原油価格を日本円に置き換えると、1998年は約12円で今年度2014年は約65円に値上がりしています。私もガソリンの値上がりに対応するように、今年の8月に自動車は電気自動車リーフに変えました。天然ガスの価格もここ十年で約3倍は上昇していると思います。


これからもエネルギーの価格は上昇する傾向にあります。省エネ対策 省CO2対策からは石油依存度を少なくするようになっていると感じていますが、いくら電気代が安くなって省CO2対策になるとしても原子力に少しでも依存するのは私は賛成はしません。


それでも電気はなくてはならないエネルギーです。長期にわたる政策ですが電気を創るにもCO2削減を踏まえ、太陽光発電、風力発電等の自然エネルギーの活用 そして他のバイオマス燃料や水素燃料を促進しています。又電気自動車やハイブリッド車には補助金を出して、省CO2や石油依存度を少なくさせるような政策になっていると思います。これからの10年ぐらいで、水素やバイオマス燃料等も使うように大きく様変わりするのだろうと予測しています。


又そのような時代背景のなか3.11後 原子力発電が稼働しなくなって、電気代が上がるのは家庭にとっては負担がおおきのですが東電管轄では3年半で約3割電気料金が上がっています。これもこれからも上がる傾向にあります。


【141004】デコス山陽木材勉強会_page004この表はデコスの勉強会で石松さんが発表された、内容の一部ですが左上の漫画では、これまでの住宅の断熱性能では、いくら暖房や冷房を整えても、穴の開いた浴槽にお湯を入れるように、エネルギーは垂れ流しの状態になっています。その上 先に記述したように、石油や天然ガス、そして電気代までも値上がりして行くことが予測されています。


現在我々住宅建設を取り巻く環境は、これまでのエネルギーの垂れ流しの断熱性能の低い家から、断熱性の高い家にシフトさせるために、様々な補助金が用意されていて、省CO2 0エネ住宅を建設するには補助金を出して促進させるように国を挙げています。


私は自動車の政策の事は解りませんが電気自動車に補助金を出していることも建築の補助金と同じように、省CO2と石油依存のエネルギーから変革させるために行っていることでしょう。

右上の表では、2030年までには、住宅と建築物・ゼロエネルギー化を実現する工程が記されています。
現在住宅の省エネルギーかは努力義務として、特に守らなくても良い法律として、省エネ法という所で規定されています。2020年東京オリンピック開催の年には、建築基準法が改正されて、適合義務化されて必ず守られる法律となる予定です。

【141004】デコス山陽木材勉強会_page006戦後のスクラップアンドビルドの家づくりから、既存の住宅の耐震や断熱化も促進されるような政策や補助金も用意されていてストック方の家づくりへも舵をきられたことにもなります。


現在努力目標の改正省エネ基準で、家の性能はこれまでのQ値で表されていたものが、外皮平均熱貫流率Ua(ユーエー)値 冷房期の外皮平均日射熱取得率ηa(イーターエイ)値 夏季日射熱取得係数μ(ミュー)値 換気の熱損失それぞれが分かれて規定されます。


左下の表で。我々の住む広島市は6地域になりますが次世代省エネの基準値に置き換えてみると先に書いた外皮平均熱貫流率Ua値は0.87以下 外皮平均日射熱取得率ηa値は2.8以下 夏季日射取得係数μ値は0.07となります。

私たちもこのような数字に慣れていく必要があります。又右下の熱貫流率U値とは、壁1屐温度差1℃当たりの逃げる熱の速さについて簡単に説明してありますが、外気温5℃の時 室温15℃内外温度差10℃ 壁の面積100屬両豺腓0.87W/K×100屐10k(10℃)=870Wとなって、870Wの暖房機で暖房しないと、15℃の室温が維持できないことになります。次世代省エネクラスの断熱では、かなり多くの熱量が無くては、家じゅうが温かくならない事が、この計算で裏打ちされています。


今日は少しばかり難しい事を書きましたが、これまでQ値で表していた、断熱の性能は、これからの省エネ法では、先に書いたように、外皮熱環流率等の部分的にそれぞれ評価する必要があります。又省エネでのポイントは、冬季に窓からの太陽熱を取り入れて初めて本当の省エネになります。窓は、夏は日射を遮って、冬は日射を取り入れる相反することをさせることがポイントになります。


いよいよこれから省エネが本格化してきます。次には高断熱住宅と健康の因果関係等が研究されます。特に心筋梗塞 脳梗塞の予防が高断熱住宅にあるとの研究が広島大学の烏帽子田先生を中心に行われます。快適な暮らしと健康の事が明らかになるそこがとても面白いと思っています。