以前よりTV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)チューナーをダイレクトサンプリング(direct sampling mode)改造をしたいと思っていましたが、RTL2832Uのピンに直接半田するのが大変なので、二の足を踏んでしました・・・が、今回気合いで作ってみましたので紹介します。
RTL2832U+R820T
TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)チューナーは、I/Q信号のQ側を使用していません!これは、皆さんご存じの通りですが、このQ側を使用しI側を残すことで、両方使用することが出来ます。このQ側は、直接ピンに信号線を半田しなければなりませんので、かなり高度な半田技術が必要です。×20の拡大鏡を使ってなんとか半田しましたが、やはり手強いです。しっかりブリッジしてしまい修正が大変でした。
改造方法ですが、出来るかどうか何とも言えなかったので完成画像のみです。今後掲載予定です・・・
一押しの改造が、バルクヘッドのMCXコネクター取り付けにより完全内蔵型としました。めっちゃすっきりしました。これでオールバンド受信機が完成しました。コネクターを差し替えて、中波、短波とV,UHFの受信が出来ます。今までの改造は、既存のアンテナコネクターを使用していましたので完全に中波、短波専用になっていました。今回コネクターを1こ追加したことで、1つのチューナで簡易的にでも中波、短波も受信が出来るようになりました。
内部画像です。
カップリングコンデンサーの有無で感度の差はありませんでしたので、なしでも良いと思います。万全を期する場合は、ご使用いただくのが賢明です。

コア内蔵
RTL2832UのI/Q信号は、このピン配列になります。良く間違えるのが、No.3ピンで、これはGNDになります。No.3とNo.4ピンを接続するとGNDとQ+の接続になりますが、自分の実験では、一応動作します。ただ、マッチングトランスとの接続で、アンテナの信号と逆接続になりますので、本来の性能が発揮出来ない可能性がありますのでご注意ください!
画像を見ると判りますが、Q+/Q-へは、パターンが引かれていません!
RTL2832U
バルクヘッドMCXコネクターは、φ4の穴を少しリーマーで広げねじ込んでいます。内側が狭いのでナットが掛かりません・・・
また、コネクターを搭載するために赤外線受光器は撤去しています。ただし、この場合MCXコネクターが撤去した赤外線受光器のパターンに触れないように絶縁が必要です。
バルクヘッドMCXコネクター
2013/10/03追加情報
MCXバルクヘッドジャックですが、自分は海外から調達しましたが、PUPさんの情報で国内購入が可能です。
違いは、センターのピンの形状のみです。外形もほぼ同じでした。(せんごくネットさんで販売)
http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/detail.php?code=8D3H-PCLVです。
2304 MCX-BR 商品の紹介に圧着タイプと記載されていたので、自分は見送っていましたが、PUPさんが日本橋で購入して送ってくれました。感謝感謝です。ダイレクトサンプリングなど、内蔵には使えるコネクターだと思います。また、RTL2832Uへの半田のコツを解説していらっしゃいますので、ご覧下さい!
MCXバルクヘッドジャック
BNCコネクターを変換アダプターでMCXコネクターにし接続しました。

ポケットに入るオールバンドレシーバーになりました。
アンテナは、HF用のアンテナを準備してください、ロケーションが良ければマグネチックループアンテナでも十分受信できますが、アクティブ型のアンテナのご利用をお勧めします。
MCX BNCコネクター接続
受信画像
ΔLoop9+HDSDRで中波受信です。十分受信出来ました。中波の放送局がきれいに並んでいます。
本気で受信するためには、LPF、BPFが必要です。
RTL-SDR HDSDR 導入&ダイレクトサンプリングの設定方法 (2013/09/07情報追加)
HDSDR ダイレクトサンプリング
ダイレクトサンプリングの改造は、こちらをご覧下さい
ただし、E4000搭載チューナーの改造なので、コアの巻き方、LPF、BPF、などが参考になるかと思います。
参考記事は、次の通りです。
・RTL-SDR ダイレクトサンプリング、USBワンセグチューナーHF受信化改造記事の総集編
・RTL-SDR/TV28T v2 DVB-T USB Stick (R820T)を0~30MHz受信専用に改造する(direct sampling mode/既製品のマッチングトランス使用で改造作業を簡略化)
・RTL-SDR ダイレクトサンプリング用フィルター設計方法 (LPF、BPF、HPF)
・HF用マグネチックループアンテナを半田付けなしで製作しましょう。
既製品のマッチングトランスです。
ちなみに受信感度は、手巻きのマッチングトランスの方が高いです。
①~C33

