魅惑の仏像 四天王―奈良・東大寺 (めだかの本)
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アッシリア(最高神アッシュル)と阿修羅
あるいはゾロアスター教のアフラ・マヅダ(ペルシャ)=アスラ(インド神話、ヒンズー教、バラモン教)と阿修羅
インドラ(バラモン教、ヒンズー教の神。紀元前1,000年〜600年の「リグ・ヴェーダ」では中心的。元は小アジア、メソポタミアで崇拝されたアーリア人の神)と帝釈天
水と豊穣の女神であり、芸術、学問などの知を司るヒンズー教の神サラスヴァティーと弁財天
ヴィシュヌ神の妻であるヒンズー教の神ラクシュミーと吉祥天
ヴィシュヌ神は毘紐天
シヴァ神の化身マハーカーラは大黒天
ミトラ教(太陽神ミトラス)のミトラ神とメシア 、弥勒(マイトレーヤ、未来仏、ミスラ、パーリ名メッテイヤ)魔多羅、妙見
ブラフマー(古代インドの神)と梵天
ヘラクレスとヴァジラパーニ(執金剛神、金剛力士、仁王)
クンビーラ(古代インド神話の水神)と金毘羅権現や宮比羅
ヴァジュラヤクシャ(古代インド神話)と金剛夜叉明王
クベーラ神(古代インド神話の財宝の守護神ヴァイシュラヴァナ)と毘沙門天あるいは多聞天
ダーキニーと文殊菩薩、玉藻の前=九尾の狐
ハーリティー(クベーラ神の部下の武将の妻)と鬼子母神(訶梨帝母)
ヤクシャ、ヤクシー(インド神話)と夜叉、薬師如来
ガンダルヴァ(インド神話)と乾闥婆


仏像ではないですが、シュメールと須弥山
西方極楽浄土は古代バビロニア地方
阿弥陀仏、阿弥陀如来はAmitabha(無量光) Amitayus(無量寿)


原始仏教の普及過程で、西方ではヘレニズム文化の担い手でもあったパルティア、バクトリアの国教でもあった「ミトラ教」の強い影響を受けて、大乗仏教に弥勒信仰の種がまかれたようです。
「原始ミトラ教」は、かのツァラストラのゾロアスター教以前に存在し、「ミトラ派」として「マズダー派」と対立していました。ツァラストラはアフラ(阿修羅)を最高神とする三神教に傾斜、その死後に「光明神アフラ・マヅダ(アフラ・マズタ)」として統合され、悪神アーリマンとの二元論を形成、ゾロアスター教が成立します。
一方のミトラ派はバビロン占星術に接近し、イランの文化(スィームルグ文化)の影響を受けます(妙見=ミトラの別名、北極星、宿曜占星術で日本にも)。仏教も同様にイラン文化の影響をこうむり、「大無量寿経」「阿弥陀経」が生まれ、4〜5世紀ごろにはササン朝(ゾロアスター教が国教ですが、のちに異端として弾圧するグノーシス主義に基づいた禁欲主義マニ教も登場)で生まれた東方ミトラ教と、ズルワーン教、ゾロアスター教の習合運動の結果、仏教も含めて類似の救済図式が樹立されました。仏教では、無量寿仏、阿弥陀仏、観音、大勢至が成立、(イラン的な)浄土教が導入されました。
ヘレニズム文化の習合過程で、西方ミトラ教はバクトリアにおいてゼウスとミトラの同一神化が起きました。帝政ローマ時代には兵士の間に流行、その救世主信仰はキリスト教の誕生にも密接に関係しています。
7世紀ごろになると密教が生まれますが、ここでも東方ミトラは強い影響を及ぼして大日如来(大ヴァイロチャナ、マハーヴァイローチャナ・タターガタ)の成立を促します。
密教の密は中国で「ミトラ」にあてた漢字だとも言います。
大日弥勒同体は根が同じなので当然ということでしょうか?