2007年12月29日

海辺のカフカ 村上春樹3

海辺のカフカ (上)
海辺のカフカ (下)

■やぎっちょ書評
あ〜なんか読むの時間かかったぁ。
村上さんお得意(というか法則?)の二面展開。一体話がどこでつながるのか「ヤギッチョには、皆目検討がつきません」でした。特に上巻。
最終的に、完全に2つのストーリーが一致したわけではありませんでしたが、2本の糸がどこに向かっているのかということを純粋に楽しめますね。
高松が舞台になるストーリーって珍しくないですか?宮部みゆきさんの「孤宿の人」が時代は古いけど丸亀のあたりを設定にしてましたねー。
「ヤギッチョも大きな橋を超えてうどんを食べたく思います」
さすが、というかなんといいますか、レストランの口コミサイト食べログの全国うどんランキングですが1位から9位までが香川県です。さすがうどんの国。香川県出身者に聞いたことがありますが、各家庭に自分専用の網?あの、うどんの水分切るやつ、があるそうです。関西の家庭にお好み焼き機があるように。
はっ!
ついうどんのことを一生懸命語ろうとしていました。

あちきは本を読むときにテーマやメッセージがどうとか全く考えないので、気持ちの趣くままに読んでいるので、「ヤギッチョは難しいことはよくわかりません」が、解き明かされない部分もたくさんあって不思議な本でした。
もし村上春樹さん初読がこの本だったら嫌いになってるかも。

なんといいますか。ジャンルあるじゃないですか。
SFとか。もっと突っ込むと、「妖怪」っていう摩訶不思議な世界ありますよね。誰が妖怪というものとかそのジャンルを考えたんだろうとたまに思ってしまいます。
で、村上春樹さんのジャンルって「村上春樹ジャンル」な気がしました。ヘンな世界。。。

あと特徴的なのがいつも音楽がよく出てきます。(ほとんどどんな曲かわからないんだけど)
それから今回は特に、大島さんが文学なりなんなりの「本に書かれた言葉」を多用していました。博学に見えて自分がない(人の言葉で語る)人のように思え、なんとなく不快感を覚えたなぁ。大島さん。
それから自然現象を超越したカーネル・サンダースにまで本の引用文を話させるのはちょっとどうかなと思いました。自分の言葉で語ればいいのに。カーネル・サンダースなんだから。大島さんは役作り?的に仕方ないと思うんだけど。。。

だからカーネル・サンダースの言葉で(というか本全体で)一番響いたのがこれ。
「ひとつの場所にひとつのフォルムで永遠に留まるものはない。宇宙そのものが巨大なクロネコ宅急便なんだ」

おおーそうだったのか!宇宙はクロネコヤマト。うーむ。響いた。冗談抜きで。

正直言いますと全体的に理解しがたい内容ではあったのですが、二面展開がいつもいいところで終わって早く続きが読みたくなるのと、ムラタさんのキャラがなんか良くってそういう意味でハマったかな。
あ、そうだ。
村上さんはキャラを作るときに、著者という自分の性格が入らないような気がするんです。それぞれの登場人物が、それぞれの本当に個人としての個性を持っていて、まるで実在するかのよう。
あ、でも、主人公はいつもどこか似た雰囲気持っているような気もしますけど。

と、「そんなことを考えながらヤギッチョは読んだのであります」です。
ところで。
可不可。過負荷。を思い浮かべたのはあちきだけですか?

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1. ◎◎「海辺のカフカ」上下 村上春樹  [ 「本のことども」by聖月 ]   2007年12月29日 12:53
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2. 「海辺のカフカ」 村上春樹  [ 仙丈亭日乘 ]   2007年12月29日 15:30
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3. 海辺のカフカ(上)(下)/村上春樹  [ サラリーマンの読書エッセイ ]   2007年12月29日 19:49
かつて「ダンス・ダンス・ダンス」で味わったような、夢の中のような作品でした。5〜6年ぶりに読んだ村上春樹。そんな不思議な作風が魅力に感じられます。
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この記事へのコメント