2013/09/27追加記事 
ここまで仕上がったので、LNA搭載してみました。以前作ってもらった基板が残っていたので搭載です。ところが動かない・・・配線の引き回しは合ってる?うーん・・・再度拡大鏡でLNA基板をよく見るとぉ!チップコンの半田がほんの少しGNDに接触しています。これだな!と思い半田を除去!基板が小さすぎて裸眼で見えません・・・技術顧問のY氏の技術力は凄いです。ほんと見えません・・・RTL2832Uのピンほどではないですがね・・・これで、一応完全なオールバンドレシーバー化ができました。(0~1700MHzオールモードの完成です。)
R820T LNA
使用したLNAは、uPC2747TB 
Specは、Vcc:3V Icc:5mA GAIN:12dB NF:3.3 Fu:1.8GHz です。
下は5MHz 上は2.5GHz程度までのため中波は苦手です。ただ、専用のアンテナを使用すれば全くストレスなく使用出来ます。メインの短波は十分です。下から使えるLNA入れてみようかと思う今日この頃・・・製作は今後も掲載して参ります。
2013/09/28追加情報
お昼の中波受信の画像です。もしかするとHFコンバーターより感度がいいかもしれませんね!HFコンバーターの場合フィルターが複雑に搭載されていますので、中波は若干感度が低く感じます。この画像の受信でも14MHzのLPF(2段)を挿入してありますので若干ゲインは下がっていると思われますが、LNAが少し効いてくれて良い感じに受信出来ています。LNAなしに比べSメーター読みで、2.5高いです。
ちなみにΔLoop9+14MHzLPF(2段)で地元ラジオ受信 AGC OFFです。(アクティブアンテナの威力もあります)
LNAなし S6.5
LNAあり S9
でした。規格外の周波数でも若干増幅してくれます。ノイズが少ないので、LNAが効いているかどうかもわからないぐらいです。DXには、もう少しゲインがあってもいいかな?と思います。チューナー1個でオールバンド受信出来るのは非常に便利です。中波、短波はLPF BPFが必要ですが、被りがない周波数ならこのままでも受信出来ます。移動用のアンテナを考えればタブレットでも使えますから知恵を絞ってみましょう。
最後に中波、短波はHDSDRがいいですね、この画像でわかると思いますが、中波のおいしいところが全部見えます。周波数ステップを9KHzにすれば上から下まで簡単に受信出来ます。自分は例のVFO使っていますが、楽ちんですよ、お試しください!
ダイレクトサンプリング+LNA 中波
USB VFOダイヤル
VFOダイヤル

通信機用VFOダイヤル搭載
VFOダイヤル

2015/03/31
ダイレクトサンプリング対応/ローパスフィルター(LPF 0~14MHz通過)MADE IN JAPAN
LPF001

ダイレクトサンプリング改造済みのカスタムチューナーがあります。

中波、短波、簡易受信対応/マッチングトランス搭載+日本製水晶振動子換装 
TV28Tv2DVB-T(R820T)カスタムチューナー
[RTL2832U+R820T][オールバンド、オールモード広帯域受信用] 


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LNAに関する記事はこちらです。 
RTL2832U HF化+プリアンプ内蔵計画!μPC2747TB広帯域アンプ
RTL2832U ダイレクトサンプリング+LNA(μPC2747TB広帯域アンプ)搭載総集編 2013/05/17追加情報記載