7月20日。ついに会見を開き自分たちの口で闇営業騒動について謝罪と説明を行った宮迫博之さんと田村亮さん。「なぜ嘘をついたのか」「なぜ会見を開かないのか」と厳しい世間のバッシングに晒されてきた二人から語られたのは、自身の保身から嘘をついてしまったことに対する深い謝罪と後悔。そしてすぐにでも会見を開き真実を明らかにしたいという自分たちの要求に対して、吉本興業の出した「静観」という指示の食い違いの経緯だった。

もちろん一方からの主張であるため全てが真実かどうかはわからない。しかし吉本興業との契約解除(亮さんにいたっては会見中に)を受けた二人が話す岡本社長との生々しいやりとりや、謹慎処分となっていた芸人たちの反省と苦悩の内容は、これまでの世間の空気を大きく変えるものになったようの思う。

責任の所在や騒動の真相、そして吉本側の反論はこの後も次々に報道されるのであろうが、このブログとしては2時間以上におよぶ長い会見の中で以下のやり取りに注目したい。



キクチ「リポーターのキクチです。よろしくお願いします」

宮迫「お願いします」

キクチ「このことがとても大きくなったきっかけというのがやはり『嘘をついた』という所だと思うのですが、改めてなぜ嘘をついてしまったのですか?」

宮迫がマイクを取る。

宮迫(まっすぐ質問者を見ながら)「それは紛れもない僕の保身です。自分が出演している番組であったり、色んなものに……(ここで目を閉じ首を横に振る)…それは後ですね。最初は、本当に軽い気持ちだったと思います」

宮迫「あってはならないんです。(フライデーの直撃を受けた)その時に、その奥にいる詐欺被害にあった方々の苦しみ悲しみ。こんな歳にもなって、そんなことも気づけないような。……浅はかな…僕の軽率な考えです」

キクチ「先輩の芸人さんにも嘘をつかれていたということですよね。どんな思いでついてしまったんですか」

宮迫(一度目を伏せて少し考えてから)「……そこに関しては……(言葉に詰まる)」

宮迫「…………」

目を伏せたまま黙り込む宮迫。
何度かマイクを握りなおし何かを言おうとするも言葉にならない。
長い沈黙の中、カメラのシャッター音だけが会見場に響く。


宮迫(苦しげな表情で)「…返しようのない……、返せるわけのない、沢山の恩をいただいている先輩方に…」

宮迫「軽い気持ちで…勝手な自分の思い込みの解釈で。金を、もらってないと。………言ってしまった。もう、取り返し(よう)のないことですので……」

再びうつむいて涙をこらえる宮迫。

宮迫(涙声で)「もう…、…お会いすることが、できません……」

キクチ「松本(人志)さんにはご連絡はしたんでしょうか」

宮迫、その質問に唇を震わせハンカチで何度か口元を拭う。

宮迫「お電話は…させていただきました。最初の段階で僕が自分の勝手な解釈で思い込んで。『打ち上げ代を出してもらっただけだ』ということを…言った時に、松本さんは『いや全員がいくらもらったかとかそういう細かいことを全部言った方が良い』と、おっしゃっていただいてたんですけど。僕は当初、やはり甘く、とんでもなく甘く考えていたので。『そうですね』と、あんな恩義のある先輩の…、大事な、アドバイスを……」

宮迫「………ちゃんと、受け止められませんでした…。すみません」

キクチ「亮さんはいかがですか?」

(憔悴した様子ながら記者の方をしっかりと見て)「嘘をついてしまった場面というのが、僕は淳に対してと、ツイッター。そしてラジオの生放送なんですが。…ラジオの生放送の時は、正直言いまして吉本興業に、本当のことを言ったというか。お金をもらったことを告げにいった日でした」

「それで、そのままの足でラジオに行くギリギリまで吉本の方と宮迫さんと、(ガリットチュウ)福島くん、(レイザーラモン)HGと話してて。どうするか協議して結局は静観というふうな答えになってしまい。そこで福島くん(の発言した)『本当のことを言いましょう』とかそういうようなことも含めて結局は…静観しようというふうなことになり」

「そのままの足で僕はラジオに行き。そこにいる先輩方、そしてリスナーの人に対してですけど…僕は……嘘をついたり何か話を合わせるというのが…得意でないというか…。それで、その時にとっさにでた嘘を、頭がまとまってなく。答えられませんというふうに。本当のことを言えば良かったんですけど、嘘をついてしまい。……それを信じてまた動いてくれる先輩が増えたことを、本当に…反省してますし。すいませんという言葉では…足らないと思いますけども、本当に申し訳ないとしか言いようがないです。すいません…」(頭を下げる亮)

宮迫「すいません、その後(のち)、謹慎が発表された時にもう一度僕は松本さんに電話をさせていただきました。……『嘘をついてしまっていました。すみません』と。…松本さんは…休んでいる間、僕の出ている番組……、俺の……(この先の言葉につまる宮迫)」


宮迫(顔を歪めながら)「『ノーギャラでも出たるから』と………。こんな、最低の嘘をついたやつのために…。ノーギャラでもでたるわと……優しい言葉をかけてくれていました。…申し訳ないです。……すいません」

もう一度深く頭を下げる宮迫はその後ハンカチで顔をぬぐっていた。



追記:会見後、松本人志さんがTwitterを更新。「後輩芸人達は不安よな。松本 動きます」との短い文章ではあったが、松本さんからアクションがあったことが僕は嬉しかった。ここから吉本興業は何かが変わっていくのだろうか。それはまだわからない。