2008年01月10日

金春屋ゴメス 西條奈加3

金春屋ゴメス

■やぎっちょ書評
西條奈加さん初読。またもや男か女かよくわからない名前です。最近はやってるなぁ〜。
この本はだいぶと前からよくブロガーさんの記事で拝見していましたが、なかなか食指が動かなくって。。。今回図書館でふと見たら目が合った?ので借りてきました。

てっきりすっきり江戸時代のお話かと思ったらさにあらず。
なんと現代のお話でしたね〜。しかし江戸は現存。しかも元江戸(つまり東京)にある江戸ではなくて北関東から福島にかけて新しく作られた江戸。自治領。国際社会は認めていないけど一応独立国。
この設定が泣かせるじゃないですか!

この江戸。もともとの江戸を模して造られています。地名も出てくるのは旧江戸の地名ばかり。江戸湾は房総半島の再現がムリだったのでないけど、富士山は葛飾北斎の赤富士を模して造ったものがある。
独立して32年(だったかな)。
電気はない。科学技術もない。とにかく江戸時代の江戸にあったものと同様。そして鎖国。
日本から江戸に行きたい人は永住目的限定でしかも倍率は毎年300倍。さすが鎖国だ!
読んでみるにこの江戸の敷地はものすごく広いと想像できますが、そもそもその土地に住んでいた現代人たちはいきなり電気がなくなったり、和服で過ごさなくてはならなくなったことに反発しなかったのかなぁ。という政治的純粋疑問は全然出てこなかったけど、それは本筋から外れます。。。

内容はミステリー。なんか宮部みゆきさんの小説を思い出すからか「江戸もの」イコール事件、みたいなイメージあり。
原因不明の病気「鬼赤痢」が江戸に発生してしまうんですね。でもって15年前にその病気にかかった主人公辰次郎に江戸移住のビザが発行されるわけです。
でもって送られたところが裏金春。長崎奉行所ですね〜。そこの親分がゴメスさんというものすごい怖い人です。厚顔無恥。冷酷非道。あとなんだっけ、なんか四文字熟語書いてました。

時代モノではなく、どちらかというとSFに近いのかな。この物語は。
江戸と日本の交易や一部政治なんかも出てきて奥深さを感じさせる作品でした。おもしろかった。
もう一冊出ているみたいですが、食文化についてもちょっと書いてほしいなぁなんて思いました。

