まずは相変わらずの経団連会長の記事から。

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一体改革実現の年に=首相は国民に直接訴えを-経団連会長
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012010100004

 経団連の米倉弘昌会長は新年インタビューに応じ、野田政権が進める社会保障と税の一体改革について「実現しなければ日本は沈没の一途をたどる」と述べ、 消費増税の法制化を柱とする改革の実現を強く求めた。日本経済の運営では「力強い再生は成長を抜きに考えられない」と強調、今後10年間にわたり実質 2%、名目3%の経済成長を実現することが、経済再生と財政健全化の両立に欠かせないとの認識を示した。
 米倉会長は野田佳彦首相に関して「環太 平洋連携協定(TPP)も配慮を重ねて重要な一歩を踏み出した」と評価。一方、消費増税議論などを背景とした政権支持率低下には「政治家は信頼されるに足 るかが非常に重要だ」と指摘し、「なぜ今、一体改革が必要なのか、全体像を示し、低所得者対策などで個々の配慮もしたいと国民に自ら直接訴えるべきだ」と 注文を付けた。
 東日本大震災の復旧・復興では「ようやく復興庁や復興特区が創設される。われわれ経済界もどんどんバックアップする」と表明。円 高定着への企業の対応には「影響をくぐり抜ける努力」を求め、海外に生産を一部移転しても、主力工場や研究所は国内に残して雇用を維持するような工夫が必 要だと語った。
 エネルギー政策については、「電力は産業の血液だ」と強調し、電力供給安定のために早期の原発再稼働の実現を政府に求めた。(2012/01/01-00:17)
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 相変わらず、なめてますね。
 増税して一部のものたちが儲ける「輸出戻し税」のことは国民も、皆さん知ってます。
 この増税での儲けに関してすごくわかりやすい記事が以下ブログにあるので是非。

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非国民通信 ニラ茶でわかる消費税のからくり
http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/b1262d6748d72903da7ef6e356318f24
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 ひとまず以下の記事を。

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猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』 2011-12-15 19:55:02  経団連が消費税賛成の理由
http://ameblo.jp/akiran1969/entry-11107823395.html

(略)一つの答えが、「輸出戻し税」の存在である。輸出品は消費税を免除されるが、輸出企業は仕入れの際に消費税を支払っている。それを還付するのが「輸出戻し税」で、トヨタなどの大手輸出企業はその還付金が支払い消費税よりはるかに多く、毎年多額の差額を受け取っている。

 一方、そういう大企業に部品を納入している中小企業は、消費税増税があったとしても消費税込みの値段を据え置かれ、実質値下げを受け入れさせられる可能性が高い。その結果、大企業は仕入れ分の消費税は差し引かれるから、値上げしなかった分は逆に利益となるのである。

 つまり、消費税増税分を価格に転嫁できない下請け企業と、「コストダウン努力」と称する下請けへの負担押し付けが出来る大企業という図式が経団連のような大企業の集団には増税賛成の大きな動機なのである。

(略)

 そこで、経団連の組織を見てみると、会長は米倉氏だが副会長には全日空の大橋会長以下17人のそうそうたるメンバーが名を連ねている。そして、その会長・副会長の名簿の最後に経団連事務総長でもある中村芳夫という人の名前が書かれている。

 どんな人かと調べてみて目に付いたのが、あの「行革の鬼」「土光臨調(第2次行政臨時調査会)」の大物財界人土光敏夫第4代経団連会長の政策秘書だったという事実だ。wikiには『土光会長の全幅の信頼を得、若くして、「土光さんの雷が落ちない唯一の男」とうらやまれた。』とある。

 土光臨調は「増税なき財政再建」を掲げ、その最大の成果は国鉄、電電公社、専売公社という三公社の民営化といわれているが、そのそば近くで薫陶を受けた中村氏はいまや経団連の副会長であり、実質的に組織を動かす立場の事務総長なのである。

(略)
2011年10月1日(土) 読売国際会議2011 秋季フォーラム
「激流に向かって―日本の改新を 復興への道」
東北で作る「先進社会」

http://info.yomiuri.co.jp/yri/y-forum/yf20111001.htm

このなかで、(中村芳夫)氏は次のように述べている。

(前略)
約40年前、私は経団連の4代目会長、土光敏夫さんの政策秘書を務めていた。土光さんは「なすべきことが見えているのに、改革に挑む勇気も気概もない日本 人は、古代ローマ人のように滅んでしまうのではないか」と書き、日本の将来を心の底から心配していた。その警鐘は日本人の耳に届かなかったのではないか。
 社会保障制度は破綻の道を進み、20年以上も続くデフレで、日本には停滞感が漂っている。少子高齢化が進む中で、経済をどう成長させるのか、いま考えなければならない。
(中略)
いま、国民の心はひとつだ。国民を導き、持てる力を最大限に発揮させるのは政治の役割だ。消費税率の引き上げと環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加表明という二つの決断をするべきだ。消費税引き上げを復興財源に充て、将来は社会保障目的税にすることが筋だろう。安心・安全な社会保障制度が約束されれば、国民は将来を設計でき、円高是正やデフレ脱却の特効薬にもなる。


