2008年05月27日

夜市 恒川光太郎3

夜市

■やぎっちょ読書感想文

♪来ぅるー、きっと来るぅー♪

ほほー。怖い世界のお話ではあーりませんか!新鮮新鮮。
かなり以前に本ブロガーさんがよく読んでらっしゃるのを尻目に、その頃は読み込んでいた作家さんもいて余裕もなく、知らない作家さんではずすのがヤだったので読まずにいました。
それを今回図書館で見つけた。
正直図書館で借りる本の目安は、表紙を他の方のブログで見たことがあるかどうか。
この本はなんとも正解なのでした。

霊(妖怪?)の世界が2編収録。
どちらも現実世界からひょっこり入ることのできるほころびのようなものがあるんですね。
最初の「夜市」は名前どおり市が立つお話。何でも売ってます。買わないと出ることができない。
「風の古道」も名前どおり古道に入り込んじゃう話。
いやーしかし恒川さんという方は、主要人物を結構あっさりと犠牲にしますね。その黒さ、よいでござる。

隔世には隔世のルールがあり、この短編の中にそれとなく、しかしはっきりと盛り込んで伝えるところがうまくて、物語に奥行きとか閉塞感を生み出していた気がします。
だいたいそもそも、このホラーワールドの小説良いぞ!
(ホラーかどうかについてはブロガーさんは戸惑っているようで、ホラーファンタジーとか新しいプロットと書かれています)
恐怖にのた打ち回るわけではないから、そこんところもOKです。自然の理と人間世界の常識のズレや接点が微妙にうまいし。
やぎっちょの中で最近の注目作家さんの一人になってしまいました。
もひとりは米澤穂信さんね。
続けて他の本を探してみます。

