アチャコ達のいる場所から離れた場所に雷が落ちた。その直後に巨大な地震が発生。


幸いにも村の混乱は少なかった。しかし補修していた防衛施設のほとんどが使い物にならなくなってしまった。


「くそ、対空砲が。これでは空に対す戦力が大幅にダウンしてしまう


(こんなに続いて雷と地震が起こるものか?これは人為的なものに違いない。もし、そうだとしたら)


ここの担当は弓部隊隊長。突然の天災に対しての対策を考えている時、近くにいた側近が異変に気づいた。


「隊長!前方よりバルーン! 敵襲です!!!」


遠くからバルーンが近づいてくるその数おそよ20


(ちっ...やはりか。舐めた真似をしてくれる。いいだろう、跳ね返してやる。)


塔の上から隊長が叫ぶ。


「この場を任された我々の威信にかけ、これ以上の進行は許すな!


クロスボウを上に向けろここは我々弓部隊が食い止める!!」


「「うぉぉぉぉぉぉぉーーーー!!」」


その場にいる全員の士気は最高に高まっている。隊長は確信する。


負ける訳がない。


「全者、構え」


ゆっくりとバルーンが近づいてくる


ゆっくり....


ゆっくり....


ゆっくり....


………


敵が射程距離に入った瞬間


「放てーー!!!!!」


弓部隊の一斉発射。それに加えてのクロスボウの射出。


無数の矢が敵に突き刺さる。確実に数を減らしていく敵バルーン

 

順調だった。そう、あまりにも順調


まるで


「はじめからこうなる筋書き」


のようだった


隊長の顔が曇る。

(おかしい手応えがなさすぎる。なんだこの違和感は)


そして、ついに最後のバルーンを撃ち落とす。


バルーンの墜落と同時に



「塔が崩れ始めてます!」


弓部隊の塔が崩壊を始めた。


「なに....ばか...な」


1...1... また、1つ大きな音を立てて崩れ落ちる味方の塔。


パニックになる弓部隊。指揮系統は混乱。もうこの場を収拾できるものはいなかった。


「て...撤退だ。全軍撤退!」


「隊長、早くこちらへ」


................


「隊長?」


(100を守る為に1を犠牲に ...か、まさかアチャコに言ったことを私が実践するとはな)


「私は残る」


「!!!!」


「隊長として、部下を無事に撤退させる義務がある。命令だ。お前も早く逃げろ」


.........っ、了解しました!隊長。どうかご無事で」


「ああ、後で会おう」





数分後この場には隊長だけとなっていた。


(全員撤退できたかまんまとはめられたものだ。


「視線を上に向けさせる」その為に雷落とすわ、地震起こすわ、バルーン飛ばすわめちゃくちゃだな。でも、その結果我々は上ばかりに気を取られた。)


「まさか、お前のような者にやられるとはな」


隊長が放った矢が5体の敵を貫く。

ヘルメットを被り、手には大きなシャベル。


「まさか、地面を潜ってくるとは....さしずめ「穴掘り師」って訳か」


敵を倒し、自分も撤退する為に隊長が踵を返した瞬間




彼女のいる塔が真っ二つに切り落とされた。



続く