2007年04月01日

悪意 東野圭吾4

悪意

■やぎっちょ書評
おーこれはすごかったですよぉ!
ほんぶろの東野圭吾さんページで多くの方が勧めているので読んでみたら明らかに「当たり!」でした。
ミステリーではなく、久々の「推理小説」。しかも展開が異色。犯人はわかってるんだけど・・・。
まずですね、事件そのものは最初の3章で解決してしまいますね。それも刑事加賀恭一郎の細かいところをおろそかにしない正統派捜査によって。うーむ。観察力が良い。
事件のトリックはこうして見破られるわけですよ。
けど、どうしても動機が明らかにならない。加賀刑事には気になってしょうがない。どこかのどに小骨が引っかかった感じがしてしょうがない。で、調べるんですね。
調べるんですよ。
ただ単に解決した事件というだけではなく、見事にトリックを見破った事件を。

はっきりさせないと気持ち悪い、くらいの勢いで。
けど、こういった完璧主義は結構好き。そしてどんどん明らかにされる動機。
人気作家日高邦彦を殺した犯人の野々口修が、必死で頭を使って組み立てたアリバイが崩されるんですよ。で、その背景には日高のあくどい性格があったり、日高の妻を愛する自分がいたりで、人間ドラマがあるんです。

   しかし。

何かがおかしい。
どーも、おかしい。
加賀刑事が調べれば調べるほど、何かとても小さなところがおかしい。
あちきは正直何がそんなに気になるのか全然わかりませんでした。
そして最終的にこの解決された完全犯罪は、想像もつかない姿になって真実が明らかにされるのです。
そのトリックの見事さ、東野さんの構成の見事さといったらあーた。
ここまで見事に見せつけられたら、ぐうの音も出ませんよねー。あまりにキレイ過ぎる花火を見て、圧倒されて何も言えないのと同じです。さすが、ミステリーではなく「推理小説」。すごいぞ!!

タイトルの悪意は中盤から後半に向かって何度かその単語が出てきますが、真の悪意はどこにあったのか。ま、読み終わるまでわからんですな。はい。
実は東野さんってこれが4冊目で、結構どの本がいいか全然わからないから読んでないんですよね。
ほんぶろの東野さんページでも「白夜行」とこの「悪意」を除けば意見は一致していないようにも思えるし。タイトルがシンプルなので、タイトルに引かれてということもないしなぁ。
個人的には「白夜行」のような人間ドラマよりも「悪意」のような考えつかないレベルの推理小説が読んでみたいかも、です。
誰か教えてね!

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1. (書評)悪意  [ たこの感想文 ]   2007年04月01日 09:57
著者:東野圭吾 ベストセラー作家の日高が自宅で何者かに殺害された。第1発見者は、
2. 彼の名は〜心の襞  [ 活字の砂漠で溺れたい ]   2007年04月01日 21:17
東野圭吾の作品に頻繁に登場する人物がいる。 加賀恭一郎である。 彼が初登場するのは東野さんの第2作目である「卒業」だ。 「卒業」では大学生だった加賀恭一郎が「眠りの森」では、 いきなり刑事で登場する。前作での伏線が効いているために、 不自然さはあまり感....
3. 「悪意」東野圭吾  [ うらひろ ]   2007年04月01日 22:05
「悪意」 東野圭吾(講談社文庫) 人気作家・日高が殺された。発見したのは彼の妻と幼馴染の野々口。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは。 加賀恭一郎刑事のシリーズ、初めて読みました。 最初は普通の推理小....
4. 「悪意」  [ はぐれ雲 ]   2007年04月01日 22:40
東野圭吾の「悪意」を読みました。 人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動
5. 悪意 *東野 圭吾  [ ころりんぶろぐ ]   2007年04月10日 00:30
東野 圭吾*講談社文庫 [背表紙より]人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。 第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。 犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは。 人はなぜ、人を殺すのか。 超一流のフー&ホワ...
6. 『悪意』東野圭吾  [ まったり感想日記 ]   2007年06月30日 00:09
色んな作家さんを読んでいきたい!と思っているものの、「次、誰にしよう〜?」と悩んでしまうと、東野作品に手を出してしまう、最近のアテクシ。pear_pictureさんにオススメをして頂きました、『悪意』。がっついてしまいました♪もんのすごいトリック!やっぱり私は騙さ...

