子どもが作って学校へ持って来て給食の代わりに食べる「弁当の日」は2001年に香川県の滝の宮小学校で始まりました。
発案者は当時滝の宮小学校の校長をされていた竹下和男先生です。

006実施前に竹下先生はPTA総会で「本校では弁当の日を実施します。親は決して手伝わないでください。献立から買い出し、調理、片づけまで全部子どもにさせてください」と言いました。
当然、保護者からの心配の声があがったそうです。
「早起きができるはずがない」
「ガスも点けさせたことがない」
「包丁も触らせたことがない」等々
教師たちからも「経済的に厳しい家庭がある」などできない理由があがりました。
それに対して竹下先生は「子どもたちをそのままの状態にしておく方がかわいそうだ。親が食事を作らないなら、自分でできる技術を身に付けさせる。それが子どもの一生の財産になるし、助かるのは親の方でしょう」と言いました。

実施前の1学期に家庭科で調理の基本を教える実習を行って半年後に行う本番に備え、経済的に苦しい家庭には担任の判断で買い出しに付き合ったり、食材を差し入れて弁当の日が始まりました。
本当に自分で作ったか調べようとした先生もおられたようですが、その必要はありませんと竹下先生は言いました。最初は親に作ってもらった子どもも友達に刺激されていつかは自分で作るようになると。(教育同人社フリーマガジンwutanより抜粋)

a02竹下先生は言います。弁当の日をすることによって親子の会話が増えると、そして家族の絆が深まります。

子どもは親から愛されていると感じながら育つと素敵な大人になるのではと思います。
生活力のあるたくましい人に育って欲しいものです。

弁当の日は始ってから10年で全国に広がり、2010年7月23日現在600校を超える実践校があります。
実践校掲載ホームページ http://aaa.news.coocan.jp/takesita/zisenko.html


http://aaa.news.coocan.jp/link/index.html
http://aaa.news.coocan.jp/link/calender.html