木材は雨にぬれると、腐朽菌や白蟻などによって朽ちてしまいます。又乾燥が進み過ぎると、木はもろく割れやすくなって強度が落ちてしまいます。

下の写真は木造でできた橋が寿命をむかえて朽ちた写真です。その橋は、雨や雪にぬれ、腐朽菌による被害で写真のように朽ちてしまいましたが、自然落下する前に取り除かれています。

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下の写真にあるかなり大がかりな木橋ですが、自然落下する前に取り除かれて、朽ちた橋に荷重を乗せてどこまで耐える事が出来るかを実験されたそうです。

上の写真のようにかなり朽ちた木材でしたが、16tの荷重をかけた時点で壊れて落下したそうです。


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上の写真は、広島県三次市にある広島県立総合技術研究所 林業技術センターの中に改めて設置されて、自然落下までを計測されています。橋の一部には屋根が被せてあり、その部分と他の部分の劣化の違いも計測されているそうです。

地味な実験ですが、木材は腐朽を止めることが出来れば強く・長期間使える材料であるので、地味な実験ですが、今後の木材利用には欠かせない実験だと思います。

私が訪れた三次の林業技術センターでは、木材の強度・乾燥・腐朽・林業全般等の様々な研究実験がなされています。

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上の写真は、杉の105角の柱を、上から荷重をかけて、どこまで耐える事が出来るかを実験してくれました。
検査をされた方の、経験値の通り約9トンの荷重で、大きな音と共に折れてしまいました。

柱一本でぎりぎり約9トンの力に耐える事ができることになります。今回耐震改修をしている現場では、下がっている柱を3トンの荷重をかけて上に1cm上げましたが、柱1本で9トンの力に耐える力があることが解り、今後の参考になりました。

又実験され折れた柱は、経験上弱い方向が解っているそうで、指示された方向に曲がって折れました。我々は近く観ていましたが、人のいる方向に折れないように設置されていました。

木材の強度や腐朽また乾燥の事や防蟻、燃えない木材など様々な実験開発が行われています。現在日本には、輸入に頼らなくても自給できる木材が存在していますが、安い輸入材に押されて、伐採されていないのが現状です。日本の木を強く丈夫にして、人手のいる林業を活性化させることは、日本の経済を活性化させるキーポイントが潜んでいるように感じます。