この記事へのコメント

1. Posted by yori   2007年04月01日 21:45
人の心を抉る作品は東野作品の真骨頂です。
そうですねえ〜
「悪意」と同系を成すというと「鳥人計画」とかになるのかなあ〜
でも先にも触れたように「人の心を抉る」ということになると
「天空の蜂」や「分身」辺りを読んでいただければ、
きっと御満足頂けると思うのですが・・・笑
2. Posted by なお   2007年04月01日 21:56
はじめまして!
今回は「ほんぶろ」に登録していただいてありがとうございます。
プロフィールを見てびっくり!
すごいですね。半端じゃないです。尊敬します〜!
こちらの「悪意」、私も読みたいのですが図書館にないので全然読んでません。
早く読みたいです。けっこう分厚いので気合いがいりますが。
東野さんの本は結構どれも好きなんですが、加賀刑事が個人的にお気に入りです。
加賀刑事がでてくるのが「どちらかが彼女を殺した」と「私が彼女を殺した」があるんですがこちらは最後まで犯人の名前が出てこないので自分で推理するしかないです。
私は両方ともわかんなかったです。
読後感はすっきり!ではないですが、ちょっと変わった趣向でたまにはいいかな、と思います。
3. Posted by ia.   2007年04月02日 01:14
こんばんわ。私もこの作品大好きです。
すごい、この推理小説!と思いました。
加賀刑事、大ファンなんです。加賀ものなら「赤い指」も面白かったですよ。
4. Posted by やぎっちょ   2007年04月02日 12:19
yoriさん
「超人計画」!うーむ、やはりタイトルを聞いただけでは手が伸びなさそうなイメージが(笑)
「天空の蜂」と「超人」ですね。この3冊を気にしてみますね。ありがとうございます!
いっぱいありすぎると初心者にはわからないですね〜★
5. Posted by やぎっちょ   2007年04月02日 12:22
なおさん
はじめまして〜♪
ほんぶろの方ありがとうございました!
プロフィール・・・何かすごいこと書いたっけか??覚えてないけどとりあえず言っておこう!「そーなんですよぉ、えっへん」
「悪意」って図書館にないんですねぇ。あっても良さそうなのに・・・ってあんまり図書館のこと知らないんだけど(笑)
加賀刑事ものが他にあるっていうのはどなたかのブログで見たことがあったのですが、「どちらかが彼女を殺した」と「私が彼女を殺した」ですね。自分で推理とは難しそうな(苦笑)
チェックしてみますね。ありがとうございます!!
6. Posted by やぎっちょ   2007年04月02日 12:26
ia.さん
こんにちは♪
「赤い指」も加賀ものですか。この加賀さんという人はいろいろと登場するんですねぇ。
完璧主義なところが好きなんですよぉ。あ、でもこの「悪意」は全体の構成も惹きつけられた理由のひとつなんだけど。
「赤い指」もそうだったらいいな。ご紹介ありがとうございますね。チェックしてみます★
7. Posted by そら   2007年04月02日 20:24
やぎっちょさん、こんばんはっ♪
加賀さん、『眠りの森』にも登場します。
恋する加賀さんですよん
あとね、『鳥人計画』は、スキージャンプのお話です。ちょっと時代を感じさせてしまうかな〜という気もするけど、スポーツがお好きなら、おもしろいかも♪
8. Posted by やぎっちょ   2007年04月02日 21:10
そらさん
こんばんは♪
「眠りの森」ですね。これだけ本を出されていると、どのタイトルがどのシリーズか、紹介されないと全然わかりませんね〜。
他の本でも加賀刑事は完璧主義を発揮するんでしょうか?だったらいいなぁって思ってます!
ご紹介ありがとうございますね★
9. Posted by pear_picture   2007年04月07日 21:55
やぎっちょさん、はじめまして♪
少し日にち経ってしまっていて今さらですが、コメントさせてください。