1. Posted by ゆう   2007年12月29日 19:28
こんばんは。やぎっちょさん。
いやー、本当に難解な作品でしたよね。
私も、全部は理解できなくて、とてももどかしい思いをしたのを覚えています。
最近は、村上さんの作品は手を出すのも勇気がいるようになってしまいました。
2. Posted by june   2007年12月29日 20:50
やぎっちょさん、こんばんわ。
甲村記念図書館ですが、「芦屋市立図書館打出分室」の雰囲気にすごく近いそうです。「風の歌を聴け」の映画ではジェイズ・バーとして三宮駅近くの「ハーフ・タイム」が登場したそうだし、「ダンス・ダンス・ダンス」には「トアロードデリカテッセン」のスモークサーモン・サンドイッチが出てくるそうで、そちらにお住まいのやぎっちょさんがうらやましいです〜。
3. Posted by やぎっちょ   2007年12月29日 21:14
ゆうさん
こんばんは〜♪
あちきはもう最初から自分の頭で理解するのを放棄してます(笑)感性だけで読んでる感じ。だから書評も書評じゃなくて感想文っぽいですね・・・。
なんも考えずに読むと手すいすい出ますよ〜(少しアホ)★
4. Posted by やぎっちょ   2007年12月29日 21:17
juneさん
こんばんは〜♪
お〜お〜お〜!実在するんだ!!そこのところ何も考えずに読んでいました。あるんだ〜。
え〜ジェイズ・バーは三宮にあるんですか!!!え〜〜〜〜。あるんだ〜〜!
え〜ダンス・ダンス・ダンスにスモークサーモンサンドイッチ出てきましたっけ???(すっかり見逃している自分って・・・)トアロードのそのお店は歩いて2分くらいです。サーモンはともかく肉を食べないのでいつもお店の前をスルーしてたりして・・・。ファンに殴られそうだ。。。
こんどスモークサーモン・サンドイッチがあるかどうか(というか、あるんでしょうが)チェックしてみますね♪ありがとうございます★★
5. Posted by 樽井   2007年12月30日 12:45
こんにちは〜。
 今日から休みでゴロゴロしています。
 カフカ、過負荷自分も連想しました。この作品、二回三回読んでようやく納得した作品でした。初期の頃に比べてじっくり読み込まなければならない部分が確かに増えて来た村上作品です。
6. Posted by しお   2007年12月30日 14:42
二面展開は私も好きです。普通のミステリーでないところは村上流なのでしょうね。なんせノーベル文学賞に一番近い人らしいですからね!
7. Posted by やぎっちょ   2007年12月30日 16:48
樽井さん
こんにちは〜♪
おお過負荷!!仲間♪2回、3回ですかぁ。読後すぐにもう一度読みたいとはなかなか思わないですねー(渋)
初期の頃ですら読み込まなくてもよくわからなかったりして・・・。むーん★
8. Posted by やぎっちょ   2007年12月30日 16:50
しおさん
二面展開いいですよね〜。
あちきは文学や賞のことはさっぱりわからないしほとんど興味もないのですが、この間見た映画「パリ、ジュテーム」のなかで登場人物がムラカミの本を読んで〜と言っていました。
海外でも人気があるみたいですね★
9. Posted by ジョナサン   2008年01月05日 10:39
フランツ・カフカは学生時代によく読みました。その頃は、不・可不可だなんて勝手に当て字を当てていましたが。。笑
『海辺のカフカ』の発売当時は、本屋に初版が平積みされているのがカフカタワーだなんて呼ばれていました。14歳の主人公には違和感を感じましたが、わりかし抵抗無く読めました。
個人的にはナカタさんが好きです。
何というか「春樹作品」を読むときは、「春樹作品」用のフィルターを通して読んでしまうというか何と言うか。
ちなみに今は『走ることについて語るときに僕の語ること』を読んでいます♪
10. Posted by やぎっちょ   2008年01月05日 10:46
ジョナサンさん
カフカ、よく読まれていましたか。あてきちははるか遠い昔に2冊くらい読んだような、読んでないような・・・(汗)
「海辺のカフカ」そんなに人気商品だったのですね。へ〜〜。そしてやっぱナカタさんが最高ですよね。ナカタさんのアナザーストーリーとか短編で書いてほしいです。
春樹作品用フィルターってなんか分かる気がします。普通の本を読むモードじゃないんですよね〜。なんだろう。シアター系の映画を見に行くときの気持ちの違いみたいな。。。
やぎっちょは昨日「国境の南、太陽の西」を借りてきました!

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