広島の今年の夏は、8月20日の土砂災害を筆頭に湿度が高く天気の悪い日が大変多かったと思います。
このようなジメジメとした夏では、カビの発生しやすい環境となり多くのところでカビが発生していると思います。

当方でも床下の深い地下熱循環住宅の2か所でカビの発生がありました。基礎断熱工法の場合、床合板の裏側などが露点温度に達した事が原因でカビが発生することがあります。この露点温度は、室内の温度と湿度と床下の床材などの表面温度の関連で変化しますが、湿度が高い場合露点温度も高くなって結露しやすい環境になります。

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今年はこのような高床式の建物の基礎の下で、カビの発生がみられました。
新築後2年間ぐらいは、コンクリート内部の水分が抜け切れておらず、その水分が抜けきらない間は、夏の時期には、カビの生えやすい環境になります。

それを過ぎると落ち着いてきますが、それまでは油断なりません、私の場合は、カビが生えるとアルコールで消毒殺菌をするようにしていますが、根本的な原因を取り除く必要はあります。









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この度新築をさせていただいたお住まいでは、床下エアコンを、夏場にも稼働させて、除湿の効果を図るように考えて設置しましたが、ACの吹き出し口が露点温度に達したことが原因で、カビが生えてしまいました。


本当に正直なもので、夏場はエアコンの吹き出し口の温度が約20度になっているのでその場合 室温27℃8 湿度65% ぐらいから露点おんどになり結露が始まります。






湿り空気線図




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夏冬、兼用で使えるエアコンとして一階の空気の温度を感知して、除湿の目的をもって設置した方法ですが、窓を開放した状態でエアコンがかかっていたことも湿度を下げることにならなかった原因であると思います。
仮定した湿度よりもっと高湿度でエアコンが稼働していたことが伺えます。


結露しにくい断熱材をガラリの下側に張る等対処が必要であることがわかりました。












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黒くなっているところが、カビですが、アルコールで除菌・殺菌をして処理をしたので、湿度の下がった現在の秋の気候では、これ以上カビが促進することはありません。

このカビの発生した面には、結露を発生しにくい断熱材を張り付ます。



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結露のメカニズムを少し説明すると写真のアプリでの空気線図で計算画像を見ていただくと、温度27.5度 湿度47%を入力すると絶対湿度0.01066 露点温度15.00℃が表示されています。最近はアプリで湿り空気線図が簡単に計算できるのでとても助かります。


私のアイスコーヒーのマゼラーの代わりに温度計が入れてありますが、それが露点温度15℃になるまで少し氷で冷たくしました。









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写真を良く見ていただくとわかるように温度計15℃でコップの表面が薄らと結露を始めています。

これが露点温度15℃でココから結露が始まりますよということです。
様々なところでこの露点温度に達するところがあればこのように結露を始めます。今日は湿度がとても低くなっていますが、先に結露をしたエアコンの場合 温度27℃ 湿度65% 湿度 温度共それ以上になるとエアコンの吹き出し口で想定できる温度20度になるので結露をおこすことになります。


少し厄介なところですが、この根本的な結露の対策をしなければカビの対策にはなりません。

今年は、地下熱循環の家で2件 そして、土砂災害のところで1件とカビ対策に取り組んだ夏でした。

土砂災害の現場では、来年の4月ごろから、カビによる被害は出てくると予測しています。少しあたたかさが増して20℃以上になり始めたときは、床の下の点検をお勧めします。被災された方は本当にお疲れだと思いますがカビには油断大敵です!