2006年07月23日

そのときは彼によろしく 市川拓司5

そのときは彼によろしく

■やぎっちょコメント
もう、止めようと決めたことが2つ。
1.死(とか不倫とか病気とか)を使うストーリーで小説を盛り上げるストーリーはキライ、という考え
2.主人公は男より女、という考え
拓ちゃん(注:市川拓司さん♪)の小説でそんなこだわりはムダムダムダムダァ(jojoのDio風)と思い知りました。
もう、見栄を張るのはやめよう。大人の階段のーぼる〜♪(黙れ!!)

読み終わってからの茫然自失感。
よく考えてみると、はじめて読み終わってから最後を読み返しました。うう。涙ちょちょぎれるぜぃ。。。
「切ない」っていう感情はとても難しいと思うんだけど、これまでは手に届きそうで届かない(とか、思い出をはぐくんで、でも最後にはダメになるとか)切なさが「切ない」だと思っていた。けど、この本は違う世界をありありと見せつけてくれました。
深夜を越えて読み終わっても、まだ眠れん・・・。うーん。うーん。ある意味寝苦しい本ではある・・。

「切ない」だけでもない。
仲間のすばらしさとか、父親の愛とか、そしてもち恋愛。
こう書くとごった煮のように思うかもしれないけど、全然そうじゃなくて、ストーリーの展開に、本気がいつも詰まっているという感じ。
ストーリーといえば全体の流れがとっても見事で、最初は現在と過去が別々に、どちらもドキドキで進んでいく展開の上手さ!一体どう結びつけるのだろう、とどこか冷静な自分も。
中盤で2つが結びついてから徐々に繰り広げられる謎。と、そして突然のできごと。
終盤はもち普通なら謎を解いて切な〜い、おしまい。。。になるところを、謎は最後まで引っ張らずに、希望がかなうかどうか期待を持たせて、もーイライラ逸って、焦って、ドキドキして、涙腺開門準備OKでやるせない感じ。

そんでもって、出てきたのが鈴音だとわかったときの絶望感、というか絶望することないのか、かといって残念ではないと言い切れないこの何ともいえない気分。
もうページ数が少ないのに、ここで鈴音かよっていう、中学生が教師に反発するようなこの気持ち・・・。
でも鈴音の言葉にある希望にまたすがりつく自分。は、はまってる・・・首の上まですっぽり泥沼・・・。

拓ちゃんの小説って男子が主人公で、しかも平凡で、女子は「とってもいい女」なことが多いですよね。
あと、会話が結構多いので読みやすいし、イメージしやすいというのはあるかも。
「いま、会いにゆきます」も「恋愛寫眞」もガーン系だし。
拓ちゃんすき★デス♪
こういうはっきりとしたドキドキ感で進むのがすきなのかなぁ。たぶん。

「この世界には、物理学の教科書にも載ってない強い力がひとつある」by智史の父
オビの文章でもあるけど、この物語を読むとこの言葉の意味がよくわかります。

この本がいいと教えてくれた
ナナメモのななさん
ChiekoaLibraryのchiekoaさん
本当に感謝多重です。ありがとうございました!

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**************************************************************** 小さなアクアショップを営む「ぼく」のもとに 一人の美しい女性がアルバイトにやってくる。 やがて二人の間にあった不思議な縁が ぼくの人生を動かし始める・・・。 **********************************...

この記事へのコメント

1. Posted by なな   2006年07月23日 15:59
うわーやぎっちょさんのレビュー読んでたら再読したくなりました。
そう、鈴音だったってところはショック受けますよね。この気持ち、どうしてくれるの?って思って残りのページ数を確認した覚えがあります。
2. Posted by やぎっちょ   2006年07月23日 17:13
ななさん♪ありがとうございました〜。
もう鈴音が出てきたときは心爆発でしたよっっ。
上手いですよね。ほんと上手い!!絶望のどん底に落ちていってしまいましたもん。その描写、そのペンダントで鈴音とは・・・。ガーン、みたいな。
ほんとこの本を推薦くださって心から感謝しています★
3. Posted by すみれ   2006年07月23日 18:12
こんにちは
先日はリンク集にわたしのブログをのせていただいて
ありがとうございました!

