけれど、リスクが高いのが現状です。人を相手にする仕事なので、勉強することは前提だけれどそれだけではいけません。普段から多くの人とコミュニケーションをとって自分の視野を広げましょう。学生のうちからバイトでもサークルでもいろいろな経験をしましょう。できるだけ、自分と違ったタイプの人と接するのも面白いと思います。あらゆる経験が弁護士になった後で活きてくると思います。


<取材記者からのコメント> 
小島先生のお話では、労働問題の使用者側の案件の話が印象に残りました。私も今まで、労働問題は「会社側=悪」という考えを持っていました。しかし。小島先生の話から、一概にそうとは言えないことや先入観を持って物事を見ないほうが良いことを学びました。小島先生、貴重なお時間ありがとうございました。

首都大学東京3年 野崎友里
 



bengoshiretsuden at 17:53│Comments(0)TrackBack(0)

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