ニュースキャスターより。7月20日に開かれた宮迫さん、田村亮さんの闇営業騒動に対する謝罪会見について。コメントを求められたビートたけしさんがいつになく真剣な表情で怒りをあらわにしました。


安住アナ「たけしさんは(今日の謝罪会見を)どういうふうにご覧になりましたか」

ビートたけし「えーっと…あんまり言うと放送禁止ばかりになっちゃうんだけど、まぁ女衒(ぜげん)っていうかね、人買い事務所なんだよ。要するに。猿回しとおんなじでおいらはサルなんだよ。芸人だから。猿は猿回しが使ってるんだ。その猿が人を噛んだからといって猿に謝れって言ったってダメなんだ。飼ってるやつが謝らないと」

たけし「それで、あのぉ〜、芸人がこういう姿を見せればリスクを負って。あの時の、涙を流して記者会見したやつの芸を誰が見て笑うんだってなるから。これはやらしたくないんだよ! これをやってくれるなって思うわけよ!芸事というのは、人を笑わせるっていうことは、そういうことを全部忘れて!明るくくだらねぇなっていうことが芸なんだから。それ(謝罪会見)をやってしまわなければいけないようにした事務所おかしいって!」

たけし「あと、もっと考えなきゃいけないのは闇とかなんとか言っても、それをやらなきゃ食えないような状態の事務所の契約はなんだっていう。だからちゃんと若手も出てきて『事務所はこういう仕事やって幾らくれた』って言った方が良いんだって! そうじゃなきゃね、あのぉ(売れない芸人を)家族がいて食えないようにしたのは一体誰なんだ。だったら雇うなよってことだから。最低(賃金)保証くらいしろよっての」

たけし「あとやっぱり…、本当に何回も言うようだけどお笑いにとってこんな恥ずかしい姿は見せて欲しくないのよ!うん 俺はもぅ逆に怪我しても何しても(舞台に)出ていったけど『ほらこんな醜い姿を見てぇだろ。見してやらぁ』って腹ぁ決めて出ていったけど、これは腹決めてないじゃない。かわいそうだよ!こんなことさせたら!」

たけし「……だから俺も先に言ったんだ。『すぐ言っちゃえ』って。『幾らもらったって言え』って。それで、その時に、宮迫たちが言ってるように事務所と(芸人)みんな出てきて『すいませんでした』で、それで済んだんだよ!それで何ヶ月か、一年かもしれない、半年かもしれないけども絶対に謹慎させて出直しますって、言えば済んだことなのに。じゃんじゃんジャンジャン大きくして、週刊誌も2段3段やるからこんなことになってしまって」

たけし「だいたい本当のこと言うと、お笑い芸人に社会性とかすごい安定したことを望む社会がちょっと変だよ。おいらそれが嫌でやってるんだから。だからあの、品行方正さを漫才芸人に求めちゃダメで。じゃあ品行方正がいいのかって言ったら『最近つまんねぇ』って平気で言うんだから。見てる奴は。危険度がないとか。じゃあどっちがいいんだってことになるでしょ?だからもぅイラつくんだ。片っぽですごい立派な社会人を求めてるくせに、芸に対しては危険度がなくなったとかつまんねぇとか平気で言うんだから。どっちなんだよ一体っていう。おいらは綱渡りをしてなきゃいけないから、大変なんだって」



芸人として、何十年もの間トップを走り続けてきたビートたけしさんだからこそ、今回多くの芸人が「見せてはいけない姿」を晒す羽目になったこの騒動の顛末にこれだけの怒りを覚えるのだろう。それが事務所のやり方次第で防げたと思うからこそ、悔しさも大きいのだろう。彼のこの発言はすぐにSNS等で拡散され大きな反響・共感を呼んでいる。私もリアルタイムでこの番組を視聴しながら思わず何度も頷いてしまった。
また、後半部分の主張はこの先の時代を生きる芸人たち全員に課せられている難題でもあるのだと思った。