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この記事へのコメント

1. Posted by june   2008年05月27日 16:13
やぎっちょさん、こんにちわ。
これがお好きならば、恒川さんの他のものもきっと楽しめると思います!ぜひぜひ!
2. Posted by 琉歌   2008年05月27日 21:50
やぎっちょさん、こんばんは♪
この本に関しては本見知りというか作家見知り?してたらもったいないですよね。
主要人物に対する扱いには私も意表をつかれました。
あっさりと(笑)
3. Posted by Roko   2008年05月27日 21:50
やぎっちょさん☆こんばんは
「表紙を他の方のブログで見たことがあるかどうか」って大事なチェックポイントですよね!
恒川さんの他の作品も面白いですよ〜!(*^^)v
4. Posted by 水無月・R   2008年05月27日 22:39
やぎっちょさん、こんばんは(^^)。
私もこの作品、大好きです。常川さんは『夜市』から入り、『秋の牢獄』『雷の季節の終わりに』と概刊は制覇しましたが、もっともっと読みたい作家さんです!
日本人のDNAに密やかに織り込まれている、異界への怖れの気持ちがまざまざと描かれてますよね。
あの侘び・寂びのある美しい世界は、ついつい惹き込まれます。
是非、他の作品も読んでみてくださいね(^^)。
5. Posted by    2008年05月27日 23:06
現実ではない世界なのに、実際にありそうな不思議な感覚を味わいました。
私もこの作品を読んで、恒川さんに注目し、他の作品を読んでいるところです。
6. Posted by エビノート   2008年05月27日 23:37
わぁい♪
やぎっちょさんに好感触で嬉しいです。恒川さんの世界にすっかりはまっちゃってるので♪
皆さんおっしゃってますが、他の作品も面白いですよ〜おススメです♪
7. Posted by 樽井   2008年05月28日 00:14
 こんばんは〜。
 最近、妙にシンクロ率高めです。いまちょうど同じ本読んでいました。うちもアメブロのブロガーさんとこでかなり取りあげられていたので気になっていたので読んでみたのでした。
 いいですね、このあっさりとした、たんたんとした、それでいてぞわぞわとした世界。
8. Posted by やぎっちょ   2008年05月28日 03:34
juneさん
こんばんは〜♪
おおお!そうですか!!ありがとうございます。
この設定といい内容といい展開といい、ものすごく好きな予感が致します。
早速明日図書館でチェックしてみますね。で、なかったらショックだなぁ・・・★
9. Posted by やぎっちょ   2008年05月28日 03:36
琉歌さん
こんばんは〜♪
確かにもっっったいないです。知らなかったことが罪みたいな・・・。
主要人物あっさりは、まるでいい包丁が音もたてずに大根を切るようにあっさりでしたね(??)
10. Posted by やぎっちょ   2008年05月28日 03:37
Rokoさん
こんばんは〜♪
そーなんですよ。やはり多くの人が読んでいるものは手が出しやすいですし、タイトルは覚えられないけど(メモしなさい)表紙なら印象に残ります!
他の作品も早速チェックでござる★
11. Posted by やぎっちょ   2008年05月28日 03:40
水無月・Rさん
こんばんは〜♪
水無月・Rさんも読まれていたのですね。既刊が3冊ですか。一気にコンプリ体制だ。
そしてどの本もこの雰囲気を持っているのならもうヨダレ垂れます。なんかツボなんですよねぇ。
侘び寂びの美しい世界って、なんだか表現100点満点ですね。ふむぅ。なるほど。
一気読みできるように明日図書館で探し、なかったらブックオフ行きます★
12. Posted by やぎっちょ   2008年05月28日 03:42
花さん
そうそう。身近な非現実という感じがものすごくしました。夜市も古道もひょんなことで実際に迷い込んでしまいそうで。
あってもおかしくないと思わせるところが良いですよね★
13. Posted by やぎっちょ   2008年05月28日 03:44
エビノートさん
わーいわーい♪
好感触でした!一刻も早くはまりにはまりたいです。明日図書館とブックオフで勝負してきます。勝負!?
今まで読まなかった自分が人間失格です★
14. Posted by やぎっちょ   2008年05月28日 03:45
樽井さん
こんばんは〜♪
またかぶりましたか、シンクロしてますね!
この世界は何と表現していいのか本当に難しいと思います。複雑な難しさではなく、シンプルな難しさ。すごい本で、すごい作家さんだけど、普通の延長のような。。。不思議だ。
15. Posted by らぶほん   2008年05月28日 20:10
こんばんは、恒川さん初読みだったのですね。
「夜市」が話題になっていたので読んでみたのですが、個人的には「風の古道」の方が当たりでした。
古来より存在している道は、何世紀も前から様々な人が辿った道であり、時空間に歪みでもあれば目の前に侍がいてもおかしくない!などと、つい妄想してしまいます(笑。
私も注目している作家さんの一人です。
16. Posted by yori   2008年05月28日 22:03
やぎっちょさん こんばんは
ちょうど文庫が出て、再読のため購入したところでのTB、あまりのタイミングの良さに、ちょっとビックリしました 笑
17. Posted by ディック   2008年05月29日 20:45
詩情溢れる独特の世界の描写が魅力的でしょう?
それでいてちょっといや〜な感じ。なぜかというと、主人公や読者に対して、ルールが隠されているからです。「ほらほら、そんなバカなことをして、だめだなあ。そういうことをすると、こうなっちゃうんだよ」という隠しルールがある。
知らなかったおまえが悪いんだっていうのは、一番いやなパターンですよね。現実世界でもそういうことがときとぎありますけど…。
18. Posted by やぎっちょ   2008年05月31日 13:43
らぶほんさん
こんにちは〜♪
そうなんですよ。初読み!結構カルチャーショックでした。やぎっちょも同じく「風の古道」の方が好きでしたよ。そうそう、そういう妄想してしまいますよね。あってもおかしくないなぁ、これは、なんて思ったり。
古本屋にも図書館にもなかったのでアマゾンで他の本を探す予定です★
19. Posted by やぎっちょ   2008年05月31日 13:44
yoriさん
おお。ちょうど文庫が出たタイミングだったのですか。たまに他のブロガーさんと同時に読む本がかぶることがありますが、なんだかうれしいですよね★
20. Posted by やぎっちょ   2008年05月31日 13:46
ディックさん
魅力的でしたー♪はじめての感覚だったのでこれをどう表現していいのかわかりませんでしたが、ディックさんの解説を読んでなるほどです。そうか。ちょっとヤーな感じというのはそういうことだったんですね。こうやって文字にされると結構ヤらしい!(笑)
現実世界だとイヤな感じですが、隔世の物語ではよくあることですね★
21. Posted by romi   2008年06月01日 22:00
こんばんわ。
私も恒川さん初読みでしたが、とても気になる作家さんになりました。ホラー×2していなくて、すっきりとした文章で、尚更『夜市』だったり『古道』の世界だったりを魅力的にしているなぁと、世界観が素敵でした。
22. Posted by やぎっちょ   2008年06月02日 18:02
romiさん
こんばんは〜♪
気、に、なりますよねー!!そうそうすっきりホラーで、思わずその世界に注目しちゃいます。実は既にアマゾンの中古で「雷の季節の終わりに」を購入しました!
今から楽しみです★

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