路(ルウ)
2020年06月15日
『路(ルウ)』の板橋駅のシーンとMRT環状線(Y)
↑NHK/公視 『路(ルウ)〜台湾エクスプレス〜』第三話より
最終回のクライマックス。湾生葉山の気遣いで春香とエリックが再会し、一緒に開業したばかりの台湾高鉄(新幹線)に乗り込もうというシーン。末期がんで車椅子の葉山との約束をほっぽって男と新幹線デートしようという春香にそりゃねえよなあという意見もあったようだが、自分は後ろに写り込んだMRT環状線(Y)の表示が気になってそりゃあねえよなあ、だった。環状線はイメージカラーが黄色、Yellowなので表示では「Y」となっている。今年2020年1月開業だから、物語の高鉄開通の2007年にはまだできておらず、その当時にもちろん環状線について先行表示されてはいない。(自身は2000年から当時新築の新しい板橋駅を利用していました)
↑の赤丸の中に黄色地で「Y」と見えませんか。
↑近づいてよく見ると「Y」環状線の文字が
細かいことはともかく、環状線は開通してすぐに新型コロナの影響が広がり、日本の方々が乗るチャンスがあまりなかったことと思う。ちょうど今年の1月19日、乃木坂46の台北ライブを見に行くために、環状線に乗って撮った画像があったのでアップしてみます。
↑桃園駅から台鉄で板橋駅まで移動。台鉄改札はB1で、MRT板南線は改札がB2だが、環状線は外の高架なので一旦地上に出る。
バスターミナルと環状線は同じ東出口方向。環状線は階段だと4階分に相当する高さを上がらないといけない。
イメージカラーが黄色なので、駅構内の表示、車両の内外(つり革やシートまで)いろんなものが黄色で、台北MRTの青に慣れた目には新鮮だ。
環状線は現在は北は新北産業園区までで桃園空港MRTと接続し、南は大坪林までで松山新店線(緑線)と接続。実質的には環状にはまだなっていないが、従来なかった五股、新荘、板橋、中和、新店を縦に弧を描くように結ぶ鉄道網がなかったので、これまで台北まで遠回りして移動していた人々には恩恵だし、直接利用しない人にも、台北の混雑が緩和されるのでメリットはある。
目的地の乃木坂ライブ会場の台北アリーナ(台北小巨蛋)も緑線の駅なので、大坪林からは一本で行ける。少し時間に余裕もって行ったはずなのに、やっぱり大台北地区を大外回りして行ったから、けっこうぎりぎりの時間だった。
beywak at 23:30|Permalink│Comments(0)
2020年06月04日
台湾のスーパーのこととか天安門のこととか雑記雑記
●昨日の記事で台湾のスーパーついて書いたけど、日本人観光客の中には台湾のスーパーに過度な期待を抱いてきてる方がいて、たいていそのギャップでがっかりされてる。(1)クルマをチャーターして観光の最後のほうでスーパーに行きたいというお客様、まず駐車場がないから、降りたらクルマはどっか行ってしまう。いっぱい買って出てきてクルマを呼んでといってもすぐには来れないので重い荷物を持って待つことに。(2)台湾のスーパーは競合がほとんどないから値引き合戦にならない。スーパーだからといって思ったほど安くならない。(3)スーパーなんかで売られている烏龍茶やパイナップルケーキは美味しいはずがなく、もらった人にセンスを疑われる。(4)レジ袋は有料1〜3元ほどかかる。(5)都市部のスーパーは店舗が小さいが、けっこう客は入っててレジが混雑する。1台しか稼働していないこともあって、かなり待たされる。(6)日本語が通じない、店員は愛想も礼儀も知識もほとんどなく、在庫を聞いても面倒臭がって相手にしてくれないかも。(7)特定のクレジットカードしか受け付けてなく現金で払うしかないことも。(8)生鮮、特に魚介が貧弱で鮮度もよくない。日本の奥様たちはほとんど「こんなところで生活できない!」と仰る。(9)日本のスーパーがいかにすごいか、店員も薄給で激務だと実感するでしょう。
●天安門事件31周年だそうですが、7周年のとき、天安門までふらっと自転車で行ける大学で留学していました。みごとに情報統制されていて、表向きは事件について誰も語ってくれませんでした。日本に来てる中国人留学生には天安門も文革も法輪功もウイグルも全部しゃべってもらえたのに。通州事件などとともに現地慰霊祭ができるのはいつの日か…皮肉にも同じ日アメリカで黒人の人権を訴える抗議デモを連邦軍というガンダムを彷彿とさせる武力を出して弾圧しようとする最高指導者が吼える!
●レインボーブリッジが東京都庁がシャア専用に変わった。東京アラート。今年の新語・流行語対象のノミネート候補がまた増えたか。巨人の坂本勇人選手も新型コロナウイルス感染のニュース。感染源は夜の店疑惑があるようだが、台湾に野球の国際試合で来たときも、台湾地元の夜の店でも大盛りあがりで、地元メディアにばっちし撮られていて、同胞として恥ずかしかったことも。”坂本、酒場で調子に乗りすぎると命取りになるぞ!”
●『路(ルウ)台湾エクスプレス』の時代考証。20年くらい前の台湾を再現といっても台北101はできかけ。クレーンがまだついてる絵をCG合成するなど苦心の跡も。第三話で春香の婚約者シゲユキが台北に来たシーン。待ち合わせはMRT南京東路駅。まだ南北の木柵線が松山空港や内湖にも通うじてなく中山国中駅までだったころ。ちょっと前に東西の松山新店線ができて、南京復興駅と改名。でもドラマでは上からステッカーでも貼ったのか南京東路駅になってた。これはいいが、最後の方の板橋駅でのシーン。当時まだ開通していなかったMRT環状線の案内表示が写り込んでしまっていた。イメージカラーは黄色のイエローラインだから頭文字の「Y」がけっこうはっきりと。ロケは今年の1月、まさに環状線の開通した月だ。知らない人にはどうでもいいこと、波瑠とアーロンの演技に集中しろと言われそうだが、最後のほうのいいところでなんか裏切られたみたいで彼らが台湾高鉄内でなにしゃべってたのか入ってこなかった。私もよくよく運のない男だな。開通がなってのクライマックスで、あんな考証ミスに出会うなどとは。
beywak at 22:46|Permalink│Comments(0)