<はばたき法律事務所 中田憲悟 先生><弁護士法人あかつき佐藤欣哉法律事務所 佐藤欣哉先生>

2013年04月15日

<新緑法律事務所 氏家信彦先生>

photo1_弁護士バッヂ氏家信彦先生にインタビューをさせていただきました。

Q1. なぜ、弁護士になろうと思われたのですか? 
A1.大学受験の際は、その後の選択肢を最大限にしておくために法学部という選択をしましたが、そこで勉強する中で、犯罪被害者のほか、理不尽な状況で苦悩している人々の力になれれば、との思いが強くなりました。裁判官、検察官、弁護士のいずれも魅力的な仕事であり、上記の事柄にはそれぞれの立場から関与できますが、司法修習を経て、一番困っている当事者本人の立場に代理して活動できるという点で、自分の思いを一番実現しやすいのは弁護士だろうと思うに至り、この道を選びました。


Q2. 今までどのようなお仕事をされてきましたか?
また、現在どのようなお仕事をされていますか?
A2.弁護士登録当初は、東京の深澤直之先生の事務所で、企業法務を中心として、とくに民事介入暴力対策の案件や企業に対する不当クレーム処理の案件を多く担当させていただきました。その後、新潟の藤田善六先生の事務所で、全国展開している大企業の企業法務から、司法の偏在過疎地域の個人の依頼者の案件まで、幅広く担当させていただきました。
平成24年9月に独立して事務所を開設した後も、今までの経験を生かして、幅広い案件を取り扱っています。特定の分野が多いわけではなく、訴訟(損害賠償請求、慰謝料請求など)、債務整理(破産申立、過払い金回収など)、任意交渉(立ち退き交渉、慰謝料の示談交渉など)、契約書作成、東日本大震災による損害賠償請求の相談、民事介入暴力案件や企業に対する不当クレーム案件の相談及び対応の指導、補助人としての活動、家事調停、遺言書作成、遺言執行、刑事事件(国選が多い)などです。

Q3. 特に印象に残った事件について教えてください。
A3. 私選の刑事事件なのですが、一人に対して3つの事件が持ち上がり、一つ一つ順番に逮捕・勾留されて身柄拘束が長期化する状況であった上、私が受任した段階で新聞に掲載されてしまっており、進め方が難しいものでした。「うその自白をすれば罰金で済むかも知れない」と、依頼者の心が揺れる中で、何度も接見に行き「真実を曲げるべきではない」と励まして、結果的に否認を貫き、1件も起訴されずに済みました。この結果は依頼者本人が確固たる意思を持っていたから得られたのですが、依頼者との強い信頼関係を築くことができ、弁護士冥利に尽きる仕事でした。私たちの仕事は、いかに依頼者の意思決定の助けとなり、立ち直る手伝いをできるか、ということに懸かっているのだと再認識させられました。

Q4. 弁護士としてお仕事をする上で意識していることは、何ですか。(信条・ポリシーなど)
A4.相談者の方々が、入室時よりも退室時には、穏やかに安心した表情になるように、肩の荷を少しでも軽くしてもらえるように、と心がけています。そのためには、話しやすく質問しやすい状況を作ることが必要であると考えており、相談者とはできるだけ打ち解けて、余談や雑談も交えてたくさん話すようにしています。東京と新潟で約4年ずつ勤めてきましたが、地方は都会に比べると、やはり弁護士への抵抗感、緊張感を持つ人が多いように思います。初回の相談時間だけで、伝えるべきことを全て伝えるのは容易ではありませんが、要点を押さえ、かみ砕いたわかりやすい言葉を用いて、相談者の権利義務の有無等の状況と、検討・対処すべき事項を端的に伝え、理解と納得をしていただけるよう心掛けています。

Q5. 弁護士として特に関心のある分野は何ですか。
A5.弁護士が、これまでに従事してこなかった分野も含めて、今後、社会にどう関わっていけるのかという、今後の役割と可能性に関心を持っています。たとえば、震災の被災者支援、震災対策などです。平成23年の東日本大震災後、被災県に赴いて相談活動に従事する機会がありました。その際、弁護士が被災者支援や今後の震災対策においてどういう活動ができるのか等を、たびたび考えることがありました。現在も、全国で多くの弁護士が、様々な形で被災者支援や震災対策活動に従事されています。このような活動に従事する弁護士は、従来は少なかったと思いますが、弁護士の活動領域が拡大していっている一例だと思います。
また、法曹人口が増える中で、弁護士の方から、自分の仕事の枠を広げてゆく姿勢が重要になってきていると感じています。新潟県弁護士会でも、中小企業の相談受け入れの体制を整えるなどの取り組みを行っていますが、相談会やセミナーなど、相談者の方々と接する機会を更に増やしていき、相談者との距離を近づけて、弁護士へのアクセスをしやすくしていければと考えています。

Q6. ページを見ている方々へのメッセージ、法曹界を目指している方に向けてのアドバイス等をお願いします。
A6.一般の方にとって、弁護士はいまだによくわからない存在だと思います。そもそも弁護士は何をしてくれるのか、何を話せばいいのか、変なことを言ったら怒られたりしないか、莫大な費用がかかるのではないか、などの疑問は、私たちも努力はしていますが、中々拭いきれないものがあるでしょう。しかし、門をくぐるだけでお金がかかることはありませんし、初回の相談だけでかなりのアドバイスができます。その上で必要ならば継続相談を重ねて、さらに受任する必要があれば委任契約をしますが、それぞれの内容や費用について、事前に必ずしっかりとご説明をします。弁護士は、相談者が抱えている問題について一緒に解決法を模索してゆく、相談者に寄り添う存在です。ぜひお気軽に相談していただきたいと思います。
最後に法曹を目指す方々へ。法律を学んでいる時は、法令の理解とその解釈論がメインで、それが実社会の当事者に対し、どういう重みや影響を与えるかが分かりづらいと思いますが、裁判官、検察官、弁護士のいずれも、大変重要な、やりがいのある仕事です。とくに弁護士は、自分の関心に応じた仕事をやりやすい、自由度の高い仕事だと思います。ぜひ多くの方々が法曹になって、自分自身が楽しみながら、社会に貢献する活動をしていただきたいと思います。


<取材記者からのコメント>
氏家先生は、以前から当企画「弁護士列伝」に関心をお持ち下さっていたこともあり、私としても非常に楽しんで取材をさせていただくことができました。先生のお言葉の端々からは、ご自身や、弁護士という仕事の可能性をもっと広げたい、という強い思いを感じました。現在就職活動中の身としても、今後の自分の行く末を考える上で、それが一つの指針となったように感じています。氏家先生、お忙しいところご協力をいただき、ありがとうございました。

慶應義塾大学文学部4年 鈴木塁斗






bengoshiretsuden at 11:02│Comments(0)TrackBack(0)

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