べにーの雑想魂

たまに考えたことを書いたり。消したり。だいたいが『爆丸』、『TF』、アクションフィギュア。あと坂本真綾(様)。

2008年10月

『ああ知らなんだこんな世界史』の巻

表紙のおっさんは誰なんだろう……若干、ショーン・コネリーっぽいが。というわけで『ああ知らなんだこんな世界史』(清水義範、2006年、毎日新聞社)を読了。世界の半分つまりはイスラム世界(これも正確な表現ではないと思うが)を紹介してみよう、という歴史エッセイ。一つの章が短くて極めて読みやすい。ツボはしっかり押さえてあるので分かりやすい。あとちょっと安かったらなあ……。
さて、大学入試に必要な『世界史』でも、イスラム世界のことはけっこう勉強する。ムハンマド、ヒジュラ、啓典の民、人頭税、カリフ、ウマイヤ朝、サラディン、ナスル朝グラナダ等……ところが、こうして学んだものが一向に頭の中では結びつかないのである。もっともそれは、現代日本の高校世界史が西洋史に比重を置きすぎている、という理由ではなく、単に私が結びつけられないだけの話なのだが。例えば、15世紀のイベリア半島に、アラゴンとカスティリャというキリスト教国があり、アラゴン皇太子フェルナンド2世と、カスティリャ王女イザベルが結婚したことで、両国は一致団結して、半島に残った最後のイスラム王朝ナスル朝を叩き出し、ここにレコンキスタが完成する、のであるが、レコンキスタがどのように進展して並び立ったイスラム王朝をどのようにたたき出していったのかがさっぱり記憶にない。さらに、フェルナンドとイザベルはお互い即位してから結婚したと思っていたのだが、どうもそうではないようだ。さらに、レコンキスタの完成を待って、イザベルはコロンブスを大西洋にたたき出す、あいや、送り出すのだが、そんな時間関係もよくわかっていない。このように、物事を時系列に沿って記憶することが非常に苦手な私には、実は文章は厄介なのである。文章は、二つ以上の時間の流れをうまく並記できないからだ。私の場合、順番に覚えたことは、頭の中でも順番に並べられる。すると、世界史の流れというのは、「メソポタミア→エジプト→インダス→黄河→古代ギリシア→古代ローマ→……」というように、教科書で覚えた通りに把握されてしまうのだ。こりゃだめなのである。もうちょっとなんかこう、うまい具合に世界史を教えてくれるものはないだろうか、と悩んでいるのだが、今のところそういうものに出会ったことはない。年表とか使うしかないんだろうけれどなあ……何か欲しいと思うのは正直なところ。さて、そんな世界史の世界には、「カール大帝がいなければ、マホメッドはいなかった」という有名な言葉がある。あ、逆だ「マホメッドがいなければ、カール大帝はいなかった」だ。意味は、なんだっけな……各自調べて下さい。
ちなみに本書で仕入れた小ネタ。「チャイハネ」というのは「茶店」という意味です。
……何かもの足りませんか。ではもう一つ。スペインはアンダルシア地方の語源は、アラブ人が「エル・アンダルス」と呼んだからなのですが、さらに遡れば、ヴァンダル族の国という意味の「ヴァンダリシア」からきているのだそうです。ゲルマン民族大移動の名残が現代まで、ということですね。
ためになるねえぇ〜。そう?
ああ知らなんだこんな世界史
ああ知らなんだこんな世界史

『安楽椅子探偵と忘却の岬』

二年半ぶりに登場、『安楽椅子探偵と忘却の岬』。投稿期間は過ぎたので、ここで推理を書いておこうかと思う。断っておくが、間違いなくはずれである。謎の半分以上も解けていないのだから。なお、推理は、友人のなるみ氏と競っていたこともあって、途中でお互いの情報交換を行っている。二人の知能が合わさって、この結果である。私たちの推理力がそれほど優れているとは思わないが、難問である。間違いない。続きを読む
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