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金春屋ゴメスposted with 簡単リンクくん at 2006.12. 8西条 奈加著新潮社 (2005.11)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
2. ○「金春屋ゴメス」 西條奈加 新潮社 1470円 2005/11  [ 「本のことども」by聖月 ]   2008年01月10日 12:44
 本書を読む前から、自分が江戸時代に生まれたら、どんな生活をしていたんだろう?なんて考えたことがある。普通考えないか?考えない?あ、そう。でも評者は考えたことがあるのである。問題は、どういう家柄に生まれるのか?そこらへんから想像の行く先は変わってくるのだ...
3. 金春屋ゴメス  西條 奈加  [ モンガの独り言 読書日記通信 ]   2008年01月10日 12:47
金春屋ゴメス 西條 奈加  07−65 ★★★☆☆  【金春屋ゴメス】 西條 奈加 著  新潮社 第17回日本ファンタジーノベル大賞受賞作  《日本に、江戸があるファンタジー そこにも人情味が》  内容(「BOOK」データベースより) 300倍の難関を潜り抜け...
4. 金春屋ゴメス〔西條奈加〕  [ まったり読書日記 ]   2008年01月10日 19:34
3 金春屋ゴメス! ゴメスってなんだ? 題名の強烈さに思わず手に取った本です。 金春屋ゴメス 300倍の難関を潜り抜け、日本から江戸国へ入国を果たした大学生の辰次郎。 連れは、元外資系金融勤務の時代劇オタク松吉(NY出身・24歳)&28ヵ国を渡り歩いた海外旅行...
5. 金春屋ゴメス 西條奈加 新潮社  [ おいしい本箱Diary ]   2008年01月10日 21:20
第17回日本ファンタジーノベル大賞・大賞受賞作。 設定が面白い。
6. 「金春屋ゴメス」/ゴメス、現る!  [ 日常&読んだ本log ]   2008年01月10日 22:59
  西條 奈加 「金春屋ゴメス  」 第十七回日本ファンタジーノベル大賞受賞作であり、どうも評判が良いらしいこの作品。かつ、これ、表紙が魅力的でしてね。どう? ちょっと生意気そうな今時の若者が、腕時計に携帯を小道具として、きりりといなせな着物姿...
7. 「金春屋ゴメス」西條奈加  [ ナナメモ ]   2008年01月10日 23:51
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8. 金春屋ゴメス (西條奈加)  [ ぶっき Library... ]   2008年01月11日 00:59
第17回日本ファンタジーノベル大賞作品。日本の国土の中の非公認独立国家『江戸国』を舞台にしたミステリー&サスペンス小説。 キャラの鮮.
9. 金春屋ゴメス(西條奈加)  [ Bookworm ]   2008年01月11日 05:29
第17回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。 読み始めた途端、「うっわーこれってモロ私好み??♪」と思った。やっぱファンタジーノベル大賞は相性がいいなぁ。
10. 金春屋ゴメス/西條奈加  [ ディックの本棚 ]   2008年01月11日 22:29
3 金春屋ゴメス  親分が秋の庭を眺めながら酒を飲んでいる。手下が江戸から所払いになった男のために口利きをしている。その男は倅(せがれ)を江戸に入れてお役に立ててほしい、と言っているらしい。厳しい親分は首を縦に振らない。手下は食い下がる。  『金春屋(こんぱる...
11. 金春屋ゴメス  西條奈加  [ 今更なんですがの本の話 ]   2008年01月11日 23:47
いやまいったこいつは面白い。 今よりも少し先の未来、月に人が暮らすようになった頃、この日本にはお江戸が復活していた。 場所は北関東から東北にまたがる一帯。 とある道楽親爺が江戸そっくりな町並みを再現し老人タウンを作ったことがすべての始まり。 やがて多く....
12. 「金春屋ゴメス」西條奈加  [ 本のある生活 ]   2008年01月13日 12:01
金春屋ゴメス 日本ファンタジーノベル大賞受賞作を読もう企画第10弾です!受賞作はどれもおもしろい作品ばかりなので、この企画はサクサクと進んでます。 タイトルも表紙も強烈で気になっていたんですが、これもおもしろかったです。 月に移住する人もいる近未来の日....
13. 金春屋ゴメス 西條奈加  [ 色々なポイント+α ]   2008年01月14日 03:03
金春屋ゴメス 西條奈加 すごいよかったです!!! 設定も面白かったですが、そうなった経緯などもちゃんとしてて、納得いく内容でした。 実際にわたしも江戸で暮らしたいと思いました。私は機織をしてみたいですね!江戸時代は男性の方が多かったようですので! ...
14. 「金春屋ゴメス」西條奈加  [ AOCHAN-Blog ]   2008年01月17日 20:47
タイトル:金春屋ゴメス 著者  :西條奈加 出版社 :新潮社 読書期間:2006/11/07 - 2006/11/08 お勧め度:★★★★ [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ] 300倍の難関を潜り抜け、日本から江戸国へ入国を果たした大学生の辰次郎。連れは、元外資系金融勤務の時代劇オ...