「そのときは彼によろしく」いいですよね
私は市川さんの作品の中で一番好きですー♪
4. Posted by エビノート   2006年07月23日 19:59
うわぁ〜やぎっちょさんの記事見てたら、あたしも再読したくなっちゃいました。
この本図書館で借りて、とっても気に入ったので結局買っちゃったんですよね〜
『恋愛寫眞』ともども本棚に飾ってあります♪絶対売らない!と決めてる本のひとつです
5. Posted by やぎっちょ   2006年07月23日 20:23
すみれさん
こんにちは♪
リンクはなにかいいように使っていただければとてもうれしいです★
いや〜、この本は本当に良かったです!すみれさんは一番ですかぁ〜。あてきちはどうだろう、恋愛写真もあるけど、やはりこっちの方が上かな。ということで一番好きですぅ!!!
6. Posted by やぎっちょ   2006年07月23日 20:26
エビノートさん
うわぁい!再読再読♪♪あれ?でも、まったりで探したらこの本なかったような気がしましたが・・・あ、そうか。ブログ書く前に読んだんでしょうか??というか、見逃しただけか!うむうむ。
この本は買う価値ありますよね〜。たとえ古本じゃなくても。1500円で何度も心揺れちゃいます♪
>本棚に飾ってあります♪
この言葉が脳内リフレイン。そうしよう!飾ろう!!
7. Posted by 琉歌   2006年07月23日 21:18
寝苦しい本(笑)
確かにそうかもしれませんね〜。
これが発刊された当初店をはしごして手に入れたのが懐かしいです。
すっきりしないまま読了したので、やぎっちょさんの感想読んだら再読したくなっちゃいました。

8. Posted by やぎっちょ   2006年07月23日 22:06
琉歌さん
こんばんは〜。
ストーリーを思い返すともう不眠症でした!熱くなって寝れない・・・。
ありり?スッキリしない読了だったのですか?本って響くポイントも人それぞれですよね。最近特にそう思うなぁ。
再読ぜひぜひ!次は琉歌さんオススメのseparation行きますよ〜♪
9. Posted by chiekoa   2006年07月24日 18:12
私もしみじみ、「先入観はいけないなぁ」と思いました。はぁ、この本を読み終わった時の気持ちは、なんとも…。何も感じない人もいるのでしょうけれど、私はとっても感動しました!よしあしはわからないけれど、この余韻に嘘はない!と思いました。
10. Posted by やぎっちょ   2006年07月24日 20:23
chiekoaさん
こんばんは。
この余韻はディープですぅ。粘りがありますよね。納豆みたいな。こんなふうに淡々と平易に文章が進むのに、胸に湧き起る興奮と感動はなかなか言葉で言い表せません!
こんなステキな本を紹介してくださってありがとうございました!
姫野カオルコさんももうちょっと読んでみようと思います!!
11. Posted by mayokako   2006年07月25日 14:51
やぎっちょさん、こんにちわ。

私もこの本大好きです
登場人物がみんな個性的で素敵ですよね。
読んだ後も幸せに浸れるような感じで、読んでない人に薦めたくなる1冊です
12. Posted by やぎっちょ   2006年07月25日 16:19
mayokakoさん
こんにちは!
やった、大好き仲間!
そうですね。みんなとっても個性的で、なのにどこか懐かしくて、普通といえば普通なんだけど、味があって。。
この本は勧めたいけど、自分の胸の内にヒミツにしておきたい本でもありますね♪
13. Posted by ゆき   2007年07月12日 20:15
こんばんわ。
いやぁ、本当にこの本、良かったです。
もう、引き込まれっぱなしでした。
今まで読んだ彼の作品はラストが
哀しいものばかりだったので
今回も?と思い、最後までドキドキ。。
読んだ後、幸せな気持ちになれました。
私も、読み終わってからまた読み返した人です。
本当に、良かった♪
14. Posted by やぎっちょ   2007年07月13日 01:37
ゆきさん
こんばんは〜♪
で、すよねー♪♪あ〜確かに最後悲しいかどうかでものすごくドキドキしますよね。そう言われるとこの本がすごく好きだから、結局自分はハッピーエンドが好きなのかな。
今ちょう映画館でやってますよね。みたいんだけど時間が合わなくて残念(泣)

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