窓会社のコマーシャルで窓を考える会社という言葉が私の頭の片隅に残ります。
高断熱の住宅を計画するにあたり窓は、とてもデリケートな部分で、壁等の断熱の性能より窓の断熱性能が劣るようにバランスが崩れると、窓からの熱損失(暖房の熱が逃げる)、冷気を感じる(外の冷気が侵入する)、結露生じる等の状況を起こしてしまいます。

 窓の断熱性能をあげるために、木製窓のトリプルガラスという選択肢がありますが、それを安易に選択すると、高温多湿の日本の気候では、木材を腐らせる腐朽菌を発生させて、重いガラスが木の枠をつぶして、ガラスが抜け落ちてしまったり、白アリに窓枠を食われてしまったなどの現象にもであったこともあります。

そのような経験から、私は、日本の気候風土を考えると、樹脂窓がいいかと思い、それを選択しています。樹脂の場合製造過程で、耐久性の長いものもそうでない製品もできてしまう欠点もあり、メーカーの製品に対する理念に依存する部分も否めません。

009

日本に流通している窓は、アルミの窓が多く、それは熱損失が大きい事や 結露をするという欠点が大きく、それを補う意味で、内部側が樹脂で、外部側がアルミという商品が開発されています。それにガラスをアルゴンLow-Eの2重ガラスを入れて熱貫流率が大凡2.33W/m2・Kになります。

この数字が良いのか悪いのかは、私たちのように日常家づくりをしている人にしかわかりにくいことですが、あまり良い数値とはいえません。その窓の断熱性能を補う方法として、樹脂枠の内窓や木製でポリカーボネイトを使った内障子など何らかのものを取り付けて窓の断熱不足を補うように工夫しています。

上の写真では、セイキ工業のハニカムサーモスクリーンという断熱ブラインドをカーテンの変わりとして取り付けて、断熱性能を補っています。私の場合は、ケースバイケースでとらえていて、下の写真のように、ポリカーボネィトを使った木製内窓を取り付けて窓の断熱性能を補う場合もあります。
DSC04631

写真のアウトセットの3枚引き込み戸の場合は閉めたときに気密性を確保するために小さなドアを取り付けました。







DSC04689写真では解りずらいのですが、3枚の扉を閉めたときに、扉と壁の間にできた隙間を埋めて、冷気の移動を防ぐために小さなドアを取り付けしました。

窓はとてもデリケートで、油断すると、窓周りの一番いい場所が冷気の侵入してしまいます。

まどの性能を高性能にする、選択肢もありますが、内障子や断熱ブラインドを設置して、カーテンや、障子の機能も合わせて窓の断熱性能を向上させることは、コストを踏まえても有効な手段と考えています。


DSC05351

写真はハニカムサーモスクリーンの2ウエイタイプです。このタイプは、上をあけることができるメリットがあり窓からの目線を広げる、隠すなど相反する機能の両方を微妙なバランスで得ることができます。

窓を考えるには、様々に工夫が必要になりまが機能的な動きをしてくれます。ただし掃出しなどの大きな窓は、重くなるため使えません。

又デザイン的に少し機能を優先した感じも否めないと思います。

窓は外と室内を繋ぐ重要なアイテムで、一年を通して移動しながら休むことなく動く太陽の動き(実際は地球が動いていますが)に合わせて考慮することも必要です。又庇は夏には太陽高度が高く、冬は低いので、窓上の庇はパッシブ的な考えをするにはとても必要な要素にもなります。

DSC07123DSC07124
ハニカムサーモスクリーンは、カーテンとしても、窓の断熱不足を補う面でも、とても優れた商品ですが、時にループコードのひもが切れたり、先日は、電動で昇降するタイプのモーター部分が故障したりしました。

今回五月が丘の新築で取り付けた掃出し窓の部分では、入居後すぐに、上のレールの中に仕込まれた、昇降させるための、紐の巻き取り部分に、糸が絡みついた状態になっていました。この状態は、私には修理することができないので、取り外して静岡のセイキさんの工場に送って修理してもらうことになりました。

窓は、光を取り入れたり、光を遮断したり。視線を開放したり、また反対に視線を妨げたりと相反する事を、巧みに切り替える必要もあります。総合的に考えると家の部品の中でも以外にも費用のかかる重要な部分です。
窓を考える会社と言うフレーズは私には とても響きのよいフレーズですが、もう少し真剣に窓を考えて欲しいと思う所でもあります。

高断熱住宅の窓では北欧で使われている、木製のトリプルガラスという選択肢も当然ありますが、メンテナンスのことも含めて、十分考える必要があると感じています。



一年を通して一番寒い時に行う新住協の全国一斉見学会ですが、我が社では床下にエアコン1台での暖房です。体感されませんか?
2月15日(土)と16日(日) 10:00〜16:00 予約制です
  

広島ブログ

 地下熱循環住宅のカオル建設のホームページ