2006年10月18日

禁じられた楽園 恩田陸4

禁じられた楽園

この本は
「ひなたぼっこは3時まで」のとむぼんさん
にオススメいただきました。
ありがとうございました。


■やぎっちょ書評

 「何がインスタレーションよ、ただの化け物じゃないの」

なにが・・ナニガ・・・何が・・・・
ばけもの・・ばけ物・・・化け物・・・ (注:こだま中)
カッコ良い・・・香織姉ちゃん!!
香織姉ちゃん・・・好きです(ボッ)♪

などと言うとラブストーリー系に聞こえるかもしれませんが、この本はホラーです。ホラー!断固ホラー!!
だって背筋震えたもん。5回くらい。
だってこわかったもん。5回くらい。
ほんとこわい本です。

でもね、まじめにまじめに考えてみると、すごい逆説の発想に思えたんですね。
だって、普通に考えてみると、才能を開花させるのはとても良いことでしょう。
自分の中に眠っている本当の自分(というのは陸ちゃん良くあるパターンだよね)を引き出すことができる方が、日常のしがらみに埋没して自分を失っていることよりもいいではないですか。
ところがこの本ではそんな自分本来の力をずっと封印してきた香織姉ちゃんが最後に勝つ?わけですよ。
そう。
それは、愛(ポッ)。
・・・もう一回。
それは、愛(ポッ)。

香織姉ちゃんはなんか最初いけ好かなかったけど、最後はもうたまらない感じですね。
それももちろん良かったけど、個人的には自分を抑えてきた人の中にも、自分を開花させている人より素晴らしいという人がいるというこの設定に勝利!(勝利?)
愛でまとめるのはベタというか、しっくり来ないところもあるけど、愛がない才能って微妙だなとも思いますね。
やはり愛は最後に勝つのか??
クライマックスはブロガーさんの中には急展開に疑問を覚えた人が多いようですね。早くまとめすぎたという感じでしょうか。確かにそういう傾向はあるかも。「エンド・ゲーム」もそういう感じがしたし。

全体的にはそういうわけで設定の深さを感じたのですが、そんなことを考えなくてもこの本は十分にコワイです。
手首、ないです。
毬絵ちゃん、噛み付きます。
表紙はこんなにキレイなのに。。。表紙だけで見ると、かーなりキレイポイント高いです。キレイというより美しい。

この物語がドラマ化されたら、相当恐怖だと思いますよ。
熊野のセットが大変だと思うけど。でも、見ちゃいますね。
定価1800円とお高いですが、それだけの内容がある本でした。

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この記事へのコメント

1. Posted by とむぼん   2006年10月18日 15:43
怖い本勧めちゃいました。
ゴムの迷路のところとか、ぞぞぞーっでした。再読したくないぞ。
2. Posted by やぎっちょ   2006年10月18日 15:51
とむぼんさん
ゴム迷路はやばかったですよね〜〜。あそこが一番こわかったです!
確かに再読はしたくないかも。表紙と内容にギャップがありますね!
感情が揺れるというのはやはりいい本なわけで、そういう本を紹介してくださってありがとうございました!!
3. Posted by 読書猫   2006年10月19日 21:45
やぎっちょさん、こんばんは。
これ、怖いですよね〜
やぎっちょさんの感想を読んで、あの怖さを思い出してしまいました。
怖いもんだから、早く結末に辿り着きたくて、あっという間に読了したのを覚えています。
4. Posted by やぎっちょ   2006年10月19日 23:36
読書猫さん
これはほんと、久々にかなりこわかったですよ!!
でも意外にブロガーさんはあまり読まれていないみたいですね。でもたぶんこの本が一番怖いですよね〜〜〜。
5. Posted by 苗坊   2006年10月24日 21:32
この作品が映像化されたら、どんな魅力的な俳優さんが演じても見れないと思います。怖いので^^;
香織姉さんカッコいいですよね。
まさか最後がそんな展開になると思ってませんでした。
怖かったですね〜
6. Posted by やぎっちょ   2006年10月24日 22:13
苗坊さん
日本の映画はホラー強いですからねぇ。さぞかしゾゾゾな映画になるんでしょうねーー!
香織姉ちゃん見たさに映画館行ってしまうかもです★
7. Posted by エビノート   2007年03月14日 21:58
こんばんは!
香織姉ちゃんのあの言葉、かっこ良かったですね〜♪
いや〜でも、やっぱり怖かったです(>_<)
夜に読むと悪夢を見そうだったので、
昼間の空いてる時間を選んで、ちびちびと読みましたよ〜
8. Posted by やぎっちょ   2007年03月15日 00:36
エビノートさん
こんばんは〜♪香織姉ちゃんはファンですねー。一番堂々としてましたね。
「夜は短し〜」の黒髪の子の姉ちゃんも気になるし、姉ちゃん存在はなんかスキです!
夜はムリムリな本ですね★
9. Posted by the salaryman   2007年03月25日 18:36
こんばんは。
はい、とっても怖いお話でした。
「肉色のゴムのカーテン」は夢に出てきそう。
でも僕、結末と前半がうまく繋がらなくて悩んでます。
淳の会社はなぜ淳の失踪を隠してたのか、とか・・・。
10. Posted by やぎっちょ   2007年03月25日 21:07
the salarymanさん
こんばんは♪
恩田さん一コワイ作品だと思ってます!同じくカーテンのところが・・・。アレは怖かったですよねーー。
恩田さんは締めがあまりよくない作品が多いから、しょうがないですね(笑)って・・・そういう問題か!?

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