東野さんは多作な方ですが、初期の頃から最近まで、その時その時の傾向がある気がします。

最近は人間ドラマ的な心理ものが多いですよね。
あとはトリックもの、スポーツもの、SFもの、などがあるかな〜。

「悪意」と同系、というと難しいですが、
 ・「むかし僕が死んだ家」
 ・「宿命」
あたりがオススメかと。

あと大変参考になるサイトさんです↓
http://from1985.pekori.to/keigotaku/memo/memo_genre.html
10. Posted by やぎっちょ   2007年04月07日 22:10
pear_pictureさん
はじめまして♪
いえいえ最近読んだばかりなので、だいじょうぶですよ♪というか、昔のものでもコメント歓迎ですよ!
人間ドラマ的心理物って好きですねー。
オススメ本わざわざありがとうございます。やはり東野さんほどになると、わらわらとオススメいただけるようでうれしい限り!こんどブックオフで探してみますね。
サイトのほうも見てみました。すごいですねぇ。眠り猫さんがされているサイトですね。以前にチラ見したことがあるかも。ありがとうございます!!
11. Posted by らぶほん   2007年06月14日 12:45
こんにちは。
加賀刑事のシリーズということで読んでみました。
犯人の心理を読み解いていく過程など、読みごたえがとてもありました。
12. Posted by やぎっちょ   2007年06月14日 16:36
らぶほんさん
こんにちは〜。あちきは加賀刑事シリーズでこれが一番好きですね〜★
13. Posted by せりざわはな   2007年06月30日 00:44
こんばんは!
「まったり感想日記」のはなと申します。突然コメと共にTBもすみません

>ミステリーではなく「推理小説
何かちょっと素敵だ、この響き!!と思ってしまいました。
実は私も東野作品4作目なんです。タイトルで選んだり、オススメ頂いたりで手に取っております。
動機が「えー?」と思ってしまった事は否定できないのですが、でも高い評価の通りだったのは間違いなくって面白かったです!!

えっと、トピズレですが。
プロフ拝見しました。す・すごい...
私はのんびりとまったりと読んでる亀さんです。
またお邪魔させて頂くと思います。よろしくお願い致しますー♪

では、お初にどうもお邪魔致しました!
14. Posted by やぎっちょ   2007年06月30日 11:41
はなさん
こんにちは♪
いえいえコメント&TBうれしいです。ありがとうございます!
へへへ。推理小説って古風な感じがしますもんね。あちきは実は、動機がもっともどでもいい・・・というか、人それぞれの事情って計り知れないなぁ〜なーんて思ってしまいますので、「そういう人もいるかもね」くらいに考えてしまいます。

プロフ・・・えと、8冊のところですか?
ときどき発作で、そんなことしてしまいます★
15. Posted by 由美   2008年10月15日 22:28
5 本を買うときに参考にさせていただいてます。やぎっちょさんが 良いと言った本は全部読みたいです。私は東野圭吾さんやシドニーシェルダンなどをよく読みますが、やぎっちょさんが これだ!!と お勧めする本を是非教えてください。恋愛物は好きではありません。ミステリーだけではなくていいので やぎっちょさんのベスト10教えてください。海外に長く行く予定なので本を沢山持って行きたいのです。宜しくおねがいします。お返事待っています。
16. Posted by やぎっちょ   2008年10月17日 16:15
由美さん
おー。ありがとうございます。参考になればいいけど・・・外れたらごめんなさい。
(今のところはいいみたいでうれしいです)
えーっと。東野さんだとこの「悪意」はものすごくいいんですよねぇ。普通に「容疑者Xの〜」もいいし。うーん。この「悪意」の加賀刑事シリーズを読むというのはどうでしょうか。なかなか萌えますよ。
あとは・・・うーん。お好みがわからないのでなんともいえませんが、もしよければ左サイドバーの「★★★★★」と「★★★★☆」を参考にしてみてください。
たぶんそんなにハズレないんじゃないかなぁと思います♪♪

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