 消費税増税とTPPが円高是正やデフレ脱却の特効薬になるというが、その根拠は土光氏の「なすべきことが見えているのに、改革に挑む勇気も気概もない日本人・・」の言葉を引用しているように、精神論に近い。構造改革の効果への過信というか信仰に近いものを感じる。

 中村氏が身近で見てきた土光臨調は、いろいろな問題を抱えながらもまだ経済成長が続いていた1980年代のものだが、彼は40年前に薫陶を受けた土光氏の考え方がデフレ不況の現在にも通用すると思っているのだろうか。しかも、当時の『増税なき』の部分を切り捨てて増税を主張しているのだ。

 一方、同じ構造改革派のみんなの党は増税に大反対している。(中略)しかし、長年経団連一筋で勤め上げ、いまや事務方のトップに上り詰めた男には学習能力はあまりなかったようだ。

 そして、その意向が米倉会長をはじめとする経団連のコメントや意見に強く反映されていることはおそらく間違いがない。さらに、彼の広い人脈のなかには当然財務省、経産省の官僚も入っているはずで、彼に対する官僚の「働きかけ」も激しいものがあったと推測できる。

 つまり、経団連が消費税増税に賛成し、TPP参加に賛成するのは、40年前の大企業の論理をいまだに引きずる中村芳夫事務総長の存在が大きいのではないか。その背景には「輸出戻し税」などで自分たちはそれほど困らないという打算のほかに、土光氏以来引き継いできた新自由主義的な考え方があると思う。
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 増税をした場合、大手企業は輸出戻し税で儲けをつくれる。だが、増税したらどうなる?単純に下請けなど、中小企業へのダメージは大きく、その結果嫌でも市場が縮小するだろう。そもそもの基盤が失われれば、大企業への影響もあるだろう。

 あわせてTPPも賛成してる経団連なわけだが、これがセットできたら日本の市場はアメリカに奪われるのは目に見えてる。労働力だって奪われる。一体何がしたいんだか。である。
 これに関して、植草一秀氏の以下の記事を紹介する。


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植草一秀の『知られざる真実』 米倉経団連会長が高い倫理が基本と語る滑稽さ
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-4220.html

(略)

TPPは日本の破壊をもたらすもので、百害あって一利なしだが、米倉弘昌氏が頓珍漢なコメントを出し続けている。

(頓珍漢すぎるので省略)

 日本の関税率は、全品目、農産物のいずれにおいても、主要国と比べて高すぎるということはなく、日本市場は十分に開かれている。
 日本が諸外国から非開放的である、反自由貿易主義だと批判を受けるいわれはまったくない。

 
(略)

米倉弘昌氏の不見識は、衆目の一致するところだろう。
 
 あの大震災・原発核暴走事故が発生した直後、福島第一原発が人類史上最悪レベルの凶悪放射能をまき散らしているさなか、福島原発について、
 
「津波に耐えて素晴らしい、原子力行政はもっと胸を張るべき」
 
と述べた人物である。
 
 4月6日には、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の単独インタビューに答えて、
 
「(東電が)甘かったということは絶対にない。要するにあれは国の安全基準というのがあって、それに基づき設計されているはずだ。恐らく、それよりも何十倍の安全ファクターを入れてやっている。東電は全然、甘くはない。」
 
と述べた人物でもある。

 独立行政法人産業技術総合研究所は869年に発生した貞観地震津波が巨大津波を発生させたことを裏付ける津波堆積物調査の結果として、東北地方太平洋岸で450年から800年程度の周期で巨大津波イベントが観測されているとの調査報告をまとめていた。
 これらの調査をもとに、2009年6月24日開催の総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会 耐震・構造設計小委員会で、福島原発の津波対策が明らかに不十分であることを再三指摘した事実も残されている。
 
 福島原発事故の最大の発生原因は、東電および国が、想定される津波に対する備えを怠ったことにあることは明白である。それを、「(東電が)甘かったということは絶対にない」と断言してはばからない人物のどこに、見識があるというのだ。
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 また、小沢氏の増税反対に関する記事と、同じく小沢氏のTPPに関する発言の記事を。

