アチャコーーーーーーーー!!!!!!!


アチャミが絶叫する。


アチャコが飛ばさせてエリクサータンク落ちた。あの一撃をまともに受けてエリクサーの中に落ちたら確実に溺れてしまう。


(私が、ちゃんとアチャコを説得していればこんなことにならなかったのに......大事な親友を死なせることは無かったのに...... !)


後悔と共に激しい怒りが湧いてくる。ペッカにも、そして自分自身にも。


「クソ! クソクソ!!抜けろよ足!!!!」


全力で瓦礫に挟まった自分の足を引っ張る。しかし、抜ける気配は全くない。


ゆっくりとペッカが近づいてくる。次は私か?アチャヨか?


そう考えているアチャミをペッカは少し見てすぐに狙いをアチャヨに決めた。アチャミの状況では逃げられないと判断したのだ。


「やばい...アチャヨ!おい、目を覚ませ!!」


..............んん....


アチャヨが薄く目を開ける。


「よかった。アチャヨ、目の前に奴が来てる。早く逃げろ」


.......無理.....身体が動かない」


............っ」

アチャミは唇を強くかんだ。万事休す。だった


「アチャコは??」

アチャヨが尋ねる。


「あいつは、私達ををかばって奴に1人で飛び込んで」


...................


「吹っ飛ばされてエリクサータンクの中に.....多分.....もう .....

アチャミから嗚咽が聞こえる。死が怖いのではない、悔しいのだ。私は何もできなかった。その後悔に押しつぶされそうだった。


「アチャミ、大丈夫だよ」

普段は簡潔な言葉しか話さないアチャヨが、アチャミの様子を見て優しく語りかける。


「もうすぐ会えるよ。そしたらさ、また3人でピクニックに行こうよ。皆でお弁当作ってさ…アチャコは甘い卵焼き、アチャミはしょっぱい卵焼きが好きなんだよね。それでよく喧嘩してたっけ? ......ふふ」


アチャヨの話にアチャミも反応する。

悔しさや怒りといった感情が少しずつ溶けて行くようだった。


「ああ、そうだな。アチャコのやつ甘い卵焼き以外は認めない!って譲らないんだもんな。本当に....可愛いやつ」


「アチャコはさ先に準備を始めてるかもしれないから、私達もすぐに追いつかなきゃ」


「そうだな早くあいつの元にいかないとな


「だからねアチャミ.....


「ん?........なんだ?」




「先に....逝ってるね」



アチャヨの目前にまでペッカが来た。

大きな刀が一撃がアチャヨの頭めがけて振り下ろされる



アチャヨは笑っていた



「アチャ........


アチャミが何か言おうとした瞬間…




ゴガン!!


鈍い音と同時にペッカが大きくよろめき、倒れた。


..........................

アチャミも


..........................

アチャヨも


何が起こったのかわからなかった。

分かるのは今、目の前でペッカが倒れたことだけ。


誰かがペッカを殴り倒したのだ。


その誰かは今、アチャミの目の前にいる。



深い緑色のコートを身にまとい。

紫色の綺麗な長髪をなびかせ。

頭には黄金に輝く王冠をかぶった


凛々しくも美しい女性だった。


その、女性が一言呟いた。

「この一撃は、さっきのお返しだ」


続く