結局、帰る途中で部隊と会うことはなかった。


入口まで帰ってきて初めて、私は村の雰囲気の変化を感じることができた。


周囲から飛ぶ指示の声、建物を強化する建築音等。


この様子から察するに何者かの襲撃の1報が村に届いていたとみてまず間違いないだろう。


(やっぱり、何かあったという知らせは届いていたんだ。当然だよ、あんな大きな音がしたんだもの。じゃあ...なんで.... なんで助けにくれなかったの??)


呆然とする私の背後から聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「アチャコ?アチャコじゃないか! 心配したんだぞ」


アチャミだ。


「アチャミ。これは一体どういう....?」


「話は後だ...ってお前どうした?ボロボロじゃないか!? 大丈夫? 怪我はない??」


逃げている途中、何度か転んだ時に着いた汚れや傷の所為か私の格好はいつの間にかボロボロになっていた。


「大丈夫そんなことより大変なの。ウィズおじさんが!!」


「ああ、分かっている。そのことで招集があった。集合場所に向かう途中でお前がいないこと気がついてこっそり探しにきたって訳。動ける? 無理そうなら伝えておくけど....


「ううん、行く。連れて行って。お願い。」


「お、おお...


正直、もうクタクタだった。帰って横になりたかった。


だけど行くしかなかった。行って聞かなければならなかった。



どうしてウィズおじさんを見捨てたの?



その理由を


続く