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47News 小沢氏、消費増税方針に反対 政府の震災対応にも苦言

http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012010301000618.html

 民主党の小沢一郎元代表は3日、視察先の岩手県陸前高田市で記者団の取材に応じ、野田佳彦首相が意欲を示す消費税率引き上げ方針について「私の旧来の主張は変わっていない」と述べ、反対する考えを重ねて示した。同時に「これからは地域の活性化を図り、内需主導の日 本経済をつくり上げなければならない」と強調した。
 これに先立つ同県久慈市で開かれた岩手県連の会合では「東日本大震災という非常事態の中でも旧態依然の官僚支配が続き、旧来の手法で予算配分が行われている。迅速な解決ができていない」と指摘。政府の震災対応と予算配分の在り方に苦言を呈した。
2012/01/03 19:39   【共同通信】
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小沢一郎氏 TPPで米の狙いは農業ではなく郵貯、医療分野
http://news.livedoor.com/article/detail/6165217/

 2012年、日本政治の大きな争点の一つがTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)参加問題だ。政治ジャーナリスト・渡辺乾介氏(『小沢一郎 嫌われる伝説』著者)が小沢一郎・元民主党代表にTPP問題についての見解を聞いた。
* * *

――TPP参加論者たちは、小沢さんはもともと市場開放論者だったじゃないかという物言いをする。
小沢:そう。僕は開放論者ですよ。

――かつてのウルグアイ・ラウンド(※1)の時も、いち早く開放して有利な交渉権を獲得しようとした。
小 沢:僕はそう主張した。だけど、日本政府はそれをいえなかったわけだ。あの時は自民党内で話が全部でき上がっていた後だから、そこから動かす余地はあまり なかったんだけれど、僕は自由貿易に原則賛成したうえで交渉すればいいという意見だった。今だって政府に交渉能力があるんだったら何も心配ないです。

――しかし……。
小沢:ないから心配になる。

――アメリカの言いなりになると、どういう問題が考えられるか。
小沢:協定書に載っているとおりですよ。23分野(※2)かな。でも、実はマスコミが一番騒いでいる農業なんて、アメリカにとっては大したことではないんですよ。

――それでアメリカが儲かるなんてことはない。
小沢:日本の農林水産業の年間総生産高は13兆円です。だから、金額だけでいえば大したことではない。ただし、それに関わっている日本の農家は直接的な打撃を受ける。その対策は十分に講じなければならない。
でも、アメリカの狙いはそれじゃないんです。案の定、アメリカは挙げてきたでしょう。郵貯とか医療とかですよ。アメリカは自分の都合のいいところの規制撤廃を求めてくる。すでにその国の市場に入り込んでいる分野は黙っている。

――実際、牛肉などはオーストラリアのほうがアメリカより全然安い。
小沢:日本の牛肉だってちゃんと売れている。今は放射能問題があったりするけれど、アメリカ産とは肉の質が違うからね。市場開放に備えるためにも、国内対策として農業戸別所得補償の創設をマニフェストに入れた。その対策をきちんとやれば、農業はやっていけるんです。けれども、ノーガードでTPPに参加したら、もろに生産者にしわ寄せが行く。

――先を見据えて農業戸別所得補償制度も考えて政権政策の基本にしたのに、それを棚上げした。TPP参加の手順が何もない。
小沢:何を考えているんだか、わからないですね。


※ 1/1986~95年にかけて行なわれた農産物、サービス貿易分野を中心とする多国間貿易交渉。自民党政権から交渉を引き継いだ細川政権は1993年、コ メに高い関税をかける代わりに一定量を輸入する部分開放を決断。国内農業対策として10年間で6兆100億円の対策費が支出された。
※2/TPP協定の交渉には農業、金融、電気通信、政府調達、環境など23分野の作業部会が設けられている(首席交渉官会議を含めると24部会。21分野とする数え方もある)。
※週刊ポスト2012年1月13・20日号
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 増税といい、TPPといい、なにを考えているんだか。




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植草一秀の『知られざる真実』 
消費税大増税構想破れて日本経済大浮上あり
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-de2d.html
天下り根絶なき消費税大増税では誰も納得しない
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-34d8.html

「日々担々」資料ブログ 消費税アップの矛盾 大企業は減税のカラクリ[慶大教授 金子勝の天下の逆襲]
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-4569.html

「世直し太郎」の政局斜め読み なぜ増税しか言いだせないのか!答えは簡単です。
http://blog.goo.ne.jp/el777hermes/e/3fc4264e4886aa80f8561905cfc632f1

【火事場増税】嘘・無責任・いい加減・適当・厚顔無恥・そして売国・・・、選挙で勝つことを諦めた民主党政権【火事場値上げ】 
http://suiseijin.blog.so-net.ne.jp/2011-04-20