昨日は表題の木造住宅の耐震化のための講習会に行ってきました。
まる一日 缶づめ状態での厳しい研修でした。広島市は政令指定都市の中では、木造住宅の耐震化への意識が最も低い市だと思います。

私の所にも耐震診断や耐震改修の相談はありますが、実際に耐震改修をされる方は少ないと感じています。まだまだ、住宅の基本性能を向上させるリフォームの需要は少ないと思います。

耐震改修の講習は、(一般社団法人)日本建築防災協会が行っています。講師の方は木材技術センターや建築研究所から来られたスペシャリストの方達でした。今回は耐震化の考え方が変わったり進化した部分が昨年訂正された為 私たちが長年使っていた耐震診断のソフトWeeがバージョンアップされました。その根底になる考え方や耐震化の具体的な方法について講習されました。

以前の耐震診断の考え方の中で感じていた、建物を根底から支えている地盤の考え方も少し現実味のある考え方に変化していました。お金をかけて耐震化を図っても、その根底の地盤が、崩れたり液状化をおこしたり不動沈下をおこすようであればそのかけたお金は無駄になってしまいます。木造住宅の場合は耐震化の前にその建物を支える地盤が耐震化に耐えることが出来る地盤か又地盤補強が可能か否かを識別する事がとても大切だと思います。

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耐震化の技術的な考え方の変更点や耐震改修の具体例等を踏まえて、超高速の講習会でしたが、ほとんどは2012年に改訂された木造住宅の耐震診断と補強方法の本の内容ですから、実際はその本をマニュアルに耐震診断、耐震補強を行うことになります。


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今年度平成25年5月29日に耐震改修促進法の一部が改定になりました。

これからますます、住宅の耐震化は促進されてきます。





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耐震改修の意識の低い広島県ですが、各断層ごとに木造住宅の全壊棟数の予測がされています。

己斐断層における地震で10715の木造住宅が全壊

五日市断層における地震で23438棟の木造住宅が全壊

岩国断層帯における地震で11530棟の木造住宅が全壊


地震による耐震改修の意識のもっとも低いとされる広島県ですが行政上は相当な被害を予測されています。
我が家も己斐も五日市も近くになるので要注意です。

広島県のホームページの中に耐震改修促進計画の概要もありますのでリンクしておきます。これからの大まかな広島県が取り組む耐震化の計画が分かると思います。

広島県では自分たちの生きているうちに大きな地震はないと考えられる方が多いと思いますが、広島県は直下型の地震が来ると予測しています。又家の寿命は人の寿命と同じにはなりません人より長いか短いか。いつかは解体して新しい建物を建てるか、耐震改修をして家の寿命を延命させるかの判断が必要な時が来ます。その様に考えれば、安全な暮らしを手に入れる耐震改修も視野に入るのではないでしょうか。

広島県の耐震改修を促進する担当の方は最後に皆さんの協力(私たち工務店や設計事務所)を得て広島県の木造住宅の耐震化率を平成27年度までに90%を実現したいとの事でした。費用は必要ですが安全で快適な暮らしは耐震改修にあると私も思います。

とても有意義な研修でしたが、2冊本の内容を足早に駆け抜ける講習は一寸辛い講習でもありました。