どれだけの時間走り続けただろう?


私は何時間も走り続けたような気持ちになっているが、ウィズおじさんの小屋は村から歩いても20分程の距離だ。実際は数分しか走っていない。


追いかけてくる気配がないことを確認した後、肉体的にも精神的にも疲れてしまった私は木の下で少し休むことにした。


(ウィズおじさん、どうなったのかな?もしかして....ううん。今は考えるは止めよう。辛くなるだけだよ)


少しずつ周りの音が聞こえ始めたそして初めて違和感に気づく。


(おかしい。もうとっくに村からの部隊と合流できてもおかしくないのに気配が全くないよ 静かすぎる。全てが夢だったみたい...)


夢だったらどんなに良いだろう。ウィズおじさんは今も小屋で研究をしていて、私が単に寝ぼけていただけだったなら...


そんな私の甘い考えは首にかけられたペンダントによって否定される。


「そうだよ。夢ならこのペンダントは存在するはずがない。やっぱり現実なんだ。じゃあ、なんで村から助けが来ないの?」



木々のさえずりだけが、私の疑問に応えてくれているようだった



続く