この記事へのコメント

1. Posted by エビノート   2008年01月10日 19:43
現代の生活と江戸の生活が同時期に成り立ってるって、ちょっと面白い設定ですよね。
江戸国に半年くらい行ってみたいなぁ〜なんて
くじ運ないので、駄目だろうけど(^_^;)
ゴメスが強烈でしたね〜。
2. Posted by やぎっちょ   2008年01月10日 21:24
エビノートさん
確かに半年留学してみたいです〜。職業選べないのが玉に瑕だけど、どんな職業あるかよくわからない・・・。
300倍ってよく考えたら300回に1回なら自分も当たる確率があるってことですよね。。。ムリだろうな〜(渋)
ゴメスのイメージをアジャコングで持っていたのはやぎっちょだけでしょうか。。。
3. Posted by ERI   2008年01月10日 21:26
この物語、設定が面白かったんですよね。
江戸時代好きなんで、やっぱり行ってみたいと思いました。いろいろと突っ込みたい部分はあったのですが、そこはSFということでまあまあ・・(笑)続編をまだ読めていないのです。もしお読みになったら、また教えてくださいね。
4. Posted by やぎっちょ   2008年01月10日 22:16
ERIさん
設定はピカいちで光ってましたね〜♪
ERIさんのつっこみ鋭そう〜(渋)江戸時代って村に必ず医者が二人いたり、自給自足が成り立っていたり、かなりおもしろかったですよね。そういえば教育制度もしっかりしていたと聞いたことがあります。
続編ですね!楽しいと良いのですけども。図書館チェックを図ってみたいと思います★
5. Posted by つな   2008年01月10日 23:01
私もこの一作目は、設定は抜群だけれどちょっと突っ込みたいところもあるなぁ、という感じだったのですが、二作目はその辺、あまり気にならなくなってましたよー。
続編もぜひ♪
6. Posted by やぎっちょ   2008年01月11日 13:06
つなさん
おお。二作目はそうですか。作品の完成度が上がったのかな??楽しみですね。早速図書館で探してみます!!
教えてくださってありがとう★
7. Posted by ディック   2008年01月11日 22:27
4 ぼくはこの手の物語を「テーマ・パークもの」と呼んでいます。
マイクル・クライトンとスピルバーグは恐竜大好きだったから『ジュラシック・パーク』を書き、作ったのだと思いますし、『ウエストワールド』を作った監督もきっと西部劇大好きだったはず、と思います。
時代劇ファンには江戸時代大好き人間が多数いるようですし、西條さんもそうに違いない。だからこの発想で物語を書かれた、というだけで嬉しくなってしまいます。
8. Posted by やぎっちょ   2008年01月11日 22:56
ディックさん
なるほどぉー。テーマパークものですか。ジュラシックパークを例に挙げてもらえるととてもわかりやすいです。たしかにそうだなぁ!!
でもどうして江戸時代モノが好くな人が多いんでしょう。やぎっちょはどちらかというと中立。好きでも嫌いでも、という感じ。
時代劇の影響かな?それとも本当に魅力がある時代だったのでしょうか??
9. Posted by たまねぎ   2008年01月12日 01:16
やぎっちょさんこんばんは。ちょうどやぎっちょさんが気になる辺りは、確か続編でちょいちょいあったような。うら覚えなんで自信がないのですが。
10. Posted by やぎっちょ   2008年01月12日 02:52
たまねぎさん
こんばんは〜♪
おおお。そうですか。やはり続編にてもっと深く理想郷江戸のことを知らねばなりますまい!
早速明日図書館に向かうのであります!!(たまたまタイミングがよかっただけだけど・・・)
11. Posted by ディック   2008年01月12日 21:54
やぎっちょさん、ぼくも最初はやぎっちょさんと同じ感覚でした。なぜ江戸時代がそんなによいのか…、と。
江戸に暮らしていた庶民が、貧乏な長屋暮らしでも、毎日を生き生きと暮らしていたからでしょうね。商人や職人は隣近所で助け合い、人情に助けられて、生活していた。
そういう部分は現代では欠落していますから。ぼくも江戸時代物をいろいろ読むようになって、そこらへんのところが理解できるようになりました。
ほんとうにそうだっかどうかは、タイムスりップでもしないとわからないでしょうけれど…。
12. Posted by やぎっちょ   2008年01月12日 22:21
ディックさん
確かに歴史を学んでも江戸のシステムが世界中の同時期の他国よりもはるかに優れていたものもありますよね。「いいこと」というのは本当の意味で忘れるのは難しいのかもしれませんね。それにそういうのはやっぱ誇りだなぁとも思います。
反面それがそっくりそのまま短所になることもあったでしょうし、良くも悪くも人の目線をひきつけるのでしょうね〜。
今ちょうどシリーズ2冊目読んでいます!
13. Posted by しお   2008年01月14日 03:06
設定大好きです。私も今の生活すてて江戸に行くのはありかと思ってます。仕事何しよ?
14. Posted by やぎっちょ   2008年01月14日 11:31
しおさん
仕事が悩みますよね。体を使わない現代人としては本に出てくる職業は無理っぽい・・・。老中ならやってあげてもよいです(笑)

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