CIMG5982

先日の日曜日に以前太陽光パネルを取り付けてある逆側の北側の屋根のみ合板野地板が結露を発生し、小屋裏換気を吸気口と排気口を新たに取り付けることで対処した現場に三次から帰りに伺って調査してきました。

結露を起こすには毎年2月の一番寒い時だと土屋先生に解析してもらっているので今年は少し遅いのですが2019年3月3日 (日)の朝9時過ぎに突然の訪問させていただきました。



CIMG5996
この太陽光発電パネルを乗せたことで、北面野地板に小屋裏の水蒸気が集まった事例は日経ホームビルダーに荒川さんが記事を書かれています。小屋裏等結露の第一人者の土屋先生と名古屋の屋根の専門業者(株)神清の神谷さんに指導していただき、小屋裏の換気量を増やす工事をしています。2016年9月26日に工事後調査に行ったときのブログをリンクしておきます。






CIMG5997


改めて土屋先生と荒川さん書かれた記事を読み直して先生の検証の通りだと私も思います。実際の現場での調査をしてみると、屋根瓦に太陽光が当たっている冬の昼間は相当量の空気が計算に近い値で温度差換気で動いていると思いますが、夜になると全くと言って良いほど小屋裏は換気されなくなっていると思います。昨年2018年1月14日雪の降る早朝に訪問した時は、吸気口 排気口の付近のどの場所の空気も動いていませんでした。

 その理由は小屋裏と外気の温度差が殆どないからだと思います。小屋裏換気は私のこの現場での経験からは温度差の無い夜中には換気されないものだと思います。機械排気を行い少しでも湿気の少ない方側からの自然吸気が良いと判断しています。又夜になるとその地域の外の温度はマイナスになり、相対湿度で90%を超えています。その時の露点温度を計算すると、僅か2〜3℃野地板の表面温度が下がるだけで露点温度になります。

又その小屋裏の水蒸気は生活される人数が多くなると夜に小屋裏の湿度が上がる現象がおきているようです。子ども達や孫が来ると窓が結露すると施主さんは言われていました。

 もう少し小屋裏を安全側に考えると防湿フィルム施工や透湿抵抗の高いエバールなどのクロスに貼りかえる事等考えれらますが、その施工をすると窓の結露は増えそうだと考えています。その危険もあると施主さんにも説明しています。1999年9月に竣工している建物で当時、アルミ樹脂のペアガラス、3種換気です。

CIMG5981

 この現場では、平面的に中央部になるLDKは屋根断熱になっていて、それで小屋裏の換気を妨げていたことも否めません。 

 屋根断熱の内部側の仕上げ材がSPS38ミリを構造と内装の仕上げになるように貼っていますが、屋根下地は針葉樹合板でアスファルトルーフィング22キロの防水下地の上は直ぐに瓦屋根です。CFが露点温度になっていても非定常計算をすると結露しないとなるのだと思います。

これは私の個人的な持論ですが、CFの屋根断熱や壁の断熱の場合、定常計算で防湿シートが無くても露点温度に達して結露するという場合でも正確な非定常計算すれば安全側に計算され実際の現場でも防湿フィルム無でも何の問題もなく又調湿効果を発揮して部屋内側に湿気を返す水蒸気の動きをするのだと思います。CFは防湿フィルム無しで調湿効果のある断熱材と言われていますが、それは室内に湿気を返す現象が調湿効果であると思います。このように小屋裏に開放されている場合は疑問です。


CIMG5978

←写真は太陽光パネルの設置側の南側屋根下地の針葉樹合板 全くカビ結露跡はありません。放射冷却を太陽光パネルが防ぎ野地板の温度が北側より高くなることで、結露することはありません。









CIMG5979


←写真は北面の太陽光パネルの無い側針葉樹合板の野地板、の写真です。写真では以前のカビ後のまだらな状態が気になりますが、触手では新たなカビや結露の発生は全くありませんでした。腐朽の発生のギリギリの状態で発覚して良かったと思っています。







CIMG5976


←写真は以前一番結露してカビの生えていた入母屋屋根の矢切の瓦と接合部当たりですが、触手では全く濡れた感じはなくアルコール消毒でカビの処理をしたことで、手にはカビの後も付かず乾燥していました。







CIMG5973

←写真は以前垂木から出た釘が結露していた後で痛々しく見えますが、その結露の後も釘も全く結露していませんでした。











CIMG5980
 空気に含まれた水分は 湿度の高い方から低い方へ流れたり、表面温度の高い方から低い方にも移動します。写真は小屋裏と屋根断熱のリビングをCF断熱で区切っている所ですが、この場所でも室内の湿気をこの小屋裏に排出させているとおもいます。セルロースの調湿効果は、冬でも室内を乾燥させる側に動いているのだと思います。壁の充填断熱の場合では湿潤に近い状態で、室内側に返すような現象をおこすことが調湿効果ではないかと私は分析しています。

 吹きこぼしの天井断熱の場合では どちらかと言えば室内に湿気を返すより、冷たい側の天井裏に排出しているのだと思います。屋根断熱や壁断熱の場合のみ室内側に湿気を返しているのだと思います。 CFの調湿効果を望むなら、天井断熱ではそれは望めず壁充填断熱や屋根断熱の場合のみCFが湿潤に近い状態から室内側に湿気を返し調湿効果があるといえるのではないかと考えています。CFは湿気を含める断熱材に違いありませんが、わがままな動きをする水蒸気をコントロールするには、換気によって室内側に湿気を返すように室内を負圧にすることも必要だと考えます。

 本日2019年(平成最後の年)3月3日(日)の午前中に訪問させていただいて、私の頭の中では完結と位置づけしましたが、室内で石油ストーブや石油ファンヒーターを使われるとか、生活する人数が1月〜3月の寒い時増えるとかがあれば少し心配は残ります。また昨年の夜に訪問した時は野地板は若干湿潤状態を感じられました。小屋裏の換気量が十分でも夜には換気が止まることを考慮すると野地板は合板より湿気をを含める木材の野地板の方に利点があると思います。その場合、夜は湿気を野地板がため、温度差のある昼に自然換気が働き野地板が乾燥するという水蒸気移動をすると思います。今年は昨年より相対的に暖かかったそうです。それもあって今回の訪問では問題の発生は全くありませんでしたが、前述の事をアドバイスして岐路につきました。私にはとても良い経験になり、CFの性質を改めて知る事例でもありました。

あくまでも私の経験から個人的な考えだとお含みください。



最後まで読まれた記念に広島ブログをポッチトお願いします

広島ブログ

地下熱循環住宅のカオル建設  会社のホームページにもお越ください